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Martha210L

Martha210La

俺は半歩踏み込んだ渾身の右ストレートを

ダメ押しにマルタさんに叩き込む

グシャッ!! 

反響した重い打撃音がリングに響く


「ぶぐっ!?」 

それは出所を異にする、二重に重なった打撃音だった

右ストレートを振り切ると同時に俺の右頬に熱く重たいものが突き刺さる。

俺の右ストレートを貰いながらも

俺のコンビネーションの締めを読んでいたマルタさんが

左ストレートを打ち返してきていたのだ。

「自分が教えたパンチで…やられるわけにはいかないっての…っ!」

お互いの汗とよだれが花火のようにリング上に飛び散る


Martha210Lb

マスターはよろけた私に

半歩踏み込んだ渾身の右ストレートをダメ押しに打ち込んでくる

グシャッ!! 

反響した重い打撃音がリングに響く


「ぶぐっ!?」 

それは出所を異にする、二重に重なった打撃音だった。

マスターのコンビネーションの締めを読んでいた私は

私の左頬にマスターの右ストレートが打ち込まれると同時に

私はマスターに左ストレートを打ち返していたのだ。

「自分が教えたパンチで…やられるわけにはいかないっての…っ!」

お互いの汗とよだれが花火のようにリング上に飛び散る

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