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コミッションで制作した艦これの筋肉化ssです。 依頼内容は「Iowaによる長門の筋肉化」「他艦娘への連鎖」です。 ~~~ 「新しい戦艦が着任する?」 長門の耳にその情報が入ったのは、「彼女」が着任する数時間前のことだった。 新しい艦娘が鎮守府に加わること自体は決して珍しい事ではない。しかし戦艦となると数が限られているゆえに、なかなか出会えるものではないのだ。 常に冷静な態度で有名な長門だが、自分と同類の存在が増えることへの期待は少なからずあった。 (しかし……戦艦だとして一体誰なのだろうか?) ふと疑問が頭をよぎる。 大和、武蔵、長門、陸奥……日本に所属する戦艦はすでにかなりの割合で揃っていた。 だとすればドイツやイタリアの艦だろうか。前例として鎮守府にも数名の戦艦が所属しており、そちらの方が本命だろう。 しかし外国籍の艦は文化や風習、価値観も大きく異なる。さらに艦ごとの個性があるわけで、この鎮守府に馴染めるかどうかは未知数だ。 (上手く関係を築ければいいのだが……) 長門の不安は別の方向で的中することになった。 「Hi! Iowa級戦艦Name Ship、Iowaよ!」 「なっ……」 やってきた艦娘を前に、長門は愕然として言葉が出なかった。 出身がアメリカなことはまあいい。今は深海棲艦を倒すことが先決で、戦艦としての過去にとらわれている場合ではない。 問題は、その身体だった。 大きく開かれた胸元から飛び出そうな双丘は大和に匹敵するだろうサイズで、重力の影響を受けないかのように前に突き出ている。 ヒップと太腿にもムッチリとした艶肉が詰まっているが、対照的に腰は細く括れていた。 ……しかし、何よりも強く主張するのは、全身を覆う筋肉だ。 挨拶をするために上げた腕は、ゴツゴツと岩のように筋肉が形を浮き上がらせている。 顔と首の境目が分からず、胸に至っては大胸筋と脂肪の谷間がくっついている。 パンパンに筋肉の詰まった脚は1本のみで長門の胴ほどもあり、艤装がはち切れてしまいそうだ。 筋肉の塊と表現するのが相応しいバルク。 しかもアメリカ人らしく筋肉の上に脂肪も乗っているため、より身体が大きくみえた。 「Youがナガト? これからよろしくね!」 「あ、ああ……」 たどたどしく返事をしながら長門は彼女の顔をみる。 このような肉体をしているのに、彼女の顔はとても整っていた。白い肌に青い瞳、金髪のロングヘアが腰あたりまで伸びている。美人と呼んで差し支えないだろう。 だからこそ、より異質さが増しているともいえた。 (これは……どうすればいいんだ?) 歴戦の戦艦、長門といえど思考が追いつかない。 日本人であればどんなに鍛えても成れないような体型。そもそもこんな身体を目指す者がいないだろう。 アメリカでは、これがグラマーだと思われているのか? あまりのショックに、まともな会話もできなかった。 異質な様子は、着任してからも続いた。 のしのしと歩き回るIowaの姿に皆が驚くのは日常茶飯事、くわえて大きな身体ゆえに鎮守府にある備品のサイズが合わない事態も頻発した。とくに寝床は彼女の横幅と体重を受け止めきれず、妖精さんに特注することになった。 また食事においても浮いていた。 バクッ、モグ……ムシャッ……! まず、ガツガツと食べまくる。国が違うとはいえ悪くいえば品がない。 戦艦ゆえに多少の食料の増加や早食いは仕方ないことだが、中でも油ものを非常に好んでいた。間宮が配慮して作ったフライドチキンやハンバーガーを無造作に平らげ、さらに濃い味付けにするよう要望する。和食が舌に合わないのかもしれないが、なかなかに傍若無人ぶりの振る舞いだった。 それと、粉である。何やら大きな瓶のようなものから粉をすくい取り、容器に入れて水と混ぜて飲み干すのだ。 薬にしては量が多く食事にしては少ない……誰も中身を聞く勇気もないまま、Iowaの周りには人が寄りつかなくなっていた。

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