新体操(1) (Pixiv Fanbox)
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新体操は音楽に合わせてさまざまな踊りや技を披露する新しい体操のかたちである。
茶熊学園の新体操部には、ソフィ、エクセリア、ノアの3人が所属している。
新体操は、バレエやフィギュアスケートと同じジャンルであるにも関わらず、この世界では未だプロスポーツとして認められていない。バレエやフィギュアの大会では多くのチケットが売り捌かれるのに、新体操はそのような公演ができるほどの人気も競技人口もまだいないのが実体であった。
そこで新体操協会は、よりエンターテイメント性の高い新たなルールを取り入れることになる。
それは男女の愛をテーマとしており、音楽に合わせてペアが濃密に交わる。いわゆるセックスダンスである。試験的に開催されたこの競技はたちまち大人気となり、新体操界にも新たな旋風を巻き起こすことになった。
茶熊学園の新体操部もこの波に乗らないわけにはいかず、次の大会に出場することになったが、問題は男子部員が一人もいないことだ。
そこで急遽助っ人として呼ばれることになり、一ヶ月後に控えた新体操大会に出場することになってしまった。あくまで正式な部員ではなく、大会が終わるまでの一時的な約束である。
三人の女の子と共演できるなんて、約得だ、くらいに考えていたのだが、現実はそんなに甘いものではなかった。むしろあまりの練習の厳しさに、面を食らう。
*
「あっ!はあっ!あっ!」
音楽に合わせて、様々な体位でソフィと交わる。
シーンごとに目まぐるしく体位が変わるため、とても忙しくて体力がいる。さらに音楽のリズムにピストンのペースもあわせなくてはならないので、テンポの激しいところになるとその体力の消耗は激しかった。
一番難しいのはフィニッシュのシーンで、音楽がクライマックスを迎え、曲がちょうど終わるタイミングできっちりと中に出さなくてはならない。
この競技には様々な評価ポイントがあるが、フィナーレで絶頂を迎えるのは最も審査員に評価されるポイントである。ここを外すわけにはいかない。
だがこのタイミングをあわせるのが非常に難しく、なかなかぴったりのタイミングで射精を迎えることに成功していなかった。
「上手です……はあ、あっ……あっーー!」
「う……」
まだ音楽はあと15秒ほど残っているのに、ソフィの熱いそこがうねるように絡みついてきて、それ以上我慢することができなかった。なにしろ音楽が流れている以上、ピストンを止めることができないので、一度抜いてクールダウンするというわけにもいかない。止めようがない射精衝動が全身を貫き、遂にびゅくびゅくと精を膣内に吐き出してしまう。まだ音楽は終わっていないのに。
音楽が終わって二人が離れると、そのレオタードの端からどろりと出したものがこぼれ落ちてきた。
「ありがとうございます!とっても良かったですよ!」
今日も失敗だったのに、ソフィは決してそれを咎めようとしない。ソフィはそういう子である。だがそれがかえって罪悪感を生んでしまう。
ソフィの演技はほぼ完璧だった。ただただ自分の不甲斐なさで足を引っ張っているのが申し訳ない気持ちだ。
「大丈夫です。次はきっとうまくいきます。また明日、よろしくお願いいたします!」
練習を始めてもう半月が過ぎ、毎日こうして練習を重ねてきた。もう本番まであと10日あまりしかない。
高度な動きはだいたいソフィがやってくれるので、こちらはひたすら音楽に合わせてピストンするだけである。体力と精力が尽きそうになるが、彼女たちの頑張りを見ているとこの程度で弱音を吐いているわけにはいかない。
だが射精タイミングを秒単位でコントロールするというのはなかなか難しく、殆どの場合は曲が終わる前に膣内射精をしてしまっていた。早漏にも困ったものである。
そして約束により、フィニッシュは一日あたり一人一回までとなっていた。そのため失敗しても直ちに再戦をするということができない。
というのも、練習相手はソフィだけではないからだ。
「よろしくお願いします、なのです」
ソフィがソロ練習に戻ると、次はノアとペア練習をする番である。
ついさっきソフィに出したばかりなのに、これからノアとあわせの練習をしなくてはならない。それが終わったらエクセリアと…。
そのためソフィですべてを出し切るわけにはいかず、二人に出す分をとっておかなくてはならない。中出ししたかどうかは外からはわからず、逆流して垂れてきて始めてわかるので、審査員に見てもらうためには半端な量ではいけないのだ。きっちり垂れてくるほどの量をそれぞれに出すので、射精量のコントロールも必要だった。
三人をそれぞれ相手するのは想像以上に過酷で、体力も精力も果てしなく必要だった。これを毎日こなすのだから、本当に大変である。
安易な気持ちで引き受けてしまったことを、ちょっぴり後悔するのであった。