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「タッグマッチだからダイジェストで作る」


そんな消極的な事を言っていたこともありました。

しかし、予告ダイジェスト作成など、作る前にそんなしっかりとした青写真を用意出来ないたこやきにとって、それは絵に書いた餅に過ぎなかったのです。


そして今、手元に出来上がった作品は、130前超えのフルスペックタッグマッチの試合であったのでございます。

自ら設定した公開日。そこに間に合わせるため、残り数日は地獄のデスロードとなりました。

しかし、なんとか作品の完成にこぎ着けました!


そんなたこやき苦闘の今作、お嬢様VSギャルのエリミネーションタッグマッチ!

決着までぜひお楽しみいただければ幸いです!


ではどうぞ!

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~あらすじ~

夏の高校女子プロレス大会の地区大会で対戦し、因縁のあった姫宮女子学院と三津浜高校。

姫宮女子学院の白銀麗子は後輩の高輪まみと共に地下プロレスの舞台で三津浜高校の本郷真理子・根岸亞里亞の二人と対決する事になった。


敗者チームは相手の学校の正門でリングコスチュームのまま一日土下座をし続けることになる。(前回投稿に追記しました)


一線級の実力者である本郷と根岸に対し、レギュラーとはいえ経験の浅い高輪と共に挑む白銀。


今、姫宮女子学院の二人にとって苦難の闘いが始まろうとしていた。





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『熱気蒸し返す会場の空気

しかし、これは夏の暑さのせいかとは言い切れません。


対戦者双方から感じられる緊迫感

客席から滲み出す試合への期待感が

熱い熱気となって会場を包み込んでいるぞ!』



本郷

「お互いに晴らしたい気持ちが有るって事は、遺恨が残らない完全決着じゃないといけないよね?

この場合どういうルールになるんだっけ?」



会場に設置されていたスピーカーから返事が届く


『エリミネーション戦。

複数選手同士による完全決着のために、敗者脱落形式の生き残り戦。

エリミネーションタッグデスマッチでの試合形式となります』





高輪「先輩・・・エリミネーションマッチって・・・」

白銀「一人が欠けて二対一になれば、その段階で勝敗はほぼ決まる。

結局通常のタッグマッチと変わらないのよ。


 あなたは姫宮のレギュラー選手。実力を出せば十分に戦える。

落ち着いていつも通りに闘いなさい。」


「は・・・はい!」


『さあ本日は突然の女子高生レスラーの乱入から二転三転ありましたが、結果は予定外のビッグマッチ!

全国区の名門、姫宮女子学院のメンバーが参加となります!』





『対するは、当地下リングでも活躍中の、こちらも今を輝く女子高生コンビ!

本郷真理子選手と根岸亞里亞選手!』

『三津浜からは本郷が出る!』








『姫宮女学院、こちらは白銀が登場だ。』






カーン!


『そして高く響く乾いた鐘の音が、今闘いの開始を告げた!

 両者ゆっくりとリング中央へ!

 お互いに迷わずにまっすぐにリング中央へ歩みを進めます!』





「アンタ、あの一年生もヤラレちゃうって、心配になって来たんだよね?

後輩思いのいいセンパ・・」





バチーン!

「ぐっ!?」



「こ・・こいつ!」



グルン・・・ガシィ!

「真剣勝負の場で無駄口を聴くなど、なっておりませんわね?」



ズン!

『先手を奪う、白銀麗子のDDT!

 いきなり本郷を頭からリングに突き立てたぁ!』



白銀「まみ!」

高輪「はい!」

『本郷を立たせて自陣コーナーを向かせる

コーナー最上段には高輪まみ!そこから!』



ドカア!

「ごふぅ!」


『そこからダイビングドロップキック~!

 コーナー最上段から、さらに高く宙を舞った高輪の両足が!

  狙い過たずに本郷の胸元に炸裂した!

 開戦早々に発射されたパトリオットミサイルが

  相手側に大きな損害を発生させたといったところでしょうか?』



ドガァ!

「っくぅ!」


『そして最初の攻撃だけで気を抜かない攻め手の高輪!

 すぐさま走り込んでのローキック!

  すかさず追い打ちをかけてまいります!』


『さらに背後を取って』

ドオン!


『ジャーマンスープレックス

体格差をものともしない鮮やかなジャーマン!

美しいフォームから繰り出された見事なジャーマン・スープレックス!

非常に鮮やかに決まったその投げは、確かな技術の高さ、高い基礎能力を感じさせます!

さすがは名門、姫宮女子学院のレギュラー!高輪まみ選手!』





「このぉおっ!」

ブワッ



ズッダアアン!

「かはっ!?」


『本郷の反撃!

起き上がり際に高輪を抱えあげて強烈なボディスラム!

高くリフトアップしてからの強烈な叩きつけ!

その衝撃に高輪まみの視線も彷徨う!』



ガシ!

「こんのお!」

「えっ!?」

ズダアン!


『マットに叩きつけられた高輪!

 しかしすぐさま立ち上がり果敢に反撃!

  小さい体ながらタフさを見せます!

  本郷の左足を抱えて体をぶつけるように押し倒したぁ!』




『そのまま左足首をひねり上げて極めていく!アンクルロック!』

「うくっ・・・ぁあっ!」

『しかしロープ!

 本郷がロープエスケープ!完全に捕らえられる前になんとかロープまでたどり着く!』




「いいファイトよ、まみ!」

『ここで代わって白銀が入る』


ドッカァ! 「ぐはあ!」


『代わって入った白銀のフライングニールキック!!

美しく放物線を描いた右足が本郷に叩き込まれる!』



『さらに白銀が本郷を捕まえて立たせる!

 そしてリバースフルネルソンの体勢に捕えた!これは!?』



ブオン



ズッダアン!

『ああーっと!しかし投げきれない!

逆に本郷のリバーススープレックス!

そしてこの隙に本郷が根岸に交代!』



『代わって入った根岸!そして向かい合う両者!

 じりじりと姿勢を低くして間合いを詰めます!

 まるで居合の立ち会いのような!

 そんな張り詰めた緊張感に満ちております!』




どっ!



『お互いに鋭く間合いを詰めて組み合った!

そして低い体勢でのグラップリング勝負だ!』

『低い体勢で相手の背後を取り合う!

これは先月の地区大会のグラウンド勝負の再現か?』


ぐん!

『おおっと!

ここで根岸が白銀の足を捕まえて立ち上がる!

倒れまいと粘る白銀!』



パアン!

『白銀の足を刈り取る根岸!

 そこから有利な体勢で再度グラウンド勝負へ入る!』


ズン!  ゴリッ

『さあ!有利な体勢を取った根岸!

上から伸し掛かりながらさらに攻め込んでいく!

グラウンドの攻防は極めるか極められるかだけではありません!

相手を締めたり、のしかかったりを積み重ねて、相手の体力を奪い合う側面もございます!今は根岸に優勢な展開!』



ギュウウ!

「っはあ!」


『根岸の蟹挟みが白銀の胴を締め上げる!

 グラウンド勝負でスタミナを徹底的に削る狙いか!?』


グルン! 

『白銀がたまらず体勢を入れ替える!』


バッ!

パン!

『しかしその勢いを利用してさらに回転して自陣コーナーへ移動した根岸!

 ここでタッチ交代!本郷が入る!』



『ああっと⁉︎

本郷がコーナー最上段に登った!』



ズドォン!

『そこからダイビングニースタンプ!

白銀の内臓を破壊する強烈な急降下爆撃だあ!』


ドガ!バキ!「んっ!がっ!」

『あまりのダメージに咳き込む白銀を羽交い締めにし、めった打ちにする本郷と根岸!

二人がかりの攻撃に、白銀もなすすべ無しか!?』




ドカア!

『ここで高輪が救援に駆けつけたあ!強烈なフライングニーで本郷を蹴り飛ばしたぁ!

 本郷引き剥がし、根岸を追い払った高輪!

白銀、パートナーの助けを借りて、なんとか窮地を脱出!』

『解放された白銀が今度は反撃だ!

本郷を引き起こす!さらに対角線の自陣コーナーへ本郷を振った!』


どがっ! 「ぅはあっ!」



『そしてリング中央白銀は本郷に背を向けて中腰に構えている!

そこへ走り込む高輪!これは!?』










ドォン! 「っかはあ!?」

『ツープラトンのジャンピングダブルニーアタックだあ!

 白銀の力を借りて高く翔んだ高輪が!

 上空からのジャンピングダブルニー!

まるで翼を持った猛禽類のごとく!

 狙った獲物に凄まじい一撃だあ!』



『技を食らった本郷、たまったものではありません!

 ふらついたままリングを彷徨う!

しかしそこを逃さないのは白銀と交代で入った高輪!

ヘッドロックでさらに本郷を締め上げる!』


グン!

ダダダ



ズッダアン!

『高輪を担ぎ上げて、前のめりに浴びせ倒した本郷!

そのまま高輪をリングに押し付けたまま左足を高く振りかぶる!』



ズドオ! ミッシィ!

「っはぅっ!?」


「ぅおらああっ!」

ビキィ

「ん”あああぁあっ!!」

『ここで本郷の逆エビ固めだ!

 体格で勝る本郷のハイパワーが!

 華奢な高輪の腰骨を壊しに掛かる!』


ミシ・・ミシミシ!




「うぁあっ!・・・ぁあああっ!」



『抜け出せない!完全に極まってしまった!

 リングマットに押し付けられて思い切り体重をかけられての逆エビ固め!

 この体勢になるとどこにも力を逃がせません!

  響き渡る高輪の悲痛な叫び!』



『この危機にたまらず白銀がカットに入る!』


ドッカァ!


『しかしさせない!根岸が白銀の救援を妨害!

 ランニングラリアットで白銀を押し返す!』



『ロープに押し付けられた白銀!高輪の救援にはいけません!

そしてリング中央では高輪が断末魔の悲鳴を上げるばかりだ!

これは決まるか!ギブアップか!はたまた失神KOとなってしまうか!?』


「ぅあああっ!!」

『しかし耐える!耐える高輪!』

ギシ ギシ

「う・・ぅぐう・・!」



『背中にまたがられ、反り返されながらも、じりじりと這い進む高輪!

息も絶え絶えな様子だが諦めずにロープに向かう!

それを察してさらにきつい角度で締め上げる本郷!』


ハシ

『届いた!

なんとかロープまで指先がたどり着いた高輪!』


「しつこいんだよチビ!」

ガシ


ギチィ!

『うわあ!やっとの思いでロープまでたどり着いた高輪にさらに追い討ちのアームロックが襲い掛かる!』



「いやぁあっ!」


『やっと脱出出来たかというところで、さらなる関節技による追撃を受ける形になった高輪!

これはたまらない!気持ちが折れてしまってもおかしくないぞ!

これは決まるか?』

『しかし耐える!耐え忍ぶ高輪!

小さな体を痛めつけられながらも、頑なに耐え続けます!

それだけこの闘いに、掛ける気持ちが大きいのでしょう!

チームメイトの先輩達の雪辱。

そして所属する姫宮女子学院の誇り。

それらを背負い、耐え続けております!』





「まみ!」


『なす術の無い高輪を助けに入りたい白銀!

しかしこちらは場外で、根岸に完全に捕まってしまっている!』



『繰り返される拷問技の数々!諦めない高輪まみ!

しかし見るからにダメージが大きい!

すでにフラフラな状態だ!』



『さらに本郷真理子!

高輪を喉輪に捕らえて抱え上げた!

これは!』


ドカア!


『相手側コーナーに叩きつけるチョークスラム!

背中からコーナーに叩きつけられた高輪が崩れ落ちる!

ダメージは甚大か!?ここで高輪が白銀にタッチ!』



「う・・うう・・白銀先輩・・

不甲斐なくて・・すいません・・」



「いいえ。良く耐えたわ。

しばらく私にまかせなさい。」



本郷

「さてと、チビも限界だろうし、そろそろ先輩のいいところ見せてくれるんだろ?」


『高輪は大きなダメージを受けてもはや体力的にも限界でしょう!

 ここから白銀がリングに入ります!』






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試合開始から15分


高輪がギブアップせずに本郷の猛攻を凌いで白銀とのタッチまで漕ぎ着けた。

しかし、大きなダメージを受けた高輪は満足に闘えない状態。

高輪に回復の時間を与えるため、単独でしのぐ時間帯となった。

____________




『さぁ白金と本郷のマッチアップ!

フライングメイヤーからグラウンドに持ち込んだ白銀!

本郷の左足を抱え込んでのアキレス腱固めだ!

痛みに悲鳴をあげる本郷!』

ガシ!ガシ!ガシ!

『これはたまらない本郷!白銀を蹴りで引き剥がして何とか脱出!』



_____________________

しかし、高輪の状態から交代するわけにはいかない白銀は、時間経過とともにスタミナを奪われていく。

徐々に動きの鈍ってきた白銀は三津浜の二人に押され始める。

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ガバ!

『バックをとった白銀!関節技に持ち込めるか!?』


ズバン!

『しかしすぐさま根岸に投げ落とされる!

 そして根岸が白銀の頭を挟むように蟹挟み!』

ギチィ!

『ネックシザーズが白銀の首をとらえる!』


「うぐ・・ああっ!」


『響く白銀のうめき声!

巻きつく大蛇のごとく!

根岸の太ももの圧力が、白銀を圧死させんと力を増して締め付ける!』


『しかし首を引っこ抜いてこれを外した白銀麗子!

後ろまわりに後転してエスケープ!

さらにロープに走って勢いをつけて戻って来る!』



ドカア!

『反撃のラリアット!渾身のラリアットが根岸の喉元に炸裂したぁ!

これは反撃の狼煙となるか!?』




『しかし根岸倒れない!

踏みとどまって前蹴り一発!』 「ぐふうっ!」


『逆に白銀が下腹を押さえて動きを止める!』

『そして根岸がここで白金をリフトアップ!

これは?』



ドガアッ!!


『デスバレーボムだあ!

ここにきて白金が脳天からマットに叩きつけられた!

これはさすがに立てないか!』


『いや!立ち上がる!

ふらつきながらも立ち上がった白銀!

まだ勝負はわかりません!』




『しかし拘束された白銀麗子!

根岸のリストロックにつかまってしまう!

捻り上げられる右手首!

ああーっ!

そしてここで本郷がこんなポスト最上段で構えている!』

ドカア!メシィ

「ひぐっ!?」

『白金の右肘をめがけたダブルスレッジハンマー!

肘上を、逆関節ぎみになぐりつけた!』

『これは白銀もたまりません!

腕を押さえてリングを転げ回る白銀!

さらに本郷が白銀の痛めた腕を掴んで脇固めの体勢!』

ぐっ ぐっ ミシ・・ミシ!

白銀「う・・うあっ!」

本郷「ふふ・・この右腕折ってやろうかな?

ここでなら公式戦と違って事件にもならないしね?」




高輪「せ、先輩!

回復しました!私はいつでも行けます!」


「!・・」



ぐん!

「は?」

ダァン!

「まみ!」

「先輩!」

パシ



ここで白銀が高輪にタッチだ!

そしてダッシュで一気に対角線に駆け抜ける!


バコォ!

『ああっと!逆コーナーの根岸に対し、ジャンピングエルボー一閃!

 リング外へ突き落としたぁ!』



『さらに一本背負いで倒れている本郷を引き起こす!

 これは投げるつもりか!?

体格差のある本郷を、ブレーンバスターで仕留めようという体勢!

 これは上がるのか?』

「んっっ!ぅうう~!」

『しかし上がらない!ただでさえ体格差がある相手を持ち上げるには、ダメージも大きすぎたか!さすがにこれは持ち上がらない!』


ガシィ!

「まみ!行くわよ!」

「先輩!・・・はい!」

グワッ



ズッダアン!!

「がっはぁ!?」


『決まったぁ!ツープラトンのダブルブレーンバスター!!

 二人がかりで勢いをつけたブレーンバスターで、本郷が中央でマットに沈む!』


『そして高輪が覆いかぶさるようにフォール!

 白銀は根岸のカットを止めるためリングサイドへ!』


『ワン!』

『ツー!』








「ぬぁああああっ!」

『返した!本郷がブリッジでスリーカウント阻止!』




「はあ・・はあ・・

ぜっ・・はあ・・」



「・・死にかけのチビが、ビビらせてんじゃねえよ・・」

*ウワアアアア!*


『リング上ではさらに逆転!

フォールを返した本郷が高輪を捕まえた!』


「!?・・まみ!」




『そしてこれは!パイルドライバーの体勢!

高輪はもはやスタミナぎれか?

意識も怪しい虚ろな表情!』



ズン! ミシ

「んぐっ!」





『白銀がカットに入りたいが根岸ともみ合い状態だ!』


根岸「そんなに慌てないで、もう少しゆっくりしていきなさいよ?」

白銀「くっ!邪魔しないで!」




「あっ・・あが・・」

ビク  ビク


『リング中央、まさに杭を突き立てるような強烈なパイルドライバー!

高輪まみはダメージで横たわったままだ!

そして今度は本郷が高輪をフォール!』



『カウントが入る!』


『ワン!』

『ツー!』










『スリー!』

カンカンカンカーン!



『カウントスリー!

最初の脱落者は姫宮女子学院の高輪まみだあ!』


ワアアア!



「・・・ふう。邪魔しちゃってごめんなさいね。

 それじゃ、リングに上っていいわよ♪

 ふふ・・・ここから存分に楽しみましょ?」


「・・・」

※試合開始から26分 高輪まみ脱落※


『この試合は敗者強制排除のエリミネーションタッグマッチ!

敗北した高輪は、会場外へ運ばれます!』




『そして白銀は、ここからは高輪を失った形での、2対1の闘いとなります!

正直2対1になってしまった時点で、半ば試合結果は決定しているといって良いかもしれません!

あまりにも苦しい状況となりますが、果たしてこの苦境を覆し、逆転することは出来るのでしょうか!』




『さあて、仕切り直しだね♪』



「・・・はあ・・はあ」

(私はまだしも、只でさえ気持ちが傷ついているまみに、辱めを受けさせるわけにはいかない。 ・・・なんとかこの二人を倒さないと。)






________________________

高輪が退場した後の試合はやはり一方的な展開となった。

2対1の闘いということは

相手だけが交代し、スタミナを回復しながら闘い、自分はエンドレスに消耗し続けることになる。

そして、相手は好きな時にカットに入り、介入して来るが、自分には一切の助けはない。


もはや白銀の勝機は限りなく小さくなっていたのである。

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※試合開始29分 本郷真理子のカベルナリア※





※試合開始33分 根岸亞里亞のコブラツイスト※





※さらに36分 根岸亞里亞の逆エビ固め※

※試合開始37分 白銀麗子が首投げで反撃※

ドカァ!

※しかしすぐさま本郷の介入が入り反撃の芽を潰される※



「ぅうっ・・っはぁ・・ぜえっ」




本郷

「アンタ、まだ欠片でも勝てるとか思ってんの?

 チビが消えた時点で、この試合はもうアンタを潰す拷問ショーみたいなもんだよ?」


根岸

「ふふ・・それじゃじっくり存分に楽しみましょうね ♪

 楽しむのは私達だけだけどね ♪」

※そして、ここから仲間のいなくなった白金に対しての二人がかりの攻撃はエスカレートしていく。

一切介入しないレフェリー。そしてパートナーにやり返される恐れすらない。

この状況に対戦相手の本郷と根岸のやりたい放題が始まったのである。※


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※試合開始から44分二人がかりの攻撃が激しさを増していく

 白銀を拘束しての打撃が繰り返される※


※試合開始から48分スリーパーホールドと足四の字固めの同時技

 白銀はギブアップを宣言するが、対戦相手の二人も、会場を取り仕切る男たちもこれを取り合わなかった※







※そして試合開始から53分※

「はぁはぁ・・・もう・・・やめて・・」




根岸「そうね。私達も疲れちゃったし、ご希望どおりこれでフィニッシュかしらね♫

・・・それじゃ♪」




タン




ドゴッ!

「ごふぅ!」



『コーナーから翔んだ根岸の全体重を上乗せした、ツープラトンパイルドライバー!

 頭部からマットに突き立てられた白銀!

これは決まったか!』







『衝撃で意識を失ってしまった様子の白銀!

 ここで試合のフィナーレか!

 本郷がフォールに入る!』



『ワン!』




『ツー!』




『スリー!』

カンカンカンカーン!



『白銀が遂に力尽きたぁ!

 最後はツープラトンのダブルパイルドライバーで

 白銀麗子がマットに沈みました!

 実質、2対1になった時点で非常に酷な試合となってしまいましたが

悲しいかな、これが地下プロレスの世界!

過酷な勝負の世界なのであります!』



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大変お待たせ致しましたがなんとか投稿させていただきました!

ちょっと不備などがあればおいおい直していくつもりです!

また、もしよろしければ、いいねコメント等もしてくれたら嬉しいです。

次回作品へのモチベーションが高まりますっ。


それだはまた8月の次回作にてお会いいたしましょう!



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Comments

Anonymous

お疲れ様です。 リベンジマッチなりなんなり続きが見たくなる程とても素晴らしい作品でした。

たこやきちゃん

ありがとうございます! 両チームともにけっこうお気に入りになったキャラが生まれた試合となりましたっ。 再登場もあるかもしれませんね!

Anonymous

いやー、残酷な結果。たこやきちゃんさん天才かよ。遺憾なし! ただこの後のロッカールームとか後日談とかなかったのが残念無念です(泣)

Anonymous

ただ、このプロレス高校生選手権の全国大会を勝ち上がっていく漫画もみてみたいです!ご検討を!

たこやきちゃん

ご覧いただきありがとうございました。 試合が終わると僕も力尽きて後日談を作らずに終わる事が多いですが、気が向いた時に そこら辺は足していきたいと思っております! 高校プロレスは続きでは考えにくそうですが別の話としてはいつかやるかもしれませんね。

カン

根岸さんが白銀さんをフォールするかと思いました!1対1になるかと思いきや、奮闘したがやはり2対1では部が悪かったか!素晴らしい試合でした。

f.k

お嬢様コンビ、ギャルコンビに完敗。 やはり先輩後輩コンビだと、後輩が足を引っ張ってしまう展開になりがちですね。 (お嬢様コンビ、これから土下座の罰を受けると思うと……とても惨めですね)

たこやきちゃん

今回は後半は一方的な試合になってしまいました! ちょっと組み合わせ的に差があったかもしれませんね!

Anonymous

これは素晴らしいダイジェスト(大嘘) いい意味で裏切られる大容量のお話でしたね 一対一なら勝てる相手でも後輩を庇いながらでは難しいです まして二対一では尚更、、、 いい仕合でした!

たこやきちゃん

土下座の罰はなかなかにプライドをへし折る罰ゲームですね。 それをさせてしまうような状況を作ってしまった事を、後輩ちゃんは後悔し続けるのでしょうね。

たこやきちゃん

作っていたら収拾がつかなくなり枚数が膨らんでこんなに時間がかかってしまいました!しかしおかげでなかなかの満足ボリュームな試合に出来たかもという事にいたします!

Anonymous

お疲れ様 1時間前にこの作品を鑑賞し終わった,でも今でも一言の言叶で言えない。私が唯一知っているのは、今日は私の今月の最も楽しい一日です,どうもありがとう

くじん

お疲れ様です。素晴らしい作品をありがとうございました。 できれば土下座シーンも見たかったです。

ぼまいえ

序盤のじっくりしたレスリングから目まぐるしいタッグの攻防、ラストのドミネーション、この作品は女子プロレスタッグ戦のすべてが詰まっています! タッグをこれだけ動かすのにどれだけの労力が必要か… 物凄い試合をありがとうございます!

たこやきちゃん

作品を鑑賞してくれてありがとうございます! 楽しく読んでいただけたら私も嬉しいです! また8月の次回作も楽しみにしてくださいませ!

たこやきちゃん

ご観覧ありがとうございました! 土下座シーンを作るかどうしようか悩むところですね!そのうち追加シーンでやるかもしれません!

たこやきちゃん

サラッとまとめるはずが各選手にそれなりの出番がないとと思っているうちに、けっこう枚数が行っておりました! ぎりぎりだったので多少作りが粗い部分もあるかもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです!

lolipop

やっぱり後輩と先輩は三年生二人に敵わなかったんですね… それにしても、本郷さん本当に強いです!パワーとスタミナがすごい!確かにこのタッグ試合の中で一番重要な選手でした!素晴らしい試合でした!

たこやきちゃん

あざまっす!ギャルコンビは本郷さんの登場のほうがずっと多かった感じでしたね! 白銀選手のビジュアルが気に入りすぎてついつい辛い目に合わせすぎたので、ちょっと評価がどうなるか心配な試合となってしまいました! 褐色ギャルの扱いにも慣れてきたため、また本郷さんは再登場あるかもしれませんね!

Shoulan

不公平勝負

たこやきちゃん

公平な勝負とは言えない試合でしたね! そういうのも結構好きなので作ってしまいました!

ミニラ

完成お疲れ様でした! タッグマッチの面白さ、1人では出来ないダイナミックな協力技の鮮やかさに、思わず目を奪われました! 最後は自分にとって目を背けたくなるような展開だったのですが、両目を覆った手の指の隙間からその光景をつい覗き見してしまうような…「見ちゃいけない物を見ている感覚」に、胸の奥の知らなかった部分の感情が熱くなってしまいました…!素晴らしいドラマをありがとうございました!.*

たこやきちゃん

ありがとうございます!協力攻撃はタッグマッチの醍醐味で外せないところですねっ! 最後の展開はきっと賛否あるよねとは思っておりましたところです。 今にして思えば鮮やかな逆転勝ちの方が作品としても良かったかも。 しかし致し方無いですね。