スキルニルグ農場の朝は早い……
朝一番の母乳を採取するために、搾乳機をあてて自ら搾り取っていく。
シエラは12歳のときから毎日搾乳を続けているため、今では1回に多いときは左右でそれぞれ200mlずつも分泌できるようになった。
この日出荷されたミルクは朝市に並べられる。
牛乳に比べて5倍もの値段がつけられるが、毎日あっという間に売切れてしまう。
良質なミルクを分泌するために食事と飲料には十分気をつかっており、ほんのりさくらんぼフレーバーがすることで評判である。
大人の人間が飲んでも消化できる成分になっているため、主に成人男性が買っていくことが多いようだ。