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 11月。木々に色鮮やかな葉が付き、何気ない風景を雅やかに変化させる趣深い季節。

 秋から冬へと移行するこの期間は、一年の終わりを感じさせる肌寒い季節である。

 そんなしんみりした空気とは無縁なカップルがここに一組。それは言わずもがな、涼士郎と智香だった。


「遠野くん、来週末時間ある?」

「来週末? えーと、たぶん暇だけど……」


 ある日の放課後、文化部の部室。涼士郎は智香に週末の予定を聞かれた。

 この手のお誘いは前にもあった。大抵の場合、彼女のお誘いに乗ると気持ちいいけど酷い目にあうのだ。

 これまでの経験から、涼士郎はとっさに身構える。智香からどんな無理難題を頼まれるのか、わかったものではないからだ。

 涼士郎の反応から察したのだろう。自分が警戒されていることを理解した智香は、慌てて両手を振る。


「わわっ、大丈夫! 今回は変なこと頼まないから!? ……今回は純粋に遠野くんと旅行しようと思って」

「旅行……?」


 どこかへ遊びに行くのではなく、彼女はハッキリと旅行と言った。

 智香と旅行に行く。想定外のお誘いに、涼士郎の思考は透き通るように晴れ渡った。


「旅行? 俺と丙さんが? 一体どうして……?」


 彼女が自分を旅行に誘う意味を理解できずに混乱する涼士郎。

 無理からぬことである。今までの遊びとは明らかに次元の違う誘いに、どう反応していいか分からないのだ。

 涼士郎の疑問について、智香は事の経緯について話し始める。


「実はうちの両親が結婚記念日に旅館に宿泊しにいく予定だったんだけど、お父さんが急な仕事で行けなくなっちゃったんだ。それで使わなくなった宿泊券を私が使うことになって、遠野くんと行きたいと思って……」

「なるほど……でもそれなら、丙さんがお母さんと行くんじゃダメなの?」

「それもあったんだけど、どうせなら友だちと行ってきなさいって渡されたの。でも私友達少ないから……旅行に一緒に行くのなら、遠野くんとが良い」

「そうか……」


 智香とはセックスフレンドの関係ではあるが、エロ以外ではそこまで付き合いがあるわけではない。

 そんな彼女と旅行に行くというのは、本当の恋人同士のようで面映ゆかった。


「そういうことなら、お言葉に甘えて誘われようかな」

「うん、それじゃあよろしくね」


 その後涼士郎は智香から旅行の詳細を聞くことになった。

 隣県の温泉旅館へ一泊二日の旅行である。

 家族以外で旅行へ行くのは初めての体験であった。

 それも相手が同年代の女子とあらば、その興奮は計り知れない。

 それから旅行までの数日の間、涼士郎は興奮で寝不足の日々を過ごすのであった。


 ×××


 そしていよいよ旅行当日。

 待ちに待った旅行当日。


 涼士郎は最寄りの駅の前で智香を待っていた。

 結局昨日もまともに眠れなかった。

 遠足前日の小学生かよ、と我ながら呆れているところだ。


 智香と遊んだことはこれまで何度もある。エッチした回数は数しれない。

 それなのに、今更二人きりの旅行で緊張してしまうのはなぜだろう。

 旅行に特別な意味を感じているからかもしれない。

 仲のいい友達同士でも、旅行に行くというのはハードルがある。

 それも一泊二日だ。よほどの関係でなければ行かないであろう。


 今日智香と二人で旅行に行く。

 彼女とセフレになった初期の頃を思い出し、新鮮な気持ちになっている涼士郎なのだった。


「おまたせ。遠野くん、待った?」

「あぁ、丙さん」


 涼士郎が駅前で心をざわつかせているところに、ついに智香が現れた。

 二人きりの旅行であっても、彼女の様子はいつもと変わらなかった。

 やはり自分が意識し過ぎなのだろうか。涼士郎は緊張を彼女に悟られぬよう、努めて冷静に声を作る。


「時間通りだし、たいして待ってないよ。それよりも、大きな荷物だね」

「うん、準備に手間取っちゃって」


 智香が引いていたのは海外旅行にでも行くような大きなキャリーバッグだった。

 女の子は荷物が多いとは言うが、一泊二日の旅行で使うようなバッグではない。


「分かった、家族にお土産をたくさん買ってくためのキャリーバッグなんだろう?」

「それもあるけど、あっちでイロイロと楽しみたいから」

「イロイロ……」


 その一言だけで彼女が言わんとしていることが大体わかった。

 そうだよね。智香との旅行が温泉を満喫するだけで終わるわけないよね。

 分かりきっていたことを再確認したところで、電車の時間が迫ってきていた。


「それじゃあ、そろそろ行こうか」

「うん」


 そんなこんなで始まった、涼士郎と智香の温泉旅行。

 何が起こるかはわからないが、ナニをするかは明白な二人の淫行旅行が始まったのだ。


 ×××


「わぁ、綺麗なところだね」


 二人がたどり着いたのは隣県の温泉地。

 温泉宿や土産物屋が立ち並ぶ観光地として完成されたそこは、華やかに彼らを迎え入れてくれた。

 街を染めるのは人工的な明かりではなく、木々を装飾する色鮮やかな紅葉である。

 夏や冬もそれぞれ独特の風情があるが、秋はより一層見惚れてしまう風流さがあった。

 しばらくの間、二人は味わい深い街並みに圧倒されていた。


「……自分がまさかこんな綺麗な場所に来られるなんて思っていなかったよ。ありがとう、丙さん」

「お礼を言うのは早いよ。さぁ、宿に行こう」


 ただ立っているだけでは時間がもったいないので、二人は温泉宿へと向かうことに。

 こういう観光地は景色を見ながら歩くだけでも楽しいものだ。

 同じ国内、それも自分が住んでいる街からそこまで遠くない距離なのに、まるで別世界に来たような感覚に浸ることができる。

 普段味わえない非日常を体験する。それも旅行の醍醐味である。

 旅館に着くまでの間、二人はこの時期ならではの風景を堪能していた。


「ここか……」

「そうだよ」


 智香に案内されて着いたのは、落ち着いた雰囲気の風情ある旅館宿だった。

 決して絢爛豪華な高級ホテルとは違うが、こういう周囲の風景とあった宿は安心できる。


「予約はしてあるから受け付けを済ませるだけだよ。さぁ入ろう」

「おっ、おう……」


 智香に手を引かれ、涼士郎は宿へと入る。

 何が待っているのかドキドキワクワクの温泉旅行、いよいよ始まりである。


 ×××


「わぁ、すごい! 部屋の中から見ると景色が一層綺麗に見えるね!」

「おー、これはすごい」


 通された客室は厳かな雰囲気の和室で、これぞ日本の旅館といった感じであった。

 智香は客室の窓から見える景色を楽しそうに眺めていた。

 こうしていると、どこからどう見ても普通の少女である。

 とても常に脳内ピンク色の淫乱とは思えない。

 涼士郎が智香に見惚れていると、彼女はおもむろに振り返る。


「せっかく観光地に来たんだし、外を見て回ろうよ」

「そうだな、そうしよう」


 智香にしてはまともな提案に拍子抜けしてしまう。

 けれどもそれが一番だ。これは温泉旅行だ。

 決してエッチをしにきたわけではない。

 涼士郎はそう思っていたのだが……。


 ×××


 それから観光地を見て回り、夜が更けた頃。


「ふぅ……食べた食べた。お腹いっぱいだ」

「どの料理もとても美味しかったね」

「ご飯も食べたし、そろそろ温泉に入りたいな」

「そうだね」


 旅館での美味しい料理に舌鼓を打った二人は、いよいよ宿のメインである温泉に入ることに。

 やはり温泉に入らねば旅館に来た意味がない。本日のメインイベントを前に、涼士郎のテンションは本日最高潮に達しようとしていた。

 そそくさと準備してその場を立つ涼士郎の背中を、智香が呼び止めた。


「遠野くん、ちょっとまって。私いい場所を知ってるから」

「いい場所……?」


 話によると、この旅館には敷地内だけでなく裏手にも温泉があるそうで、そこが人も少なく隠れたスポットらしい。

 彼女がなぜそんなことを知ってるのかはともかくとして、そういうことなら隠れた名湯とやらを堪能するとしよう。


「よし、それじゃあその温泉に行こうか」

「うん!」


 その時涼士郎は気づいていなかった。

 智香が彼に秘湯を勧めた理由を。


 ×××


「おー、これはすごい……!」


 智香に案内されてやってきた温泉は、確かに彼女が勧めるだけの名湯であった。

 何より自分たち以外に人がいないというのが素晴らしい。これだけの温泉を独占できるというのは贅沢な話である。


「でしょー。この場所はお父さんにこっそり教えてもらったんだ」

「へー、お父さんに。……それで、ここは男湯と女湯って別れているのか?」

「別れていないよ。ここは混浴だから」


 あぁ、やっぱり。仕切りとかない開けた温泉だからなんとなく感づいていたが、やっぱりか。

 でも納得がいった。彼女が涼士郎を温泉に誘ったのも、こういう理由があったのだろう。


「遠野くん、私と一緒に温泉に入るの嫌かな?」

「いや、嫌なんてことはないよ」


 今まで散々彼女の裸を見ているので、恥ずかしいなんてことはない。

 それよりも、智香とただ温泉に入るだけなんてあるはずがない。


「ささ、身体を洗って早速温泉に入ろうよ」

「オーケー、分かった」


 そんなこんなで、涼士郎と智香は一緒にお風呂に入ることに。

 この季節となると裸で外にいるのは辛くなってくる。

 涼士郎は手早く身体を洗うと、飛び込むように入浴する。


「ふぅ……思ったより熱いな。けど外気が寒いから丁度いいね」

「そうだね。野外でお風呂に入ることってあまりないから、解放的で気持ちいいね」


 涼士郎の隣に座る智香は、頬を赤らめながら気持ちよさそうにお湯に浸かっていた。

 温泉に浸かる智香は艶っぽく、いつもとは違う色っぽい雰囲気を漂わせている。

 いつになく大人の色気を匂わせる彼女に、涼士郎は思わずドキッとしてしまう。

 智香と交わって半年以上になるが、彼女は毎回いろんな顔を見せてくれる。

 涼士郎は言葉を交わすことも忘れ、智香の顔に見惚れていた。


「どうしたの、遠野くん。私のことをジロジロ見て。もしかして、私を見て興奮した?」

「いやっ、ちがっ……」

「そんなこと言って、おちんちんが大きくなってるよ。良いんだよ、ごまかさなくて。私はいつでもエッチする準備はできてるから」


 智香はそう言うと、おもむろに立ち上がり温泉の縁に手を付け前かがみになる。

 妖艶な彼女の仕草に、涼士郎の肉欲がどうしようもなく掻き立てられる。

 温泉の熱で思考が麻痺しているからか、彼は吸い寄せられるように彼女の尻へと向かう。


「丙さんもエッチだね。もうこんなにおまんこが濡れてるよ」

「そっ、それは愛液じゃなくてお湯だよっ……あぁんっ!」


 涼士郎は智香の肉壷に口をつけると、ずずずっと音を立てて愛液を啜る。

 彼女のアソコは既に欲情しているようだ。膣内からどんどん愛液が湧き出てくる。

 智香が感じるように、涼士郎はわざと激しく性器を攻め立てた。


「ずずずっ、ずずずうっ……!」

「んあっ、ふあぁっ、はあぁんっ! 遠野くんっ、そんなに舐めちゃ感じちゃうぅっ! んんっ、あぁあっ、んはあぁっ……!!」


 涼士郎の愛撫で蜜壺はあっという間に愛液で溢れ、これ以上前戯の必要はなさそうだった。


「じゅじゅっ、んじゅうっ……すごい、膣内から愛液が無限に湧き出てくるよ。もういい感じだね」

「はぁっ、んはぁっ……うん、いいよ。遠野くんのおちんぽちょうだいっ……!」


 本番のための準備は万端整った。

 涼士郎は限界まで膨張した剛直を構えると、膣口に亀頭をグリグリと押し付け愛液をなじませる。

 発情した肉壷は受け入れ体制万全であり、膣口が亀頭にチュウチュウ吸い付いてくるのが分かる。

 そんな淫乱マンコを自分のチンポで躾けてやろう。イキリ勃つ陰茎は顔を真っ赤に染め臨戦態勢に入る。

 情欲に背中を押された涼士郎は腰にぐっと力を入れると、熱々の膣内へと男根を一気に挿入した。

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