ソウル供給 (Pixiv Fanbox)
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「本日はよろしくお願い致します。」
物腰柔らかで美人のイズネが一糸まとわぬ姿でマットの上にひざまずく。
こんなに美人なのに、誰でもやらせてくれるという噂がされるときがあるが、それは正確ではない。
彼女にとってこれからする事は性行為ではなく食事に等しいのだ。
イズネの肉体は禁断の術式によって造りだされたものであり、維持には多くのソウルを必要とする。だが彼女自身はソウルを生成することができず、他者からの供与がなければ生きていくことができない。
かつては子どもたちが犠牲になったこともあったようだが、彼女自身はそれを望んでおらず、術式が停止した時は自ら朽ちる決意でいた。
だが、一つだけ彼女を存続させる方法が見つかり、定期的にその方法でソウルを受け取っている。
「あああ……美味しいです……っ」
新鮮なソウルを供給を受けて、イズネは恍惚とした表情を浮かべる。
精液を通したソウルの供給方法は、最も原始的な方法として古くから存在している。
経口摂取でもできないことはないが、やはり膣でするのが最も効率がよく、子宮に数日分を貯めておくこともできる。
イズネはその方法でソウルを受け取り、命を繋いでいた。
「うおおおおっ」
ソウル供給者の男は苦悶と快楽の間で彷徨っていた。
射精と同時に膨大なソウルが放出され、精液とともに命を根こそぎ持っていかれるかのような感覚を覚える。
意識は朦朧としているのに、股間の結合部の感覚だけが鋭く研ぎ澄まされ、そのことしか考えられなくなっていた。
イズネは一滴も零さないように中ですべて受け止めると、また腰を再び前後にグラインドさせる。
「ふふ、もう少し頂けますか?」
「く……あああ…」
射精したばかりのはずなのに、それは萎むことなく、むしろ強く固く中に抉り込んだ。温かい蜜壺に包まれて、痛いほどに起立する。
一度に4回以上の吸精をすると生命の危険があるため、3回までとなっている。だがまだこれが1回目だ。ここからさらにソウルを削り取られると思うと、恐怖すら感じる。
それはむしろ性行為というよりも捕食行為に近い。
だが自ら志願してこの役目を買って出たのだ。
美しいイズネの糧となることができるのなら、この程度の苦しみ、なんてことはない。
ソウル供給者には生命の危険があるので、1度した後は10日以上置くことになっている。しかしこの時のことを楽しみにしていて、それ以外の日には無駄撃ちしない決意をするほどである。
男は朦朧とした意識の中でも、幸せそうな笑みを浮かべていた。