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学園祭の打ち上げも兼ねた、非公認の後夜祭。

キャンプファイヤーなどで大いに盛り上がる中、大野球拳大会が開催されてしまう。

だがうっかりその場に居合わせて、流れで参加せざるをえなくなったトワは、必然的に野球拳大会にも巻き込まれてしまった。


男子が5枚までなのに対し、女子は10枚まで着ていいというハンデが与えられる。

これは実のところかなり有利な条件で、91%の確率で女子が勝つ。

計算上、負ける確率は1/11だ。

だがこの日、妙に男子の数が多かった。学外からの参加者もいるのだろうか。あるいは賢明な女子は参加を避けているのだろうか。


圧倒的有利なハンデのおかげで、トワは7人までは無事打ち破ることができた。

だが8人目、事件は起きた。

「…うそですよね……?」

あと少しというところで怒涛の4連敗を喫し、最後の1枚を脱ぐ羽目となる。

「「うおおーー!」」

男子たちが一斉に盛り上がりを見せる。さっきまでいなかった男子たちも集まってくる。基本的に男子の負けが多いので、女子が負ける瞬間というのはとても貴重だ。

ここぞとばかりに人と視線が集中する。

「み、見ないでください・・・・・」

もはや嫌だと断れる状況ではなかった。胸を露出しているだけでも恥ずかしかったのに、その先は恥ずかしすぎて考えたくもない。

状況に圧倒されて、やむなく最後の一枚に手をかける。

他人には決して見せたことのないところが空気に晒されて、ぼっと顔に火がついた。

「と、撮らないでくださいー!!」

すにゃほを取り出して撮影している男がいる。ただ脱ぐだけならこの場限りの辱めで済むが、撮影されてしまうとそれは一生残ってしまう。だが制止もむなしく、むしろ他の男子たちも撮影を始める始末だった。

「ひょー!つるつるだー」

「綺麗なあそこしてるなー」

「あれ、ちょっと濡れてね?」

下品で卑猥な視線と言葉が投げかけられ、逃げ出したくなる。

「トワちゃん、えっちの経験はある?」

「……そんなの…ありません……。」

「うひょー!処女オ○ンコかよ!これは拝んでおかないと」

「撮らないでください……!」

視線一つ一つがトワの身体に突き刺さり、その頬を火照らせる。


「待てよ。カマトトぶってるだけかもしれねぇ。確かめてみないとな。」

「よーし、そうとなったら処女膜チェックだ!」

「さ!触らないでください……!」

男はそこを指で拡げ、奥まで見ようとしてくる。

「よーく撮っておけよ。貴重な処女膜だ。これから処女じゃなくなるんだからな。」

「え……!?」

まさか一線を越えようとしているのだろうか。

助けを求めて回りを見回す。

だが目に入ってきたのは、男の上にまたがり、気持ちよさそうに腰を振っているツキミの姿だった。


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