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もう一つの飛行島メンバーから捕らえてきた三人のうち、一番協力的なのがサヤであった。

過去に二度ほど共闘した経緯もあってか、頑なに敵対的な態度を取り続ける他の二人とは明らかに違う。

尤も、それはサヤ自身の優しさと素直さがそうさせているのかもしれない。


だがサヤの中に眠る〈破壊〉の力はあまりにも強大で、他二人の比ではない。

もはや人間のレベルを凌駕し、災害と言えるクラスまで暴走したことがある。

故に、一番危険なのもまた、サヤであった。



「〈破壊〉の力を抑える、のですか?」

サヤはキャトラと赤髪に連れられて、飛行島の地下の空間に来ていた。バロンの練武場もある場所で、多少の力の暴走には耐えられる構造になっている。

「そうよ。そのためのルーンがやっと手に入ったの。協力してくれるわね?」

「はい!」

キャトラの問いかけに、サヤは素直に応えた。彼女自身、この力は持て余しており、またいつ暴走してしまうか怯えている。彼女も好き好んで破壊したいわけではない。それを抑える手段があるなら喜んで協力してくれるようだ。



「こ……これは…」

サヤの目の前にぶら下げられたのは、丸いボールが数珠つなぎに連らなったものだった。ほのかに薄く光っている。全長は40cmほどありそうだ。

「これを身体の中に埋め込むのよ。」

「埋め込む……?」

サヤの顔にはてなが浮かぶ。

「これをできるだけ身体の奥深くに埋め込まなくちゃいけないのよ。これを体内に取り込むとしたら、どうしたらいいと思うかしら?」

「食べる?…のでしょうか…」

「んー、惜しいわねぇ。口からじゃなくて、反対側の穴なのよねぇ。」

「反対側……って、まさか……!」

女の子には大きな穴が3つある。口ではないとすれば、あと二つの穴のどちらかだが、どちらにしろ恥ずかしいことには代わりがなかった。

「む、無理ですよ、こんなの……!」

「大丈夫よ。ちゃんと安全を考えて設計されてるから。でも大人用しかなかったのよね。あんたは身体が小さいから、ちょっーっと苦しいかもしれないけど、我慢しなさいよ。」



「ど、どうして縛るのですか?」

「万が一、暴走したら困るからよ。」

「でも……」

彼女は後ろ手に鎖で縛られ、前傾姿勢になっていた。それだけでない。服をほとんど脱がされ、ただ靴下と手袋だけが残っている。

この場にはキャトラだけでなく赤髪もいる。サヤは裸体を見られるのが恥ずかしいようで、身体をねじってなんとか隠そうとしていた。

「痛いのと気持ちいいの、どっちがいいかしら?」

「い…痛いのは、嫌です。」

「そうよねぇ。」

「そ…それは……!」

赤髪が持っていたのは先程見せた数珠つなぎのルーンとは異なるもので、男性器を模したものだった。それが何をするものなのか、サヤもなんとなく予想がつく。

「いきなり後ろから挿れていくと無駄な力が入ってうまくいかないのよ。だからまずこれで気持ちよくなってもらうわ。」

ローションをたっぷりつけたバイブをずぶずぶと埋めていく。前の穴は最初に捕縛した時にその封印を開いたので、さほど抵抗なく入っていく。

だがいきなり激しくしても意味がないので、じっくりと焦らすようにほぐしていった。

「ん……」

顔がほのかに紅潮し、快楽の色が見え始めたところで、もう一つの穴にも挿れ始める。

「ひあっ……!冷たい‥っ!」

弾力のあるゴム毬のような肌触りだが、中には液体が入っており、人肌よりは少し冷たいのかもしれない。それを時間を掛けて一つづつ、ゆっくりと入れていった。


「む…無理です…これ以上は…」

3つほど入ったところで音を上げる。だがそれはまだほんの先端だ。ここからが本番といってもいい。何しろ10個のボール全てを穴の中に収めなくてはならないのだから。力を抜いてもらうために、前の穴に入れた方を積極的に動かしていく。

「ひっ!」

力が抜けてぬるんと4つ目の珠が入ると、何かを越えたようで、サヤの声が上ずる。そこから先は痛覚がないので、これ以上は痛くなることもない。その弁を抜けるたびになんともいえない気持ちよさが襲ってきて、新しい感覚に目覚めるはずだ。


「あ……ああ……」

7個ほど入れると、もはや言葉も出ないようで、ただ額に汗を浮かべてその感覚に耐えていた。ここから先は非常に慎重に扱わないと、内壁が傷ついてしまう恐れがあり、決して無理をすることはできない。そして慎重に次の珠を入れた。



「よく頑張ったわね。これで10個、全部入ったわ。」

「そうです……か……」

その顔は焦燥しきった感じで、とても細い声だった。だがキャトラのさらなる一言が追い打ちをかける。

「これを一日中ずっと入れておくのよ。」

「い、一日中!?」

思わず高い声で聞き返す。

「当たり前でしょ。いつ暴走するかわからないんだもの。大丈夫、それを入れている間は、暴走する危険がほとんどなくなるから」

「で…でも!」

「そうよね。そこの穴にはもうひとつの役割もあるから、ずっと何日も入れっぱなしというわけにはいかないわ。一日一回、抜き差しして中を綺麗にするから、一日の終わりになったらここに来なさい。」

「それは…自分で…」

「無理よ。このサイズ、一人で出し入れできる?彼が手伝ってくれるっていうから、手伝ってもらいなさい。」

「赤髪の…お兄さん…」

サヤがふと顔を見上げると、任せておけ!とばかりに爽やかな笑顔で親指を立てる彼の顔がそこにあった。


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