オーラル実習 (Pixiv Fanbox)
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トワたちのクラスでも、ついに性行為実習が始まってしまった。
いままでは座学による知識のみだったが、実際の体験を通して練習するのはこの日が初めてだった。
とはいえいきなり本番セックスをするわけではない。
まずは男性器の扱いに慣れてもらわないといけない。
本日の実習は、コンドームの装着方法と、手や口でご奉仕することだった。
『それでは今からくじをひいて、男女のペアを作ってください。』
くじ引きで選ばれた男女が一組になって教室の片隅に並ぶ。
男子は壁に立って寄りかかり、女子はその前にひざまずく。
トワとペアを組んだのは、あまり話したことのない男子だった。
「し……失礼します。」
慣れない手付きでチャックを開けると、むっと男の匂いがする。
「……っ!」
書物でしかまともに見たことのないグロテスクなものが目の前に現れて、思わず後ずさりしてしまった。すでに興奮してるのか、上に向けてそそり立っている。
(気持ち悪い……)
それが率直な感想だった。これからこれを手で掴んだり、あまつさえ口に含むまでするらしい。もう逃げ出したくてたまらなかった。
*
本当はこんなことはしたくはなかった。
茶熊学園に性行為実習があると聞いた時、ずいぶんショックを受けたものだ。
先に入学したセツナが既に経験していることも。それを知ったときはしばらく落ち込んで食事も喉を通らなかった。
だが気持ちを切り替えた。セツナの横に並ぶには、自分も同じことすればよいと。そうすればもっとセツナに近づくことができる。
そう覚悟を決めて学園の門を叩いたのでだ。
だからこの程度で怖気づくわけにはいかない。
*
『まずはコンドームのつけかたです。もうやり方は知っていますね?』
とりあえず習ったとおりにコンドームを開封し、なんとか被せてみる。すでに固くなっているせいか、わりとすんなり装着させることできた。触った時の生暖かい感触も、ゴム一枚を隔てているだけでだいぶ気分が違う。これならいけるかもしれない。
『それじゃあ、舐めてあげてください。』
舌でちろちろと舐めてみた。ゴムの味しかしない。
「ど……どうですか……?」
「うーん……もっとちゃんと舐めてくれないと……。あと手も使ってね」
「は…はい。」
こちらの戸惑いなどつゆ知らず、相手はあまり満足していないようだった。
隣のシエラを見ると、なんとも器用に手でしごきながら舐めている。裏筋に舌を這わせたり、亀頭にキスをしたり、全体を口に含んで包み込んだりしている。
見様見真似で真似してみたが、なかなかうまくいかなかった。これでは相手に申し訳ない。
そこであらたな指示が出された。
『それじゃあ次はコンドームを外してみましょう。』
「……え…」
これまで薄いながらもゴムという結界があったお陰でなんとか触れることができていたが、それが無くなってしまうと生のそれを口に含むことになる。
あるとないでは気分が段違いだった。
ゴムを取るとむわっと男の匂いが強くなり、頭がクラクラするようだった。
亀頭に舌を這わせると、少ししょっぱい味がした。精液かと思ったが、白くはない。黄色くもない。透明な汁。何か習ったような気がしたがよく覚えていない。
「そう、そこ、いいよ。そこを舌で舐めて」
男は尿道に舌をあわせると悦んだ。まだ口全体に含む勇気がないトワにとっては、尿道責めは最大の武器になった。
強く吸うと、じゅるっと卑猥な音がする。奥から透明な汁が次々とでてくる。
「手でもっとしごいて、もっと激しくっ!そうそんな感じ……っ!」
男の声が段々切羽詰って高まってくる。未熟な自分でもどうやら、気持ちよくさせられているらしい。隣のシエラほど巧くはないけれども、少し誇らしかった。
「うっ……出る…っ!」
「んんーーー!!!」
とっさに口を離そうと思ったが、頭を掴まれていてできなかった。
先端からどくどくと熱い液体が吹き出してくる。さっきまでの透明な汁とは違う、白くてどろどろした濃い液体だ。喉にからみ、吐き出しそうになる。
「ごほっ…」
『精液はできるだけこぼさないように。全て飲み干しましょう。それが礼儀です』
教師の指示が絶望的に聞こえてくる。これを飲むだなんて……。
だがいつまでも口の中を泳いでいるのも気持ち悪いので、なんとか喉にからまりつつも呑み込んだ。はやく口をすすぎたい……。
『では精液をいただいた感謝を込めて、お掃除フェラをしましょう。』
教師の指示を恨めしく思いながらも、トワは尿道に残った精液を丁寧に吸い上げて綺麗にした。