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ティナはプレシャスチルドレンとして一つの街を吹き飛ばすほどの潜在力を持っていたが、それを制御するメンタルの方には課題が残っていた。


これまでは物理的な鍵によって強制的に封印していたものの、これからは自力で制御していけるようにならなければならない。

そこで提案されたのが、女の子らしくなること。


がさつですぐに力に訴えるような性格ではなく、おしとやかで女の子らしい、慈愛に満ちた大人になること。

ちょうどルウシェのような人になりたいと思った。


キャトラの提案で、女の子らしくなるための一番の近道として、しばらく遊女として修行をすることになった。


「あっ……ん……」

大柄な男が裸のティナを組み伏せ、その小さな穴を貪るようにして己の性器を突き立てている。ティナの細い躰は深く突き上げられるたびにビクンと跳ね上がるように反応した。


小さな個室の浴場で、男に抱かれ続けることにより、女の子としての作法を磨いている。

「ん……」

知らないおじさんにキスをされるのは正直嫌だが、できるだけそれを顔に出さないようにして、黙ってそれを受け入れた。

このお店では毎日のように誰かしらのお客さんに指名されてこうして体を求められ続ける。

それをひたすらに受けとめ続けるのがティナの修行だった。


(男の人ってどうしてこんなことをしたがるんだろ)

来る日も来る日も飽きることなく客はやって来る。

1回あたり4万Gというのはそれほど安いわけではないはずだ。少なくとも豪華なディナーを10回食べてもまだお釣りが来る…

だが客たちはわざわざそれだけのお金を出してまで、ティナの身体を抱きに来るのだ。

その意味を考えようとしていた。


「中に出すよ!ティナちゃんっ……!」

「んん……っ!」

拒絶することもできず、びゅくびゅくと熱いものが腟内に注ぎ込まれる。

いや、正確には力ずくでほどこうと思えばそうできたのだが、今のティナはか弱い女の子を目指しているので、それができない。

熱い精液が体内に染み込むようにして浸透していき、ぞわりと悪寒がはしる。

えっちは別に嫌いではなかったが、中出しだけはどうしても苦手だ。

こんなことをされてしまうと子供ができてしまう。


本来のティナなら拳一つで壁をぶち破るほどに鉄拳制裁を加えていたところだが、怒りの気持ちをぐっと抑えた。

「たくさん出していただき…、あ……ありがとうございます……。」

目を伏せて、感謝の言葉まで述べられるようになった。これも修行の成果である。


「いやー、ティナちゃんは本当にえっちだねー」

「わ、私は……!」

極めて心外だ。本当はこんなことがしたくてそうしているわけではないのに。

わざわざお金を払ってまでこういうことをしたがる客のほうがよっぽど変態である。


「一日に何人くらい相手してるんだい?4人?5人」

「8にん……」

「うわあ、淫乱だなぁ、ティナちゃんは!」


ティナははっと気付かされる。

客もさることながら、自分もこうしてえっちを毎日して、それが当たり前になりつつある。

たまに来る客と、毎日何人も相手する自分、はたしてどちらが……


「また!来てくださいね!」

額に怒りのマークを浮かべながらも、笑顔で客を送り出した。

こうしてからかう客をうまく捌くのも、遊女としてのスキルの一つだ。

順調に修行の成果が上がってきていることをティナは実感していた。

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