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単独任務中に捕らえられたリルテットは、アジトの倉庫に幽閉されていた。

「ソルトホーンのエンブレムをつけてる割には、見ねぇ顔だな。新入りか?」

「答える事は無いわ。」

「へへ、いい目をしてやがる。こいつが俺の部下を3人も病院送りにしたとは。可愛い顔でも油断がならないな」

リーダー格の男が値踏みするように眺める。リルテットは後ろ手を縄で縛られ、逃げられないように壁に拘束されながらも、鋭い眼光で睨み返していた。

「あなたは……シガーファング……ではないようね。」

「ははっ!"元"だよ。元シガーファング。あんな腑抜けた連中の下じゃ、やってられないからな。」

「アニキ!こいつスカートの下に武器を隠し持ってましたぜ!」

「でかした。まだなにか隠し持ってるかもしれんな。」

「これは一度、身体の隅々まで調べる必要がありそうっスね」

部下の男がニヤリと笑みを浮かべる。

「いいぞ、好きにしろ。」

「さっすがぁ!アニキは話がわかるッ!」

「こいつは足技も使うらしいからな。キンタマ蹴り飛ばされないように気をつけるんだな。」

部下の男は嬉々とした表情で、リルテットの服を剥ぎ取っていった。


「最低のクズ野郎ね。」

リルテットが軽蔑の言葉を投げる。しかしその顔は羞恥に染まっていた。下着がずり下ろされ、男達の視線にさらされている。

「ははは、ギャングにとってそれは最高の褒め言葉さ。」

「あなたがフェネッカの同僚でなくて良かったわ。」

「フェネッカ?ああ、あの新入りか。アイツが入ったせいでジェイクの野郎はますます腑抜けになりやがったからな。一般人には手を出すな?悪徳商人だけを狙え?クスリはやるな?義賊の真似事なぞまっぴら御免だぜ。俺たちはギャングなんだぞ。殺し、奪い、犯し、恐怖で民衆を支配する。それこそが一流の悪党ってもんだ。」

「そう。ひとつだけ忠告してあげるわ。」

「おいおい、裸で俺に説教する気か!?」

「地元民の支持を得られない悪党は、すぐに崩壊して消滅する。今も昔も。あなたもそうなるでしょうね。あなたにギャング団を束ねるだけの能力はないわ。」

リルテット吐き捨てるように言い放った。

「なるほど。……いい度胸じゃないか。そういう生意気な口を利けないように、身体に教え込んでやろうか。」

――その後ソルトホーンとシガーファングが共闘して新ギャング団は襲撃し、リルテットは解放された。

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