奇妙な隣人 1 (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-09-08 16:13:18
Edited:
2020-09-08 16:26:18
Imported:
2023-04
Content
1 オナニー動画
「――うえっ!? おい! マジかよ!?」
今夜のオカズにしようとブックマーク一覧から動画サイトを開いて新着動画をチェックしていた時だ。
小さいサムネをいくつもチェックし、これがシコいかな? こっちのほうがエロいかな? と吟味し選んだ動画を見ていた俺は、思わずイツモツから右手を離し一時停止させた。
慌てて顔が良く見えるシーンに戻して画像を止めて確かめる。
「……やっぱりそうだ、これって、隣の……岩崎……、だよな?」
停止した画面に映っている人を俺はリアルで知っている。
隣の部屋に住んでいる「岩崎 啓司」に違いない。
凄く親しい訳では無いが、それなりに言葉を交わす隣人だ。
背が高く、がっちりした体格でいかにも「体育会系の雄」って感じがかなり俺好みの人物でもある。
定位置にセットしたカメラ(画面の枠から見てスマホだろう)に向かって全裸の岩崎は、乳首を摘まんだり腹筋を撫でまわしてから大きく勃起したイチモツをゆるゆると握りしめ、
人差し指の先で亀頭を擦りながら親指と中指の輪っかでカリの段差をひっかけては心地よい刺激を味わっている。
すぐにじわりと鈴口から溢れ出す先走りを亀頭全体に塗り広げ、ニチュニチュと粘液をこねるような亀頭責めに移行すると、岩崎さんの両ひざがビクビクと震える。
『ンゥッ!』
拾った音声がクリアに聞こえる。湿っぽく艶のある声は俺のチンポまで熱くさせる。
そういや、ついこの前、「オススメのスマホ」について質問してきたっけ。
素直に「○○の最新型なんかが良さそう」と答えておいたけど、こんな動画を撮るのが目的なのかと思うと別の感慨が込み上がって来る。
ハァ、ハァ、と吐く息遣いが徐々にハッキリと聞こえ、ツンと勃ちあがった乳首を強く摘まんだ岩崎さんは、思わず足を
ビクン! と伸ばした。
この時、つま先がスマホに当たってしまったのだろう。画面が一瞬グラッと揺れた。
気が付いて位置を戻そうとスマホに手を伸ばし顔を近づける。
画面の中、アップになる岩崎。ここで俺は動画を停止させた。
「……うん、間違いない。やはり岩崎だよな……。だけど、どうしてこんな動画を? つうか、何でこんなサイトに?」
エロサイトを巡れば誰でも分かるが、自らの変態性を露出させたい人たちは想像以上に多く居るものだ。
だから、素人オナニー動画だってネットの中では数多く見る事ができる。
ただ、この動画の投稿先は俺のように同性好きな男が利用するサイト。つまりゲイサイトである。
と、言うことは、岩崎は俺と同じゲイなのだろうか?
このアパートに引っ越して来たのは一年前。すでに岩崎は住んでいた。
挨拶の時に同じ大学の、しかも同じ学年と言うことが知れた。俺は岩崎のことを知らなかったが向うは俺の事を知っていたような口ぶりだった。
とは言え、俺としては初対面になる相手なので急に親しくなれる訳もなく、コミュ障ぶりを発揮した俺は一年たっても友人というより知人レベルの対応しかできていない。
あれは半年ほど前のことだ。
岩崎宛ての荷物の不在通知が俺の部屋のドアポケットに投函されていた事があった。
すぐに渡してあげないとまずいな、と思った俺は隣のドアをノックした。
「丁度良かった! 悪いんだけど家具を動かすのを手伝って欲しい」と頼まれ、部屋の中に入った。
不在票を渡したらすぐに出るつもりだったが、テレビ台の移動を手伝いつつ何気に部屋の中をチェックしてしまった。
ベッドの枕元には女の子のヌードグラビアが開いており、本棚には巨乳美女の濡れ場を集めたDVDが並び、いかにもノンケらしい「男の部屋」だな、と微妙な安堵とガッカリ感を覚えていた。
それ故、岩崎が男に興味があるなどとは微塵も感じられなかった。
「――もしかして、投稿先を間違えたのか?」
オナニー動画の一時停止を解除し再生をスタートさせる。
岩崎は仰向けたカラダからいきり勃つイチモツを握り、ヌチュ、グチュ、と扱き始める。
先走りがかなり多いのだろう。ローションなど垂らしていないのに竿全体が濡れまくっている。
『アッ……ィ、イ゛、あ゛、あぁ、……キモチ、イイ……』
爽やかな普段の姿からは想像もつかないほどイヤラシイ声。そして、甘くとろけた表情。驚きのあまり一旦萎えてしまった俺の股間が再び熱を帯びる。
『ァ、アア、チンポ、キモチ、イイ、ハァ、ハァ、んぐ、キモチ、ィ、ィィ』
「お、俺も、気持ちイイょ、ぅ、うう」
画面の岩崎が竿を右手で上下に擦る。左手で玉袋をグニグニと揉み込む。
俺も同じように右手で扱きながら左手で玉をグニグニ責める。
すると、なんだか俺と岩崎さんとが互いに扱きあってるような気がして、急速に股間の奥からドクドクと熱いモノがせぐり上がってくる。
「……う゛う゛っ、い、イクッ!!」
『い、イキそう! イク! イクイクイクゥゥッ!』
俺が達するのとほぼ同時に動画の岩崎もぶっ放し、大量の白濁汁を胸や腹にぶちまけていた。
終わってみれば再生時間はそれほど長くはない。
それでも俺は、およそ6分の間、岩崎の、思っていた以上に引き締まった筋肉質なカラダ、立派なサイズのズル剥けチンポを堪能させてもらった。
ほんのり汗ばみ赤く上気した顔、劣情を誘う喘ぎ声。こちらもハッキリ言わせてもらうと『一級品』だ。
一発イって萎えていくムスコをティッシュでぬぐいながら、やはり岩崎は投稿先を間違えてない、と思った。
何故なら、この動画投稿サイトはアカウントを登録しないと閲覧も投稿もできないためだ。
そして、ノンケが使えるようなコンテンツは一切なく、ひと目見て100%ゲイ向けの造りになっている。
まぁ、見るだけであれば興味本位でアカウントを取ることは可能だろうが、自撮り動画を投稿するなどソノ気がなきゃあり得ない。
てことは、……岩崎は、俺と同じゲイなんだ。
ともあれ、見失わないよう動画のURLを俺の「お気に入り再生リスト」に登録して、もう一度最初から岩崎のオナニー動画を再生させる。
割れた腹筋を背景にしてギンギンに勃起したズル剥けの大きいチンポがさっきより生々しく見えてくる。グチュ、ニチュ、と言う粘液の混ざる響きにぞくりとした俺は、
硬くなったムスコを慰めるため画面の岩崎を見ながらティッシュを多めに抜き取り、二度目の快感を追い始めた。