コヨミの罰ゲーム (Pixiv Fanbox)
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「君は、まだ課題をこなしてないそうじゃないか。」
教室にひとり居たコヨミを、二人の男が問い詰めていた。
「だって…!コヨミはまだ子供だし、ねーね達がまだそういうことしちゃいけないって!」
「なるほど……。10歳か。たしかにまだ生理は始まっていないようだな。」
男は手元の端末でプロフィールを確かめる。
茶熊学園の生徒の中でも最年少のコヨミは、当然、性経験はなく、知識もほとんどなかった。
しかし〈茶熊学園遺伝子交配計画〉は生徒全体に対して発令されている。コヨミもまた、例外ではない。
「獣人と人間の生殖は通常と比べてなかなか難しく、受精率が低い。さらに狼は年に一度しか交尾期が来ず、それを逃すとなかなか受精には至らない。」
「うー、よくわかんないよ~…」
「だが、方法がないわけじゃない。」
男の手には大きなシリンダーが握られていた。
「痛いのやだ!お注射いやだよぉー!」
予防接種の注射を思い出して、コヨミは怯えるように縮こまった。
「安心したまえ、これは注射ではない。ほら、針がついていないだろう?」
「ほ…ほんとだ。」
「これは排卵誘発剤を含んだ液体だ。」
「はいらんゆーはつざい?」
「卵巣に刺激を与えることで排卵を誘発する。これなら10歳の君でも排卵が始まり、受精できるようになるかもしれない。」
「コヨミ、よくわかんない……」
「まあ、やってみればわかるさ。お尻を出したまえ。」
男はコヨミのパンツを脱がせると、尻尾の付け根にある穴にシリンダーの先端を差し込んだ。
「ひゃあっ!つめたいっ!」
シリンダーをゆっくりと押し込んでいくと、ゲル状の浣腸液がお尻の穴に注がれていった。たちまちコヨミは悲鳴を上げるが、手を止めることなく最後まで注入していく。
最後のひと押しをぎゅっと押し込むと、尻尾がびくんと飛び跳ねた。
「お腹がへんだよぉ……ぎゅるぎゅるする……」
コヨミは強烈な異物感に悩まされていたが、今ここで出す勇気もなかった。
「これは即効性だからすぐに体内に吸収されていくさ。運が良ければ、小一時間で排卵が始まるだろう。排卵が起きれば発情期が始まる。人間の精子で受精できる。そうしたら君も大人の仲間入りさ。」
「コヨミ、大人になるの?」
「そうさ。だから我慢したまえ。」
「ありがとう、おじさん!コヨミ、頑張る!」
お腹の張った感覚を耐えながら、大きく、大人になった自分の姿を思い浮かべるコヨミであった。
-つづく-