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「そんなの聞いてないんですけど…」

3PのAV撮影と聞いて、セツナはてっきりトワと一緒だと思っていたが、実際には男二人を同時に相手するという内容だった。

すでに四本目の撮影となり、そろそろソロでの撮影もいけると監督が考えたからだった。

しかも今日はお尻を使ったハードな内容らしい。


何の訓練もなくお尻で感じることができる女の子は1割程度だと言われている。

それは身体的なものもあるが、むしろ精神的な要因が大きく、本来出すべき穴から挿れるという行為に強い嫌悪感を覚えるからだという。

そのため、素面の状態ではなく極限状態、すなわち快楽に満たされているときに同時にそれを味わうことで、それが気持ちいい行為だと覚えてもらう。そういう方法で開発するのがここのやりかただった。


両穴を十分にほぐしたところで、まずは前の穴で気持ちよくなってもらい、頃合いを見て後ろからずぶりともう一つの穴にも挿入した。

「くあああ……っ!」

その様子を別室のモニターで見ていたティナが簡単のため息をついた。

「凄いなぁ…」

「やはり二穴挿入は絵になるな。」

ブラッドが満足気にうなずく。


「あれ、苦しくないのかな。」

「お、興味あるか?どう思う?観察してみて」

「うーん……ちょっと苦しそうだけど……」

セツナは枕に顔をぎゅっと押し当てて、いやいやと全身を仰け反らせている

「でも、あれイってるよね」

「わかるか?」

「背中がびくっと震えて、ほら、今も。」

ティナは食い入るようにモニターを見つめる。隣室からは艶めかしいあえぎ声が壁を突き抜けて響いてきていた。


今回用意した男優は8人、加えてスタッフやカメラマンも外注である。AV事業は徐々に軌道に乗り始め、資金も潤沢に使えるようになってきた。

だが肝心の女優がまだまだ足りない。


「よし、次はお前がやってみるか、二穴挿入。」

「はあ!?」

「興味津々だったろう?」

「嫌です!絶対に嫌!」


そして4人目の男優がお尻に挿入したところで、セツナは激しいオーガズムを迎えてそのまま失神してしまった。このままでは動画の尺が足りないし、雇った男優も無駄になってしまう。


「ティナちゃーん、出番だよー」

監督の呼び声がかかった。




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