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※ドールの頭だけの写真があります。


※試行錯誤しながらの制作過程なので、誤った知識や正しくない方法を紹介している可能性があります。


※あくまで制作過程であり、完璧なドールの作り方の紹介ではないのでご注意ください……



こんにちは、ちふりです。

現在ねんどろいどどーるでオリジナルキャラクターのエンデさんとネアさんを作っています。そのことにより、立体物で自分のキャラクターが存在する喜びを知り、前々から気になっていたドールのカスタマイズをやってみました!


◆目次

①ドールを作るきっかけ

②使用したもの

③顔の下書き

④お湯パーマ

⑤髪のカット

⑥アイペイント

⑦髪を整える

⑧完成


①ドールを作るきっかけ

去年の夏くらいにアニメ調のドールの存在を知り、そしてそのドールがどれもすごくかわいくてたまらなくて、いろいろなドールを見るのにハマっていきました。

ドールのカスタマイズと言っても自分は超ど級のドール初心者なので、何の知識も経験もありません……ですがいろいろなドールを見れば見るほど、日が経つほどにドールに対するあこがれがとめどなく、日ごろから手当たり次第にドールサイトのカスタムメイキング記事やドールカスタムをしている方のブログを読んでいました。

そして見つけたのがアゾンさんのピュアニーモというシリーズのドールでした。


こういう感じです!すごくかわいいです……もうこの子が欲しい。イメージとしてはサイズも顔もリカちゃん人形みたいな感じです。


ピュアニーモが良いなと思った理由

・公式の作品例や彩色済みピュアニーモの顔がすごく好みだった

・頭身、体の造形が好きだった

・1/6サイズで丁度良い

・植毛済みヘッドがあり、そしてその髪色が豊富

・絵具で顔を描けるのでレジンアイが不要(レジンアイもできる)

・服の種類がたくさんある

・アゾンさんの実店舗が秋葉原のラジオ会館にある


やはり体のバランスは大切だと思います!ピュアニーモはTHE美少女感溢れる儚い雰囲気に惹かれました。

そして植毛済みヘッドがあります。初心者なのでウィッグや自分で植毛するのはハードルが高いかも知れないと感じていたのでこれだ!となりました。

また、同様の理由で道具や材料が揃っていない為(UVライト、レジン、型など)、顔を絵の具で描くタイプが良いなと思っていたのもあります。

なによりショップに直接行けるのは最大の利点です。通販だと品薄なことが多いのと、現物を見て色などを吟味できるので直接物を見て買えるのは魅力的です。


そういった諸々の理由で、さっそくピュアニーモのヘッドとボディなどなどをラジオ会館のアゾンさんで買い揃えました。

②使用したもの

◆大切なもの

・ピュアニーモ ヘッド2 パステルピンク ホワイト

・ピュアニーモ ボディs ホワイト(1/6サイズ)

embed: www.azone-int.co.jp

・ピュアニーモ用スタンド

・髪留めゴム

・コーム


◆服やアクセサリー

・リボン(白と黒)黒はずっとつけていると髪に色うつりすると思ったので白も購入

・靴

・ニーハイソックス

・キャミソール

・スカート

・猫耳ニット帽

・猫耳パーカー

・パンツ


◆後で買ったもの、上の写真にないけど使用したもの

・眉毛用ハサミ

刃先が小さいのでドールの髪を切るのに良いかなと思って購入。実際に買っておいてよかったです。


・人間用のコーム

コームのおしりが細長くて尖っているものが良いです。三つ編みを作る為に毛束を集めるのに使いました。


・ドライヤー

切った前髪を飛ばすために使用したので、普通のドライヤーで大丈夫です。


・人間用のヘアアイロン

エアインテークをどうしても作ってみたかったので使用しましたが、なかなかうまくいかなかったです。途中良い感じにできましたが、熱で髪をダメにするのも怖かったのもありやめました。もう少し大きいヘッドであればできたかもです。


・液体のり

文具店などでも売っている普通の液体のり。アラビックヤマトなど。水に少量を溶かして、それを筆に付けて髪の形状を固定するのに使用しました。


・人間用のヘアピン

髪を留める際に使用


・ブックスタンド、割りばし、ガムテープ

お湯パーマ(髪を整える)をする際に頭を支えられるものが必要だったので、余っていたブックスタンドに割りばしをガムテープで固定して作りました。


・リキテックスソフト


アクリル絵の具。アイペイントに使用

 ・キナクリドン クリムソン(赤色)

 ・バーントアンバー(茶色)

 ・コバルトブルー(青色)

 ・ジンク ホワイト(白色)

 ・アイボリー ブラック(黒色)


・Mrカラー薄め液


アクリル絵の具を消す為に使用。重要


・面相筆 極細、細、ダメになっても大丈夫な筆


この筆は持ち手が太く、そして筆先が細いので描きやすくてよかったです。


・綿棒、つまようじ


・鉛筆HB、ねりけし


・ゴム手袋


・中性洗剤(食器洗い洗剤)


・キッチンペーパー


・紙コップ、筆洗いバケツ、パレット


・新聞紙


気づいたら服関連のものがかなり多く買い物かごに入っていました……

アゾンさんの店内にあるたくさんのかわいいドールと服や小物はどれもサイコーで、あのままアゾンさんにずっといたら冗談抜きで服だけでも5万円はお金が飛んでいたと思います……メイド服と猫耳ふわふわビキニほしかった……(お金がなかった)

よ・う・こ・そ好き


③顔の下書き

まずはヘッドを袋から出します。最初に付いていたビニールの髪を固定する輪っか状のものはお湯パーマをする際に使用するので捨てずにとっておきます。

ヘッドはソフビ製なので、中性洗剤で顔だけ洗って(なるべく髪には付けないように)、鉛筆で下書きを描けるよう油を落とします。

ゴム手袋をして、水をキッチンペーパーでよく拭いてから鉛筆で目のおおよその位置に点を描きました。

上まつげと下まつげ部分を左右の目同時進行で描き、左右対称になるよう努めます……

髪が顔にかかってしまうので、アゾンさん販売していたドール用の小さなヘアピンを買っておけば良かったなあと思いました。人間用のヘアピンでも良い気がします。


描き進めます。

なるべく目は下に描きます。鼻の高さに目の下部分があるとかわいく見えます。

さかさまから顔を見たり、バランスを確認していろんな角度から顔を描いたりしていきます。


薄め液を綿棒に付けて、乾かないうちにねり消しで軽く表面を叩くように擦ると鉛筆で描いた下書きが薄くなります。


リキテックスソフトのバーントアンバーを絵の具:水 1:9くらいの比率で薄めて、面相筆にそれを付け、ティッシュなどで筆先に着いた余分な量の絵の具を吸い取ってから、更に顔の下書きを描きていきます。

水で薄めた絵の具を乾いたら塗ってを繰り返して色を濃くしていきます。

実際の絵の具の薄さはこんな感じです。


つまようじの先に薄め液を付けて気になる部分をつついて削れば絵の具で描いた下書きを細かく修正できます。

下書きは一旦この程度にして、下書きが完全に乾いてからお湯パーマをしていきます。一応リキテックスソフトは乾くと耐水性があるので、お湯パーマくらいであればアイペイントは取れないとは思うのですが、ソフビが熱で少し膨張してアイペイントが取れるなんてことも有り得なくはないので、念には念を入れて下書きでやめてみました。この時点でアイペイントを7割8割くらい完成させてしまう人もいるようです。


④お湯パーマ

お湯を注ぐことで髪の癖をなくし、髪をつやつやにさせます。

前髪として使いたい毛束を顔に流し、梱包時に使われていたビニールの輪っかをもう一度ヘッドに被せて前髪の毛束を固定します(これは深く被せすぎ)。


そしてブックスタンドと割りばし、ガムテープを融合させたスタンドを召喚し、ヘッドを割りばしに刺します。ガムテープは毛先が付かないよう、粘着部分が外側に出ないように気を付けて貼りました。


やかんで沸騰させたお湯をちょろちょろゆっくりヘッドのてっぺんがから注いでいきます。

ビニールを外し、髪をコームでとかしてこのまま安置できる場所で自然乾燥させました。2日程度で完全に乾きました。


⑤髪を切る

前髪のバランスを見ながら顔を描きたかったので、前髪を先に切ってみました。

ただ、顔を描いてから顔に合わせて前髪を切って整えたほうがやりやすかったかもです。

新聞紙を敷けば切り落とされた細かい髪を捨てるのが楽になります。

最初は気持ち長めに適当にぱっつん


こんな感じでハサミを縦に入れて前髪を切ると良い感じにすけて自然な前髪になります。

良い感じです!

ドライヤー(冷風)で顔に付いた短い毛を吹き飛ばしました。

⑥アイペイント

ある程度切ったら顔を描いていきます。

下書きで使用したリキテックスのバーントアンバーをメインに絵の具と水の比率は1:9くらいで描いていきます。

前髪は人間用のヘアピンで留めました。

乾いたら塗り重ねることを繰り返し行い、時間をかけて色を少しずつ濃くしていきます。



薄い色や、一番下にくる物の色をまず最初に塗るのがアナログ絵の鉄則というイメージが自分の中にあるのですが、この時の自分は何故か瞳の黒色から塗っていますね……

完成が良い感じになれば何でもいい気はしますが、水で薄めた絵の具を重ねる描き方をしているので、薄い色(ここでは白目→ハイライトの紫色→濃い紫色→瞳の黒色の順番)から塗るのが描きやすくてきれいに仕上がって良いと思います……

絵の具の薄さはこれくらいです。


綿棒の先に絵の具を付けてぽんぽんと叩き、チークを入れました。チークも一度に塗ろうとせず、水で薄めた物を乾いたら塗ってを繰り返して色の濃さを調整しました。


ハイライトを入れて完成

かわいい!!!


⑦髪を整える

こういった1本だけ飛び出ている毛は根元からハサミで切ってしまいます。


三つ編み……を編んでみましたが、あまりきれいではないし太いのでやりなおし……


三つ編みで使用する毛束以外はヘアピンでまとめてしまって、残した毛束をコームのおしりで3等分にして編みました。


ヘアゴムが小さいので、髪を縛るのが想像以上に難しかったです。


どうしてそうなった(三つ編みの左右のバランスの悪さ)


やり直しました……


紙コップなどに液体のりと水を1:9くらいの比率で入れてよく混ぜて、綿棒やダメになっても大丈夫な筆などでそれを付けて、前髪の根本に撫でるように付けました。そのあとのりが乾かないうちに、コームのお尻など尖った細いもので前髪を分けて形を作りました。

のりだからか、それとも専用のワックスでもなるのかはわからないのですが、毛羽立つ材質の帽子をかぶせると髪に布の細かい毛が付くことがあります。毛が付いた時は軽く水を付けてドール用コームで撫でてあげれば毛は取れます。


前髪はのりで固めただけなので、のりで固めた箇所をコームで何度もとかすと形が崩せます。


⑧完成!

かわいい……........................................................................................................

ゴスパン服が好きなので、アゾンさんのお店で見かけたゴスパン系の服を選んで着ていただきました!

ネアさんはいろいろ理由があって黒ネコと縁があるのでネコモチーフの服やアクセサリーを選んでみました!特に猫耳帽子がすごくかわいいです!


黒系の色が濃い衣装はずっと着せていると体に色移りしてしまうので、その点は気を付けたいです。ボディなどにつや消しスプレーを吹き付けると色移り対策に良いと聞いたことがありますが、実際の効果はわからないです。

・色の濃い服、靴下は長時間着させない

・着せ替えをよくする

・色移り防止の全身タイツを着させる

・湿度が高く、密閉した空間に置かない

を守れば色移りはそんなに気にすることもない気がします。


また少し前髪を切りました。目がよく見えて良い感じ。ありえないくらいかわいいです。親ばかになってしまう……

もしも気になった時に簡単に修正できるようにと、今回のアイペイントにはつや消しスプレーなどは吹いていません。なのでアイペイントで色を塗り重ねた部分は触るとペタペタします。後から前髪を切って調整したい時はアイペイントに切った毛が貼り付かないように何かしらでアイペイント部分を覆った方が良いです。


ピュアニーモ エモーションボディは可動域が広く、体育座りや正座までできます!


正座しながらサケビクニンを抱えるネアさん。とネアさんを見つめる意味深な青いヘビ(オタマジャクシじゃないよ)

すごくかわいい


顔アップ


瞳全体をもう少し横に長くしても良いかなとも思いました(少し縦長で細長く感じた)。それでもかわいい。頑張って作ったのでなおさらかわいい。


ネアさんは黒目がちな目で両サイドに細長い三つ編みをしているという個人的にドールに合うキャラ属性をしていると思っていたのですが、実際にドールができるとまさにその通りだな!と思いました!かわいすぎ。


ドールって良いですね!

すごく癒されますね……自分は絵以外の趣味がゲームや音楽鑑賞くらいしかなくて、新しい趣味を開拓したかったのもあってドールに飛び込んでみました。

毎日絵を描くのも楽しいですが、別の方向性の創作方法としてドールもすごく楽しくて、新しい趣味を見つけられたような気がします!


ここまで記事を読んでくださってありがとうございました!


次回のドール系記事は、エンネアねんどろいどどーるの制作過程か、ピュアニーモ先輩の制作過程の記事になると思います!ネアさんだけだと寂しいから……

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Comments

Anonymous

自分も粘土から人形を作るのですが、やっぱり立体はなんとも言えない良さがありますね。

chifuri45

コメントありがとうございます! 0から人形作りはすごいですね!! 立体は良いですよね!!