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「またおひさまが……あぅっ!!」


陽菜の体に、またも衝撃が走る。胸に圧迫感を感じた陽菜は、とっさに服を脱ごうと、裾に手を伸ばす。


「ここで服、破れたら大変なことに……んんっ!!」


裾を引っ張り上げようとした瞬間、それを阻むように、胸の膨らみが何倍にも大きくなった。服はパンパンになってしまい、いくら陽菜が力をかけても、服を脱ぐことはできなくなってしまった。


「ど、どうしよう……!!このまま、収まってくれないかな……」


だが、時間が経つごとに胸は大きくなり、服は張り詰めていく。


「だめ、だめっ……あぁっ……」


そして、ついに破れ始めた。それでも、日光は弱まることを知らず、陽菜はどんどん膨らんでいく。


「どこまでおおきくなるの……?」


胸が異様に重くなり、立っているのがつらくなった陽菜は、便器に腰掛けた。その露出された太ももの上に、たぷん、と巨大な胸の膨らみが鎮座した。


服はビチビチと至るところが破け、中の肌色が徐々に露出されてきていた。そのサイズは特大スイカを超え、服という拘束を力づくで引きちぎりながら、さらにその存在を大きくしていく。


「もう、どうなっちゃうの……?」


個室の幅を埋めつつある陽菜の胸。前の日も巨大になっていたが、その比ではないほどの豊満さ、重量感を帯び、服が食い込むことで弾力感が強調されていた。


「と、止まってっ……」


木製の個室の壁に潰されつつ、負けじとめり込んでいく超乳。人体の域を超えつつある自分の体を、陽菜はただ涙ながらに見つめるだけで、どうすることもできなかった。


「と、トイレに潰されちゃうっ!こんな所で、私死んじゃうの……?」


壁に挟まれた胸のせいで、立ち上がることもできない。壁はミシミシと軋み、変形しつつも、胸からの圧力に耐えている。行き場を失った胸はそれでも成長を止めず、上に下に、前にとその体積を拡げていく。万事休すと思われたその時、聞き覚えのある声がトイレに響いた。


「お、お姉さん、さっきは菜奈、悪いことしちゃった……のかな?」

「菜奈ちゃん!?」


幼馴染の菜奈が、突然自分から逃げていった女性……陽菜のことを心配して、トイレに来ていたのだった。


「だ、だめ、入って来ちゃ……はうぅっ!!」


ここに来て、陽菜の中で何かが爆発したように、一気にサイズが大きくなり、個室の壁が木っ端微塵に壊れてしまった。その勢いで、陽菜は前に倒れ込んでしまう。


「なんとか出られた……でも動けない……」


巨大すぎる胸の「重り」で、陽菜は体を持ち上げることもままならなかった。だが、それは軽くなり始めたように思えた。それと同時に、陽菜は胸から何かが抜けていくのを感じた。


「ど、どうしたんだろ……」

「あ、いたた……」


胸の下から声がした。他でもない、菜奈のうめき声だった。だが、それだけではない。コキコキという骨の軋みのような音、ゴゴゴゴと水風船に水を入れるような音も聞こえてくる。


「菜奈……ちゃん……?」

「ど、どうしたの、菜奈……服が……食い込んでっ……!」


陽菜の胸の下からやっと見えた幼馴染の顔は、陽菜が覚えているものよりかなり大人びたものだった。


「何かあったの、菜奈……ちゃん……?」


母親だろうか、トイレに駆け込んできた女性は、変わり果てた娘の姿……陽菜から成長の要素を注ぎ込まれ、爆乳の美女となった菜奈を見て、唖然とした。


「お母さん……」

「なに、この肌色の……いま、どかしてあげるから!」

「「あっ、だめ!」」


陽菜と菜奈が同時に叫んだが、遅かった。陽菜の体はさらに小さくなり、逆に菜奈の母親の体は若返り、膨乳していく。


陽菜はやっと立ち上がれるようになり、窓のない身障者用トイレに逃げた。また成長が始まっていた彼女の体は、やっと落ち着いた。


「もう、どうなっちゃったの……私の体……」


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