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「異議ありです!」

教室に勇ましい怒声が響き渡った。

それは暴走する権力に対する反抗、理不尽な校則に抗議する、正義の叫びだった。

だが、ルカはあえなく二人の軍人によって捉えられ、教室で服を脱がされるという辱めを受ける。

そしてそのまま地下室へ連行され、奴隷のような扱いをされることになる……。


「いい表情じゃないか。その目。まだ懲りていないようだ。」

にやり、と男が笑った。

暗い地下室にはひんやりとした空気が流れている。両腕を鎖で拘束され、その裸体を隠すことも許されない。

ルカが拘束されてすでに丸2日。

未だ、助けが来ることはない。

すでに何度も陵辱を受け、身体も心も痛めつけられていた。

しかし希望を失うことはない。

自分がここでくじければ、誰が他の生徒を守るというのだろうか。

「聞いたぞ。まだメシを食べないそうじゃないか。」

「誰が貴方達の食事など食べますか!」

キッと鋭い目を投げかけた。

ここ二日間、水を除けば何も食べ物を口にしていない。

ひどく空腹感を通りすぎて、すでに食欲も失せていた。

「ま、餓死でもされたらこっちも後味悪いんでな。いざとなったら〈支配〉の力でも使ってもいいんだが――」

〈支配〉の力。徐々に強まるそれは多くの生徒達の行動をも支配していった。

「――ま、その前に一発楽しませてもらうか。」


ジャラジャラと鎖が揺れる音が、地下室に響いた。

腕を上方に拘束したまま、男がルカの後ろに回り込む。

チャックの音がしたかと思うと、衝撃が全身を貫いた。

「ぐ……っ」

溢れたのは苦悶の声。快楽とは程遠い、苦痛の時間の始まりだった。

生殖ではなく排泄が目的の穴。そこに無理矢理肉棒をねじ込まれる。

この男の趣味なのか、いつもそちらを使おうとする。

肛門への挿入を最初に受けたときは、あまりの苦痛に失神するほどであったが、もう何度目かの挿入で、不本意にも慣れはじめていた。

苦痛を少しでも和らげるためには、力を抜き、動きに身を任せること。次の男の腰の動きを予想して、先取りして動くことで衝撃を最小限に抑えることができる。

そうして少しでもダメージを軽減しようとすると、時折リズムを変えてきたりして、そのたびに鈍い衝撃が全身を駆け巡った。

「はあ……はあ……っ」

「なんだ、気持ちよさそうな声あげてるじゃないか。」

「……っ!?」

男に指摘されて初めて気付く。自らの声に色が混じり始めていることに。

ただ苦痛を和らげようとしているだけなのに、気がつけばその先にある別の感覚が生じはじめていた。

直腸の壁を隔てた向こう側にある子宮へと叩き込まれる圧力に、鈍い、不思議な感覚が引き出されていく。

その感覚の糸口をひとたび見つけると、快楽が怒涛のように溢れ始めてきた。もはや痛みは麻痺したかのように感じなくなって、次から次へと弾けていく未知の快楽。

(知らない……こんなの……知らない…!)

「へへ、そうこなくっちゃ。これだから開発のしがいがあるってもんだ。」

男の動きは決してただ乱暴なだけものではない。的確にじわりじわりと攻め立てていく、熟練のそれだった。時々角度を変え、欲しいところにダイレクトに当たったときの悦びの反応を肌で感じ取っていた。

「はあ…っ……!あっ……!あああーっ!!」

ひときわ高い叫び声が、地下に響き渡った。


---

「待たせたな……」

さきほどまでルカの身体をもてあそんでいた看守は、ひっくり返ってのびている。

"悪魔殺し"のレインがそこにいた。

「遅いぞこらあぁぁぁぁぁっ!」

「なんだ、元気そうじゃねーか。」

この時を待っていたのだ。レインはかならず来る。そう信じていた。だからこそ、過酷な陵辱にも耐えることが出来た。

しかし、最初に出てきた感情は怒りだった。

「たく、しょうがねえな」

鎖を断ち切り、腕の拘束を解くと、力が抜けたように崩れ落ちる。心からの安心とともに、意識を失った。


「んー、起きたか?」

「おはよ……」

目が覚めたのは牢獄の冷たさとは違う、温かいベッドの上だった。

申し訳程度にダボダボのTシャツが着せられている。

下には何も履いていない。

ぐうううう……

とお腹がなる音がした。ここ数日は感じることがなかった空腹感。

「……握り飯!」

最初の要求は、それだった。


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