えっち友達 (Pixiv Fanbox)
Content
「何でもするから」
とルカは冗談半分で言ったことがあった。
だがその冗談交じりの約束を真に受けたそいつは、後日、セックスフレンドになってほしいというとんでもない要求をルカに突きつけてきた。
もちろん、そんなふざけた願いは一蹴するつもりだった。
ルカもえっちの経験が無いわけではない。
でももう長いことしていない。単に相手が居なかったからだ。
今は恋人が欲しいとは思わない。そういうのはめんどくさい。
だが、後腐れのない、身体だけの関係なら……?
そんな好奇心がふと湧いてきてしまった。
「1回だけなら、いいですよ」
※
そいつの行為はまるで一方的なものだった。
キスもハグもなく、こちらを気持ちよくさせてあげようという心遣いが全く無い、ただ快楽を貪るだけのセックス。いや、オナニーと言ってもいいかもしれない。
服も脱がずに、獣のような体勢で立ったまま後ろから突かれる。
愛情を確かめあう神聖な行為には程遠い、ただ二人でするだけの自慰行為。
だが逆にそれが新鮮で、気がつけば頬が紅潮し、ルカは柄にもなくはしたない声をあげて快楽を貪っていた。
そう、これはオナニーなんだから相手のことを気遣う必要もない。ただ自分の気持ちよさを追求すればいい。
セックスというのは不思議なもので、する前はそれに嫌悪感すら覚えるのに、いざ突っ込まれると中に入ってくるものが愛おしくてたまらなくなる。
身体の足りなかったパーツがぴったり埋められるような感覚。内側からバフのスイッチを押されている感じ。自分が今、生きているという強い肯定感が湧いてくる。
「もう…終わりですか…」
急に相手の動きが止まったと思ったら、たっぷり膣内に出されていた。
あともう少しでイけるところまできたのに、このままではやや物足りなくて悔しい。
だが久しぶりのえっちは思っていた以上に良かった。しばらくしていなかったのが勿体ないほどに。冷めらやぬ高揚感と多幸感に包まれている。
パンツを履こうとすると、溢れてきた精液が太ももまでどろりと滴り落ちてくる。
「もう…出しすぎですよ……。このまま授業受けなきゃいけないこっちの身も考えてください。」
明日は替えのパンツを持ってこよう…と心に決めた。
それと避妊具も。これは絶対必要。
ゴムをつけても、愛液でべちょべちょになってしまうだろうから、どっちにしろ替えのパンツは要る。
「明日もまた、するんですか?」
かすかな期待感とともにそう訊いていた。