エッチな地味子と淫行生活 第5話 アナルエッチ始めました① (Pixiv Fanbox)
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「遠野くんに頼みたいことがあるの」
智香との性交にも慣れてきたある日の出来事。
いつもの放課後、いつもの文芸部部室で、智香が涼士郎に頼み事をしてきた。
「どうしたんだい、急に」
智香の可愛らしいお願いに、椅子に座り本を読んでいた涼士郎は平然と応える。
彼女とエッチな協力関係を結んで半月以上経過した。
それまでは女性経験が皆無で女子と話をすることすら緊張していた涼士郎が、今では智香と難なく会話できるようになっていた。
『男子三日会わざれば刮目して見よ』と言うように、少年も確実に成長しているのだ。
「丙さんがしたいことを言ってよ、俺も付き合うからさ」
「本当? 本当に良いの?」
智香は甘えベタな子供のようにしきりに聞いてくる。
性に奔放でひたすらエッチに貪欲な彼女が、ここまでしつこく聞いてくるとは珍しい。
涼士郎は不思議に思いながらも律儀に相手をする。
「本当に良いよ。だって丙さんの望みを叶えるのが俺たちの協力関係だろう?」
「うん、そうだよね」
涼士郎の言葉で安心した智香は、ほっと胸を撫で下ろす。
そして息を整えてから、再度彼女は涼士郎に頼み事を告げる。
「遠野くん……私とお尻でエッチしてほしいんだけど……?」
「お尻……?」
お尻でエッチ?
一瞬頭の上に?マークが浮かぶものの、彼は性に無知な少年ではないのですぐにピンときた。
涼士郎は頭の中で言葉を噛み砕き、分かりやすく智香に問う。
「……つまり、俺とアナルセックスをしたいってこと?」
「そう、私が言いたいのはそういうこと」
「なるほど、アナルセックスね……」
なんだ、智香がしたいのはアナルセックスか。
思ったより大したことのない頼みに拍子抜けする涼士郎だが、数秒思考し考えを改める。
AVやエロ漫画といったフィクションを嗜んでいると、アナルセックスはノーマルなプレイに思いがちだが、現実ではそう簡単にできないアブノーマルなプレイなのだ。
そもそもお尻の穴は本来性交するための穴ではない。
前準備をしっかりとしないと腸内は排泄物で汚いし、挿入で括約筋が裂けてしまう。
気軽にできない行為な上に精神的なハードルが高いので、拒絶する人も多いはずだ。
だから智香は念を押したのだろう。
少しでも涼士郎が忌避感を示せば、今の関係が壊れてしまうかもしれないから。
涼士郎との協力関係を続けたいからこそ、智香は慎重になっていたのだ。
だが、それは杞憂というものだ。
彼女と引けを取らない変態の涼士郎にとって、アナルセックス程度で動じることはない。
「丙さんがやりたいんでしょ? 俺もアナルセックスには興味あるから、一緒に挑戦しよう」
「……うん!」
できるだけ笑顔で応じることで彼女の不安を払拭させる。
涼士郎だって初めてのプレイは不安なのだ。
しかし智香の前で頼りない姿は見せられない。
例え一抹の不安を覚えても、彼女の救世主で居続けることが涼士郎の矜持であった。
「それで、丙さんからアナルセックスをしたいって言ってきたってことは、そのための道具も準備してきたんだよね?」
「もちろん、色々と勉強して持ってきたよ」
流石はエッチに対して勉強熱心な智香だ。
あえてこちらから言うまでもなく、ちゃんと準備してきたようだ。
「えぇとね、コレでしょ、コレでしょ、コレでしょ……」
智香は意気揚々とバッグから性玩具を取り出していく。
学生の聖域であるカバンの中に大人の玩具が大量に入っているのだ。彼女ほど学生の本分に冒涜的な生徒も居ないだろう。
それをしているのが成績優秀な優等生である智香なのだ。人間とは一つの面からは判断できないというのがよく分かる。
「それで、まずは何からするんだ?」
「そうだね……最初はやっぱり腸内洗浄かな」
やっぱり腸内洗浄かな、と当たり前のように言った智香だが、彼女は自分が何を言ってるか分かっているのだろうか。
腸内洗浄とは、言うまでもなく汚い行為だ。アナルセックスをする上で最初のハードルであり、最大のハードルでもあるだろう。
尻穴という不浄の穴にペニスを挿入するためには、当然ながら腸内を綺麗にする必要がある。そうしなければ感染症の恐れがあるからだ。
そうならないための腸内洗浄なのだが、行為の過程で汚物に触れることもある。
正常な人間なら拒絶するはずだ。それを躊躇しないのは彼女がエロに積極的だから、というだけでは説明がつかない。
言うなれば、智香は頭のネジが何本か外れているのだ。人間に備わっているはずの危機感。人の道を踏み外さないためのようなブレーキが、彼女には存在しないのだろう。
だから己の欲求を貫き通すことができる。それは智香の長所であると同時に、致命的な欠点でもある。
できることなら、涼士郎が智香のブレーキ役になるべきなのだろう。
だがしかし、涼士郎はどちらかと言えば智香側の人間である。
彼女の話を聞いてワクワクしている自分がいるのだ。
これではブレーキ役どころか、むしろ智香の欲望を加速させるだけだった。
「腸内洗浄ってことは、浣腸でもするの?」
「うん、この浣腸器でお腹の中を綺麗にする」
彼女が取り出したのは大きな注射器型の浣腸器だった。
フィクションではよく目にするが、実物を見ると威圧感がすごい。
「浣腸はどこでする? ここでやるのか?」
「ここでやって臭いが残ると嫌だから、トイレでする」
「トイレでやるのか。誰かに見られないか?」
「この時間は人が少ないから、タイミングを見計らえば誰にも見られないよ。それに、個室なら中で何をしてるか分からないし」
「そうか」
部室棟は文化部の部室しかないので、この時間は人がまばらだ。彼女の言う通り、注意していれば誰にも見られずに任務を遂行することができる。
「それなら安心だね。じゃあ早速浣腸しにいってよ」
「……? 何を言ってるの? 遠野くんも一緒に来て」
「えっ……?」
それはつまり、智香の浣腸姿を見守れってことか?
「えっ……いいの? 俺が同席して……」
「うん。私の恥ずかしいところを遠野くんに見ててほしいの」
「…………」
智香のあまりの変態っぷりに、流石にドン引きする涼士郎だった。
×××
「俺が女子トイレに居ても良いのかな……?」
「今は誰も居ないし、大丈夫だよ」
部室棟の女子トイレの個室に、二人の男女が入っていた。
遠野涼士郎と丙智香だ。
涼士郎は居心地が悪そうに縮こまっている。
彼が小さくなっているのは、個室が窮屈だからではない。
男にとって女子トイレは、普通なら絶対に入らない聖域である。もし女子トイレに入ったことが誰かにバレれば学校での居場所がなくなるばかりか、下手したら社会的に死にかける。
そのリスクを承知で来ているわけだが、それはそれとして所在なさ気な涼士郎でなのであった。
「さっさと終えれば見つからないよ。ほら、遠野くん挿れて」
「あっ、あぁ。分かった……」
なぜ浣腸される側の智香が積極的で、浣腸する側の涼士郎が気圧されているのか。
彼女の底の見えない末恐ろしさにおののいてしまう涼士郎だが、それに付いていかねばならないのがパートナーの務めである。
涼士郎は自分を鼓舞して浣腸器に浣腸液を入れる。そして浣腸器を智香のアナルにズブリと挿入した。
「ああっ、んあっ……浣腸器がお尻に入ってくるっ……!」
少女の尻穴に浣腸器が突き刺さる。
それだけでも不快なのに、これから浣腸液を注入されるのだ。
涼士郎は肛門に浣腸器の先端が入ったことを確認し、中の液体を腸内へと注ぎ込む。
「丙さん、浣腸液入れるよっ……!」
「ふあっ、うくっ、あうぅっ……冷たい液体がお尻の中に入ってくるよぉっ……!」
腸内に侵入してきた浣腸液の感触で、智香は不快感を滲ませた声を上げる。
体内に余計なものが入ってくる異物感は許容しがたいものだ。
それは望んで浣腸したはずの智香であっても違いない。
彼女は腹の中で暴れる浣腸液の苦痛で顔を歪ませていた。
「丙さん、大丈夫?」
「うぅっ……ちょっと苦しいけど平気。この苦痛を乗り越えないとアナルセックスはできないから」
智香はどれだけアナルセックスがしたいのか。
彼女のエッチに対する情熱は、呆れを通り越してただただ感心するばかりだ。
「良し、浣腸液を全部入れ終えたよ。浣腸器を抜くね」
「うん……」
尻穴を塞いでいた浣腸器を引き抜くと、肛門が辛そうにヒクヒクしていた。
腸内を占領している浣腸液で苦しんでいるのだろう。
智香は身体中を支配する排泄欲求で、苦痛とともに快感を抱いているようだった。
「この背筋がゾクゾクする感じ……とっても気持ちいいっ!」
「そう、それは良かったね」
智香はマゾっ気があるので、この程度の苦痛わけないのだろう。
羨ましくはないが、彼女の反応は非常に興味深いものだ。
「お腹がゴロゴロ言ってる……それじゃあ排泄するから、そっち向いてくれるかな」
「あ、あぁ……」
浣腸するのは見られて良くても、排泄するのは見られたくないらしい。
彼女がそう言うのであれば実行するまでだ。涼士郎は言われた通りに顔を背ける。
「だっ、出すね……」
「あぁ、誰か来る前に早くね」
ちょろちょろと肛門から浣腸液が漏れる音とともに智香は排泄する。
直接見られるのは嫌でも、排泄音は便器の水を流す音でかき消さないようだ。
智香の恥じらいの基準はよく分からないが、他人の排泄音は聞いてて変な気分になってくる。
「うぅ……遠野くんにはしたない音聞かれちゃってるぅっ……!」
「丙さんって結構ノリがいいよね」
外見や物腰から大人しい少女だと思っていたが、中身は意外とアクティブだ。特にエッチ方面は。
恥ずかしながらもしっかりと排泄する智香と、それを見守る涼士郎。どう反応していいか分からず気まずい沈黙が流れる中、排泄音だけが時間の経過を教えてくれた。
「……んっ、お腹のもの出し終わったよ」
「ふぅ、これで腸内洗浄終わりか?」
「いや、念の為後二回くらいは浣腸して綺麗にしよ。遠野くん、浣腸お願い」
「はい……」
なんだか、エッチなことをしているというよりは介護をしているような気分だった。
涼士郎は智香の協力者だ。これもまた、普通の日常では味わえない貴重な体験なのだろう。
「……流石にもう良いよな?」
それから二回浣腸を終えて、アナルから透明な液体しか出なくなったところで腸内洗浄は終了した。
「うん、これでいいかな。人が来ないうちに片付けて出よう」
すっかり女子トイレの個室に居ることに違和感を抱かなくなった二人は、アナルセックスに向けて下準備を終えるのだった。
×××
「浣腸が終わって、次は何をするんだ?」
女子トイレから文芸部部室へと戻ってきた涼士郎は、お腹をスッキリさせた智香に聞く。
「そうだね……次はお尻の穴をセックスができるように開発しなくちゃ」
智香はアナルビーズを取り出し楽しそうに言う。
まるで玩具で遊ぶ無邪気な子供のような笑顔に、これがオママゴトなのではと錯覚してしまう。
だがこれは遊びは遊びでもエッチな遊びであり、彼女が持っているのは大人の玩具だ。
涼士郎は股間を熱くしながら、智香からアナルビーズを手渡される。
「分かった、これで丙さんのお尻を拡張するんだね」
涼士郎はそれなりの知識はあるので、アナルビーズの使い方は分かる。
しかし当たり前のことだが、知識と実際にやるのは話が別だ。
しかも今回は智香のアナルがかかっている。間違っても彼女が傷物にならないようにしなくては。
「タイミングは遠野くんに任せるから、お願い」
「あぁ……」
智香から全幅の信頼を寄せられているのが、逆に辛い。
彼女はなぜ自分のアナルの命運を他人に任せられるのか。
その理由は分からないが、女性の信頼には応えるのが男の義務だ。
「それじゃあ挿れるね」
肛門とアナルビーズにたっぷりとローションを塗りたくり、涼士郎はアナルにビーズを埋め込んでいく。
自分の性欲を満足させるためではなく、彼女の欲求を満たすために。