エッチな地味子と淫行生活 第12話 読書の秋、官能の秋① (Pixiv Fanbox)
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一ヶ月以上にも及ぶ夏休みが終わり、二学期へと突入した学校生活。
残暑も終わり過ごしやすい季節になった部室で、二人は読書に勤しんでいた。
一応ここは文芸部の部室で、智香は文芸部の部員なのだ。
そんな彼女が本を読んでいても何も不自然ではない。むしろ健全な部活動と言える。
ただ、それが普通の本であればの話である。
「彼はそこで彼女の濡れそぼった膣口に勃起した剛直をグリグリと捩じ込むと、力任せに膣内へと突っ込んだ。
『あぁっ、ダメぇっ……!?』
彼女の叫びも虚しく、野蛮な益荒男は少女の処女を無残にも散らすのであった……。
「官能小説を音読するのやめないっ!?」
文芸部の部室に涼士郎の切実な叫び声が響く。
それを聞いて、熱を込めて音読していた智香はパタンと本を閉じる。
「私の音読はどうだった? 真に迫ってたでしょ?」
「あぁ、ちょっと聞いてて恥ずかしかったよ……」
官能小説を横で読まれるとこんな気分になるんだ。
新学期で早くも新たな発見をする涼士郎だった。
「官能小説を学校で堂々と読むなんて度胸あるね。それって図書室にあったものじゃなくて自前でしょ?」
「確かに自前だけど、部室でこっそり読めば誰にもバレないよ。それに例え持ち物検査をされても、カバーを掛けてれば中身まではチェックされないから大丈夫なんだ」
「へぇ……そこはちゃんと徹底してるんだ」
一応彼女は表向きには優等生で通っているので、深く疑うような教師はいないだろう。
それにしても、智香を信頼している先生たちをあざ笑うかのように不健全な本を持ち込むとは、なんて大胆不敵な少女なのだ。
そういえば、彼女は放課後の図書室でオナニーをしてしまうほどエッチに積極的な女の子だった。
有り余る性欲と性的好奇心の前では、他の全ては些末な障害物に過ぎないのだ。
そのことを改めて実感する涼士郎なのだった。
「それで、今日は一体ナニをしたいんだ?」
「流石遠野くん、話が早いね」
「そりゃあ丙さんのオナニーを目撃してから、もう半年近くになるからなぁ」
半年も一緒にいれば、彼女の人となりは手に取るように分かる。
智香は良くも悪くもエッチなことが大好きな女の子だ。
その彼女が官能小説を音読しているのだから、エッチの前フリにしか思えなかった。
「今日はね、この本に書いてあるプレイを一緒にしてみたいの」
「本に書いてあるプレイを……?」
エロ漫画とかで読んだことがある。
AVを見ながら劇中のプレイを一緒にする。そういうことをしたいのだろうか。
「別にいいけど、具体的にどんなことをしたいんだ?」
「そうだなぁ……例えば、こういうの」
「どれどれ……」
涼士郎が智香が持つ本を覗き込むと、そこには淫靡でアブノーマルな世界が広がっていた。
×××
「ふふふ。ご主人様に逆らうとは、なんて愚かなメイドなんだ」
「ご主人様っ、それだけはご勘弁をっ……!?」
男の手にはムチとロウソクが握られていた。
そして彼は意気揚々と無抵抗なメイドの柔肌めがけてムチを振り落とした。
「あぁっ、んあぁっ、ダメぇっ!? ご主人様おやめくださいっ……!!」
「ふははっ、これがご主人様に逆らった者の天罰だっ!! ふははっ!!」
×××
「……つまり、丙さんはSMプレイをしたいのかな?」
「うん、そういうこと」
彼女のエロに対する飽くなき探究心には毎度驚かされる。
智香は別にドMというわけではない。
ただ純粋にSMプレイのことに興味があるのだろう。
それでやってみたいと思い実行できるのが、彼女最大の強みである。
「やってみたいってことは、SMプレイ用の道具を持ってきたってことだよね?」
「うん。それについては抜かりないよ」
智香は自信満々にそう言うと、カバンの中から次々と性玩具を取り出していく。
「SMプレイ用ムチでしょ。ロウソクでしょ。それからメイド服でしょ……」
彼女のカバンはまるで四次元ポケットだ。
勉強に無関係な大人の玩具をパンパンに詰めてくるとは、教師たちが知ったら卒倒してしまうだろう。
彼女のエロへの情熱は凄まじい。楽しそうに性玩具を紹介する智香に、涼士郎はただただ圧倒されていた。
「すごいな。メイド服まで用意したのか……」
「うん、すごいでしょ。このメイド服、実は自作したの。えへへー」
「裁縫技術まであるのか……」
自作したメイド服をはためかせる彼女は、無邪気そのものだった。
これからとてもSMプレイをしようとしている女の子には見えない。
しかしそれが恐ろしいのだ。智香は何の躊躇もなくアブノーマルなプレイに挑戦する。
そのラインにおそらく限界はない。例えそれが犯罪行為でも、彼女ならば挑むだろうという嫌な信頼があった。
「……って今更だけど、ここでやるのか? あまり大きな声を出すと誰かにバレないか?」
「大丈夫だよ。部室の周りは人が来ないから安心して」
ここまで信用ならない『安心して』も珍しい。
何も信用できる要素はないのだが、劣情を顕にした彼女を止められる者など居やしない。
涼士郎にできることとは、誰にも見つからないことを天に祈りながら智香の欲求を受け止めることだけだった。
「それじゃあ早速メイド服に着替えるね」
「おっ、おう……」
目まぐるしく動く状況についていけない涼士郎をよそに、智香は鼻歌交じりに着替えを始める。
よほどSMプレイがしたかったのだろうか。着る練習もしてきたのか、彼女はテキパキと手際よくメイドへと変身していく。
「じゃじゃーん、どうかな。似合ってるかな?」
「あっ、あぁ。メイド姿の丙さん、可愛いよ」
「えへへ、良かったぁ」
涼士郎に褒められて智香は上機嫌の様子。
智香のメイド服が可愛かったのは正直な感想だ。
せっかくの可愛い衣装なのに、これからするのはSMプレイというのは一体全体どういうことだ。
ここは素直にメイドさんご奉仕プレイでもしたい気分だが、彼女の意思に従って心をサドにするとしよう。
「ふふ、準備が整ったね。それじゃあご主人様、生意気なメイドの私をどんどん懲らしめて」
意気揚々とロウソクやらムチやらを渡してくる智香。
なんでお仕置きされる側がそんなにノリノリなんだ。
彼女にツッコみたい気持ちをどうにか抑え、涼士郎はムチを手に取った。
もちろん彼はムチなんて使ったことはない。
ムチを持ったは良いもののどうしたものかと戸惑っている涼士郎に向けて、彼女は四つん這いになってお尻をこちらに突き出して言う。
「遠野くん、安心して。それはSMプレイ用のムチだから、思いきり叩いても怪我はしないよ」
「わっ、分かったよ」
これ以上迷っていても仕方ない。
涼士郎は覚悟を決めてムチを固く握りしめる。
一方の智香は魅惑の桃尻を振りながらこちらを誘惑してくるのだ。
そんなことをされたら、オスの欲望がムクムクと湧き上がってくるではないか。
涼士郎は溢れる劣情に背中を押されてムチを振るう。
バチンっという痛そうな音とともに、智香の美尻にムチの跡がつく。
「あぁっ、んあぁっ、んはあぁっ……!!」
その叫び声は彼女のことが心配になるほど痛々しいものだった。
予想以上の嬌声に驚いた涼士郎はムチを打つ手を止める。
同意の上とはいえ、少女を痛めつけて楽しむような趣味は涼士郎にはない。
「丙さん、大丈夫……?」
「あぁ、平気平気。初めての感覚で驚いちゃったけど、痛いのも気持ちいいから大丈夫だよ」
彼女は既に苦痛で感じる肉体になっていたようだ。
もしかしたら、智香はこの世のすべての行為に欲情するド変態なのかもしれない。
無限の可能性を秘めている智香を満足させることができるのだろうか。
涼士郎は自分を信じてムチを振るう。彼女の身体を心配する必要はなくなったので、勢いをつけて美尻に叩きつけた。
「んんっ、あぁあっ、はあぁんっ……!」
「どうだっ、気持ちいいかっ!?」
「んあぁっ、ふあぁっ、良いですっ、気持ちいいですっ……! 私はお尻をムチで叩かれて感じる変態メイドですぅっ……!!」
涼士郎にムチでバシバシ叩かれて、智香は歓喜の嬌声を上げていた。
彼の初心者丸出しの鞭打ちでも感じるとは、よほどSMプレイを楽しんでいるのだろう。
ムチを打つ度に可憐な声で鳴いてくれるので、涼士郎も段々と楽しくなっていった。
これは涼士郎の中に眠るサドっ気が目覚めたのだろうか。
好きになっていくとムチを握る手にも自然と熱がこもる。
彼自身、自分の心が変化していくのを驚きつつも受け入れていた。
「あぁあっ、んんっ、んあぁっ、ひあぁっ……! 痛いっ、痛いのが気持ちいいですぅっ! もっとぉっ、もっと激しくしてくださぁいっ!」
「少しずつコツが分かってきたぞ。これが気持ちいいんだなっ……!」
「んあぁっ、良いっ、そこぉっ……! んんっ、あぁっ、お尻感じちゃいましゅうぅっ……!! 良いっ、それぇっ、もっとお尻ベシベシ叩いてくださぁいっ……!!」
メイド智香のお尻にどんどんムチの跡がついていく。
本来は見るも無残な痛々しい跡のはずが、彼女は勲章のように誇っていた。
痛みを快感に変換し愉悦とする。それがSMプレイの醍醐味である。
ここで重要なのがS側の涼士郎の存在である。
S側は攻める立場でありながら、実際はMのために奉仕する存在と言っていい。
如何にMを攻め立て相手を満足させられるか。涼士郎の手腕にプレイのすべてがかかっている。
涼士郎はドSのご主人様になりきってムチを振るう。自分に役を当てはめることで、精神が徐々にハイになっていくのが分かった。
「ほらっ、これでいいのかっ! こんな下品な行為で悦ぶなんて、お前はどうしようもない人間だなっ!!」
「んあぁっ、あぁあっ、ひあぁっ、んあぁんっ! はいっ、そうですぅっ! 私は人間失格ですぅっ! そんな私をオシオキしてくださいぃっ! あぁあっ、んんっ、んはあぁっ!!」
彼女はノリがいいので、自分の役柄に忠実だった。
智香が精一杯演技しているので、段々と彼女が本物のメイドに見えてきたくらいだ。
そうなってくると、SMプレイとしてだけでなくコスプレエッチとしての楽しみも出てくる。
そうだ。メイド姿の智香は純粋に可愛いのだ。
そんな彼女にエッチなお仕置きをしているのだ。これで楽しくないわけがない。
「ぁあっ、んあぁっ、ご主人様ぁっ、私もうダメですぅっ! ご主人様にお仕置きされてイッちゃいそうですぅっ……!!」
「ムチで打たれてイキそうなのか、この変態メイドめっ! だったら派手にイってしまえっ!!」
彼女の限界が近づき、涼士郎の手にも熱が入る。
マゾ豚メイドと化した智香をイカせるのだ。
手に持つムチをペニスに見立て、攻めて攻めて攻めまくった。
「んあぁっ、ふあぁっ、イクイクイクうぅっ! ご主人様の愛のムチでイッちゃううぅぅっ……!!」
智香は喉が張り裂けんばかりの嬌声を張り上げ絶頂した。
尿道口から勢いよく潮が吹き出し、アクメの凄まじさを如実に物語っていた。
性器や胸といった性感帯を刺激しなくても絶頂するとは、彼女のエロに対する順応性が垣間見えた瞬間だった。
「ムチ打ちでイクとは、度し難い変態だな」
「はぁ、んはぁっ、ひあぁっ……はいぃっ、私はド変態淫乱メイドでしゅうぅっ……」
智香は荒い息を吐いてアクメの余韻に浸っていた。
鮮烈なまでのムチプレイであったが、彼女がこの程度で満足するはずがない。
いや、むしろ智香とのSMプレイはここからが本番なのである。
「……ご主人様ぁ、どうしようもない変態の私を、もっとお仕置きしてくださいませんか?」
「……あぁ、分かったよ」
彼女の求めを涼士郎はためらうことなく受け入れた。
なぜなら智香の痴態を目の当たりにし、彼の愚息はズボンを突き破りそうなほど硬くそそり勃っていたからだ。