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ミゼリコルデの初体験はハロウィンの夜である。

落ち込んでいた時に、ある人が励ましてくれて、そのとき抱かれたのだ。

最初は少しびっくりして痛かったけれど、白い光に包まれると悩みはたちまち吹き飛んで、とても満たされた気持ちになった。


それからもう一度だけ、遊園地でその人に抱いてもらう機会があった。


ミゼリはその時の満ち足りた感覚がどうしても忘れられなくて、それをどこか求め続けてきたけれども、再びその機会が訪れることはなかった。

あの人の周りにはたくさんの女性がいて、自分はそれに並び立つことさえできない。


その代わりの手段として、サバトを時々開いている。

成仏できないお化けたちのなかには、童貞のまま死んでいったものも多く、ミゼリがえっちしているところを見るのが好きなようだ。

彼らは男たちに取り憑くことで、擬似的にミゼリとえっちするものも居るようだ。

そういった彼らの要求に応えるべく、こうして知らないおじさん達にときどき抱かれている。



全ては彼らの成仏のため……そう言い訳しているけれど、自ら望んでこうしていることも否定はしない。

身体の感覚はあの時と同じ……いや、すっかり性感帯を開発されて以前よりもずっと快楽を感じるようになった。

でもどこか満たされない。心の底から満たされた、あの時の感覚をもう一度味わいたくて、記憶をリフレインさせる。


体内にびゅくびゅくと白濁が注がれると、気持ちよさは頂点に達する。この瞬間は、あの時の感覚に似ていてとても好きだ。まるで白い光に呑み込まれるように、温かい……。


でもまだ足りない。本当の悦びはこの程度ではない。

身体は満たされても心は埋まることはない。


もう自分にはもう、そのチャンスはないのだろうと、どこか頭の隅で考えていた。


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