異世界女子プロレス 設定資料 (Pixiv Fanbox)
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※随時更新してまいります※
※2/22 一部修正しました※
その昔、人間たちが終わらない戦争を続ける時代があった。
それを嘆いた神は、戦争に明け暮れていた男達からは戦うという事自体を奪い、戦いを望んでいなかった女達には武器を使う事のみを禁じた。
それから150年。
長く平和な時代が、がたしかに続いたのである。
【帝国の台頭】
しかしついに大陸北方に勢力を誇る帝国が侵略戦争を開始する。
武器を使わない戦いに特化し、徹底して訓練された女性だけの軍隊、帝国格闘兵団。
その戦闘力は凄まじい物だった。そしてまた、戦い方を忘れた国々には対抗するすべもなかったため、帝国の近隣諸国は次々に帝国の軍門に下っていった。
【聖女騎士団】
帝国から遥かに南に位置する聖王国。
この国には格闘兵団に対抗しうる、ある組織が有った。
王国聖教会に所属する美しき乙女達の集団。
年若い頃から才能を見出され集められた彼女たちは、古くからの教義とともに、ある戦いの技術を教え込まれていた。
帝国の侵略が始まると南方諸王国の求めに応じて聖王国から派遣され、諸国を支えてその国の民を守るため戦う事になった。
諸国の危機に駆けつけて戦う美しき戦乙女たち。いつからか民衆は崇敬を込めて、聖女騎士団と呼ぶようになった。
聖女騎士団は各国で縦横の活躍を見せ、帝国軍を幾度も撃退した。
それまで快進撃を続けていた帝国格闘兵団の隊士達は、この思わぬ邪魔者たちに憎しみを募らせる。
しかし国の基盤も兵力も圧倒的に勝る帝国は侵攻をあきらめなかった。
【帝国格闘兵団の逆襲】
聖王国と諸王国は帝国の侵攻を阻み続けた。
聖王国や南方諸王国の被害もあったが、それ以上の被害を帝国軍に与え続けていた。
ここに来て帝国軍は極秘に戦略を転換する。
南方諸国を陥落させるのを第一命題と掲げながら、兵団の最精鋭達を選抜し聖騎士の抹殺に動員したのである。立案者はマルティナ・エンペラドールであり、自らも実行部隊の一つを受け持った。
真の戦略目標が自分たちであることに気づかぬまま、聖騎士の多数が倒れた。ある者は殺され、ある者は捕虜とされた。この聖騎士抹殺計画は秘密裏に巧妙に行われ、聖王国が帝国の狙いに気づく頃には、聖王国は優秀な聖騎士を多く失ってしまっていた。
■聖騎士の被害報告を受けるシフォン
部下
「副団長・・・17人です・・・
我々は、このたったひと月の間に、17人もの聖騎士を失ってしまいました。」
シフォン
「なんて事・・・ 前線がこんな事になっているなんて・・
!みんなの安否は?」
部下
「 ヒルダ、カルロッテ、リネア、の3名は戦死を確認しています。
11名は捕えられ、何処かへ護送されていったとの事です。
また、その他にもいつのまにか消息不明となった者が3名。おそらく暗殺されたか攫われたものと。。」
シフォン
「戦死3名に 捕縛11名 行方不明者3名。
被害が余りに大きすぎる・・・
今まで聖騎士が帝国兵に遅れを取る事なんてなかったのに。」
部下
「敵の狙いが都市攻略から我々聖騎士の暗殺に切り替わった事を察知できなかった我々の失敗です。それにあの女・・・
マルティナ・エンペラドール・・」
シフォン
「・・・その名前は。
たしか、帝国格闘兵団の第7隊の隊長だったわね?」
部下
「はい。今回の被害のうち三分の一が奴の仕業です・・」
シフォン
「 三分の一?
第7隊長に今まで目立った実績なんて無かったはずでしょう?」
部下
「 しかし事実なのです。
今まで何か理由があって実力を隠してきたのか。
何にしろ、今や我々にとって非常に危険な存在です。」
ソフィア
「そう、状況はわかりました。戻っていいわよ。」
部下「 はっ!」
シフォン
「ヒルダ・・・
カルロッテ・・・ リネア・・・」
【束の間の平和】
聖女騎士団の大きな被害に対し、最も動揺したのは南方諸王国であった。
それまで帝国に対して防衛を続けて来れたのは聖騎士が帝国に対し優位な戦力であったからである。
しかし、帝国はこの機に大きな攻勢を掛ける事はなかった。
単発的な小競り合い程度はあったが大きな戦闘は起こらない膠着状態が半年に渡り続く事になった。
【ルミシズ防衛戦】
それから半年後、じわじわと帝国の侵攻が始まる。
開戦からすぐに聖王国側に戦慄が走る。
第四聖騎士アンナ・ストール敗北。
その後も次々に凶報が届く。
想像を遥かに超える劣勢の中、次々に歴戦の聖騎士が倒れていく。
聖騎士団長 セシリア・リンドステッドは、劣勢の中最前線で敵を食い止めたが、三人の隊長格に追い込まれる。
最後は帝国第一闘士隊隊長オフェリア・スカッツヴァローを道連れに戦死した。
生き残りの聖騎士を託されたシフォン・ルルランディアは体勢を立て直すべく聖都ミズマールに撤退するのだった。
【聖王国侵攻】
そしてついに、最後に残った聖王国首都ミズマールに帝国の大軍が迫る。
帝国の先鋒をつとめる帝国格闘兵団は、苦杯を舐めさせられてきた聖女騎士団への宿怨を晴らすべく、選りすぐりの精鋭を揃えていた。
聖王国の守りの要はやはり聖女騎士団。
しかし、諸国の防衛戦で聖騎士50人のうち三分の二を失い、健在なのは17人。
特にルミシズの戦いで、騎士団長を失った事による影響は大きい。今はシフォン・ルルアンディア副団長が団の支柱として指示を出しているが、先の大敗と手練れの聖騎士をことごとく失った影響は計り知れない。
亡国寸前の聖王国の最後になるかもしれない戦いが始まろうとしていた。
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【神が定めたルールに関して】
・神々がルールを定めた日は[大審判]と呼ばれている。
・男は一切の戦いをすることが出来ない。素手の暴力でも神罰が下る。
・女性でも人間に対して武器を振るうことはできない。害獣などに対しては良いらしい。
※女の素手であれば戦いを行えるという事実が帝国格闘兵団に繋がっていく。
【大審判以前からある戦いの掟】
数百年前から言い伝えられていると言われる戦いにおけるルール。めったに破るものはいないが、かつて掟を破ったものには血を吐いて即死した者がいたと言われている。
聖王国では決して疎かにしないよう教育されている。
内容
・相手に抑え込みを宣告され両肩を地面に三秒つけられると敗北となる。
・自ら敗北を申し出て、相手が受け入れれば敗北となる。
・上記二つにより敗北したものは勝者に服従する奴隷となる。
・武器で攻撃してはいけない。
・目・鼻の中・口内・股間を攻撃してはいけない
・相手の目を攻撃してはいけない。
・四方のロープがある場合は技の受け手がロープを掴んだ場合それ以上の攻撃は出来ない。
※その他にルールではないが心がけとして以下のような教えもある。
・美しく鮮やかに戦うべし。たとえ人がみていなくとも神々は常に汝を見ている。
・最後まで諦める事なかれ。敵が手札を尽くした後の 一息の刹那に神すら宿る。
【注】戦いは戦争であるので一対一とは限らないが、戦場での一騎打ちの伝統は根強くあり、戦場の華としても誇りを示す場としても今も多く行われている。
【聖衣】
・戦いに臨む女性達は聖衣という装束を纏う事となっている。露出の多い衣装で戦いには向かないように見えるが、これは武器を嫌う神々に対して、なにも隠し持っていないと示す意味がある。
聖衣を纏う事で神々の祝福が得られ、各身体能力が大幅に上昇する。また、致命的な怪我もしにくくなる。
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登場人物
【聖王国】
大陸南端に位置する豊かな国。首都はミズマール。
大審判を機に、神の定めたルールに従い、悠久の平和を守る事を教義とする。
広くはないが山々に囲まれた美しく豊か領土を持っている。
※早くから聖衣の加護を受けた女性戦士の威力に気づいており、もしもの際の抑止力として聖女騎士団を育成していた。
【聖女騎士団】
聖王国が誇る最高戦力 50名の聖騎士と100人強の準聖騎士が所属している。
■シフォン・ルルランディア(聖女騎士団副団長)
比較的裕福な平民の生まれ。教会の神託で聖女として選定され三年間の修練期間の後に聖女騎士団に加わった。
素朴であるが落ち着きがあり判断力に優れるため、周囲の信頼は厚く騎士団の副団長を務める事になった。
用語説明
※神託:神のお告げにより聖女が選ばれるとされているが、教会側の綿密な調査による戦力のスカウトである。
※聖女:教会によって選ばれた騎士団候補生。修練期間で教会秘伝の格闘術を教え込まれ、聖騎士としていずれ戦場に送り込まれる。
※聖女騎士団:聖王国が有する最高の戦力。全団員300名の中から実力を特に認められた50名が聖騎士として選ばれる。それ以外の団員準聖騎士と呼ばれる。
◾️セシリア・リンドステッド
聖女騎士団団長 序列第1位
◾️アンナ・ストール
聖騎士 序列第4位 疾風のアンナ
◾️マリー・エステル
聖騎士 序列第7位
❌リネア・サイフォス 聖騎士 序列第8位 帝国の電撃作戦で戦死
❌ヒルダ 帝国の電撃作戦で戦死
❌カルロッテ 帝国の電撃作戦で戦死
【帝国】大陸の北半分を領する大国。
女帝による絶対王政を布いている。
【帝国格闘兵団】帝国が大陸制服の為に準備し訓練してきた素手による格闘術による戦いを教え込まれた女性のみの軍隊。
■マルティナ・エンペラドール(帝国格闘兵団 第7闘士隊隊長)
聖王国の介入で苦戦を続けていた南方諸王国戦線での転機を作った闘士隊隊長。
開戦初期は前線から離れた砦の防衛など閑職に回されていたが、聖騎士抹殺計画の上申から頭角を現す。
各戦線に介入している聖騎士に狙いを絞り徹底的に排除した聖騎士狩りのマルティナ。
戦局を傾ける圧倒的な戦果を挙げ、帝国最強の戦姫と言われる。
◾️オフェリア・スカッツヴァロー(帝国格闘兵団第一闘士隊 隊長)
◾️ナンシー・グロリアーナ(第二闘士隊 隊長)
◾️フランシスカ・ルーダ・バルカッセ (第三闘士隊 隊長)