乱交のすゝめ 第1話4月:目撃②※1話のみ全体公開 (Pixiv Fanbox)
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その日、放課後の教室に七海恋春(ななみこはる)が訪れたのは全くの偶然だった。
明日までやらなければならない大切な宿題を学校に置いてきてしまったのを、下校中に思い出したのだ。
だから彼女は学校へと引き返し、こうして教室の前まで来た。
そして中へ入ろうとした恋春だが、教室内から異音が聞こえて踏みとどまった。
「うぅっ、あぁっ、くぅっ……真宮の手、スベスベしてて気持ちいいっ!」
それはサッカー少年の佐藤だった。
彼が普段聞いたことのない声を出している。
(一体何をやっているんだろう……?)
よく見ると、彼はズボンを脱いで下半身を露出していた。
そして外気に晒されたペニスが、彼女の見たことのない大きさになっている。
雄々しくピンとそそり勃ち、先端は赤く染まっていた。
「おい、佐藤ばかりズルいぞ。真宮、俺のチンポも扱いてくれよ」
その場にはクラスの人気者、鈴木もいた。
彼も股間を露出させている。
「分かったわ、鈴木くん。おちんちんをこっちにちょうだい♡」
二人の少年の間には、真宮魅咲が膝立ちになっていた。
彼女は二人のペニスを握ると上下に擦っていた。
魅咲は一体何をやっているのだろうか。
性知識がほとんどなく、純真無垢な恋春には分からない。
魅咲がなぜ少年たちの男根を扱いているのか。
訳が分からなくとも、彼らの行為は恋春の目を引いた。
理屈ではなく本能が目の前の光景を見たがっているのかもしれない。
「くぅっ、射精るっ……!!」
「真宮っ、射精すぞっ……!!」
「んあっ、ふあぁっ、あぁんっ♡ んあぁっ、すごいっ、おちんぽミルクきたあぁっ♡♡」
恋春がこっそりと見守る中、魅咲の扱きは激しさを増していく。
そして二人の少年は気持ちよさそうな喘ぎ声を出しながら腰をビクビクと震わせた。
するとどうだろう。彼らのペニスの先端から、白濁の飛沫が迸ったではないか。
(なんだろう、アレ。おしっこじゃないよね……?)
知識として性行為や精液の存在は知っていたものの、初めて目にするのですぐにそれだと分からなかった。
ただなんとなく、二人の表情からとても気持ちいい行為なのだと察することができた。
この時にはもう、恋春の頭の中から宿題を取りに来たことなど消え去っていた。
今はただ、彼らの行為を眺めていたい。これが彼女の性の芽生えだったのかもしれない。
「くぅっ、熱いっ……!」
「んんっ、あぁあっ、ふあぁあぁっ♡ んぐっ、んあぁっ、鈴木くんのおちんちんがおまんこに入ってきたわあぁっ♡♡」
恋春に見られているとも知らずに、鈴木は続いて魅咲の股間にペニスを挿入する。
性知識に疎い恋春でも、彼らが何をしているかは理解できた。
(あれってセックスだよね……?)
小学6年生ともなれば、その手の話は少しずつ耳に入ってくるものだ。
早い子だと、既に初体験を済ませている者もいる。
けれど恋春にとって、エッチなことは自分には関係ないものだと思っていた。
最低でも、放課後の教室で偶然目撃することになるとは思っていなかったのだ。
「ああっ、んあぁっ、良いわっ、鈴木くんその調子よっ♡ ふあぁっ、おおっ、おちんぽ力強くて感じちゃうぅっ♡ んんっ、んはあぁっ、もっと激しくおまんこ突いてぇっ♡♡」
「あぁっ、真宮のおまんこメチャクチャに犯してやるぞっ!」
今までは空想の存在だったセックスが、今目の前で繰り広げられている行為は紛れもない本物だ。
その事実は、恋春の価値観を根底から覆した。
それだけクラスメイトのセックスは、彼女にとって衝撃的だったのだ。
「あっ、あぁっ、真宮の口マンコ最高だよっ! うあぁっ、ダメだっ、もうイッちゃうよぉっ!!」
「うおぉっ……俺ももうイキそうだっ!!」
「じゅぶっ、んぶっ、ぐちゅっ、じゅずっ、んぷうぅっ♡ 射精してぇっ、佐藤くんと鈴木くんのおちんぽ汁をぉっ、魅咲のお口とおまんこにドピュドピュらしてぇっ♡♡」
目の前の情事に、ただただ心を奪われる。
本当なら校内で性行為など言語道断だろう。
だが性知識に疎く純粋な彼女を魅了するには、彼らの行為は劇薬すぎた。
「うあぁっ、射精るっ……!!」
「真宮っ、膣内に射精すぞっ……!!」
「んぐっ、んんっ、んじゅじゅっ、んぶううぅぅっ♡♡」
恋春が見守る中、少年たちは次々にイキ果てる。
二人が気持ちよさそうにイク姿は、恋春の脳裏に強く深く刻まれた。
(うぅっ、私っ……!)
彼らの情事が終わって急に我に返ったのか、恋春は足早にその場から立ち去った。
結果的にここで教室を離れたことで、トイレから帰ってきた田中と遭遇せずに済んだのだった。
結局宿題を回収できずに帰宅した恋春だったが、そんなこと少女には関係なかった。
この日を境に、少女の日常は激変する。
無垢の終わり、少女が大人の階段を登りはじめる最初の一歩であった。
×××
「七海、お前宿題忘れたのか」
「ごめんなさい……学校に置いてきてしまって」
明くる日、恋春は宿題を忘れたことを担任教師の小野田に素直に謝った。
彼女は真面目な生徒なので、宿題を忘れるなんてめったにない。
なので小野田は叱ることなく、むしろ恋春のことを心配した。
「珍しいこともあるもんだな。まぁいい、次は気をつけるんだぞ」
「はい……」
教卓から離れ自分の席に戻った恋春の表情は沈んでいた。
しかし、その理由は宿題のこととは関係なかった。
「恋春ちゃん、恋春ちゃん」
「魅咲ちゃん……?」
恋春が静かに席に座っていると、後ろの席の魅咲が声をかけてきた。
昨日の出来事を思い出し、恋春の心臓がビクンと跳ねる。
なぜ彼女は話しかけてきたのだろう。もしかして、昨日の性行為を覗き見していたことがバレたのだろうか。
内心ヒヤヒヤの恋春をよそに、魅咲は軽い調子で話を切り出す。
「恋春ちゃんに宿題写させてもらおうと思ってたんだけど、忘れちゃったんだね。恋春ちゃんにしては珍しいわね。何かあったの?」
「それが宿題を学校に置いてきちゃって……」
「ふぅん。……でも、恋春ちゃんは真面目だから、宿題を取りに学校に戻りそうなものだけど」
「……!?」
魅咲の探るような視線が恋春の肉体にザクザク刺さる。
まさか、彼女は本当に恋春の覗き見に気づいていたのだろうか。
かといって、自分から正直に告白するような度胸は恋春にはない。
だから少女はたどたどしい口調で白を切ることにした。
「……そうだね。宿題を取りに戻ればよかったよ。はは、うっかりしてた」
「ふふ。恋春ちゃんったら、可愛いくらいにうっかり屋さんなんだから♪」
恋春のあからさまなごまかしにも、魅咲は意味深な表情で受け答えるだけだった。
魅咲は気づいているのかもしれない。けれど、恋春には愛想笑いを浮かべることしかできない。
不自然なまでに口を閉ざす恋春だったが、魅咲もそれ以上追求はしてこなかった。
恋春は心臓が段々と冷えていくのを実感していた。
それから4月の間は、恋春は魅咲に問い質されるのが怖くて生きた心地がしなかった。
×××
偶然魅咲たちの情事を目撃して以来、恋春は放課後の教室を覗くことはなかった。
次に覗いて今度こそバレるのを恐れてのことだ。
今日も彼らは淫行に耽っているのだろうか。
そのことを想像する度に、胸の奥から熱い衝動がこみ上げてくる。
「うぅっ、ダメなのにっ……!」
ベッドに横になり悶々とした気分に苛まれていた恋春は、おもむろに股間へ手を伸ばす。
彼女はオナニーをしたことがない。しかし知識としてなんとなく知ってはいた。
おしっこが出るところの付近を触ると気持ちいいらしい。
少女はその程度の知識で、ちょっとした好奇心でアソコをイジったのだ。
「……んんっ♡」
瞬間、全身に電流のような衝撃が走る。
初めての感覚に、恋春は快感よりも先に困惑を覚えた。
「今のはなに……?」
未知の感情に突き動かされた彼女は、急かされるように股間をイジる。
最初は膣口を撫でているだけだったが、次第に膣口の上部へと指が滑る。
尿道口の上、クリトリスをイジった刹那、彼女の肉体に再度衝撃が走った。
「んあっ、ふあぁっ……♡」
自分でも意味不明な喘ぎ声が出てしまう。
自分の口からこんな声が出るとは思わなかった。
自身の肉体が自分のものではないみたい。
恋春は初めてのオナニーに驚きを隠せなかった。
「今、すごい気持ちいいのがきたような……」
性交を知らない少女でも、性的快感に対する欲求には抗えない。
恋春は欲求の赴くままに恥部を愛撫する。その姿は少女ではなく立派なひとりのメスだった。
「あっ、んっ、ここっ、気持ちいいっ♡ なんでっ……あぁっ、んあぁっ、こんなの初めてぇっ♡♡」
もはや喘ぎ声を耐えようともしなかった。
万が一この光景を家族に見られたら、どんな言い訳をすれば良いのだろう。
そんなことに気を回す余裕がないほど、彼女は自慰に没頭していたのだ。
「あぁっ、んんっ、んあぁっ、良いっ♡ あうっ、んくっ、うぅっ、気持ちいいよぉっ♡♡」
彼女がこれだけオナニーにハマっているのには理由がある。
先日同級生のセックスを目撃してから、知らず知らずのうちに性的欲求が溜まっていたのだ。
これまでは溜まりに溜まった性欲を発散する術を知らずに悶々としていたが、今日この日にとうとう性欲が爆発してしまったのだった。
後は決壊したダムのように、ただひたすら欲望を垂れ流すだけである。
「んくっ、んんっ、ダメっ、擦るの止まらないっ! 私、おかしくなっちゃったのかな……?」
彼女が特別おかしくなったわけではない。
これは性の芽生えだ。生きていれば誰だって自然と湧いてくる衝動なのだ。
恋春の場合、きっかけは情事の目撃で、爆発したのが今日だっただけの話である。
それでも、純真無垢な少女に現状を正しく受け止めろというのも無理な話だ。
今の彼女にできることは、欲求に従って性感帯をいじくり回すことだけだった。
「うぅっ、んんっ、んあぁっ♡ ダメぇっ、声が出ちゃうぅっ♡ んくっ、あぁあっ、あぁんっ♡♡」
恋春は一心不乱にアソコをイジる。
最初は下着越しに触っていたのに、気づいたら下着に手を突っ込んで直接性器をイジっていた。
イジればイジるほど、陰部がじんわりと濡れてくる。
お漏らししたのかと驚いたが、そこで自慰をやめる彼女ではなかった。
アソコが濡れているのは感じている証拠だ。そんなことを知る恋春ではないが、なんとなく察してはいた。
自分は今エッチなことをしている。その事実が彼女を新しい自分へと成長させていく。
「んんっ、んあぁっ、ふわあぁっ♡ なにこれっ、何かきちゃうぅっ♡ んはっ、んあぁっ、ダメえぇっ♡♡」
熱心に性感帯をイジった結果、彼女の胸のうちに段々と熱い衝動がこみ上げてきた。
ただひたすらに己の欲望に忠実な恋春は、絶頂の階段を一気に駆け上がった。
「んあぁっ、うぅっ、んんっ、ダメダメぇっ、あぁあっ、んはあぁあぁっ♡♡」
恋春は声を張り上げ絶頂の衝撃に翻弄されていた。
彼女は絶頂がどういうものなのか知らない。
けれども絶頂のすごさはまざまざと体験した。
これが少年たちがセックスで感じた快感なのだろう。
朦朧とする意識の中で、恋春は確かな満足感を抱いていた。
「はぁっ、んあぁっ、はふぅっ……♡ これがもしかして、オナニーってやつなのかな……。すっ、すごかったぁっ……♡」
オナニーでこれだけ気持ちいいのだ。
皆とするセックスはどれだけ気持ちいいのだろう。
恋春は魅咲たちのセックスの輪に自分が入っている姿を夢想する。
「皆とエッチしたら、気持ちいいのかな……?」
この時には既に、彼女の未来は決まっていたのかもしれない。
魅咲たちの情事を目撃したことで、七海恋春の物語は大きく動き出す。
これはその始めの出来事であった。