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危険な帰り道(2)

占星術師で起業コンサルタントでもあるスピカは、社交界のパーティを終えて疲れた足取りで夜道を歩いていた。 お金のためとはいえ、あのようなパーティはあまり得意ではない。早く家に帰って眠りたい。そういえば昨日はほぼ徹夜でしたっけ……。 フラフラな足取りで路地裏を歩いているうちに、だんだん手足が勝手に動き出...

「最近このあたりで、へんしつしゃが出てるみたいなんですよ。気をつけてくださいね!」

シズが女性陣に注意喚起をする。

しかし変質者と言っても実際にその姿を見たものはおらず、被害者も頑なにその状況を語ろうとしない謎の事件だった。

防犯カメラに映っていた映像によると、マリオネットのようなものが目撃されているらしい。それが着ぐるみなのか、魔物なのか。いずれにせよ警戒するに越したことはないとのことだった。



ユイはアルバイトを終え、帰宅するところだった。

本当なら服も着替えたいのだが、ラボに戻らないと着替えがない不便な仕様である。ユイはアンドロイドであり、特製の服でなければ弾け飛んでしまうという厄介な機能がついている。

(こんな姿恥ずかしいのに……)

いくら繁華街とはいえ、ウェイトレス姿で街を歩くのはユイにとってかなりの試練だった。ひらひらとしたスカートが風で捲れそうになる。

(ひゃっ!)

誰かが後ろから触ったような気がした。しかし後ろには誰も居ない。

どうしたんだろうと思った瞬間、身体が勝手に動き出すのを感じた。

(ひええっ!何ですか!)

命令していないのに足が勝手に動き出す。なにかのプログラムのバグか暴走だろうか。繁華街の路地裏にしゃがみ込むと、勝手にスカートをたくしあげ始める。

(こんなの……恥ずかし……い…っ…)

足を大きく広げて一番恥ずかしいポーズを取らされてしまう。そして手がそろそろと伸びていき、ぱんつの中に潜り込んだ。

(ひあっ!)

ぴたりと閉じたそこに指を這わせる。

ユイには人間の女の子と同じものがそこについている。生殖機能こそまだないものの、人間の男性がそこで楽しむことに特化された機能が搭載されている。そのためユイ自身の感度も非常に高い。

(ん……っ)

スイッチのように飛び出た肉芽に触れると、身体がそれを感知して自動で性処理モードに入ってしまった。潤滑液がとろとろと溢れ出し、全身が性感帯になったかのように高い感度を弾き出す。

(だめ…こんなところ……でっ!)

いくらなんでも外でこんなことをするのは恥ずかしすぎる。恥ずかしくて死んでしまいそうだった。でも身体は勝手にそのモードに入ってしまい、止めることができない。

指で弄るとくちゅくちゅと音をたてる。誰かが通りかかればこの音で気付かれてしまうだろう。あまりの恥ずかしさに脳がオーバーヒートしそうになる。でも勝手に指は動き続ける。これは操られているせいなのか、自分で動かしているのか。

(もう・・ダメ……っ!)

恥ずかしさがだんだん気持ちよさに塗りつぶされていく。こんなに身体が熱くなったのは初めてかもしれない。恥ずかしいと気持ちいいの感情がリンクしてしまうなんて。未知の感覚に戸惑い、悶えながら、ユイは一度目の絶頂を迎えた。



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