智の民の欲望 (Pixiv Fanbox)
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スパルティが校長になってからというもの、強権的な指導と理不尽な校則に生徒たちは悩まされていた。
些細なことで校則違反とされ、懲罰室に連れて行かれる。
そしてそれは生徒会長といえども、例外ではなかった。
「こ…これはどういうことですか」
「おや、お目覚めかな、エレノア君」
下着の色を咎められ、校則違反として捕まったエレノアは、いつの間にか眠らされていた。
そして目が覚めると、地下室のようなところにいた。淀んだ空気が漂っており、そこがただならぬ雰囲気であることを感じさせる。
「離してください…いくらなんでもこれは横暴が過ぎます!校長!」
懲罰の噂はちらほらと聞いていたが、こんな地下室があるとは聞いたことがなかった。
「くくく、君は威勢がいい。そんな姿になってもな」
「…っ…!」
地下のひんやりとした空気が直接肌に当たる。服を全て脱がされており、手足を拘束されていた。拘束しているのは縄ではなく、ぐねぐねとした粘着感のある物体だった。それは触手のように無数に蠢いている。
「どういうつもりですか…!こんな、禍々しいものを…!」
「そいつは随分と君が気に入ったようだ。こう見えても高度な知的生命体でね。」
「ん……っ!!」
触手が秘所を舐めるように這いずりまわる。それは明らかに意思を持った動きだった。先端が膣口にぴったりとくっつくと、先端に開いた穴からなにかの液体を発射する。それは膣穴を潤して潤滑を高めた。
「君は…。光の王の力を持っていたね」
「何故それを…。でも今は…違います!」
「大切なのは、一度その力を受けたということだよ。エレノア君。きっと何か痕跡が残っているはずだ。」
「仰っていることがわかりませ‥……あうっ……!!」
ついに触手のうち一本が、秘所の中に潜り込んだ。触手の放った液体が十分に潤滑させていたため、ほとんど抵抗なく侵入を許してしまう。
「こ…こんなの…!」
「智の民というのを知っているかね?この島にかつて住んでいた連中だ。
そいつはそれの成れの果て。留まることのない知への欲求が、ついには己の貌を変えてまで生き残ったものだ。無限の知を蓄え、糧としている。まったくとんだ"魔物"だよ。」
「はうっ!」
校長が何か言っているが、エレノアはそれどころではなかった。触手のうちもう一本が、お尻の方にも入ってきたのだ。
前の穴とは違い、後ろの穴は天井がない。どこまでも深く潜り込んで来ようとするので、それに抵抗するのに精一杯だった。
「や、やめてください…こんなこと…!」
「私にこんな趣味はないんだがね。そいつがどうしてもと言うので。仕方なく付き合ってやってるんだ。」
「ひっ!」
喋ると口の中まで入ってきそうになるので、慌てて口を閉じて歯を食いしばった。最後の砦に侵入されるわけにはいかない。
「そいつは探しているんだよ。君の中にある<コード>を。かつて光の王しての力を受け継いだ。その回路がまだどこかに残っているのでないかと。
先日は別の生徒…人工精霊の娘だったかな。そいつはその娘からインゲニウムコードなるものを見つけ出してコピーしたようだ。全くとんだ泥棒だよ。」
おそらくキアラのことを言っているのだろう。彼女もこんな目に遭わされたのかと思うと、絶望感を抱く。
「知に対する飽くなき欲望か。まったく、私も見倣いたいもんさ。」
そう言い捨てて、スパルティは地下室を後にし、扉を閉じた。
「んんー!!」
エレノアは何か言おうとしたが、口への侵入を許したくないので喋ることができない。
やがて静まり返った地下室で、エレノアはひとり戦いを強いられる。
両穴に入り込んだ触手が甘美なところを刺激し始め、絶頂へと導こうとする。その欲望に流されないために歯を食いしばった。
それは永遠とも思われる時間だった。