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「こうしてお前と食事をするのも久しぶりだな」

平日の昼間。街角にある喫茶店の中、窓際のテーブル席に座る壮年の猪獣人が感慨深そうに口を開いた。テーブルを挟んで向かい合って座る壮年の白熊獣人は、その言葉を受けて人の好さそうな穏やかな笑みを浮かべる。

「そうですね。近頃は忙しくて休む暇などありませんでしたから」

そう言って、白熊獣人は手に持ったメニューを見る。メニューの中身は腹の膨れそうなご飯物から食後のドリンク、デザートまで幅広く揃っている。白熊獣人は白シャツの上に紺のニットベストを着ており、下はベージュのチノパンを履いている。恰幅も良くいかにも休日のお父さんという印象だ。対して猪獣人はピンクのシャツに紺のネクタイ、下にはグレーのスラックスと革靴を履いていた。老眼鏡を掛けたキリッとした三白眼は正面に座る白熊獣人を真っ直ぐに見つめている。こちらも白熊獣人と同様、恰幅の良い身体付きをしている為腹がテーブルにつかえて少し窮屈そうだった。

「しかし、今も休む暇がある訳ではないだろう。ワシ達がこうしている間に助けを求める市民達がいるかもしれないと思うと、休暇どころではなくなってしまうのだが……」

「駄目ですよ猪蕗“いのぶき”さん。これはあの司令直々のお達しでもありますから。ここはお言葉に甘えて休暇を満喫すると致しましょう」

近くでこの会話を聞く者がいれば一体何の話をしているのかと疑問に思うことだろう。

そう、何を隠そうこの二人。人智を超える力である異能力を持ち、それを悪を討ち人々を守る為に使う正義のヒーロー──シルバーベアとレッドボアなのだった。

猪蕗と呼ばれた猪獣人──レッドボアは腕を組みながら唸り声を上げる。

「う~む」

「司令も言っていた通り、休息は大事ですよ? それに私達には心強い仲間達がいますし、未来ある若き新人ヒーロー達が成長する為とも考えれば、幾分か気持ちが楽になりませんか?」

ニットベストの白熊獣人──シルバーベアは穏やかな垂れ糸目のまま、人差し指を立ててレッドボアに問いかける。それを受けたレッドボアはしばらく考え込んだ後、リラックスするかのように息を吐いた。

「……それもそうだな。ワシの目が黒い内はどんな悪も見逃してやるつもりはない……が、いつまでもヒーローとして活動し続ける事はできん。いずれワシにも最後の時が来る。それを考えると良い予行練習にもなるかもしれんな」

「その通りです! 少し考え方が硬い気もしますが……。あ、注文は決まりましたか?」

「うむ」

「それでは店員さんを呼びますね」

シルバーベアが呼び鈴を鳴らすと細身の猫獣人の女性がやってくる。向かい合って座る二人の横幅は、胴体だけでも猫獣人の二倍以上ある。そして片方は強面の猪獣人であるせいか猫獣人は少し怯えている様子だった。その様子を気付いたレッドボアが申し訳なさそうに注文すると、猫獣人はそそくさとカウンターへと戻って行った。

「おや猪蕗さん、落ち込んでいますか?」

シルバーベアがからかう様に優しく微笑むと、レッドボアは困ったように腕を組み直した。

「いや、落ち込んではいない。幼少期からこの顔だから慣れているしな」

「私は格好良くて素敵だと思いますよ。牙も逞しくて」

「……よしてくれ」

照れた様にレッドボアは目を閉じると、話題を変える為に口を開く。

「そういえば、この後お前おすすめのマッサージ店に行くのだろう」

「そうです! 最近、後輩のストレンジラビット君が教えて下さって知ったんです」

「ストレンジラビット君? 確か、かなり若い子だったろう。そういう店を知っているものなんだな」

「どうやら知り合いづてに聞いたらしいですよ。でも店主さんのマッサージの腕は確かです。とてもお上手で、天にも昇るような心地だったんですよ」

「ほう、それは楽しみだ」

そう言ってレッドボアがニヤリと笑う。ヒーローとして活動している時は表には出さないが、この歳で過酷なヒーロー活動を続けているなら疲れも溜まっていることだろう。

そうして二人が会話を続けていると、猫獣人が頼んでいた料理を運んで来た。

二人で礼を言うと手を合わせ、運ばれてきた料理を食べ始めるのだった。

*****

レッドボアがシルバーベアに連られてやって来たのは、街外れにある五階建ての小さなテナントビルだった。看板を見ると、確かに三階にマッサージ店があるようだ。

「それでは入りましょうか」

レッドボアが頷くと二人してビルの中に入り階段を登っていく。階段の道幅は狭く、二人とも恰幅が良いため降りてくる獣人がいたら通れなさそうだ。幸い誰ともすれ違わずに三階に辿り着くと、シルバーベアが扉を開ける。店内は淡い橙色の灯りに照らされており、同じく橙色の施術服を着た中年の狸獣人が出迎え、ニコリと微笑み声を掛けた。

「いらっしゃいませ。ご予約をされていた白熊山さんと……猪蕗さんですね、こちらへどうぞ」

中年の狸獣人も世間で言う肥満体型に分類されており、巨漢三人が狭い受付に密集する姿は少しむさ苦しさがある。レッドボアとシルバーベアは靴を脱いで靴箱にしまいスリッパに履き替えると、狸獣人の店員に案内されて店の奥へ進んでいく。すると、壁に等間隔で四枚の扉が設置された細い通路に出る。この扉の先が更衣室なのだろう。

「猪蕗さんはこちらでこの服に着替えてください。脱いだお洋服はこちらのハンガーと籠にどうぞ。下着は着けたままでも構いませんよ」

「ありがとうございます」

「白熊山さんはこちらへ」

レッドボアは狸獣人の店員から柔らかい生地でできた茶色の施術用服を貰うと更衣室に入った。シルバーベアが残りの三枚の扉ではなく、通路の奥に案内されたことにレッドボアは疑問を覚えたが、特に不審には思わずワイシャツのネクタイに手を伸ばした。

*****

シルバーベアが細い通路を少し進むと左右に別れるT字路になっていた。左手にはマッサージ用の部屋があり、右手には関係者用の部屋がある事をシルバーベアは知っている。

逸る気持ちを抑えながらシルバーベアは右に曲がると、その突き当たりにある扉の前に立ちノックした。

「入っていいよ」

まだ幼さの残る若い声にシルバーベアは胸を高まらせると、扉に手をかけ中に入る。

「失礼致します」

白熊獣人の声から放たれるいつもの穏やかな低音が微かに上擦っているのがわかった。中は中心にテーブルとソファが一台だけ置かれた社長室のようになっていた。

そして、そのソファの上にはパーカーを着た兎獣人──ストレンジラビットが座っていた。

それを目視したシルバーベアは即座に両足を揃え敬礼し、腹の底から響くような威勢の良い奇声を発した。

「イ゛ィーッ! 総統閣下にご報告致しますッ! ご命令通りヒーロー一名、レッドボアをこのマッサージ店に連れてくる事に成功致しましたッ!」

「疑われたりはしてないよね?」

「イ゛ィッ! 特に不信感も抱いていない様子で、このまま順当に行けばマッサージ洗脳も可能かと思われます!」

「いいね。じゃあ本当の姿に戻ろうか。その窮屈そうな服を脱いでいいよ」

「……ッ♡ イ゛ィーッ♡♡ ありがとうございます、総統閣下♡♡」

シルバーベアは再度敬礼してニットベストを脱ぐと、シャツのボタンを外し始めた。すると、ボタンを外す白い被毛に覆われたクリームパンのような手が黒に染まっていく。同じ黒色が開かれていくシャツの下から覗くが、それは決して黒のインナーシャツを着ているという訳では無かった。

シャツを脱ぐと、シルバーベアの大きな腹から胸にかけて指先まで覆う黒のタイツが露になる。ベルトを外してチノパンを脱ぐと、その下にはトランクス……ではなく腹から地続きの黒タイツが顔を出した。震える手でチノパンまで脱ぎ終えると床に畳み、恍惚な表情で再び敬礼を行う。ハッ♡ ハッ♡ と激しく行われる呼吸に合わせ、上向きにタイツに収納された勃起ちんぽがビクッ♡ ビクッ♡ と震える。全身を覆うこの変態的な黒の全身タイツは組織ダークラビッツの管理する雄兎戦闘員の証。シルバーベアは完全な悪の手先として、その身を堕としてしまっていたのだった。

「わあ、凄い勃起だねシルバーベア」

「イ゛ィーッ♡♡ 総統閣下様に管理されている証として雄兎戦闘員のタイツが身体に張り付く感覚は素晴らしく……♡♡ 興奮のあまり常に勃起し続けてしまうのです♡♡」

ヒーローらしからぬ厭らしい笑みでそう宣言するシルバーベアのタイツに覆われた玉袋には、白色の施錠された錠前のマークが描かれていた。雄兎戦闘員の原動力は、洗脳によって刻み込まれた組織ダークラビッツへの忠誠心だけではない。主である総統閣下や幹部から射精許可を賜る為、日々ちんぽに脳を支配されながら雄兎戦闘員として活動している。

射精許可を餌に組織の尖兵としてしっかりと働けるよう、洗脳によって自慰行為を禁じるルールを刷り込んでいるのだが、変態ホモの中年親父の性欲ではその自制すら働かない場合がある。射精欲求が限界に達した時にこの錠前マークが浮かび上がり、身勝手な自慰行為と射精を封じてしまうのだ。

「そんな格好でレッドボアさんに会ってここまで来たんだよね? とんだ変態だなぁ」

「イ゛ィーッ♡♡ 申し訳ありません、総統閣下♡♡ マッサージ洗脳していただいてからの私は常に性欲を持て余す変態ホモの中年親父なのですっ♡♡」

鼻息を荒げながら変態のホモであると宣言する壮年の白熊獣人の姿に、かつての勇ましくも穏やかなヒーロー然とした姿の面影はない。自分より遥か歳下の青年にその変態的な姿を見られているのだというのに、その状況に興奮し激しく勃起するかつての頼れる上司の姿にストレンジラビットは嘲笑を浮かべる。

「まあ、そういう風に洗脳したんだから仕方ないよね」

「イ゛ィッ! 射精許可をいただいてムラムラを解消する為、総統閣下の忠実な下僕として尽力致しますっ♡」

「……今も射精したい? 正直に答えていいよ」

本音を包み隠さず話す変態の奴隷へと堕ちたヒーローに対し、悪戯心が湧いたストレンジラビットは人を馬鹿にしたような問いを投げかける。

例えそうであっても、部下であり遥か歳下であるストレンジラビットに射精をしたいと申告する大人はいないだろう。

「イ゛ィーッ♡ 射精はしたいと常日頃からっ♡」

しかし口髭を蓄えた壮年の白熊獣人は、馬鹿にしたような問いに対し恥も外聞もなくハキハキと答えていく。パーカー姿の幼い兎獣人は笑いが噴き出すのを堪えながらも口を開いた。

「それじゃあちょっとだけ腰振りオナニーしていいよ。あ、乳首は弄っちゃ駄目ね」

「イ゛ィーッ♡♡ ありがとうございますっ♡♡ 変態ホモの雄兎戦闘員二百十五号、変態腰振りで服従証明オナニーさせていただきますっ♡♡」

感極まったかのように声を上擦らせた雄兎戦闘員の掛け声で答えると、快楽を享受すべくガニ股になり黒色に染まった腰を前後に振り始める。タイツに覆われながらもシルエットがはっきりとわかるでか尻がユサユサと揺れ、間抜けな醜態を惜し気もなく晒していく。豊満な胸と腹も一緒に揺れ、鍛えてはあれどこんなにも肉付いてしまう中年親父の肉体である事を主であるストレンジラビットにアピールする。

遥か歳上が行う変態行動を、ストレンジラビットはしばらく真顔で見つめていた。

「気持ちいい? シルバーベア」

「き、気持ち良いですっ♡♡ し、しかし……っ♡」

「しかし、何?」

「ッ♡ イ゛ィーッ♡♡ お゛ッ♡ お、恐れながら申し上げますっ♡♡ 刺激が足りないのですっ♡♡ 乳首も、ちんちんも指で触ってシコシコしたいんですっ♡」

太さのある仮性包茎勃起ちんぽは上向きになるようタイツに抑えつけられ、本来の雄としての役割を果たせなくなっている。しかし洗脳され変態に堕ちたと言えど、与えられる快感が微かにタイツに擦れる感触だけではいささか物足りないようだった。もっと強い快楽を求める元ベテランヒーローシルバーベアに対し、ストレンジラビットは意地悪そうな笑みを浮かべて答える。

「どうしようかな〜。でもこんな変態のお願い聞いてあげる義理もないからな」

「……ッ♡♡ はひっ♡♡ 変態で申し訳ありませんッ♡♡ しかしどうかお慈悲をっ♡♡」

自身が洗脳されたと理解しながら洗脳した張本人に謝罪する姿のなんと無様なことか。あれほど穏やかで知性ある佇まいをしていたシルバーベアも、性欲を刺激し洗脳してしまえばいとも簡単にこんな変態へと堕ちるのだ。性欲に支配された男とはなんて愚かなのだろうかとストレンジラビットは心の中で蔑む。

「まだ駄目だよシルバーベア。大人は射精してない時の方がコントロールしやすいからね。その前に僕の命令に従ってもらおうかな」

必死に媚びる歳上のシルバーベアに対し、ストレンジラビットは冷たくそう言い放つのだった。

*****

「……」

施術用の部屋に案内され、レッドボアが施術台に横になってから五分が経過していた。しかし、横になるのを促して姿を消した狸獣人の店員が戻ってくる気配はない。物音一つせず、感じるのは部屋に充満する甘いアロマの香りだけだった。

(……遅いな)

茶色の施術服に身を包みながら仰向けになったレッドボアは、ふう、と息を吐いた。特に急いでいる訳ではないのだが、ヒーローの性分故か狸獣人の身に何かあったのではないのだろうかという心配がレッドボアの中で膨らんでいく。

耳を澄ませても物音一つ聞こえない為恐らく何も起きてはいないとは思ってはいたが、レッドボア自身己の耳をそこまで過信している訳でもない。

心配性すぎるのも良くないな、とレッドボアは自分を戒めた。しかし、最悪の可能性が頭の中で渦巻いているというのに心が落ち着いているのはこのアロマのせいだろうか。この匂いを嗅いでいると身体の力が抜けて心が安らぎ、ついうとうとと微睡んでしまう。せめて眠ってはいけないと閉じそうになる目を開き、天井を見ながら狸獣人を待った。

うつらうつらしながら狸獣人を待つが、一向にやってくる気配がない。流石におかしいと思ったのかレッドボアは起き上がろうとするが、そこでようやく自身の異変に気付いた。

(!? これは)

起き上がる為に上半身を起こそうとするが、身体に力が入らず起き上がることができない。筋肉と脂肪が詰まった腕にいくら力を込めようとすれど、その上体が起き上がる気配はなかった。それ程までにリラックス効果のある凄いアロマなのか、と感心する程レッドボアも気が抜けてはいない。身体が動かない状況にレッドボアはかつての自分を思い出していた。それは身体の自由を奪う異能力を持ったヴィランと対峙した時の事。今身体を襲う感覚は、そのヴィランに攻撃された時の感覚に似ているのだ。

「ぐ……ッ!」

重ねてレッドボアは思い返す。まだ若くヴィランに負けそうになったレッドボアを救ったのはまさにこのマッサージ店に一緒に来たシルバーベアだった。身体強化の異能力を使い、レッドボアに手を出そうとしたヴィランに異能力を使う隙を与えず迅速に処理したのだ。裏を返せばシルバーベアは同種の異能力による攻撃を受けたことがない。つまり、おそらく別室で施術を受けているであろうシルバーベアは異変に気付けないのだ。

レッドボアが必死に力を込めようとするがやはり身体は言う事を聞かない。建物に傷を付けてしまうが背に腹は代えられないと炎の異能力を発動しようとするが、それも不発に終わってしまった。レッドボアは完全にヒーローとして反抗する力を失ってしまったのだ。

「ぐ……ッ! シルバーベア、いるか……ッ!」

力の抜け覇気のない声になってしまうが、何とか声を出してシルバーベアを呼ぶことに成功する。物音一つ聞こえない為、防音機能が高くこちらの声も聞こえていない可能性があるが、それでもレッドボアは声を上げる。

「シルバーベア……ッ」

仲間の名前を呼びながら腕に力を込める。すると、フルフルと全身を震わせながらだが、ゆっくりとレッドボアの上体が起き始めた。

「フ……ッ! ぐ……ッ!」

目を閉じ身体の力を入れる事に全神経を集中させる。鍛え続け数々の死線を潜り抜けて来たこの肉体は伊達ではないと、上体が起き上がりそうになったその時、レッドボアの手の甲に掌が重ねられた。

「ここにいますよ♡」

「ッ!?」

目を開き、声と共に現れたシルバーベアの姿を見たレッドボアは声を失った。信じられない光景に力が抜け、再び施術台に背を預けてしまう。そして、何故先程まで自分がそれに気付かなかったのだと後悔する。シルバーベアは既にこの店に訪れたことがあるのだ。ならばシルバーベアは既に。

「シルバーベア、その恰好は……」

「ふふ、似合っているでしょう♡ 貴方も知っている組織ダークラビッツの構成員、雄兎戦闘員が身に着ける戦闘員スウツです♡」

いつも通りの人の好さそうな穏やかな垂糸目のまま、目の前に立つ壮年の白熊獣人はそう言った。表情も声色も、確かにレッドボアの知るいつものシルバーベアだ。しかしその身体は漆黒のタイツに覆われ、手には白のグローブを嵌め、足には白のブーツを履いている。

組織ダークラビッツは半年前に台頭し始めた悪の組織の名だ。その構成員である雄兎戦闘員の格好を、ヒーローであるシルバーベアがしていいはずがないのだ。しかし、それが当然の事であるかのように微笑むと、口髭を蓄えた口を開いた。

「驚いていますね♡ しかし仕方がありません♡ 私も最初は驚いて必死に心の中で抵抗しようとしたんですよ? でも、総統閣下の異能力が染み込んだこのスウツが、雄兎戦闘員四十二号さんのマッサージが、囁きがとても心地良くて……♡ 見事こうして変態ホモの雄兎戦闘員に洗脳されてしまったのです♡」

シルバーベアはうっとりと白のグローブが嵌められた手で自身の胸と腹を撫でる。その目は薄く恍惚そうに開いており、上向きにタイツに抑えつけられビクビクと震えるちんぽを見れば冗談ではなく本当に変態の雄兎戦闘員へと洗脳されてしまったことがわかる。

レッドボアはかつての仲間の変わり果てた姿に少しの間放心してしまっていたが、ハッとして考え直す。これは裏切りではなく、シルバーベアは洗脳によって一時的に敵の支配下にあるだけだと。ならばその洗脳を解ければ元の自分の知るシルバーベアに戻る可能性があるのだ。

「雄兎戦闘員になることはとても素晴らしいんですよ♡ 身体も軽くて常にムラムラ♡ スケベな事しか考えられなくて、ずっとちんぽが気持ち良いんです♡ そんなちんぽも偉大なる総統閣下に、組織ダークラビッツの管理下に置いていただけるんですよ♡ こんな名誉な事はありません♡」

レッドボアの気持ちなどいざ知らず、シルバーベアはビクッ♡ ビクッ♡ とちんぽを震わせながら熱の籠った吐息を漏らす。薄く開いた瞳は濁っており、洗脳によって歪められた狂気の光を放っていた。

「ですから、私がレッドボアさんも雄兎戦闘員へと変えて差し上げますね♡」

仲間が敵の手に堕ちた絶望よりも、盟友にこんな事を言わせる組織ダークラビッツへの噴き上がる怒りがレッドボアの中で勝る。大きな牙を蓄えた口を開き、レッドボアは真摯にシルバーベアに語り掛けた。

「やめろ……ッ! 目を覚ませシルバーベア……!」

「目を覚ますのはレッドボアさん、貴方の方ですよ♡ 総統閣下の統べる組織ダークラビッツはとても素晴らしい組織です。私達の力は正義などというくだらない物の為に使うのではなく、雄兎戦闘員となって総統閣下に捧げる為にあったんです♡」

「それは洗脳によって歪められた価値観だ! 本当のお前はそんな事を望んでいないはずだ! 思い出せシルバーベア、共にヒーローとして戦ってきた時の事を! 悪の手から人々を守ると、ワシ達四人でヒーロー本部を作ったあの時の事を!」

「勿論覚えていますよ♡ あの時の私はとても愚かでした♡ この身体の正しい使い道を知らなかったのですから♡ でも大丈夫です、今からレッドボアさんにも優しく教えて差し上げますからね♡」

レッドボアの必死の語り掛けもシルバーベアに届く様子はない。

「本来であればマッサージをしながらゆっくりと身体を解し洗脳をするんですが、今回は特別です♡ より効率的に雄兎戦闘員化を行えるようになる為に、総統閣下から賜った新しい方法で洗脳させていただきますね♡」

「やめろシルバーベア! ぐ……ッ!」

シルバーベアが白のグローブを動かしレッドボアの施術服の前側をはだけさせた。施術服の下には何も着ていなかったため、茶色の被毛に覆われたレッドボアの胸と大きな腹が露わになる。

「ああ……♡ やはり素晴らしい♡ 雄兎戦闘員となるに相応しい、成熟した雄の肉体です♡ こんな素敵な身体が肉欲の為に使われず、ヒーローとしての市民達の為に浪費され続けていただなんて何て勿体ないんでしょうか♡」

「……ッ! 親友にこんな事を言わせ愚弄するとは……! 絶対に許さんぞダークラビッツ……!」

シルバーベアを睨め付けながら、その背後で糸を引く悪の組織へとレッドボアは怒りをぶつける。しかしかつての親友の怒る姿にシルバーベアは心を動かさず、今度は白のグローブを外すと雄兎戦闘員スウツ越しにレッドボアの肉厚な身体に手を這わせていく。

「ふふ、怒っている姿も可愛いですね♡」

厭らしい色情の入ったシルバーベアの手付きにレッドボアは顔を顰める。黒のタイツに覆われた手がレッドボアの胸と腹の曲線をなぞり、ゆっくりと茶色の被毛の上を這い回っていく。レッドボアに男色の趣味はないのだが、部屋に充満するアロマの香りと、明らかに色情の籠ったシルバーベアの厭らしい手付きに怒りを覚えながらも妙な気分にさせられてしまう。

シルバーベアの手がレッドボアの横腹を、太ましい腕を、肉付いた顎の下を這う。

(おそらくだがシルバーベアの言動から、性的快感を利用して洗脳を行うのだろう。しかしワシは決してそんな物に屈したりはせん。そしてこの場を脱出し、シルバーべアの目を覚まさせる……!)

頬を這うスウツの生地の感触にレッドボアは目を細める。シルバーベアが頬から手を離すと、再びレッドボアの胸に触れる。

「ん゛……ッ」

シルバーベアの手がレッドボアの両乳首を掠める。レッドボアは生まれてこの方乳首を弄った事などないのだが、部屋に充満する妙なアロマのせいか乳首に触れられた瞬間少しだけ気持ちが良いと感じてしまった。

「ぐ、う゛ぅ……」

胸を揉みながら芋虫のように這う太い指が幾度かレッドボアの乳首を掠めていく。気持ち良いと考えないよう歯を食いしばって耐えるが、部屋に満ちる洗脳異能力が染み込んだアロマが、シルバーベアの手付きが、レッドボアを快楽へと誘っていく。

「ふう゛ッ、ふ……ッ」

段々とレッドボアの興奮が高まり乳首が勃ち始めた。しかしシルバーベアはそれを確認すると、今度は乳首に触れないよう、焦らすかのようにその周りを撫でながら胸を揉み始めた。触れられていないと、硬くなってしまった乳首に逆に意識が集中してしまう。シルバーベアの指がピン♡ と勃つ乳首の横を通り過ぎる。乳首を挟み込むように指が伸び、掌全体で胸を揉んでいく。

「や、め……ッ♡」

レッドボアの吐息に熱が篭もるのがわかる。ギリギリで乳首に触れられないことを焦れったく感じ始めてしまう。

レッドボアの拳が握られる。身体が強ばったのを確認した瞬間、シルバーベアはぷっくりと膨れ上がる乳首を即座に押し潰した。

「ぐおッ!?♡ お゛ぉお゛♡♡」

長い間焦らされた挙句、突然襲ってきた快楽にレッドボアは悶える。

「ふふ、驚きましたか? 私達のような雄はこうして乳首を摘ままれるだけでこんなにも感じてしまうんですよ♡ ほら、こうしてコリコリしてあげるだけで……♡」

「ッ♡ ~~~~ッ♡♡」

逞しい牙を蓄えた口が半開きになり、声にならない声が上がる。金庫のダイヤルを回すように乳首を擦ると、レッドボアの肩と足先がわかりやすい程震え、快感を感じていることがわかる。

「気持ち良いでしょう? これからもっと気持ち良くして差し上げますからね♡ その為にこの邪魔な施術服は脱いでしまいましょう♡」

柔らかく大きめのサイズの施術服は、レッドボアが寝転がっているのにも関わらず上下とも比較的簡単に脱がされた。

テントを張るトランクスも、迷いなく下にずり下ろされていく。すると、根元が茶色の被毛よりも薄いベージュの陰毛で茂った仮性包茎ちんぽが顔を出す。

「とても太いちんちんですね♡ 私と同じ皮被りでお揃いです♡」

「み、見るな……♡」

レッドボアのちんぽは硬くなっており、微かに鎌首をもたげヒクヒクと震えている。

もう一度シルバーベアは股座周りを撫でると、太もも、膝の順に手を這わせていく。

「足もとっても太いですね……♡ 悪を逃さない為に駆け続けてきた、男らしい立派な足です♡」

足首から踵、足先の足指まで丁寧に撫で上げていく。性的感情では見たことのない信頼していた仲間に、色情の入った手つきで撫でられる感覚が身の毛がよだつ。

「き、気色悪い……っ♡ やめろ、シルバーベア……ッ♡」

「おや、そうですか? ならこっちは♡」

「うお゛……ッ♡」

半勃ちになり真上に向いた仮性包茎ちんぽが優しく握られ、レッドボアの口から情けない声が漏れる。シルバーベアは舌なめずりすると、余った皮を使いながら雁首を刺激するように上下に扱き始めた。

「や、め……ッ♡」

「ほら、気持ち良いですよね? 私達は男同士ですから、こんな風にどこが気持ち良いのか、どういう風にすれば気持ち良いのかが簡単にわかるんです♡」

「ぐお゛ぉお゛ッ♡♡」

左手でレッドボアのちんぽを、右手でレッドボアの乳首を弄る。ぷっくりと膨れ上がった可愛らしい突起が抓られるだけで、雄々しい巨漢の身体全体が震える。

「おや、ちんぽより乳首を弄った方が反応が良いですね♡ レッドボアさんにも元々こっちの才能があったのではないですか?」

「そんな訳があるか……ッ♡ お゛……ッ♡♡」

「でも乳首はこんなにビンビンで硬くなってしまっていますよ? コリコリしてとっても弄りがいがあります♡ 雄兎戦闘員はちんぽに手を触れてのオナニーは禁じられていますが乳首弄りは自由ですので、レッドボアさんはきっと乳首弄りが大好きな雄兎戦闘員になることでしょうね♡」

「ふざけた事を言うなっ♡ ワシはヒーローだ! こんな低俗な洗脳に屈し雄兎戦闘員なんぞになるものかッ♡」

言葉の端々に甘ったるい吐息が入るものの、レッドボアは確かにそう言い切った。それを見たシルバーベアは依然として穏やかな垂れ糸目のまま、レッドボアの乳首とちんぽを弄び続ける。

「とっても威勢が良いですね♡ しかし、レッドボアさんもすぐに私と一緒になりますよ♡ だって同じ中年男性である私に触られてこんなに乳首もちんぽもビンビンなんですから♡」

「~~~~ッッ♡♡」

先走りが包皮とグローブとの摩擦で泡立ちくちゅ♡ くちゅ♡ という粘ついた水音を立てる。絶え間なく襲い掛かる快感で射精しそうになりながらも、レッドボアは両足指に力を込め絶頂に達しようとするのを耐えていた。

アロマによって刷り込まれる雄兎戦闘員としての価値観。それが射精によって一気に頭の中になだれ込み、己もシルバーベアのように雄兎戦闘員に“変えられて”しまうと本能で理解していたからだ。

シルバーベアはそれを察したのか、そんな抵抗など無駄だとでも言うかのように糸目を開き厭らしい笑みを浮かべる。そしてちんぽと乳首から手を離すと施術台へと手を掛けた。

「……ッ♡ 何を……ッ♡」

ギシッ! ギシッ! と施術台が悲鳴を上げる。シルバーベアがその巨体で施術台の上に乗り上げたのだ。そしてレッドボアの太股の間に尻を下ろし馬乗りになる。丈夫な造りになっているのか、巨漢二人が乗っても施術台が壊れる気配はなかった。

「言ったでしょう?♡ 今回は特別です、と♡ 今すぐ私の手でレッドボアさんを雄兎戦闘員に変えて差し上げます♡」

「なんだと、お゛ッ♡」

シルバーベアが上半身を前へと倒すと、シルバーベアのちんぽとレッドボアのちんぽが触れ合い兜合わせのような状態になる。足を横に開きレッドボアの両太股を押さえつけるかのように絡ませると、そのまま上体を倒し、腹と胸同士もレッドボアと密着する状態になった。

「お゛ほッ♡ 凄いです♡ 私のちんぽ越しにレッドボアさんのちんぽがビクビク震えているのがわかりますよ♡ 射精したくてたまらない雄のちんぽ♡ 私と違っていつでも射精できてしまう不自由なヒーローのちんぽ♡ でも大丈夫です♡ 洗脳され雄兎戦闘員になれば、すぐに私の様に総統閣下に管理していただけますから♡」

シルバーベアの玉袋に浮かび上がった錠前のマークが紫色に怪しく光る。それは射精欲求が限界に達し射精を禁じられている証。これがなければシルバーベアは興奮と兜合わせの快感だけで射精してしまっているのだ。

「目を覚ませシルバーベア♡ こんなことは間違っている……♡」

「いいえ、間違ってなどいません♡ ほら、私と身体を密着させて、擦り合わせて……♡ 気持ち良いでしょう? ほら♡」

「気持ち……良くなど……ッ♡」

シルバーベアの柔らかく肉付いた身体がレッドボアに押し付けられる。胸同士が、腹同士がくっつき合いスウツ越しにシルバーベアの体温がダイレクトに伝わる。

レッドボアも、己のちんぽに触れるシルバーベアのちんぽがビクビクと震えているのがわかった。それはかつての仲間を悪の道へ堕とそうとする状況に興奮している証。組織ダークラビッツの総統の洗脳は、これ程までに獣人を歪める力を持っているのだ。

力の入らなかった両腕が掴まれ、頭の上に移動させられる。無防備に開かれた掌にシルバーベアが掌を重ねると、スリスリと感触を確かめるかのように太指が這い回り、レッドボアの指と絡ませ恋人繋ぎのような格好になる。

「……ッ♡」

掌が、前腕が、二の腕が密着する。隙間なくシルバーベアのスウツに触れ、その感触がとても心地の良い物だと直接教え込まれる。目の前にあるシルバーベアの顔はヒーローらしからぬ厭らしい笑みを浮かべ、憔悴するレッドボアの眼差しを見つめていた。

「ほら……♡ 私達、こんなにくっ付いちゃっていますよ♡ 以前の私達ならこんな風に触れ合うことなどきっとなかったのでしょうね……♡ しかし、雄兎戦闘員になればまぐわい放題です♡ 雄の身体に欲情し、ずっと気持ち良くなれます……♡ 例えばこんな風に♡」

「お゛……ッ♡ お゛ッ♡」

シルバーベアの口が開き肉厚な舌がレッドボアの半開きの口へと伸びる。抵抗の術なく侵入を許したレッドボアの口の中を、シルバーベアの舌がまるでそれ自体が意思を持った生き物かのように蹂躙し始める。

「ちゅッ♡ ちゅッ♡ れろッ♡ ふッ♡」

「~~ッ♡ んッ♡ ちゅッ♡ ~~~ッ♡♡」

最早舌で舌を押しのけようともしない。しばらく蹂躙を許したレッドボアは舌を伸ばし、シルバーベアの舌と絡ませ始めてしまう。

「ちゅッ♡ ふッ♡ ぢゅるッ♡」

「ハッ♡ ぢゅっ♡ 〜〜〜ッ♡」

シルバーベアの両足に力が入り、レッドボアの太腿を両脇からギュウウ♡ と挟み込む。肥満体の雄の身体同士が密着する快感に、シルバーベアの両脚の間から伸びたレッドボアの足がビクッ♡ ビクッ♡ と痙攣する。

すると、レッドボアとシルバーベアの身体に異変が起き始めた。密着しているシルバーベアのスウツが広がり、レッドボアの身体を覆い始めたのだ。

「ちゅッ♡ そうです、良い子ですね♡ 総統閣下の洗脳を、雄兎戦闘員スウツを受け入れるんです♡ そうすれば、もっともっと気持ち良くなれます♡」

「う゛お゛ッ♡ お゛ッ♡」

「ああ……♡ レッドボアさんのちんぽ、こんなに大きくガチガチになってしまって♡ イきたいんですよね♡ 大丈夫です♡ もうすぐイけますからね♡」

きゅうう♡ とシルバーベアの手と繋がれたレッドボアの手が黒く染まっていく。シルバーベアの足が絡ませられた太股が、足が、漆黒の雄兎戦闘員スウツに覆われていく。密着した腹に悪の手先の証が広がっていく。

「総統閣下の能力はなんて素晴らしいんでしょう♡ 私を雄兎戦闘員に変えるだけじゃなく、私の手で旧友を雄兎戦闘員へと堕とす事ができるようにしていただけるなんて……♡ あッ♡」

ユサユサとシルバーベアの尻が揺れ始める。気が付けばレッドボアのちんぽに自分のちんぽを擦り付けるようにオナニーを始めていた。

「お゛ほッ♡ ちんぽッ♡ ちんぽ気持ち良いッ♡ 旧友を私の手で悪に染めているというのにッ♡ ちんぽが気持ち良くて腰振り止まりませんッ♡」

尻の上から生えるスウツに覆われてない白毛の尻尾がピコピコと動く。浅ましく腰を振り擦り付けられるシルバーベアの肉棒──その下の玉袋の錠前のマークが強く怪しく紫色に輝く。

「はあ゛ぁッ♡ ごめんなさいッ♡ 私も心のどこかではいけない事をしているとわかっているんですッ♡ でもちんぽが気持ち良くてッ♡ 総統閣下のご命令に従わなければいけないんですッ♡ レッドボアさんのちんぽに射精管理ちんぽスリスリしてしまうんですッ♡」

ちんぽ同士が擦れ合い、先走りが潤滑剤になりそれも快楽を享受する手助けをする。シルバーベアのちんぽを覆うスウツもレッドボアの身体へと侵食し、その仮性包茎ちんぽを管理する為玉袋と一緒に覆っていく。

「あ、ああ……♡ お゛ほッ♡ ちんぽイきたいのにイけなくて……ッ♡ はふう゛ぅ……♡ ムラムラが止まらないんですッ♡ ずっと気持ち良くて組織ダークラビッツの為に働いてしまうんですッ♡」

薄く開かれたシルバーベアの瞳に映るのは洗脳によって歪められた狂気の光だった。自分の行いに矛盾が生じているのはシルバーベア自身もわかっているのだ。自分が組織にとって都合の良いように洗脳された存在なのだと。しかし、快楽と共に刷り込まれた洗脳の強固さが、シルバーベアをヒーローではなく雄兎戦闘員として行動させる。

そしてとうとう、レッドボアの身体をスウツが覆い尽くしてしまった。

「イ゛ッ♡ ワシ、は、ヒーロー♡ ひ♡ 雄兎戦闘員などでは♡ 雄兎戦闘員♡」

加速度的に頭に流れ込む組織ダークラビッツの総統の洗脳に抗う為か、猪鼻と口元、耳以外を漆黒のスウツで覆われたレッドボアがうわ言のように漏らす。すると、レッドボアの両耳の間から突起物のような物が生え始める。

「おお゛ぉ……ッ♡ ワシはヒーロー♡ などでは♡ ワシは、雄兎戦闘員……?」

シルバーベアの前後に動き擦り付けられるちんぽと共にレッドボアの腰も動き始める。弱々しく、しかし確実に腰を持ち上げ、自らの意思でシルバーベアのちんぽに己のちんぽを押し付けていく。

「違うッ♡ ち♡ ワシは正義のヒーロー♡ 総統閣下に♡ 従い悪事を成すことがワシの使命♡」

突起物はレッドボアのヒーローとしての使命を、価値観を、倫理観を吸い上げ上方に伸びていく。そして、それはやがて兎耳の形へと変わっていく。

「イ゛ィッ♡ ワシは雄兎戦闘員♡ ちが♡ ちんぽ気持ち良イ゛ッ♡ 総統閣下に従う♡ イ゛くッ♡ 悪の手先ッ♡」

気持ち良さそうにシルバーベアのちんぽにちんぽを擦り付けていく。洗脳が進めば進むほど抵抗が薄れ、抵抗が薄れるほどに洗脳が強まる。頭の頂点に生えた兎耳が見慣れた雄兎戦闘員の物とほぼ同じ大きさになった。その瞬間だった。

「イグッ♡♡ イ゛ッ♡♡ イ゛ィーーーッ!!!♡♡♡」

抵抗虚しく、スウツに覆われた真っ黒なちんぽからレッドボアは射精した。包皮の形がわかるほどにぴっちりとスウツに覆われたレッドボアのちんぽは、己の腹とシルバーベアのちんぽに挟まれながらびゅ〜っ♡ びゅっ♡ びゅっ♡ と精液を放つ。

レッドボアが射精した事を確認したシルバーベアは上体を起こすと、奇声を上げながら射精の余韻に浸るレッドボアの姿を恍惚そうに見下ろしていた。

「はあ゛ぁ……♡ ハッ♡ ハッ♡ いい子ですね……♡ そのままくだらない使命と一緒に精液もどんどん出しましょうね♡ その方が気持ち良いですから♡」

スリスリと射精管理勃起ちんぽをレッドボアのちんぽに擦り付けてやると、精液の出が強まる。旧友が淫らな道へと堕ちていく姿を見てシルバーベアの背筋にゾクゾクと快感が走った。

「そうです♡ 使命を捨て兎耳を伸ばしましょう♡ そうしてちんぽと射精の事しか考えられない淫乱雄兎戦闘員に生まれ変わり、しっかりと組織ダークラビッツの為に活動できるよう、総統閣下に管理していただきましょうね♡」

「イ゛ィーッ♡ イ゛ッ♡ 〜〜〜ッ♡」

びゅっ♡ びゅっ♡ びゅっ♡ と最後に一際多く精液を放ってレッドボアの射精が終わった。シルバーベアのちんぽ、そしてレッドボアの腹や胸周りについた大量の精液が、事後も円滑な行動を行える為のタイツの自動洗浄機能によって吸収されていく。

しかし放たれた精液の量は凄まじく、中々吸収が終わらない。

「たくさん出ましたね♡ 耳もこんなに長く♡」

うっとりとした表情でレッドボアのちんぽ、そして頬を撫でると頭の頂点の兎耳に手を伸ばす。重量を感じる太く長い兎耳はレッドボアの正義のヒーローとしての使命、価値観を吸い上げ組織ダークラビッツに捧げた証。それはレッドボアが雄兎戦闘員となった証明の一つであった。

「どう? 終わった?」

突然、幼さの残る声が部屋に響いた。シルバーベアはその声を聞くと巨体に似合わぬ俊敏さで施術台を下り、両足を綺麗に揃え声の主──パーカー姿のストレンジラビットに素早く敬礼を行った。

「イ゛ィーッ♡ この通りスウツで全身を覆われ隷属の証である兎耳も生えました♡ レッドボアが総統閣下の支配下に置かれたのはほぼ確定かと思われますっ♡」

「そうなの? レッドボアさん」

未だ施術台の上に仰向けになるレッドボアに対しストレンジラビットは問い掛ける。しかしヘレッドボアの反応は無い。

「はあ……」

ストレンジラビットは面倒臭そうに溜息を吐くと、ズボンのポケットに手を突っ込み、寝そべるレッドボアを睨めつけるようにしながら低い声色で言い放った。

「僕の手下になったなら、両手を頭の後ろに回してそこにしゃがめ」

ビクンッ♡ とレッドボアの全身が震える。両腕の筋肉が膨れ上がると、その肉付いた上体が起き上がった。黒の雄兎戦闘員スウツに覆われた足が施術台から降り、どっしりと重量感を持って床に着けられる。

「……」

兎耳を付けた全身タイツに身を包んでいると言えど、レッドボアは数々の視線を潜り抜けてきた歴戦のヒーローだ。変態的な格好をしているとしても、鍛えられたその大柄な肉体から発される威圧感はまだ残っている。

レッドボアの巨体に気圧され、平静さを保ちながらもゴクリ、とストレンジラビットの喉が鳴った。洗脳が失敗に終わっていたとしても、この場には同じ最強のヒーローと謳われるシルバーベアがいる。圧倒的に不利な状況にいるのはレッドボアの筈なのだ。しかしそれでも油断が許されない圧がレッドボアにはあった。しかし。

「……イ゛ィーッ!♡♡」

レッドボアの口から放たれたのは、低音の聞き慣れた奇声であった。両手を頭の後ろに回しガニ股になる。まだ少し勃起しタイツにそのシルエットを浮かび上がらせたちんぽを無防備に晒しながら、レッドボアは静止したのだった。

その奇声はYESの意味しか持たない雄兎戦闘員の服従の掛け声。レッドボアはストレンジラビットの洗脳に屈したのだ。

「ふふ、あはは! おお~、凄い。これ、本当にあのレッドボアさんなんだ。炎を操って、どんな強いヴィランも倒して、たくさんの市民を助けた最強のヒーロー」

感心したかのようにストレンジラビットが声を上げる。低い声、逞しい牙、年齢を感じさせる色褪せた口髭。雄兎戦闘員スウツに覆われていない部分に残る特徴や声、体格の雰囲気から確かにフレイムヒーローレッドボアであることがわかる。しかしそれが完全に手中に収まったのだという事実にストレンジラビットは未だに実感が湧いていなかった。これで大ベテランのヒーローを洗脳するのが二回目だとしても、そう簡単に慣れるものでもないのだ。

「ん?」

そこでストレンジラビットはとある違和感に気付く。ガニ股になった事で無防備に晒されるレッドボアの股座。未だちんぽは勃起しているものの、大きさから見て完全な勃起には至っていないようなのだ。

「僕を前にしたらシルバーベアみたいにもっとビンビンになるよう洗脳されてるはずなんだけど……どこか洗脳が不完全なのかな」

顎に手を当てストレンジラビットは思案する。悪に手を染めた幼い後輩を相手に、ベテランの元ヒーロー二人は敬礼とエロ蹲踞の体勢で命令が下るのを大人しく待っている。

「興奮させればいつもみたいに簡単に管理できるか、レッドボアさん、そのポーズのまま腰振ってよ」

「……ッ♡ イ゛ィーッ♡」

しばらくしてストレンジラビットが命令を下すと、レッドボアはそれに従い腰を振り始める。重たい上体を支えるために太腿を膨らませヘコ♡ ヘコ♡ 雄兎戦闘員に覆われたスウツを前に突き出していく。

「……」

腰が前に突き出される度にタイツに抑えつけられたちんぽがビクッ♡ ビクッ♡ と震える。腰振りで確かに快感は感じている。しかしその動きは酷く緩慢でどこか慣れていないというか、どこか躊躇している様子だ。

「やっぱりちょっと躊躇ってるね。駄目じゃんシルバーベア、ちゃんと洗脳しなきゃ」

「イ゛ィーッ♡♡ 申し訳ありません、総統閣下♡♡」

洗脳はストレンジラビットの異能力によるもので、シルバーベアに一切の非はない。しかし完全な支配下に置いたシルバーベアは主であるストレンジラビットの言葉に逆らうことは出来ない。

「しばらく射精はお預けだね」

「……ッ♡ イ゛ィーッ♡ 総統閣下、どうかお許しをっ♡ 先程からずっとイきたくて仕方ないのですっ♡ ずっとちんぽが気持ち良くて、精液で金玉パンパンなんです♡ 今すぐシコシコしてびゅーびゅー精液出したくて仕方がないんですっ♡」

敬礼を崩さないようにしながら、微かに腰を振りながらシルバーベアは無様に乞う。玉袋を覆う雄兎戦闘員スウツに浮かび上がる錠前のマークは、一際強く紫色に光っておりシルバーベアの限界を視覚でも見ることが出来た。

「はあ……じゃあレッドボアさんの横で一緒に腰振ってお手本見せてあげてよ、そしたら一緒に射精させてあげるからさ」

「……ッ♡ イ゛ィーッ♡ 総統閣下、ありがとうございますッ♡ 雄兎戦闘員二百十五号の服従証明変態腰振り、どうかご覧下さいッ♡」

シルバーベアは素早く頭の後ろに両手を回しエロ蹲踞の体勢になると、ヘコヘコヘコヘコ♡ と腰を前後に振り始めた。スウツにちんぽが擦れる少ない刺激で快楽を貪る為の必死な腰振り。その速度はレッドボアよりも速く、その様はずっと間抜けであった。

「ほら、レッドボアさんもシルバーベアみたいに腰を振らなきゃ。変態雄兎戦闘員失格だよ」

「ぐッ♡ イ゛ッ♡ イ゛ィ……ッ♡」

しかし総統であるストレンジラビットに命じられてもレッドボアの動きは緩慢なままだった。

「……刺激が足りないのかな」

ストレンジラビットがそう言葉を漏らし、レッドボアに歩み寄ろうとしたその時であった。

「イ゛……ッ♡ や、め……♡」

レッドボアの言葉に驚きストレンジラビットの動きが止まる。まただ、とストレンジラビットは思う。シルバーベアも同じ事があった。ヒーロー呼ばれる者達は、洗脳された後も意識を呼び戻す時があるのだ。

「止めるんだ、ストレンジラビット君……ッ♡ 洗脳で、君の正体はわかった♡ イ゛ッ♡ 犯した罪も決して小さな物では無い……ッ♡ しかし、まだ間に合うッ♡ 君はまだ若い♡ 罪を償い、共に平和を守るヒーローに戻るのだッ♡」

腰を振りながらだが、確かにレッドボアはそう言った。洗脳によって刷り込まれた雄兎戦闘員としての在り方を跳ね除けながら、ストレンジラビットを諭そうとしているのだ。

「凄いや、まだ抵抗できてるなんて。いや……やっぱり即興の洗脳じゃなくて、丁寧にマッサージして身も心も無防備ししないと駄目ってことか。それじゃあ……」

しかしレッドボアの親身な言葉もストレンジラビットの心には響かない。状況を冷静に分析した後、再びレッドボアの元へと歩み始める。そしてエロ蹲踞になっても頭の高さでストレンジラビットに勝るレッドボアの目の前に立つと、その右足を持ち上げ無防備なレッドボアの股間を蹴りつけた。

「ギッ!?♡ イ゛、イ゛ぃい゛ッ♡♡♡」

「こうやって虐めてあげれば喜んで興奮してくれるよね」

グリグリとスリッパを履いた足でレッドボアのちんぽを踏みにじると、ストレンジラビットの頭上から低く熱の籠った呻き声が降り注ぐ。スリッパ越しにも、少しずつレッドボアの逸物が大きくなっていく事をストレンジラビットは感じ取っていた。

「やっぱり洗脳が全く効いていない訳じゃないか。どう? 気持ち良いでしょ? 歳下の総統にちんちん踏まれるの」

「イ゛ッ♡ 気持ち、良くッ♡ な……♡ イ゛ィッ♡ 気持ち、イ゛ィッ♡♡」

ヘコ♡ ヘコ♡ ヘコ♡ と徐々にレッドボアの腰を振る速度が上がっていく。それに合わせてピク♡ ピク♡ と兎耳が跳ねる。洗脳に耐え、ストレンジラビットを諭そうとしたレッドボアの高潔な精神ですら吸い上げ、雄兎戦闘員として相応しい低俗な物へと書き換えようとしているのだ。

「ほらほら」

「イ゛ッ♡ イ゛ィーッ♡ イ゛ィーッ♡♡」

レッドボアの奇声に混じって再び部屋に湿ったような下品な粘着音が響き始める。レッドボアのちんぽの先端から先走りが溢れ、雄兎戦闘員スウツとスリッパを濡らしているせいだ。猪鼻から荒い鼻息が放たれストレンジラビットの頭に掛かる。自分の手で……足で淫らに堕ちていく歳上の憧れのヒーローの姿にストレンジラビットは嗜虐心をそそられ、愉快そうに口の端を歪めながらそのちんぽを足で弄んでいく。

「おっ、出て来たね」

「イ゛ッ♡ イ゛ぃい゛……ッッ♡♡」

レッドボアの玉袋を覆う雄兎戦闘員スウツ。パンパンに膨れ上がったそこに白の錠前マークが浮かび上がる。それは紫色に怪しく光り始め、レッドボアはこんな状況でも恥ずかし気もなく射精がしたいのだとストレンジラビットに教える役割を果たす。

「こんなちんちん大きくして、射精したくて仕方なくなっちゃって……レッドボアさんもヒーロー失格だね」

「ち、ちが……ッ♡ イ゛ィーッ♡♡」

「違わないよ。ほら、どんどん光が強くなってる。僕に踏まれて興奮しちゃってるんだよね? ヘコヘコ腰振ってイきたくて仕方ないんだよね? でも残念、レッドボアさんの射精は僕が管理してるからイけないよ」

「……ッ♡♡」

ストレンジラビットに罵られ踏みつけにされながらもレッドボアの勃起は収まらない。それどころか痛い程に怒張しビグッ♡ ビグッ♡ と震わせて気持ちが良いと言外にアピールする。腰を振る速度も、いつの間にか横にいるシルバーベアと同じになっていた。大ベテランの最強ヒーロー二人は、この瞬間確かにただの変態に成り下がっていた。

「レッドボアさん、イきたい? イきたかったら自分がヒーロー失格だって認めると良いよ。自分が僕の奴隷、変態ホモの雄兎戦闘員だって認めなよ。そうすれば、僕が上司としてレッドボアさんに射精許可をあげるからさ」

「イ゛……ッ♡ ワシはッ♡ お゛ぉお゛……♡」

「ほら……認めなよ。ほらっ♡」

グリィッ! とストレンジラビットが強めにレッドボアの肉竿を踏みつける。途端にレッドボアは「イ゛ィーッ♡♡」と情けない奇声を上げて全身を震わせた。上体を支えエロ蹲踞を維持する両足がビクビクと震える。おそらくストレンジラビットの踏みつけによって絶頂に達したのだ。しかしスウツによって射精が禁じられ、その鈴口から精液が放たれることはない。

「こうやって弄ばれるのが大好きな変態になったんだって認めろっ♡ 僕の奴隷、雄兎戦闘員になったって認めろっ♡」

「イ゛ィッ♡♡ イ゛ィーッ♡♡」

再びレッドボアが全身を激しく震わせる。ブフーッ♡ ブフーッ♡ という荒い鼻息が部屋に響き渡る。露出したマズルから汗が滴りポタポタと落ちる。レッドボアの限界を悟ったストレンジラビットは口の端を上げると、今度は痛い程に勃起した肉竿を優しく足で上下に擦り始めた。

「お゛ッ♡ お゛ぉお゛ッ♡ お゛ッ♡」

「僕が喜ぶように射精乞いしてみて。わかるでしょ? 出来たら射精させてあげるからさ」

亀頭を、裏筋を、玉裏を優しく擦り上げるストレンジラビットの足の動きと、甘美の言葉にレッドボアは口を開いた。玉袋部分に浮かび上がる錠前のマークは強く輝き、シルバーベアの物と同等の光を放っている。

「お、お願い致しますッ♡」

「ん?」

レッドボアの言葉にストレンジラビットが聞き返す。洗脳によってストレンジラビット──総統の喜ぶ言葉はレッドボアにはわかっていた。ただ、歳上の男としてのプライドが、悪に屈してはならないという正義のヒーローとしての矜持がそれを発することを許さなかったのだ。

「イ゛ィーッ! お願い致しますッ♡ このワシ、レッドボアはヒーローではなく今すぐ射精したくてたまらない肉欲に溺れた一介の変態親父でありますッ♡ どうかこのワシに射精許可をッ♡♡」

しかし、レッドボアは確かにそう言ってしまった。歳上の男としてのプライドが、悪に屈してはならないという正義のヒーローとしての矜持が、射精したいという単純な雄の欲求に屈してしまったのだ。憧れの最強のヒーローが自らの意思でヒーローをやめる瞬間を見たストレンジラビットは心底愉快そうに、意地の悪い笑みを浮かべながら言葉を発した。

「ヒーローではない変態親父? そんな事はわかってるけど……まだ足りないよね? ヒーローじゃないなら何? レッドボアさんが射精を乞う相手は誰なのかな?」

ストレンジラビットの他人を小馬鹿にしたような言葉に、レッドボアは怒りを覚えるのでもなく踏みつけにされたちんぽを震わせて反応する。そして並大抵のヴィランなら聞いただけで怯えてすくむような低音で、威勢良く声を張り上げる。

「イ゛ィーッ! お願い致しますッ♡ 総統閣下ッ♡ このワシ、レッドボアはヒーローではなく総統閣下の忠実なる下僕、変態ホモの雄兎戦闘員でありますッ♡ どうかこのワシに射精許可をッ♡♡」

「ぷッ! あはは! やっぱり駄目じゃん~。僕の洗脳の前には歴戦のヒーローもただの変態に成り下がっちゃうんだなぁ。あ、シルバーベアも一緒に宣誓してよ。そうしたら射精させてあげるから」

レッドボアのちんぽから足を離すと、今度はシルバーベアに語り掛ける。ストレンジラビットの言葉を受けたシルバーベアは辛抱たまらなさそうに口を開け、半ば上擦ったような声で宣誓する。

「イ゛ィーッ♡♡ 私はシルバーベア改め雄兎戦闘員ニ百十五号でありますッ♡ これからも組織ダークラビッツに、総統閣下に永遠の忠誠を誓いますッ♡ どうかこの私に、哀れな雄兎戦闘員ニ百十五号に射精のご慈悲をッ♡」

既に壮年の猪と白熊の二人にプライドなど残っていない。射精の為に背一杯歳下のストレンジラビットに媚びを売る姿に歳上としての威厳など存在していなかった。ポケットに手を突っ込みニヤニヤと笑みを浮かべ続けているストレンジラビットに対し、射精許可が下るのを心待ちにしながら恥も外聞もなく必死に腰を振り続けている。

「あはは! いいよ。じゃあ二人に射精許可をあげるね」

「「イ゛ィーッ♡♡ ありがとうございますッ♡♡」」

「シルバーベア改め雄兎戦闘員二百十五号ッ♡」

「レッドボア改め雄兎戦闘員二百十六号ッ♡」

「「これより服従証明の射精を致しますッ♡♡ 組織ダークラビッツ万歳ッ♡♡ 雄兎戦闘員万歳っ♡♡ 総統閣下、万歳イ゛ィぃッ♡♡」」

ストレンジラビットの言葉に二人は声を揃えて宣誓した。その瞬間、二人の玉袋に浮かび上がった錠前のマークが施錠された物から開錠された物へと変わる。そして。

「「イ゛ィーーーーーッッ!!♡♡♡」」

びゅ~~~~ッ♡♡ びゅるるるるッ♡♡ びゅッ♡ びゅッ♡ びゅ~~~~~~~ッッ♡♡♡

上向きに収納された二人のちんぽから、雄兎戦闘員スウツを貫通して精液が勢い良く噴き上がった。管理され、弄ばれることによって興奮し大量に製造された精液の勢いは凄まじく、重力に逆らって二人の胸元にまで掛かってしまう。

「イ゛ッ♡ イ゛ィッ♡ イ゛ィイッッ♡♡」

「イ゛ぃ―ッ♡ イ゛ッ♡ イ゛ッ♡」

それぞれがそれぞれの快感に浸りながら、低く上擦った奇声を口の端から漏らす。管理され射精乞いをした末の待ちに待った射精はヒーローであった頃に行った全ての射精よりも気持ち良く、刷り込まれた雄兎戦闘員としての使命が正しい物なのだと二人の精神を歪めていく。ヒーローをやめて悪に屈して良かったと。雄兎戦闘員になることを認めて良かったと。

「イ゛ッ♡ イ゛……ッ♡」

二人の両耳の間に伸びた兎耳がピィンッ♡ と伸びる。それはヒーローとしての使命と価値観を、組織ダークラビッツに、総統に捧げた証。射精の快楽に浸り奇声を上げ続ける姿を見れば、射精が終われば何度か正気を取り戻しかけた二人も完全な雄兎戦闘員になるであろうことが簡単に想像できた。

「わ~、二人共、たくさん出たね」

しばらくして二人の射精が終わる。大量に噴き出した精液はすぐにはスウツに吸収されず、床にも大量に飛び散ってしまっていた。二人の元ヒーローは肩で息をしながら頭の後ろに両手を回しエロ蹲踞の体勢を維持し続けている。これまでの経験から見ても、射精がしたければしたい程頭が淫欲に染まり、射精許可を餌にぶら下げる事でストレンジラビットは雄兎戦闘員の行動を支配しやすくなっていた。逆に言えば射精直後の二人は最も支配し辛い状態。今ならレッドボアも先程のように抵抗する事ができるかもしれないのだ。

「すっきりした? それじゃあレッドボアさん。ちゃんと洗脳されているか確認したいからもう一度僕の前で宣誓してよ」

洗脳され増幅させられた性欲と雄兎戦闘員スウツによって肥大化させられた精巣は、この瞬間にも大量の精液を製造し続けている。今なら抵抗できるかもしれないのではなく、今抵抗できなければ駄目なのだ。レッドボアは肩で息をするのを止め、一瞬の静寂が訪れる。そして。

「イ゛ィーッ! 服従証明射精を見ていただきありがとうございました! 射精によりムラムラも解消されスッキリ致しましたが、この通り洗脳はしっかりと根付いております! これからもレッドボア改め雄兎戦闘員二十六号は総統閣下様の、組織ダークラビッツの奴隷として精進致します!」

ハキハキと知性の宿る威勢の良い声でレッドボアはそう宣誓した。玉袋には薄く錠前のマークが浮かび上がっており、先程のような酷い興奮状態ではない事が伺える。ストレンジラビットの洗脳は深いところまで根付き、平常な状態であってもレッドボアを変態ホモの雄兎戦闘員へと貶める事に成功してしまっていた。

「あっははは! 大成功! レッドボアも僕の奴隷になっちゃったか!」

ストレンジラビットが声を上げて笑う。その姿を見ながらレッドボアとシルバーベアは、最後に与えられた命令を守り口を真一文字に結びエロ蹲踞の姿勢を保ち続けていた。

「最強ヒーロー二人が堕ちたなら次も簡単か。手早くいきたいから、次も同じ方法で洗脳してもらおうかな……。次は残る最強のヒーロー、ブラウンベアとバーナード司令だね」

邪悪な計画を立てるストレンジラビットの言葉を聞きながら二人は大人しく待機している。従順な姿を見せる二人に、ストレンジラビットは新たな命令を下した。

「二人はまだ表向きはヒーローとしてヒーロー本部に戻ってよ。手が欲しくなったら呼ぶから、その時は雄兎戦闘員として来てね……そして大事なヒーロー本部ですることなんだけど」

顎に手を当てながらストレンジラビットは続ける。

「今シルバーベアがレッドボアにしたみたいに、二人でブラウンベアとバーナード司令を雄兎戦闘員に洗脳してよ。わかった?」

レッドボアが一度諭そうとしたストレンジラビットの悪事に手を貸せという命令に二人のヒーローは。

「「イ゛ィーッ!! 了解致しました、総統閣下!」」

素早く立ち上がり、勃起したちんぽでスウツを張り詰めさせながら美しい敬礼でもって答えるのであった。

こうしてシルバーベアに続きレッドボアもストレンジラビットの洗脳に屈し、組織ダークラビッツの一員に加わってしまった。残る最強のヒーローはブラウンベアとバーナード司令の二人。

ヒーロー本部の崩壊は確かに近づいているのだった。

続く……?

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