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光の王アイリスにキングスクラウンという騎士がいるように、新たに就任した闇の王にも騎士がいる。

闇の王の騎士は今のところ三人が選ばれており、そのうち序列1位となっているのがルウシェ・エルレンシアである。


闇の王の騎士は、いつでも駆けつけて守ってくれるだけでなく、姫としての役割も期待されている。

つまりはその身に子を宿し、跡継ぎを作ることだ。


ルウシェは三人の騎士の中で一番最初に王に謁見し、新年の挨拶をした。

最初に王の寵愛を受けることができるのも、また彼女の特権である。



「ああ…どうか、私に慈悲をください……」

その日の晩、寝室でルウシェと交わっていた。

互いに抱きしめ合い、その愛を確かめる。


ルウシェは本当に済んだ瞳をしている。その吸い込まれるような瞳に魅了されてしまうが、時々、何を考えているのかわからない時がある。どこか人間離れした雰囲気があり、全てにおいて達観しているようにも見える。

すべてを受け止める優しさと器の大きさ。

だからこそ、闇の王の第一騎士という重責を任せられると思った。


事実上の正妻はアイリスだが、その件に関してユベルとマニトに忠告されている。光の王と闇の王は直接交わってはならない。その間の子は必ずや災いをもたらす、と。


それで第一子は、ぜひともルウシェに託したいと思っている。もちろん他の騎士でも構わないが、やはり彼女の立場を考えると一番に優先するのが良いだろう。

未来の願いを込めて、その体内に希望を放った。

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