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ミレイユは学園を卒業してから、冒険家として本格的に働きだすことにした。

冒険家には二種類いる。本業が別にあり副業としてたまにギルドの依頼を受ける兼業冒険家と、本業として依頼に専念する専業冒険家だ。

ミレイユは他に本業を持っていないので専業として登録することにしたが、そうなるとオファーの難易度がぐっと上がってくる。

学生時代によく請けていた迷い猫探しだとか、子守りだとか、そういう簡単なのはなかなか回ってこない。それにそのような依頼は報酬が安すぎて、それだけで生活を維持することはできない。


報酬が高いのはもっぱら戦闘や諜報、潜入工作などに関わるものが多く、ミレイユには到底できそうになかった。

そんななか、自分にもできそうな依頼がやっと見つかり、さっそく請けてみることにする。


『臨時の家政婦募集。期間は一ヶ月。家事などひととおりできる女性。面談あり。30万Gから』

冒険家ギルドとはあくまでも何でも屋であり、人材派遣会社とは少し違う。基本的に短期間で終了する依頼しかなく、一ヶ月というのは規定の期間限度一杯だ。

だがその分報酬は高く、短期間でたくさん稼ぐことができる。

一ヶ月で30万というのは、悪くない報酬だった。



依頼主の家に行くと、優しそうな中年男性が迎えてくれる。

13歳の少女がやってきたことに少し驚いたようだが、「料理と洗濯と裁縫ができますと」言うとすぐにOKが決まり、働くことに決まった。


著名な音楽家らしく、ときどき宮廷で演奏することもあるらしい。だがいまは半分隠居中で、一日中家にいた。お金はたくさんあるらしく、大きな家の中にはいくつもの高そうな装飾品がある。しかし広い家には他に誰もおらず、ガランとした寂しい印象の家だった。


「すみません……」

「ははは、いいよいいよ。胃に入れば変わらない。」


最初の料理はちょっとだけ失敗してしまった。味付けはうまくいったのに、最後に形が崩れてしまったのだ。でもそんなことはたいして気にしていない様子で、ミレイユはほっとする。どうやら優しい人みたい。これならやっていけそうかな。そう胸をなでおろす。


慣れないながらもなんとか家事をこなして、一日の終わりに入浴する。もちろん入るのはご主人の後にである。


緊張がほぐれてどっと疲れが出てきたところ、家の主人の寝室に呼ばれた。それまでの紳士的で優しい目をしていた男性とは雰囲気がずいぶん違う。ぎらぎらと刺すような視線がミレイユに突き刺さる。

「あの……どういったご要件でしょう」

「服を脱ぎなさい。」

「え……」

「13歳ならそういうことを知らない年齢でもあるまい。これも君の仕事だよ。」

「は……はい……。」

知識としてはそういう仕事もあることは知っていた。こういう事に備えて、学園でも最低限の床マナーは身につけている。だがいざそれをするとなると、抵抗を感じてしまう。だが断れる状況ではなかった。



「んんんっ……あ…っ」

めりめりとかき分けるようにして、狭い穴に異物が侵入してくる。

最低限の前戯はあったが、あくまでも入りやすくするためで、一方的に自分だけが気持ちよくなろうとするタイプのセックスだった。

まだ十分に準備ができていない膣穴に、がしがしとピストンが繰り返される。

気持ちよさよりも痛みのほうが強かったが、文句を言うことはできない。

これが仕事なのだ。


今日知り合ったばかりの男性。しかも年齢は40くらい離れている。

好きでもない男性に抱かれることがこんなに苦しいことなのかと、ミレイユは身悶えながらそう実感した。

だがきっとこれから毎晩求められるだろう。期間は一ヶ月。少しずつ慣れていかなくてはいけない。


最初は痛かったが、だんだん身体が落ち着いてくると、膣奥を突かれる感覚がだんだん熱く感じるようになってきた。大切なのは呼吸のタイミングをあわせることで、一度その取っ掛かりがつかめると、そこから先は早い。

「ああっ…あん…っ…あっ……あっ…」

気がつけばそのピストンにあわせて妖艶な声を上げるようになっていた。


「この締め付けるような狭さ…たまらんな。前のあいつとは全然違う…」

ご主人がぼそりと呟く。

「え……」

以前も家政婦が働いていたらしいが、やはり同じように身体を求められていたのだろうか。


「だ・・・出すぞ…っ!」

「あっ!ああああっ…!!」

いきなり激しいピストンがやってきて、それが止んだかと思うと、びゅくびゅくと自分の体内にそれが流れ込んでくるのを感じた。

主人がそれを引き抜くと、膣穴からどろりと白濁が流れ落ちる。


「あ……」

そういえば避妊などまったくしていなかった。それを考える余裕もなかったからだ。

でもこれは子供ができてしまう行為だということはよく知っている。


思い返してみると、最初の面談の時に、前の家政婦は産休のため暇をもらったと聞いていた。

その意味を初めて理解して、ミレイユは背筋が凍る。


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