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 それはとある特異点での任務中に野営していた時の話だ。


「……今なら誰も見てないな」


 夜も更けて満天の星空が煌めく中、立香がコソコソと何かをしようとしていた。

 それは若い男なら誰しも催す生理現象。抑えきれないリビドーの発露である。

 オナニーとは誰にも見られずに粛々と致すものだ。立香が若い衝動を密かに発散しようとしていたその時、何者かに背後から声をかけられる。


「……マスター、こんな夜更けにどうされましたか?」

「だっ、段蔵ちゃん!?」


 話しかけてきたのは加藤段蔵だった。

 丁度オナニーを始めようとしていた立香は、驚きのあまり反射的に飛び退いた。


「段蔵ちゃん!? どうしてここにっ……!?」

「マスターが夜中に寝床を抜け出していましたので、気になって後をつけてきたのです。こんな時間に一人で行動しては危険ではないですか……」


 サーヴァントとして献身的にマスターのことを心配してきた段蔵の瞳に、今まさにシコろうとしていた勃起ペニスが映る。なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになってくる。


「段蔵ちゃん、これはその……」

「……なるほど。ここのところ忙しくて性欲を発散する暇がなかったものの、ついに我慢ができず皆に隠れて自慰をすることにしたのですね」

「……すみません」


 立香の状況を丁寧に説明する段蔵。わざわざ言葉にされると余計に恥ずかしくなってくる。股間を露出させた状態なら尚更ミジメな気分になるものだ。

 そんな羞恥心に染まる立香を労ってか、段蔵は慈愛に満ちた表情で話しかけてくる。


「謝ることはないですよ、マスター。性欲を持て余しての自慰行為は若者なら自然な行為ですので。それに一人隠れて性欲を処理しようとしたのは、私たちサーヴァントに迷惑をかけないようにと考えてのことなのでしょう? そんなマスターの心遣いを無下にするサーヴァントなどおりますまい」

「段蔵ちゃん……」


 そこまで熟慮していたわけではないが、彼女の優しさが心に沁みる。愚息も段蔵の言葉に感動しているのか、亀頭を真っ赤にして屹立している。

 そのご立派に勃起したペニスを見やり、段蔵は頬を赤らめながら歩み寄る。


「このまま下半身を露出していては風邪を引いてしまいますね。せっかくですので、ここはワタシが抜いて差し上げましょう♡」

「ええっ、いいの……?」

「もちろんです。段蔵は殿方の相手をすることも想定された高性能絡繰なのです。ほら、このように胸も本物の人間のように柔らかいでしょう?」


 そう言って、段蔵は立香の手を取り自分の胸に押し付ける。それは確かに程よい弾力で人間と遜色のない見事なおっぱいであった。胸に沈み込む柔らかな感触と温かみで、どうしようもなく情欲を刺激される。


「段蔵ちゃんのおっぱい良い感触だ……」

「そうでしょうとも。ですから夜伽の相手は段蔵にお任せください♡」

「うん、それじゃあよろしく」


 そんなこんなで、立香は段蔵とエッチすることに。

 まずは段蔵が立香のペニスを優しく握り、上下にシコシコと手コキを始める。


「どうですか、マスター。ワタシの扱きは気持ちいいですか?」

「うん、自分でするよりずっと気持ちいいよ」

「それなら重畳ですね。続いてはワタシのお口でご奉仕しますね♡ あむっ♡♡」


 立香の反応に気を良くした段蔵は、大きく口を開けて巨根を咥えこんだ。その瞬間男根は燃えるような灼熱に包み込まれ、同時に得も言われる快感が全身に伝播していく。


「じゅぽっ、じゅぷっ、じゅじゅうっ……どうれすか、マスター。ワタシの口内の感触は?」

「あぁ、とっても気持ちいいよ。口の中すごく熱くてヌルヌルしてて、本物みたいだよ」

「じゅるっ、んじゅうっ、じゅぽっ……そうれすか。それならマスターに満足してもらえるよう頑張りますね。じゅじゅっ、れろっ、ぬちゅうっ♡♡」


 段蔵は口内を巧みに使いペニスを刺激していく。

 性奉仕にも活用できるよう作られた絡繰なだけあって、性器と遜色が無いどころか下手な性器よりも気持ちのいい絶品口マンコであった。あたかも彼女の口内は性行為のために特化されて作られたかのようだ。男の弱点を熟知しているし、男を感じさせるために的確に愛撫してくる。高性能肉便器と化した段蔵は、下品な水音を立てながら剛直を啜り上げた。


「じゅぷっ、じゅぶぶっ、じゅずっ、ずずずっ、ずちゅううぅぅっ♡♡」

「うおっ、そのバキュームはヤバいっ! チンポが引っこ抜けそうだっ……!」


 常人なら呼吸困難になるイラマチオも、絡繰の彼女ならば造作も無いことだ。並々ならぬ巨根を根本まで飲み込んで、亀頭を喉奥で扱いてくる。喉マンコの圧迫感でこの上ない快感が亀頭に直撃し、思わず情けない声で唸ってしまう。

 体裁を気にしない段蔵の下品なひょっとこ顔も殊更に劣情を煽る。彼女が全力で奉仕している何よりの証だからだ。段蔵の献身的なフェラによって、立香の射精感が段々とこみ上げてきた。


「じゅぶっ、んぐちゅっ、じゅずうぅっ♡ じゅぷっ、ぬぽっ、んぐちゅっ、じゅぶうぅっ♡♡」

「うぅっ、段蔵ちゃんっ。そろそろイキそうだっ……!」

「じゅるっ、んぷっ、ぐっぷ、ぬぽっ、じゅぷっ、んぐぽっ♡ どうぞ、お好きな時に射精してください。ワタシの口マンコでマスターの子種を全て受け止めますので♡ じゅずっ、ぬぽっ、んぐちゅっ、じゅぷぷっ、じゅずずずぅっ♡♡」


 マスターをイカせるために怒涛の追い込みイラマが襲いかかる。陰茎が千切れてしまいそうな圧倒的なバキュームフェラによって、睾丸で生成されたザーメンが勢いよく尿道を駆け上がる。

 そして段蔵の口内を犯すために、大量のザーメンが一斉に解き放たれた。


「段蔵ちゃんっ、射精るよっ……!」

「んぐっ、んぶぶっ、じゅぶっ、んぐちゅっ、んんんーっ♡♡」


 段蔵の胃袋目掛けて熱々の子種汁が流れ込む。ここしばらく射精してなかったので、ゼリーのようにドロドロの濃厚ザーメンが彼女の口内を瞬く間に占領していった。


「くぅっ、搾り取られるっ……!」

「じゅぶっ、んぐっ、じゅずうっ、ぐぷうぅっ♡♡」


 怒涛の如く流れ込んでくるザーメンを、段蔵はゴクゴクと喉を鳴らして飲み込んでいく。

 性行為も万全な絡繰なだけあって、白濁を一滴もこぼさず綺麗に嚥下している。正に性処理に特化した口マンコに相応しいバキュームであった。


「んぐっ、んくっ、んんっ……ぷはぁっ♡ マスターの子種汁、濃厚でとても美味しかったです♡ んふっ、んんっ……濃すぎて喉に絡みついて離れません♡♡」

「段蔵ちゃんのフェラチオが気持ちよすぎていっぱい射精ちゃったんだよ」

「ありがたいお言葉です……ふふ、マスターのおちんぽは大きいままですね♡」


 段蔵の口内にたっぷりと射精したというのに、男根は萎えるどころか先程よりも硬く大きくなっていた。むしろ彼女のフェラチオで更に欲情したようだ。天高くそそり立つ陰茎は、早くも段蔵との本番セックスを今か今かと待ちわびていた。


「それじゃあ次は本番にイキましょうか。ワタシのおまんこをご賞味あれ♡♡」


 あぐらになっている立香の上に段蔵が跨る。そして対面座位の体勢で腰を下ろし勃起ペニスを肉壷へと挿入する。


「おぉっ、締まるっ……!」

「んあっ、ふあぁっ、んんっ、あぁんっ♡」


 段蔵の魅惑の蜜壺に巨根がズブズブと埋没していく。彼女の口内も素晴らしい締め付けであったが、性器はそれ以上の極上の締まりであった。挿れた瞬間から全身が心地よい快感に支配され、交尾のことしか考えられなくなる。ここ数日禁欲した分の快感が一気に押し寄せてきた影響で、立香のリビドーに歯止めが効かなくなっていた。

 結果として、膣内の快感に耐えきれず立香はあっという間に射精した。


「うぅっ、射精るっ……!」

「んあっ、あぁっ、んあぁんっ♡ マスターの子種が膣内に射精てまするぅっ♡♡」


 久しぶりのセックスで感度が過敏だったのだろう。

 立香はブルブルと腰を震わせ中出しの快感に酔いしれる。やはりセックスは最高だ。どんな辛いことも一瞬で吹き飛んでしまうエネルギーを秘めている。


「はぁ、んあぁっ……マスターの魔力をお腹いっぱいに感じまする。よほど溜まっていたのでしょうね」

「ごめん、段蔵ちゃんの膣内が気持ちよすぎて、すぐにイッちゃった」

「いえ、謝る必要はございません。マスターに喜んでいただけたなら本望です。それに……」


 段蔵は膣内に流れるザーメンの感触を堪能しながら、男根の逞しさを実感する。


「マスターのおちんぽは硬いままです。まだしたりないのでしょう?」

「あぁ、段蔵ちゃんともっとエッチしたい」

「ならもっと致しましょう。ワタシが動きますから、マスターは段蔵の腰使いを楽しんでくださいね♡」


 挿入直後の誤射からの、本格的な本番セックスが始まる。

 立香の股に乗る段蔵は、腰をゆっくり上下に動かしペニスを扱く。立香の肩に掴まりネットリと妖艶に腰を動かす様は、言葉に出来ないほど扇情的だ。肉体を密着させているのも相まって、全身を包む快楽は至福の一言だ。任務での疲労が一瞬でかき消えてしまうくらいに刺激的な快楽だったのだ。


「くぅっ、やっぱり段蔵ちゃんのおまんこはすごいっ!肉襞がチンポに絡みついて扱いてくるっ……!」

「殿方を喜ばせるために最高の作りになっていますからね。一擦り一擦りが至福の快楽でしょう」


 絡繰の性器恐るべし。唯のラブドールとは違い、段蔵は人間と同じように動き感じるのだ。彼女から伝わる体温は本物だし、肉と肉が擦れ合う感触も一級品だった。

 彼女の吐息が聞こえる度に心臓が踊り、肌が触れる度に気分が高揚する。二人で快楽を共有するからこそ快感が二倍三倍に膨れ上がるのだ。立香だけではない。段蔵もまた、立香とのセックスを楽しんでいた。


「ああっ、んあっ、ひあぁっ、あぁんっ♡ マスターの逞しいおちんぽが奥まで届いてまするぅっ♡♡ あぎっ、んんっ、あひぃっ……こんなにおまんこが広がるのは初めてですぅっ♡♡」


 段蔵は段蔵でセックスの快感に打ち震えていた。彼女の肉体は情事のために最適化されているとはいえ、心まで機械じかけなのではない。人並みに感情はあるし、セックスをすると気持ちよくなる。だからといって自分は人間だと言うつもりはない。この絡繰の肉体があるからこそマスターを悦ばせることができるのだから。


「あぐっ、んんっ、ふあぁっ、マスターのおちんぽ気持ちいいですぅっ♡ あぐっ、ひうっ、んおぉっ……気持ちよすぎて腰が止まりませんっ♡ ひゃあっ、んあぁっ、腰が勝手に動いてしまいますぅっ♡♡」

「うぅっ、段蔵ちゃんの腰使い上手いよっ! 一緒に気持ちよくなろう!」


 二人は心を一つにして交尾する。まるで自分の痕跡を相手に刻みつけるように立香は愚息で膣奥を抉り、段蔵は肉壷を擦り付ける。自分の熱を相手に移すかのように肌を重ね快感で喘ぐ。彼らのセックスは最高潮を迎え、相手に肌を撫でるだけでも感じるようになっていた。


「あうっ、んはぁっ、おおっ、んおぉっ♡ マスターっ、段蔵のおっぱいを吸ってくださいっ♡ マスターのお好きなようにっ♡♡」

「あぁっ、分かったよっ……!」


 下から力強く腰を突き上げながら、段蔵のおっぱいを揉みしだき乳首を吸う。女性のおっぱいはどうしてこうも劣情を煽るのか。揉んだり吸ったりするだけで活力が湧いてきて気持ちいいのだ。

 おっぱいで感じているのは段蔵も同じだ。機能だけでなく性感帯も人並み以上なのか、膣奥を突く度に可愛い声で喘ぐのだ。男性に性奉仕するためだけの絡繰ならば、自分も感じる必要はない。それをあえて性感帯までちゃんと付けたのは、彼女にもセックスを楽しんでほしいという意図なのかどうなのか。兎にも角にも、段蔵と情事を楽しめるのは良いことだ。立香も段蔵を感じさせようと本気でピストンに取り組むことができる。


「あがっ、んんっ、おおっ、んおおぉっ♡ マスターのおちんぽ激しすぎますうぅっ♡♡ あがっ、んおっ、おほっ、はひいぃっ♡ そんなに激しく突いたらおまんこ壊れちゃいますぅっ♡♡」

「段蔵ちゃんは頑丈だから、そんなに簡単に壊れないよっ……!」


 仮にもセックスにも対応した絡繰でサーヴァントなのだから、人間の立香のピストンで壊れるはずがない。

 しかし彼女が淫らに乱れるほど感じている様は見ていて気持ちいい。立香のピストンにも熱が入るというものだ。立香は残る体力を振り絞って無我夢中になって腰を振った。


「んぐっ、ひあっ、おおっ、んおっ、マスターっ、もうらめれすぅっ♡ あぐっ、わたっ、ワタシイッちゃいそうれすっ♡ あがっ、んんっ、ひぃっ、ひゃあぁっ♡♡」

「うぅっ、段蔵ちゃんっ……俺もイキそうだから一緒にイこうっ……!」


 この情熱的なセックスも終盤。二人は体液まみれになりながら濃密に交わる。既に自分に付着しているのがどちらの体液か分からないくらいに深く交わっていた。セックスを通じて一心同体になった彼らは、絶頂に向かって一気に駆け上がっていく。


「段蔵ちゃん、射精すよっ……!」

「あぐっ、んあっ、ふあぁっ、マスターっ、イッてくださいっ♡ ワタシのおまんこにマスターの魔力を注いでくださいっ♡ ひうっ、んはぁっ、ワタシもイキますっ♡ イクっ、イクイクいっくううぅぅっ♡♡」


 燃え盛るような激しい快感の末、二人は共に絶頂した。立香は段蔵の膣内に大量のザーメンを吐き出し、段蔵は四肢をビクビクと痙攣させながら潮吹きアクメに至る。二人は抱き合いながら至福の時間を味わっていた。


「うぅっ、絶頂の締め付けでザーメンが搾り取られるっ……!」

「んあぁっ、あくぅっ……膣内にマスターの子種汁がドクドク流れ込んできますぅっ♡ あぁっ、濃厚な魔力を感じてっ、ふあぁっ、気持ちいいっ♡♡」


 情事の終わり。立香と段蔵はぐったりと脱力しながら事後の余韻に浸る。

 皆に隠れてこっそり性欲を発散するつもりでいたが、彼女のおかげで心地よい体験ができた。


「俺とのセックスに付き合ってくれてありがとう、段蔵ちゃん」

「いえ、マスターのお役に立てて何よりです」


 本当に感謝しても感謝しきれないくらいだ。

 立香は感謝の気持ちを込めて、もう一度段蔵を抱きしめるのだった。


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