【Art&JapaneseNovel】Body odor brainwashing by pig villains corrupts the white tiger hero into one of the pig villains minion (Patreon)
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前回【https://www.patreon.com/posts/art-body-odor-by-85357349】
とある一室、怪人ダブーブは『椅子』に腰かけ読書をしていた。粗末な王冠を被り、赤いマントに白のグローブとブーツ、そして白のブリーフを身に着けたその姿に知的さのかけらもなかったが、ダブーブは本のページを捲りその文に目を走らせていく。
「うーん、飽きたのであーる」
対して中身を読んでいないのにも関わらずダブーブはその本に完全に興味を無くしたようで、本を閉じ乱雑に放り投げると次は自身の座る『椅子』に目を向けた。
「しかし、世界征服の邪魔になる障害が消え、同時に世界征服に良く役立つ奴隷が手に入るなんて最高なんであーる」
ダブーブが口の端を吊り上げて笑う。
(それも吾輩好みの、であーる♥)
ダブーブは右手を思い切り振り上げると、勢いよく平手で『椅子』に叩き付けた。すると『椅子』はビクンと震え「ブヒィーッ♥♥」と鳴き声を上げる。
「おお、喜んでる喜んでる♥ であーる♥♥」
ダブーブの下で這いつくばり『椅子』になっていたのは、ダブーブの下僕である黒豚戦闘員、そして元熟練ヒーローブラウンベアであった。ヒーローの敵である怪人に椅子代わりにされながら平手打ちをされたというのに、ブラウンベアは恥も外見もなく舌をベロンと垂らし、ぽたぽたと涎を床に滴らせている。その恍惚な表情は言外に至福だと物語っており、ダブーブに仕えることが至上の喜びであるマゾの奴隷へと洗脳されてしまっていることを表していた。
「それにしても気分がいいのであーる! 我輩の異能力、あの最強と名高いブラウンベアにすら効いてしまうんであーるなぁ」
ブラウンベアはヒーローの中でも相当の古株であり、その異能力、そのヒーローとしての実力は折り紙付きだ。そんな数々の功績を上げ、最強のヒーローの一人とも謳われるブラウンベアを自分に忠実なマゾ奴隷に変えることができたのだから、笑いも止まらないという物だ。
「貴様も我輩の下僕になれて嬉しいだろう? であーる♥」
「ブヒィーッ♥」
ダブーブの言葉にブラウンベアは四つん這いの椅子になったまま黒豚戦闘員の掛け声で答える。椅子扱いされてもなお勃起し、射精を制御されたちんぽがピクピクと嬉しそうに震えているのを見ればその掛け声に嘘偽りがないことがよくわかる。
「のほほ、可愛い奴なんであーる♥」
ダブーブがブラウンベアの舌に指を這わせるとぐい、と摘み上げる。
「は、はひ……♥♥」
それに一切抵抗の意志を見せないブラウンベアは、舌を弄ばれながらぼたぼたと涎を床に垂らしていく。
「さて、貴様で遊んでいるのも楽しいであーるが、そろそろ次の行動に移るとするのであーる」
よっと重い腰を上げブラウンベアから立ち上がると、ダブーブは口を開ける。
「立てであーる」
「ブヒィーッ!」
ダブーブに命令され、黒豚戦闘員の掛け声を上げながらブラウンベアは即座に立ち上がった。右手はしっかりと指を揃え、ダブーブを讃えるように空高く。無抵抗の忠誠の証として真っ直ぐに降りた左腕は、腰の横につけ。両足はダブーブに敬意を示すためにぴっちりと揃えられた。
これは黒豚戦闘員がダブーブに忠誠を誓うポーズだ。ポーズの反動で赤いタイツに包まれ間抜けに勃起したちんぽと、首から紐で下げられた写真がブラブラと揺れる。
写真にはヒーローマスクを被ったブラウンベアが証明写真のように写り込んでいた。これは自身の趣味で黒豚戦闘員の戦闘服を着るよう仕向けたはずダブーブが、誰がブラウンベアか判別し辛いという理由で身に付けさせている物だ。しかし、ダブーブのマゾ奴隷に変えられたブラウンベアはそんな自分勝手な命令にも喜んで従い、自分で用意した写真を紐で括り付け、自分の首にぶら下げているのだった。
「ブラウンベア、貴様のヒーローとしての活躍ぶりはよく聞いているのであーる。そこでそんな貴様には特別な命令を下すのであーる」
特別な命令。その部分を聞いたブラウンベアのちんぽが喜びでしゃくりをあげる。
「ヒーローとしての信頼の厚い貴様なら様々なヒーローと連絡がとれるはずなのであーる。であるからして、貴様には再びブラウンベアとして表社会に戻り、貴様を信頼するヒーローをここへ引き入れる手伝いをしてもらうのであーる」
ヒーローとして人々を守るのを使命としていたブラウンベア。それが人々を脅かす世界征服の手助けをするだけではなく、かつての仲間であるヒーローをも毒牙にかけようとしている。
「いいであーるな?」
ダブーブがニタリと笑った。以前のブラウンベアならば、こんな命令は引き受けないだろう──しかし。
「ブヒィーッ! 了解致しました、ダブーブ様!」
黒豚戦闘員となったブラウンベアは一切の迷いもなく、忠誠のポーズをとってその命令に応えたのだった。
****
「あんたから頼みごとなんて珍しいな」
平日の昼間。街角にある喫茶店の中、窓際のテーブル席に座る中年の白虎獣人がそう口を開いた。少し脂肪で肉付いているが、鍛えているのがわかる筋骨隆々の大柄な肉体。そして白虎獣人特有の強面を見れば、恐怖で逃げ出してしまう者もいることだろう。
一方、テーブルを挟んで白虎獣人の向かい側に座っているのは肉付きの良い温和な顔をした老年の熊獣人であった。しかし、よく見れば脂肪だけではなく、その下にしっかりと筋肉がついているのが伺えた。
「そうかの、儂にだって頼み事ぐらいはあるわい」
「最強ヒーローのブラウンベアが俺に頼みごとねぇ……」
そう、白虎獣人の対面に座る温和な表情を浮かべた熊獣人は、最強のヒーローの一人と謳われるブラウンベアなのであった。
「最強などではない、それにそんなことは関係ないわい。少し、内密な頼み事があるんじゃ」
「内密な頼み事?」
「そう、その最強ヒーローである儂と肩を並べるお前さんにな」
ブラウンベアはわざとらしくウインクをしてそう口にした。そう、この白虎獣人もブラウンベアと同じヒーロー──ホワイトタイガーなのであった。
「ふん、お世辞はいらねえな。それに、あんたと肩を並べるのはレッドボアとブラックドッグだろう」
そう言ってテーブルに置かれたコーヒーに砂糖とミルクを足していくホワイトタイガー。炎を操るヒーローレッドボア、目に見えない念力を使うブラックドッグの名を知らぬものは存在しないだろう。
ブラウンベアと同時期から活動を始めたヒーローはこの二人だけであり、上げてきた数々の功績や他の追随を許さない卓抜したヒーローとしての実力から、ブラウンベアを含めたその三人が最強のヒーローと謳われていた。もっとも、ブラックドッグは前線から引いて今はヒーロー本部の司令官を務めているのだが。
「まあ、そんな話は置いといて……頼み事ってのはなんだよ」
ホワイトタイガーはそう言ってからミルクコーヒーをゴクゴクと飲み干していく。しかし、このホワイトタイガーもブラウンベア程古株ではないがベテランと言っても差し支えなく、その実力も見事な物だ。本人は否定したが、ブラウンベアと肩を並べるというのもあながち間違いではないだろう。
そんなホワイトタイガーを見ながら、ブラウンベアはコーヒーに手を付けずに口を開いた。
「一緒についてきてほしい場所がある」
「どこに?」
「ここじゃ」
ブラウンベアが端末で地図の画面を開くと、ある一点を指差した。そこは郊外にある遠くの森の中で、ここに何かがあるなど聞いたことは無い。
「ここって、森の奥深くじゃねえか。なんだってこんなところに」
「端末では話せないことがあるんじゃ。勿論ここでも話すことはできない、誰にも話せないことがな」
「……どういうことだ?」
「それはここで落ち合ってから話そう、このヒーロー業界に関わることじゃ」
ブラウンベアの言葉にホワイトタイガーは少し考える素振りを見せる。ブラウンベアを疑っているのか、それとも。
「……あんたがそういうんなら、結構マジな話なんだろうな……承知したよ」
グイ、とホワイトタイガーがミルクコーヒーを飲み干す。どうやら多少の不可解な点はあるのだろうが、ヒーローとしてのブラウンベアを信じたようだ。
「話が早くて助かるわい。時間は今日の夜でいいかの」
「随分急なんだな」
「それだけ一大事なんじゃ」
「……わかったよ」
「うむ、それでは待っているぞ。今日の夜、この場所でな」
ホワイトタイガーは地図を見やったあとコクリ、と頷くと、会計用の金を置き、変装用のサングラスを着けたまま席をたった。一人残ったブラウンベアは端末をしまい、ようやくコーヒーを口にした
「……ぐふ♥」
そして、痛く勃起し、ズボンにテントを作ったペニスを撫で厭らしく笑ったのだった。
****
「ここで合ってるはずだが……」
深夜、指定された場所に時間通りに到着したホワイトタイガーは辺りを見回す。白と青色をベースにしたヒーロースーツを身に着けたホワイトタイガーは、自在に氷を生み出し操ることができる。
どんな話を聞かされるかはわからないが、いつ何が起きてもいいように臨戦態勢だ。ホワイトタイガーの吐く息は白く、ホワイトタイガーの異能力によってその周辺だけ極度の低温になっていることが見て取れる。
「すまんなホワイトタイガー」
ブラウンベアの声が聞こえる。そちらを向くと、木陰からブラウンベアが姿を現した。
「ブラウンベア。一体……!?」
その姿を見て、驚きでホワイトタイガーの目が見開く。ブラウンベアの姿はいつもの茶色をベースにしたヒーロースーツではなく、黒い全身タイツに身を包み、豚をモチーフにした白いマスク、白い手袋、白いベルト、白い靴下を身に着け、赤いタイツで包まれていたペニスを勃起させているというヒーロー──ブラウンベアらしからぬ変態的な恰好をしていたからだ。
「何だその恰好は! あんた、本当にブラウンベアなのか?」
面影は声とその体格、立ち姿のみ。動揺したホワイトタイガーに黒豚戦闘員の戦闘服に身を包んだブラウンベアは答える。
「その通りじゃよホワイトタイガー……同志達よ!」
「「「ブヒィーッ!!!」」」
ブラウンベアが大声を上げると木々の陰からブラウンベアと同じ戦闘服に身を包んだ黒豚戦闘員達が現れる。その数は三十人を超えていた。
「なんだてめぇら……!気色悪い……!」
ホワイトタイガーが構えをとると、素っ頓狂な声が辺りに響き渡った。
「ぶひひひ! ブラウンベアよ、良くぞやったのであーる!」
すると、ブラウンベアの後ろ、森の奥の方から豚獣人———怪人ダブーブが現れる。それを見たブラウンベアは姿勢を正すと「ブヒィーッ!」と声を上げ忠誠のポーズをとった。
「さあ、我輩の可愛い下僕共、ホワイトタイガーを捕らえるのであーる!」
「「「「「ブヒィーッ!!」」」」」
ダブーブが命令すると、黒豚戦闘員達が一斉にホワイトタイガーに襲い掛かる。
「プギィーッ!?」
「ブヒイ゛イイ!!!」
「ブヒィーッ!」
しかし、襲い掛かったと思いきやその大半が吹き飛ばされてしまう。見ると、黒豚戦闘員達が飛び掛かったホワイトタイガーを囲むようにして何本もの巨大な氷柱が地面から伸びていた。
「くそ!一体何がどうなってやが……!?」
ホワイトタイガーに落ち着く暇など与えぬよう、氷柱の一つが木っ端微塵に破壊される。そこから出てきたのは黒豚戦闘員———元ブラウンベアだった。
「……ッ!」
右腕を振り上げるブラウンベアとの間に即座に氷の壁を創り出す、しかし、それも一瞬で砕け散る。ホワイトタイガーはすかさず両腕を氷の腕甲で覆い防御の姿勢に入る。そして、ブラウンベアの拳の勢いはほとんど落ちないままホワイトタイガーの両腕に直撃した。
瞬間、ドゴォッ!! と大きな音が鳴ると同時に氷の腕甲も砕け、ホワイトタイガーは後方の氷柱に叩きつけられてしまった。
「ぐ、う……ッ! この威力……あんた、本当にブラウンベアなのかよ……!」
黒豚戦闘員の戦闘服に身を包んだブラウンベアを見ながら、一撃で大ダメージを受けてしまったホワイトタイガーはそう吐き捨てた。異能力を使い創造した氷をこうも連続で易々と破壊できる者など、白虎の記憶する限り片手の指の本数にも満たない。
「疑っていたのか? ブヒッ♥♥ 儂は正真正銘ブラウンベアじゃよ♥♥」
そう言ってホワイトタイガーに歩み寄るブラウンベア。そして、思いついたようにこう付け加える。
「否、今はブラウンベアなどではないな。偉大なる怪人ダブーブ様の忠実なマゾ奴隷、黒豚戦闘員じゃ♥♥」
「……そうかよ!」
ホワイトタイガーが右手を後ろの氷柱に付けると、連結しブラウンベアの両隣の地面から伸びている氷柱から新たな氷柱が創り出されブラウンベアを襲う。
「フン!」
両腕で氷を弾くように動かすと氷柱は粉々に砕け散る。間抜けな恰好をしているが、その実力はやはり変わらないらしい。
「これならどうだ!」
両手を合わせるとパキンッ!と音がして氷の粒がいくつも弾ける。それが少しずつ大きくなっていくと弾丸のようになってブラウンベアの方へ飛んでいく。
「喝ッッ!!!」
それに対しブラウンベアは腰を落とすと正拳突きをかました。その風圧によって氷の弾丸が弾き飛ばされていく。
「ぐうッッ……」
(やはり、ブラウンベアの圧倒的パワーに搦め手は通用しねえ……! 流石は俺が憧れていた、最強のヒーローだ。だが……!)
「ブヒッ♥♥」
正拳突きの反動でちんぽが間抜けに揺れ、赤タイツの許容量を超えた先走りがパタパタと飛び散る。その姿はかつてホワイトタイガーが憧れていた最強のヒーローとは程遠い物だった。
「とんだ悪夢だな……」
嫌悪感を剥き出しにした目でブラウンベアを睨めつける。それに対してブラウンベアは余裕そうな、厭らしい目つきのままホワイトタイガーに近づいていく。しかし。
「ッ!?」
突然の事だった。とてつもない轟音と共に、ブラウンベアは上空から落下した巨大な氷塊に押し潰されてしまった。
「圧倒的パワーなら、俺もパワーで対抗させてもらうぜ……」
先程ブラウンベアに放った弾丸、その内の一つだけ上空に飛ばし力を与え巨大化させつづけていたのだ。
「流石のブラウンベアも、これで少しは……!?」
立ち上がり体勢を立て直そうとしたそのとき、氷塊がぐぐ、と持ち上がる。そして、メキメキという音を立て氷塊は砕け散った。
「ブヒィーッ♥」
蟹股のままマッスルポーズを決めるブラウンベア。ダメージこそ受けているものの渾身の一撃を耐えたブラウンベアを見てホワイトタイガーは確かに狼狽えた。そして。
「……ッ!!」
ブラウンベアの白い靴下に包まれた野太い足が地面を蹴りつけるのが見えた。気が付けば目の前まで接近していたブラウンベア相手にギリギリで氷の盾を創り出すが、それも簡単に砕かれ、鳩尾にブラウンベアの一撃が入る。
「ガ、……ハッ……」
ずるずると氷柱を背もたれにして倒れ込む。勝負は決したように見えた。しかし。
「おほっ!?」
ホワイトタイガーが床に腰を落とし、地に手を着けた瞬間、氷柱がとてつもない勢いでブラウンベアへと伸びていく。ブラウンベアはそれをすんでの所で躱す。これで万策は尽きたか、とブラウンベアが厭らしく笑う、が。
「むう!?」
突如目の色を変えたかと思うとその氷柱を蹴り壊した。反動でブラウンベアのいた地面が抉れ、折れた氷柱は横へ吹き飛んでいく。
「く、そ……」
氷柱が狙っていたのはブラウンベアではなく、ダブーブだった。後方にいるダブーブは、目前まで来ていた氷柱に腰を抜かし尻餅をついていた。
「ぶ、ぶひひひ♥♥よくやったのであーる!我が下僕ブラウンベアよ!」
熟練ヒーローとしての判断力、そして力は遺憾なく黒豚戦闘員として発揮されていた。
「ブヒィーッ!……不意打ちでダブーブ様に手をかけようとは、咄嗟の判断にしては大したもんじゃ」
氷柱にもたれかかるホワイトタイガーの目前にまで来たブラウンベアは片足を地面につき、座り込んだ。
「だが、これでチェックメイトじゃ♥♥」
どこからか取り出した薄汚れた白い靴下。それをホワイトタイガーの鼻先に押し付ける。
「が……ッ!?」
今まで嗅いだことのない悪臭がホワイトタイガーを襲うと、ホワイトタイガーはその意識を手放した。
****
ダブーブの部屋、そこでは粘着質な音が響き渡っていた。いつも通り、黒豚戦闘員の椅子に腰かけるダブーブ。少し違うのは、足元にもう二人黒豚戦闘員がいたことだった。
「ぶひひ♥ご主人様の足は美味しいであーるかぁ?」
「ブヒィーッ♥♥」
ダブーブの足元に這いつくばっていたのはブラウンベアだった。鼻で大きく臭いを吸い込みながら、愛おしそうにダブーブの足の甲に舌を這わせている。ブラウンベアが黒豚戦闘員の掛け声を上げるとダブーブはぶひひと笑い足を少し持ち上げる。ブラウンベアの顔を足で踏みつければ、足の甲を舐め終ったら次は足の裏だという次の命令の合図となる。先程まで外を歩き、ひと悶着あって汚れている足の裏は足の甲よりも念入りに舌を這わせていく。足指一つ一つをキャンディーをしゃぶるように舐めまわし、土汚れやダブーブの汗が混じった液体を嚥下していく。
「幸せそうで我輩も主人冥利に尽きるのであーる。ホワイトタイガーよ、貴様も早くブラウンベアのように我輩の下僕になるのであーる」
そう言って視線を右足から左足に移すと黒豚戦闘員の戦闘服に身を包んだホワイトタイガーが目に入る。ホワイトタイガーも最初のブラウンベアのように足は立てないようくの字になるように錠が取り付けられており、それはペニスの雁首に嵌められたリングに鎖で繋がれていた。違うのは両手を後ろ手で縛られていることで、身体を支えることができないホワイトタイガーは、鼻先に突っ込まれたダブーブの足指から逃れることができずにいた。
「誰が、貴様なんぞの……ッ!」
未だ敵意の残る目でダブーブを睨め付けてもダブーブは余裕そうな表情を崩さない。ホワイトタイガーを気にも留めず、自身の右足の掃除を終えたブラウンベアに対して口を開いた。
「ぶひひ、綺麗になったのであーる。先程の戦いの戦果も含んだ褒美として、足置きになる権利をやるのであーる」
「ブヒィーッ♥♥♥」
それを聞いたブラウンベアは仰向けになると腕を曲げて胸の前に出し、足を大きくM字に開脚する。それは所謂犬が行う降参のポーズであった。そんなブラウンベアに対してダブーブは満足そうに笑うとドカッ、と荒々しくその腹に右足を落とす。
「ブヒィっ♥♥」
「うむ、貴様の腹は良い踏み心地なんである」
常人であれば醜く汚らしい中年の豚獣人に踏みつけにされるなど、もはや褒美ですらないただの拷問だ。しかし、ダブーブの足を乗せられその体重を感じたブラウンベアはぞくぞくと震え、足置きにされている事実に喜びの声を上げる。喜びに身体を震わせながら、射精を許されない黒豚戦闘員ちんぽを腹に打ち付け、情けなく先走りを垂らすのだった。
黒豚戦闘員となった者はダブーブに心酔した忠実な下僕になるのと同時に、生粋のドMへと洗脳される。足置きにされたブラウンベアが喜びに悶えるその様は到底演技には見えず、ブラウンベアが完全に洗脳され、黒豚戦闘員となってしまったことを証明していた。
「ぶひひひ、正直者の可愛いちんぽちゃんがいるであーるな。どれ、可愛がってやるのであーる」
「ブヒィッ♥♥ ブヒィンッ♥♥♥」
右足を腹から移しブラウンベアの赤いタイツに包まれた勃起ちんぽを踏みつけると、ブラウンベアの口から甘い鳴き声が漏れ出る。ぐりぐりと荒々しく扱っても、甘ったるい艶声が止まることはなかった。
二人の巨漢が足元に寝転がっている為、ホワイトタイガーとブラウンベアはとても窮屈そうだった。ブラウンベアのちんぽを弄る度ブラウンベアが艶声を上げて身体を震わせるのだが、その度にその振動がホワイトタイガーに直に伝わり、羨ましそうな目でブラウンベアを見てしまっているのがわかる。
「我慢は身体に毒なんであーる。貴様のその氷の異能力もとても便利そうなので、さっさと配下になって我輩の為に使うのであーる」
「ふ、ふざけんな……はひぃッ♥♥♥」
ホワイトタイガーの勃起したちんぽを別の黒豚戦闘員が扱き始める。ダブーブの体臭で完全に発情したホワイトタイガーはそのまま絶頂を迎えてしまう。
「はッ、オゴッ♥ —————ッッ♥♥♥♥」
ビクビクと身体が痙攣する、ダブーブの足臭を思い切り鼻の奥に取り込む。しかし、ちんぽの雁首を締め付ける金色のリングが、ホワイトタイガーの射精を許さない。
「うーん、ブラウンベアと代わり映えせずワンパターンであーるな。せっかくヒーローなんであーるからもっと面白く洗脳したいのであーる……」
とんでもないことを言いだすダブーブへの敵意が止まらないホワイトタイガーだったが、何もすることができない。異能力を発動するのに使う両腕は後ろ手に縛られているし、なによりこの悪臭のせいで身体に力が入らないのだ。
「う~ん、そうであーる!」
パチン、と何かを思いついたようにダブーブは手を叩いた。
「一つゲームをするのであーる!黒豚戦闘員!」
「ブヒィーッ!」
ホワイトタイガーのちんぽを扱いていた黒豚戦闘員に声をかけると黒豚戦闘員が立ち上がり、忠誠のポーズをとった。
「ホワイトタイガーの拘束を解くのであーる」
「ブヒィーッ!」
「なッ……!」
驚くホワイトタイガーを尻目に黒豚戦闘員はホワイトタイガーの拘束を外していく。そして、ペニスの雁首に嵌められた金色のリングも外れ、カラン、と音を立てて床を転がっていった。
「どういうつもりだ……」
「ゲームをするんであーる。このゲームに勝てば、貴様を解放してやるのであーる」
そんなことをしなくても、拘束が解かれた今ならいつでもこの怪人を倒せ……そこまで考え、ホワイトタイガーは諦める。先の戦闘の頃ならいざ知らず、今のホワイトタイガーに強力な異能力を使える力は残っていない。多少扱えたとしても、倒すことすら、逃げ出すことすらできずにこのブラウンベアに妨害されるのだろう。
「わかった……そのゲームとやらをやってやる」
「ぶひひ!男らしくてかっちょいいのであーる! それではゲームの内容を説明するのであーる! ……ブラウンベア!」
「ブヒィーッ!」
惚けた顔でペニスを弄られていたブラウンベアは命令されるとすぐさま立ち上がり、忠誠のポーズをとった。最強のヒーロー、そして自分の憧れの存在でもあったブラウンベアの醜態からホワイトタイガーは目を逸らす。
「このポーズであーる。黒豚戦闘員が我輩に忠誠を誓うポーズなんであーるが、これを貴様には百回行ってもらうのであーる」
「ん、な……!!」
「ダブーブ様万歳! とつけて百回であーる、いいであーるな?」
「てめえ、そんなこと……んがッ!?」
後ろから突然鼻に何かを巻き付けられる。嗅ぎなれたとてつもない悪臭、それはダブーブの靴下だった。
「ちゃんと我輩の足臭を嗅ぎながら行うんであーる、貴様の選択肢は一つだけであーる♥♥」
頭に霞がかかっていく。ホワイトタイガーはよくわからないまま頭を縦に動かし頷いた。
「それでは始めであーる♥」
少しの間が訪れる。こんな屈辱を受けるぐらいなら、ホワイトタイガーにとって自決した方がマシだ。しかし、そんなことをしても怪人ダブーブの脅威は無くならず、ブラウンベアも洗脳されたままだ。
「ほれ、どうしたであーる?さっきのように我輩の足臭を嗅ぎ続けたいであーるか?」
ダブーブに急かされホワイトタイガーは覚悟を決める。屈辱的だが、忠誠を百回だけ行いさえすれば良いのだ。
「ぐ、う……ぶ、ヒィーッ!ダブーブ、様、万歳!」
躊躇いながらも、ビシッ! と両足を揃え、右腕を高く上に上げ、左腕を腰に付ける忠誠のポーズを見よう見まねで行う。その反動で他の黒豚戦闘員と同様、赤いタイツに包まれたちんぽがぶるんぶるんと間抜けに揺れる。
「ふぐッ♥♥」
それに淡い快感を感じたホワイトタイガーの動きが一度止まるが、ダブーブはそれを許さなかった。
「まだ一回目、あと九十九回であーる!」
「はッ、ブヒイイ!!ダブーブっ様ぁ、万歳!」
ブルンッ♥ ブルンッ♥ とちんぽが揺れる。
「ブヒィーッ!ダブーブ様ぁ、万歳!」
何回も、何回も忠誠のポーズを繰り返す。その度にちんぽが無様に上下に振れ、快感をホワイトタイガーが襲う。
「ブヒィーッ!ダブーブ様、万歳ィ♥♥」
何回も何回も。そして、だんだんとホワイトタイガーの身体に異変が訪れる。
「ブヒィーッ♥ダブーブ、様、万歳ィ♥♥」
(なんだこれは、おかしくなっちまう♥ こんな間抜けなことしてるのに、たまらなく気持ちいい♥)
ホワイトタイガーのちんぽから吐き出される先走りの量がどんどん増えていく。鼻から吸う息の量が増え、どんどんダブーブの足臭が心地よいものになっていく。忠誠のポーズをとることが幸せに感じてくる。
「ブヒィーッ♥♥ダブーブ様、万歳ぃぃッ♥♥」
ダブーブの足臭とちんぽのことしか、ダブーブの事しか考えられなくなっていく。ダブーブ様、万歳、ダブーブ様、万歳、ダブーブ様、万歳と。ホワイトタイガーが何回忠誠のポーズをとったのかわからない。ただその言葉が嫌に脳の中に響き渡っていく。
「良い顔になってきたのであーる」
(ダブーブの声が愛おしく感じる。たまらない、ダブーブに忠誠を誓うのがたまらなく気持ちいい……!?)
「ぶ、ヒィーッ!ダブーブ様、万歳……ッ!」
(いつの間にか、ここまで洗脳が進んでいた。駄目だ、負けてたまるか、俺が負けちまったら、ヒーロー達はどんどん……!)
「ブヒィーッ!ダブーブ様、万歳!」
(ダブーブ様、万歳!……ち、違う、俺はヒーロー怪人を倒し、人々を守る者、黒豚戦闘員としてダブーブに仕えることが俺の使命……)
「ブヒィーッ!ダブーブ様、万歳!」
(違う違う違う! 俺は……俺、は……)
「ブヒィーッ!、ダブーブ様、万歳!」
ポタポタと汗が全身タイツを染み出し先走りと交じって床に水たまりを作っていく。ダブーブの足臭と忠誠を誓う言葉だけがホワイトタイガーの頭の中を支配していく。
(俺は黒豚戦闘員、ダブーブに仕え、世界征服の手助けをすることが使命……)
「あと一回、であーる」
ダブーブの声がホワイトタイガーの頭の中に響く。そして。
「ブヒィーッ!ダブーブ様、万歳ぃ♥♥♥ぐひっ♥♥♥」
びゅるるるるるッ♥♥♥ と、ホワイトタイガーの赤タイツに包まれたちんぽから白い精液が噴き出た。ドクドクとちんぽが脈打ち、床に精液溜まりを作っていく。ビクンッ♥ ビクンッ♥ とちんぽだけではなくホワイトタイガー自身も身体を震わせる。。口の端からは涎が垂れ、その顔にヒーローとしての威厳は無く、マゾ奴隷としてダブーブに弄ばれるブラウンベアと違いはなかった。
「ほ、お゛ぉお………♥♥♥♥」
忠誠のポーズを崩さぬまま、ホワイトタイガーは射精を終えた。あれだけの射精をした後だと言うのに、そのペニスは既にいきり勃ち、天を向いている。
「さて、我輩の言う通り百回忠誠のポーズをとってもらったであーるが……ホワイトタイガーよ、貴様の主人は誰であーるか?」
ダブーブが黒豚戦闘員のマスクをホワイトタイガーの足元に放り投げニヤリと笑う。
かつてのホワイトタイガーならば、俺には主人などいないと吐き捨てダブーブを睨め付けた事だろう。そしてゲームに勝利した特権を使いこの基地から脱出し、ダブーブの、洗脳されたブラウンベアの情報をヒーロー本部に報告するのだ。それがベテランヒーローホワイトタイガーとしての正しい行いだ。
しかし、ダブーブに問われたホワイトタイガーはその場に這いつくばり、黒豚戦闘員のマスクを拾い上げた。それを頭へと被せるとそのまま下に引っ張り、白虎獣人の個性である白色の被毛と紺色の縞模様を白い豚をモチーフにした布地で上書きしていく。床に置かれていた金色のリングを二つ拾い上げ、わざわざ自らの手で赤タイツに覆われた己のちんぽに嵌めると、一度気を付けのポーズをとると再び右腕を空高く掲げた。それは黒豚戦闘員忠誠のポーズ。下僕である黒豚戦闘員が、主人であると認めたダブーブに忠誠を示す際に行うポーズであった。そして。
「ブヒィーッ♥♥ 俺のご主人様、それはダブーブ様でございます♥♥ この俺ホワイトタイガーは本日をもってヒーローを辞め、黒豚戦闘員となることをここに誓います♥♥♥ 怪人ダブーブ様に永遠の忠誠を! ダブーブ様、万歳イィ♥♥ ブヒィーッ♥♥」
黒豚戦闘員の豚鳴きと共に、ホワイトタイガーが忠誠の言葉を宣誓した。白虎ヒーロー、ホワイトタイガー陥落の瞬間であった。
「……ぶひ、ぶひひひ! 今回も楽勝楽勝だったのであーる♥ 元ヒーロー共、整列であーる!」
「「ブヒィーッ♥♥」」
ダブーブに命令され、ホワイトタイガーとブラウンベアは横に整列する。別々のヒーローが同じ黒豚戦闘員の戦闘服に身を包み、忠誠のポーズを取っている。間抜けに同じタイミングで揺れるちんぽに、ダブーブは笑いを隠し切れなかった。
「ぶひひ!それでは命令を下すのであーる♥♥その忠誠を今一度示す為、仲良く我輩の足を舐めるのであーる♥♥」
「「ブヒィーッ♥♥了解致しました、ダブーブ様♥♥」」
黒豚戦闘員の掛け声を上げ、ブラウンベアだけでなく、ホワイトタイガーまでもがダブーブの足元に這いつくばる。ダブーブが足を組んでいるため、取り合うように床に付いた足の方に舌を伸ばし這わせようとする。そんな間抜けで惨めな姿を見て、ダブーブの嗜虐心がくすぐられていく。
「ぶひひ、ぶひひひひひ♥♥」
こうして中年ヒーロー、ホワイトタイガーまでもがダブーブの下僕、黒豚戦闘員へと身を堕としたのだった。