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あるところに、豚の頭をした種族がいた。彼らはオークと呼ばれていた。 オークはとても温厚な性格であり、好戦的な魔物たちの中でも珍しい存在だった。 そのため、魔王が人間たちへ宣戦布告をした際には、オークたちのボスであるオークキングは、人間の姿に化けるまじないを開発させ、戦争をやりすごした。 それから数年、いまだ魔王軍と人間たちの戦いは終わっていなかった。 そんなあるとき、オークの村に一人の人間がやってきた。 彼は勇者として王に認められた者たちの中の一人だった。 名高い勇者ならばオークであろうとも、馬鹿にせず差別も迫害もしないだろうと。 しかしその思惑は外れ、勇者は村にある金品やつぼ、タルといったものを破壊し、保管されていた物資を奪い取っていくのだった。 勇者は勝手に家の鍵を破壊し、他人の家で勝手にくつろいだ。 オークたちは最初、勇者の行為を受け入れていた。 しかし、勇者は村で暴れただけではなく、村で大切にしていたオークの祖霊を祭る社までも破戒し、中におさめられていた宝石を奪い取ったのだった。 勇者の蛮行に怒ったオークたちは、勇者に戦いを挑もうという意見もあったが、もともと温厚であったオークたちが、勇者に勝てるはずもないという意見が多かった。 ──勇者がどれだけ強くても、人間だからこそ、オークキング様が持っている神酒を使ってなら……勝てるはずだ。 いまや人間の王国において貴族として生活していたオークキングのもとには、人間の種族を変えてしまうまじないのかかった神酒。 本来であれば、大昔にオークの始祖たちが互いに戦争しあっていた際に、和解の誓いとして飲まれた酒だったが、オークではないものが飲むとオークになっていまうという呪われた酒だった。 オークの始祖は、オークたちが困った時に使えと、村へ神酒を残していたのだ。 ──確かにあれを飲ませてしまえば……。 しかし勇者がもし次にやってきたら、そうするしかないとオークたちは考えていた。 そして数日後、罠とも知らずに歓待に誘われた愚かな勇者がやってきた。 いや、正確にはその仲間である二人の仲間の男たちをつれて。 一人目は勇者の幼馴染の魔法使いの男。 二人目は悪そうな顔をした商人の男。 彼らはオークの村へやってくると、すぐさま歓待の席へと向かった。 男たちの傍若無人ぶりは人間ではなく魔物そのもので──、そして勇者は神酒をごくごく飲んでしまうのだった。 …………。 ………………。 「また後処理か……面倒くさいなあ……ってあれ?勇者が苦しみだしました!」 何も知らずに雑用をしていた青年オークはそうつぶやく。 すると訳知り顔で大人のオークたちが騒ぎ出したのだ。 「やっと、変化がはじまったか。早く豚に、俺たちの仲間になってしまえ。」 勇者が飲みほした神酒は本来オークの祖霊に捧げられた神聖なもので、飲むことは禁じられていた。 だがそれにも例外はあった。 そう1つが、幼いオークが成豚を迎えるときに。 そして、もう1つが他種族がオークの仲間入りをする時だ。 それはオークにとっては喜ばしいことだったが、人間たちにとっては恐ろしい出来事だった。 しかし今回の場合の例外はもっと特殊で──、禁忌を犯した代償として…… 勇者と仲間たちは全てを失うことになったのだ。 最初にがぶがぶと大量に神酒を飲んでいた勇者から始まった。 丸く小さかった耳は顔を覆うほどに大きく伸びて垂れ下がり丸かった鼻づらもまた、前に突き出したまま押しつぶしたように平らに、そしてそのまま鼻づらを上に引き上げられた歪な形に。 下あごからは犬歯のように伸び始めた牙がはみ出し、口の中を太く肉厚なタンが蹂躙する。 筋肉と脂肪が混ざり合った首は顎肉を圧迫しつつも、固くしなやかな首筋を作り、 変化に伴って慣れない呼吸によだれが垂れ、鼻はとめどなく周囲の臭いを呼気とともに吸い上げ、変化の痛みと喜びの中で漏れ出した鼻水は涙とともに混ざってしまう。 喉は急速に膨張し、首の太さと肩幅を広げるようにせり上がり、腕もまた肥大して指先まで膨れ上がる。 なめらかな白磁のような輝く肌は全身の毛穴から漏れ出した桃色の剛毛に浸食されていく。 「あ……あぁああ!」と声が漏れる唇から伸びた二本の牙もさらに大きく前に突き出し、顔はオーク特有の豚面へと変化していく。 そして、視界に見える平たい鼻づらと大きく突き出た牙は、勇者にまだ残っていた人間としての意識と美意識、そして拒絶を強く感じさせ叫ぶ。 「「おい……この俺がっブヒッどうして……こんな醜い姿にブッ! ──それに力がブヒッ全然入らないフゴッ!  俺は勇者ブヒッ、おまえブッら……ブヒッ何を盛ったプギッブヒイィイイイイ!!」 」 叫びを伴った怒号が体液とともに流れ出る。 しかしそれは人間の声とはもう呼ぶことができないほどに豚声であり、膨張する肉が勇者の衣服をビリビリと破り捨て、その醜い心根を全てをさらけ出していく。 「オデはっプギッ! ユウシャァブッ! プギッブヒィアアッ!!ブフゥウ──!!」 人間を辞めさせられる絶望感と、そして手に入れたすべてのものを捨てさせられる喪失感に絶叫する勇者だったもの。 数秒、いや数分にもわたる変化は残された二人にとっては一瞬の出来事として感じられ、現実味の無いものだった。 残された商人は泣きながら「やめろぉ……やめてくれぇ……お願いだ……!俺は人間なんだ!」とうわ言のようにつぶやくが、勇者は豚の叫び声をもって返事をした。 「「プギッ!ブヒイィイ!!」」 と、勇者の叫び声が突如止まる。 それは勇者としての最後の抵抗だった。 人間であることを誇りに思っていたからこそ、最後の瞬間まで認めなかった……いや、認めてはならなかったのだ。 しかしそれも無駄な抵抗であり──…… 「「アガッ、グゴォオッオオオ!!!!」」 もうすでにオークとしての叫びを喉から絞り出しつつ、さらに怒張した股間からは人間では考えられない程の白濁益を放出し、二人の顔に降り注ぐのだった。 仲間の魔法使いは勇者の姿を見て唖然とし、口をパクパクさせることしかできなかった。 まさか勇者がこのような姿になってしまうとは予想もしていなかったのだ。 「おいっ……これはどういう…」 だがすぐに正気に戻ると、そう叫んだとたん。 「ことだブヒッ!?」 豚の鳴き声が口から出てしまう。 小顔だったはずの顔はブクブクと膨らみ、低かった鼻づらは吊り上がって鼻孔が広がり、桃色に染まる鼻づらは豚のように変化していった。 「な、なんだこれっ……ブヒッ……」 魔法使いは痛みをともなう自分の鼻の変化に驚きつつも、嘆き叫ぶ商人のほうを見た。 ──ブヒイッ!?豚のように鼻を鳴らしてしまった魔法使いの目に写ったのは、手が蹄のように変化し、もともと太っていた商人の顔が豚のように形を変えていく姿だった。 頬はさらに膨らみ脂肪に覆われ、普段はギャグとして使っていた顎肉が人間では考えられないほどに膨張し、首と一体化していく。 腕も足も丸太のように太く膨れ 上がり、全身がさらに筋肉で膨れ上がる。 「ブヒイッ……たすけブギッ!いやだぁあぁふごっぉっ!」 商人は魔法使いに助けを求めるように変形した手を差し伸べるも、その前足を掴む者はおらず、勇者と同様に豚のような姿へと変貌していく。 全身には贅肉がまとわりつき、人間では到底成し得ないような筋肉と脂肪の霜降りが出来上がっていく。 そしておかしくなってしまったのか、ブヒブヒとゲヒた笑い声をあげながら、商人もまた汚れた白濁益を吹き出しながら、人間だった記憶の全てを忘れていくのだった。 「ブヒッ、ブッヒャッアアッ! 」 勇者の精液を全身に浴び、人間の誇りを全て捨てた商人は、豚のような喘ぎ声で絶叫する。 「ブギイィイイッ!!」 勇者もまた同じく咆哮をあげながら最後の理性も喪失し、快楽のみを受け入れようとしていた そんな光景を魔法使いは呆然と見ていたが、やがて自分たちがどのような姿になってしまったのかを理解し始める。 ──俺たちは……俺は……こんな醜い姿に……ブヒィッ! 顔が、体が、腕が足が勝手に変わっていくブヒッ! この鼻の形はっ!? プギイイイッ!人間では出せないような鳴き声が出るブヒイイッ!! そして俺はこんな体になるのが嫌だと思ってるのに、どんどん変わっていくブヒッ…… いやだっ!いやだっ……!こんなことはいやブギイイイイッ!!プギィイイッ!!「「「……プギッ!!」」」 そして──、全員がほぼ同時に絶頂を迎えての三度目の射精。 股間からは大量の白濁益が溢れ、お互いの口から洩れだした豚の鳴き声が耳から離れず、魔法使いもまた、豚面へと変貌するが否や、雄たけびにも似た無様な喘ぎ声をあげ始めるのだった。 「フゴッ!ブギッ!プギイィイッ!!」 しかしそんな三人をよそに、村人のオークたちは喜びながらその新しい仲間の体を触っていく。 元は村の成人の儀。オークの成人は、若いオークに種を与えることで成人として、満たされたオークとして祝福し、一人前の仲間として認めるのだ。 オークたちの手が太くなった手足や尻、胸や腹へと触れていく。 それだけでは飽き足らず、各々抱きかかえられ、逞しいオークたちの臭いに包まれながら全身を蹂躙されていく。 「ブギッ!!ブッヒイイィイ!!」 勇者も、商人も、魔法使いも、すでに人間だったときの面影など残っておらず、鼻にかかった豚声で鳴き声を叫びながら快楽を受け入れていく。 そして──……、全員がオークたちのチンポを。その豚種を迎えた瞬間。 「ブッヒャッ!?♡」「フゴォッ!!♡」「ブヒイイインッ!!♡」 三人の運命は確定したのだった。 「フゴッ!ブギイッ!!♡」「プギアァアッ!」「ブッヒイイィイ!!♡」 オークたちの種を注がれながら、三匹の哀れな畜生は歓喜で打ち震えた。 そして快楽の余韻に浸りながらも、さらなる欲望が湧き上がってくる。 ──……豚になりたいブヒッ!ずっとこの姿でいたいブギィッ♡人間に戻るなんていやだぁ……♡ 豚の姿のまま永遠に暮らしていきたいブゥッ♡ 三匹の新しいオークたちはそんな欲望のままに、豚鼻で快楽と精液と白濁益の香りを吸い込みながら、喜び勇んで自らの欲望をさらに満足させていくのだった。 「フゴゴッ!ブギャアッ!」「ブギオッ!ブヒイィイッ!」「プギッ……イイッ♡」 人間の言葉を忘れた三匹の家畜たちは、雄たけびを上げながら三匹で交尾を始める。 「「ブギィイッ!フゴッ♡ブギイィッ♡」」 そして次の瞬間には、三匹は同時に絶頂を迎えるのだった。 あの日村にやってきた勇者たちは、今やその人間にとっては醜悪でいて、オークにとってとても魅力的な姿で新たな生を謳歌している。 もはや人間の社会に戻ることなどなく、彼ら一行は魔王軍に敗北したとして処理され、人間たちの中では名前すら風化し、消えていくのだろう。 しかし、新たな仲間を迎え入れ続けるオークたちは、繁栄の時を迎えるのだった──……。

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