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「今日は一日楽しかったね、マスター!」

「うん、充実した一日だったね」


 ある日のこと、立香はアストルフォとともに特異点の新宿へと繰り出していた。

 アストルフォに誘われての散策だったが、予想外に楽しい休日となった。


「ねぇねぇ、夜だけどこれからどうする?」


 アストルフォはカップルのように腕を組んでベタベタしてくる。

 格好は何故かセーラー服なのだが、どうしてセーラーなのかは気にしてはいけない。


「もう良い時間だし、帰ろうか?」

「えぇ~。せっかくのデートなんだし、寄ってかない?」


 まだ帰りたくないのか、アストルフォは街の一角を指差す。

 そこにあるのは、所謂ラブホテルと言われる建物だ。

 もちろん、疲れたから休みたいというわけではないだろう。

 そこに寄るという言葉の意味を理解し、立香はゴクリと唾を飲み込む。


「アストルフォ……?」

「ねぇ、良いでしょ? 一日動き回ったから身体が熱くなってきちゃったんだよね」


 セーラーの胸元を開けて風を送る仕草が妙に色っぽい。

 同性とは思えないほどの色気を漂わせるアストルフォに、立香の心臓はドキッと跳ねる。

 そのたった一瞬で、立香の理性はアストルフォに奪われてしまった。


「……分かった。ちょっとだけだよ」

「うんうん、そうこなくっちゃ♪」


 立香はアストルフォに手を引かれてラブホテルの中へ吸い込まれていく。



 ×××



「ボクに誘われてホイホイついてくるなんて、マスターもエッチだなぁ♡」


 ラブホテルの一室。

 セーラー服をヒラヒラとなびかせながらアストルフォは立香に抱きついた。

 アストルフォを受け止め、立香は胸の内に湧いてくる衝動を抑えられそうになかった。


「誘ってきたのはそっちだからね」

「うんうん、分かってるよ。ボクはマスターを誘惑する悪いサーヴァントなんだ。だから君の手でお仕置きしてね♡」


 アストルフォは可愛いしセーラー服も似合っているが、彼は正真正銘男である。

 しかし性別なんて関係ない。相手に欲情し股間を硬くすれば、それは情事の合図である。


「それじゃあ、エッチするよ」

「うん、一緒に気持ちよくなろう」


 立香はアストルフォをベッドに押し倒すと、彼のスカートを捲った。

 スカートの下に女性物の下着が現れた。太ももも女の子のように瑞々しく張りがある。

 だが彼が明確に男であると主張するように、下着が大きく膨らんでいた。


「下着を下ろしてもいいかな?」

「うん、良いよ♡」


 下着を下に引くと、可愛らしい男性器がブルンと躍動した。

 九割勃起した状態だが、皮は半分被っている。男であることを証明しながらも、どこか女性的な愛らしさを残した男性器に立香は興奮を隠せなかった。


「良い感じに勃起してるね。それじゃあまずは、本番前にアストルフォの感度を見てみようか」


 この小動物のような男根の反応を見てみたい。

 そんな欲求に駆られた立香は、自分の逸物を取り出しアストルフォの陰茎に擦りつけた。

 男同士でしかできない兜合わせの始まりである。


「んあっ、あくっ、んんっ、はあぁんっ♡ マスターのおちんちんが擦れて気持ちいいっ♡♡」

「くぅっ、俺も気持ちいいよっ……! アストルフォのチンポ、スベスベして肌触りが良いっ……!!」


 本番でもないのに、立香の劣情は異様なほどに高まっていた。

 それはセーラー姿のアストルフォにこれ以上ないほど性欲を刺激されたせいだろうか。

 彼がただの少女ならばここまで欲情しなかったかもしれない。

 彼が可愛い男の娘だから、これほど興奮するのだろう。

 立香は情欲の赴くままにペニスをペニスに擦り付ける。自分の熱が相手に伝わり、情欲の炎は次第に大きくなっていく。


「あぁっ、んんっ、ふあぁっ、あぁんっ♡ マスターのおちんちん激しすぎてぇっ、ボクのおちんちんがあ火傷しちゃいそうだよぉっ♡♡」

「あうっ、んあっ、アストルフォのチンポが俺のに張り付いてくるっ! まるでタコの吸盤みたいだっ!」


 自分の男根をアストルフォの陰茎に擦り付けると、呼応するかのようにビクンと脈打つのだ。

 その様子が非常に愛らしく、立香の性欲をこの上ないほど掻き立てる。皮被りペニスが上下に動き、亀頭が見え隠れする光景なんて小動物が巣穴から顔を出す動作そのものではないか。

 この感情は獲物を見定めた肉食獣のソレなのだろうか。立香の精神に宿る肉欲は、アストルフォを捕食対象として認識したことによる獣性の発露なのかもしれない。


「んぐっ、あうっ、んあっ、あくぅっ♡ おちんちんが擦れて皮が引っ張られるよぉっ♡♡」

「アストルフォのチンポの先から我慢汁が出てきたよ。感じてきたんだね」


 ペニス同士の扱きで感じてきたのか、鈴口から透明な雫が染み出していた。

 立香はアストルフォの我慢汁を自分のモノに塗りたくると、更に勢いを増して腰を振る。

 アストルフォの我慢汁に包まれて男根を擦りつけあっていると思うと、快感も倍増だ。

 刺激以上の快楽に飲み込まれて、二人のムードは際限なく上がっていく。


「あうっ、んんっ、んああぁんっ♡ マスターっ、ボクもうイッちゃうよぉっ♡♡」

「うぐっ、俺もイキそうだっ! 一緒にイこうっ……!」


 互いの性器を擦りあい二人は射精へと向かっていく。

 相手が射精寸前だということは、ペニス越しに伝わってくるのだ。立香はアストルフォと共に最高の瞬間を味わうために腰を振り、そして欲求のうねりを精液に変換して解放した。


「んあぁっ、イクっ、イックううぅぅっ♡♡」

「くぅっ、射精るっ……!」


 身を焦がす快感に揺られながら、二人は同時に射精した。

 仰向けに寝るアストルフォのお腹に、二人分のザーメンが降り注ぐ。


「んあっ、あぁんっ、熱いっ♡ ボクとマスターの精液がお腹にかかってるよぉっ♡♡」


 大量の精子が迸り、アストルフォのお腹を白く染め上げていた。

 マスターと一緒にイけたことに喜びを感じているのか、彼の表情は満足気だ。


「はぁ、んはあぁ……ただおちんちん同士を擦ってるだけなのに、とっても気持ちよかったね♡」

「そうだね……」


 兜合わせで射精することはできたが、この程度で情事の熱は冷めやしない。

 むしろ火に油を注ぐが如く情欲の炎は燃え盛り、さらなる快楽を求めていた。

 それをアストルフォは察しているのだろう。自分から肛門を広げ立香にアピールしてくる。


「マスターのおちんちんはまだ硬いままだね。ボクも元気だから、次は本番に行こうか♡」

「うん、それじゃあイクね」


 立香はアストルフォの腰を掴むとマングリ返しの体勢にする。この状態なら彼のアナルがよく見える。

 先程出したザーメンを肛門付近に塗りたくり、入り口の滑りを良くする。指先で中をほぐし準備を整えた。

 これなら挿入に問題はないだろう。立香は勃起した男根を手に持ちアナルにあてがう。そしてゆっくりと腸内に埋没させていく。


「んぐっ、ふあっ、んんっ、ああぁっ♡ マスターのおちんちんがお尻の中にきたあぁっ♡♡」

「くぅっ……アストルフォのアナルきついっ……!」


 侵入してきた陰茎を驚異的なアナルの締め付けで迎え入れる。

 同じ穴でも女性器とは別次元の感触に立香は驚愕する。

 尻穴は本来排出するため穴であって、何かを挿れるための器官ではない。

 異物が挿入されれば本能的に排除しようとするのは必定だ。このアナルの締め付けも、異物を外に押し出すための作法に過ぎないのだ。


 しかしその締まりが逆に作用し、男根を強烈に締め付け抜けなくなっていた。

 まるで獲物を離さないように噛み付く肉食獣のように、美味しそうな肉棒を咥えて離そうとしないのだ。

 立香の意識は一瞬にしてアストルフォのアナルの虜となる。女の子と見間違うほど可愛い顔をしておきながら、尻穴は獰猛な肉食獣のソレだったのだ。


「うおっ、アストルフォのアナルすごいっ! チンポをぎゅうぎゅうに締め付けて動けないよっ……!」

「んあっ、あくっ、んあぁっ♡ おちんちんの存在感がありすぎてお尻を制御できないからっ、マスター頑張って動いてねっ♡♡」


 アストルフォもいっぱいいっぱいなのだろう。巨根の挿入で限界まで開いた肛門は、苦しそうにヒクついていた。一歩間違えば括約筋が裂けてしまいそうだが、彼はサーヴァントなので耐久力はあるだろうと信じるしかない。

 それよりも今は自分の愚息の心配だ。性行為で男根が千切れてしまっては意味がない。

 さりとて、アストルフォとのセックスを中途半端に済ませるのは彼に対して失礼である。

 だから立香は、持てる力を総動員して全力で相手をすることにした。その方が適当にするよりも怪我をする確率が減るからだ。


「それじゃあ動くよ」

「うん、ボクのケツまんこで気持ちよくなってね、マスター♡♡」


 腸内の圧力に負けないよう、腰に力を入れてピストンを開始する。これは自分のペニスとアストルフォのアナルの勝負でもある。負けたほうが屈服し、勝ったほうがこの場の支配者となる。攻め手だからといって立香が勝つとは限らない。アストルフォの尻穴は、迂闊に踏み込めば返り討ちに合う魔性の穴だった。

 立香は覚悟を決めて腰を振る。快感に飲まれようと油断は微塵もない。誠心誠意力を尽くしアストルフォとのセックスを楽しむための、これは謂わば契約の誓いである。


「あぐっ、んんっ、んあぁっ、あくぅっ♡ 良いよっ、感じるよっ♡ マスターのおちんちんをお尻の奥で感じちゃうぅっ♡」

「おおっ、アストルフォのアナルが深いっ! 奥まで吸い込まれそうだっ……!」


 当たり前のことだが、尻穴は女性器よりも奥行きがある。いくら立香の逸物が大きかろうと、奥まで届くわけではない。

 それでも彼のペニスが腸内で存在感を放っているのは、圧倒的なまでの激しいピストンで腸壁を荒々しく突いているからだ。内蔵を抉ろうかという渾身のピストンで刺激されれば、発情したアナルは快感で蕩けてしまう。立香の熱心なアナル突きで、アストルフォの淫穴はトロトロに溶けていく。


「うぅっ、あぁっ……! アストルフォのアナル気持ちよくてピストンが止まらないよっ。アストルフォは気持ちいい?」

「んぐっ、うあっ、んあぁっ、良いっ、気持ちいいっ♡ マスターのおちんちんでボクのアナルが悦んでるのが分かるよぉっ♡ ボクのお尻は大丈夫だからぁっ、もっと激しく突いてえぇっ♡♡」


 現状でも十分すぎるほど気持ちいいが、アストルフォはさらなる快楽を求めている。

 サーヴァントの要求に応えるのもマスターの役目である。それに立香自身もアストルフォとともにさらなる高みへと昇りたかった。

 立香は腰の具合を気にせず、一心不乱に腰を振る。それがアストルフォの信頼に報いるための己に課した精一杯の務めなのだ。


「あっ、くっ、んんっ、んあぁっ、んはあぁっ♡ おっおっ、んおぉっ、マスターのおちんちんしゅごいよおぉっ♡ ケツマンコが気持ちよすぎてぇっ、ボク女の子になっちゃってるぅっ♡♡」


 お尻を掘られて淫らに喘ぐアストルフォは、どこからどう見ても官能的な女の子だった。これだけ可愛くて性別は男なのだから反則である。それほど今のアストルフォには奇妙なほどの色気があったのだ。

 彼の色香に魅了され、立香のピストンも速くなる。アストルフォが男だって構わない。むしろ男の娘のアストルフォだからこそ魅力的なのだ。


「アストルフォ、チンポから精液が漏れてるよ」

「んあっ、ダメっ、気持ちよすぎて精液でちゃうのぉっ♡ あぐっ、んんっ、んおぉっ、おちんぽミルク出るの止められないぃっ♡♡」


 アナルを強く突く度に、アストルフォのペニスからぴゅっぴゅっとザーメンが吹き出していた。

 陰茎の方は一切触っていないのにトコロテンをしてしまうとは、彼も相当キマっているようだ。

 アナルセックスでよがり射精する男の娘の絵面が余計に興奮を煽り、際限なく情事を盛り上げていた。


「うっ、くぅっ、俺ももうすぐイキそうだっ……!」

「んあっ、あぁっ、うくっ、ふあぁっ、きてえぇっ♡ おおっ、マスターのおちんぽザーメンをぉっ、ボクのケツマンコにいっぱい注ぎ込んでぇっ♡♡」


 このアナルセックスも終盤へと突入した。

 アストルフォはアナルを突かれながら、子種を際限なく吹き出している。マングリ返しの状態なので、吐き出した精子は彼の顔にかかり白濁に染まっていた。

 結合部からは腸液と我慢汁が混ざった液体が腰を引く度排出され、情事もいよいよフィニッシュへと向かっていることを示していた。

 立香は最後の力を振り絞って腰を振る。二人で最高のラストを迎えるために。


「うぅっ、アストルフォ、射精すよっ……!」

「んあっ、あぁっ、おおっ、ボクもすごいのキちゃうぅっ♡ あぁっ、んぐっ、ダメぇっ♡♡」


 立香は燃え滾る情動を精子に変えて腸内へと吐き出した。それと同時に、アストルフォの男根から透明な飛沫が吹き出した。

 それは精液ではなく潮だった。あまりの絶頂で感情の高まりが迸ったのだろう。


「ぐぅっ、腸内が締まるっ……!」

「うあぁっ、んおぉっ、おちんぽザーメンアナルに射精てりゅうぅっ♡ らめえぇっ、イクの止まらないぃっ♡♡」


 噴水の如く吹き出す潮は、重力に従ってアストルフォの顔に雨を降らす。ものの数秒で彼の顔はビショビショだ。

 それでもアストルフォは嬉しそうに自分の潮を浴びている。彼の恍惚とした表情を見下ろしながら、立香は心地よい射精の余韻を味わっていた。


「はぁ、んんっ、んあぁ……♡ マスターとのセックス、とっても気持ちよかったぁ♡」

「俺もだ。アストルフォのアナル気持ちよかったよ」


 夢を見ているような浮遊感に浸りながら二人は脱力する。

 プレイが終わった後の虚脱感も、充実感があって気持ちの良いものだ。


「マスター、今度はどこへ遊びに行こうか」

「うーん、そうだなぁ……」


 同性だからこそ気兼ねなく心を許せることがある。

 アストルフォとの関係は主従というより親しい友人のそれだった。

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