夏の魂 (Pixiv Fanbox)
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ティナとブラッド、ヴィンセントの三人は南国の島に訪れていた。
「どうして急に南国旅行に来たんですか?最近お金が無いって言ってたのに。」
「そりゃー、まあ、いつも頑張ってるお前に少しばかりのバカンスをだな…」
ブラッドの口調はたどたどしい。
「どうせまたえっちなビデオとか撮りに来たんじゃないでしょうね」
「ティナちゃん、あったりー!」
「はあああ!?」
ティナの顔に怒りが浮かぶ。
「なんだティナ、AV撮られるの嫌いか?」
「あったりまえでしょ!」
「でもえっちは結構好きよね~ティナちゃん」
「そうそう、撮られてる時いつも活き活きしてるぞ。」
「そんなわけ!そりゃあ、まあ、嫌いではないけど……。
でも、誰とでもやるような人だと思われるのは嫌なの!相手くらい選ばせてよ。」
急に兄貴分二人の顔色が変わる。
「なんだ、誰か好きな人でもいるのか?」
「なんだと!?うちのティナちゅわゃんに手を出してみろ、蜂の巣にしてやらあ」
「別に、いないですけど…。」
「なら問題ないだろう。」
「そうね。ということで、今日の男優はサマーソウル様よ」
「嫌ーー!!」
「前回のサマソとの撮影も爆売れだったからな。全国の1万2000人のティナちゃんファンが期待してるわよ。」
ヴィンセントとブラッドの二人は遠巻きに撮影風景を眺める。
「なんだかんだで撮らせてくれるからティナちゃん優しいわね~」
「いい女優になるだろうな。」
「ほら、中出しされてるとき、恍惚とした表情浮かべちゃって。興奮するわあ」
「そのくせ、ニイさんは直接手を出さないんだな。俺は何度か撮影で相手したことはあるけど。」
ヴィンセントの顔が急に真顔になる。
「あったりめーだろ。俺のティナちゃんへの愛はプラトニックなんだ。そういう関係にはならねえよ。」
「相変わらず何考えてるかわかんねーなー。ニィさんは。俺もティナのことは妹みたいには思ってるけど、最近頓に色気がついてきたように見える。」
「おい、ブラッド、ティナちゃんには手ぇ出すなよ。」
「はいはい」