【小品】悪役令嬢vs平民少女 (Pixiv Fanbox)
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リクエストをいただいた平民少女と悪役貴族令嬢でのプロレスが、作ってみるととても楽しかったので、ひとまとまりになるまで追加してお話にしてみました!
僕は実は悪役令嬢が大好きなんですが、最近のネットマンガの悪役令嬢は、ぜんぜん悪役に徹しきれないのでなってないですね!
やはり悪役令嬢は罪もない美少女に徹底して嫌がらせをしたり、いじめたりしてなんぼだと思います!
話はそれましたが短編の悪役令嬢と平民少女のプロレス、お楽しみください!
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【登場人物】
エリナ:平民の少女
ルイーゼ:貴族令嬢
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聖グロリアス学院
国中の貴族の子女を集めて教育するために作られた学院である。
もともとは貴族のために作られた学院であるため、生徒の殆どが貴族出身であるが、貴族以外に門戸が閉ざされているわけではない。
国内の英才を発掘するためや、有力商人が貴族とのコネクションを作るためなど、様々な理由から、貴族以外の出自の者が入学することも少なくはない。
そんな学校に入学してきた少女エリナ。
学問に関して成績優秀な彼女は、美術商である父の意向で聖グロリアス学院に入学することになった。
華やかな学園生活にほのかな憧れを抱いていた彼女も、入学を喜んでいた。
学問の成績を認められた彼女は新一年生の学年代表生徒に選ばれた。
彼女の学院生活は順調な滑り出しを見せたのだった。
時にとまどいながらも充実した学院生活を楽しんでいたエリナだが、そんな彼女を疎んじる者もいた。
2つ歳上の上級生で学年代表生徒であるルイーゼである。
【生まれながらに優れている貴族だけが、文化に関わる資格がある】
有力貴族の娘であるルイーゼはそういう価値観を持っていた。
そんなルイーゼにとって、貴族のための学院で目立ち始めている平民のエリナは目障りな存在となっていた。
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ある日エリナは、闘技の授業の指導と言われ、上級生のルイーゼから呼び出された。
軽い実習のようなものと思っていたエリナだが、2年生以降で行われる闘技(プロレス)の実力を見るために、試合の形式でルイーゼと闘うように言われる。
「よく来たわね特待生さん♪
早速始めましょうか?」
「あ・・よろしくお願いします・・・」
無茶な話だとは思ったものの、貴族優位のこの学院では従う他無い。
授業のためのものである以上、ひどい目に遭うこともないだろう。
そう思い、上級生の胸を借りるつもりで試合に臨むことにした。
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試合開始から10分後
「ああ・・!ぅああ・・」
ギッシィ!ギチギチギチギチ!
「ふっ!ふっ!」「んっ!んんっ!」
「ううっ・・・はぁ・・はぁ・・」
ぐぐぐっ
ズン!「!」
「ゲホッゲホッ!ぅげぇ・・!」
「あらあら♪汚いわね〜?
平民のよだれでリングが汚れてしまうじゃない?」
甘い考えでリングに立ったエリナは、その判断が間違いだったことを思い知らされていた。
この試合は指導ではなく、私刑。
エリナを痛めつけるために用意された舞台だったのである。
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試合開始から35分
試合は体格・技術・経験と、全てにおいて勝るルイーゼの圧倒的優位で進んだ。
スタミナも尽き、ダメージで立ち上がれない状態で、さらにルイーゼの甚振るような絞め技・関節技を受け続けていたエリナは、もう意識も定かならぬ状態でナスがママに痛めつけられていた。
ギチギチギチギチ・・・
「はっ・・はっ・・んんっ!」
「はぁ・・はぁ・・んぶっ・・はぁっ!」
「アハハ♪豚みたいに鼻息荒くしてしてお似合いの姿ね!
家畜が生意気に人の真似をするからこういう目に遭うのよ!」
ギュウウゥ!!
「あ!・・あぁ・・・・・」
グタッ
ルイーゼのネックシザースによる強烈な締め上げでエリナは気を失ってしまった。
「ふぅ・・・豚のしつけも、意外と楽しいものね♪」
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【特別指導試合】
エリナ嬢 vs ルイーゼ嬢
41分10秒
ネックシザース>失神ノックアウト
______________
完
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皆様、ご覧いただきありがとうございました!
今回はリクエストでいただいたネタから膨らませてみましたがいかがでしたでしょうか。
多少なりとも楽しめたようでしたら、ぜひ「いいね」ボタンやコメントなどよろしくお願いしまっす。
それではまた次回!