成人の儀式 (Pixiv Fanbox)
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ノエルが15歳の誕生日を迎えた新年。
アレス家の男子は15歳で成人とされ、晴れて王家の後継者として列せられることになっている。
だがその前にひとつの試練をクリアする必要があった。
ディランとヴィシャスという二人の兄が、ノエルと成人の儀式について話し合っていた。
「ええ…!?女の人と…その、えっちをしないといけないの?」
「そうだ。アレス家の男子たるもの、立派な大人として認められるような男とならねばならん。」
「そんなの聞いてないよ、ディラン兄~。ぼくはそんなことやらないからね!」
「お…おなご、と……。クッ…うらやましい。」
「ヴィシャス兄はしてないの?」
「オレは正当な後継者ではないからな…。オレのぶんまで頑張ってくれ。」
3人は兄弟だが、血筋の面ではやや特殊な背景があった。
「そんなの僕だってやだよ~」
「いいか、ノエル。女は……いいものだぞ。」
ディランが妙に遠くを見るような目でそう言った。
「でも、相手がいないし……」
「本来なら、侍従の娘からひとり選ぶのがしきたりなんだが、あいにく国民は俺たち3人だけだ。だから、別の方法を考えることにした。」
「別の方法?」
「茶熊学園にはたくさんの女子がいるからな。丁度いい。ノエル、この茶熊学園のなかから一人、好きな女性を一人指名しろ。俺とヴィシャスが全力で頼み込んできてやる。」
「ええー!?」
「ちなみツキミ殿がおすすめだぞ」
鼻血を垂らしながらヴィシャスが言った。
「ヴィシャス兄の好みは聞いてないよ!まあ、ツキミさんはとっても綺麗だけど…。」
「じゃあツキミにするか?」
「ま、まって、もうちょっと考えさせてよ…。」
ノエルは学園に来てから関わってきた女性たちを思い起こしていた。
― 同級生のキアラさん。ちょっと不思議な雰囲気がする人だ。
面倒見のいいリネアさん。あの人なら優しくしてくれそうだけど。
でもこの二人はレクト先輩のことが好きなんだっけ。
放送部員のコルネさん。この人は掴みどころが難しい。
コリンさんはきさくだけど、種族が違うからどうなのかな…。
家庭科部のアイリスさん。とっても優しそうだ、候補には入れたいけど……
でも……
「どうだ、決まったか。」
「あの……ルウシェさんとか…どうかな……。」
同じ家庭科部でよく話をするし、作ったぬいぐるみを屈託のない笑顔で褒めてくれた。
ほんのり消毒液の香りもするけど、髪からふわっと優しいシャンプーの匂いがする。
そう、ルウシェさんなら…
「ルウシェか……。たしかにあのおなごなら……」
「決まりだな。俺達に任せろ」
*
「ふつつかものですが、よろしくお願いします。」
ルウシェはやってきた。まさか本当にやってくるとは思わなかった。
「こ、こんにちは!ルウシェさん、あの……兄たちから何か聞いてるかな…」
「はい!聞いてます。ノエルさんの筆おろしをお願いされました。」
「ふ、筆おろしって……意味わかってるかな。」
「えーと、男性が初めて女性とえっちすることですよね。」
「うん…まあだいたいそんな感じ…だけど…。でもいいのかな。
ルウシェさんはそういうこと、したことあるの?」
「あまり多くはないですけど……色欲の罪を贖うのも、私の努めですから」
「ああ、そういう…」
「ですから私にお任せください!不慣れですが、精一杯ご奉仕させていただきます」
*
保健室のベッドで裸になると、零れんばかりの豊満な乳房が目の前に飛び込んできた。
服の上からもそれなりに大きいと思っていたが、こうして直接見ると刺激的すぎる。
白い手袋をつけたまま、ルウシェが手でしごいてくれる。
まるで聖なるものを穢しているようで、背徳感が背筋を駆け巡った。
いまからこれがルウシェの身体の中に入るのだと考えると、ぎんぎんに昂ぶって痛いほどだった。
「それじゃあ、失礼しますね。」
ルウシェがコンドームを取り出し、ノエルのそれにつけようとする。
「あの…それつけなきゃだめなのかな。」
「はい。これは避妊具といって、えっちするときには必ずつけるものなんですよ。そうじゃないと赤ちゃんができちゃいますからね。」
「やっぱりそれはまずいかな…」
「私とノエルさんは、本当に愛し合っているわけではありませんから。」
なんだかそれがとっても残念に感じた。せっかく最高の時を迎えられると思ったのに。
「ねえ、そのままじゃ、駄目かな……!」
少し考えて、ルウシェは優しく微笑んだ。
「では……今回だけ、特別ですよ。次からはちゃんとつけてくださいね。」
ルウシェはなにもつけずに、そのまま自分のそこに導き入れる。
「そのかわり、出すときは、先に言ってくださいね。」
ルウシェが体重をかけて腰を下ろすと、みるみる飲み込まれていく。
半分皮に覆われていたそれが亀頭まですっかり剥けて、強い刺激が襲いかかってきた。
「ん……、っ!」
ルウシェのお尻と太ももが密着する。それは男性器がすっかり飲み込まれてしまったということだった。
一枚のゴムも隔てずに、ゼロ距離で繋がっている。
そこは思っていた以上に熱くて、そして優しくしっとりと包み込まれるような感覚だった。
やっぱり生でお願いして良かった。剥き出しの亀頭が襞に擦れる刺激も、竿全体が厚い壁に締め付けられる圧力も、最高に気持ちが良くて、言葉に出来ないほどだった。
― 女は…いいものだぞ。
ディラン兄が言っていた言葉を思い出す。そしてヴィシャス兄があれほどおなごに固執するのも。今やっと理解したかもしれない。
たしかにこれは癖になる。こんな気持ちいいことがこの世にあるなんて。
そしてこれを世の中の女性みんなが持っているのだ。
アイリスさんとしたらどんな感じなんだろう。キアラさんやリネアさんともしてみたい。そしてツキミさんも。
夢が広がっていく。もうえっちのことしか考えられなくなりそうだ。
「あの、どうですか?」
ルウシェの少し戸惑い気味な声で我に返る。しかしその声にも少し色が掛かっていた。
「ルウシェさん、最高だよ!」
「ふふ。お役に立てて良かったです。では、動かせていただきますね。」
これまでじっと密着していたままだったルウシェが、腰をすこし起こして前後に揺すった。深く入り込む時は亀頭が最奥に押し付けられ、抜けていく時は裏筋がヒダに絡め取られる。
まったりと湯船に使っていたような心地だったのが、たちまち大波のような刺激に襲われる。これはたまらない。
「ちょ…っと、まっ」
しかしルウシェはグラインドをやめなかった。一定のリズムを刻んで竿を強く深くしごき上げていく。その腰使いは妖艶で魔性のようだった。
腹の底からこみ上げてくるものが股間に集中していき、留めることができない。
……そして爆発した。
「うっ……あっ……あっ!!」
今日の一番搾りがたっぷりとルウシェの膣内に注がれた。