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十分後

パン!ズパン!

リング上では太一郎と志摩子の試合が続いているが、もはやそれは試合と呼べる状況ではなかった。

志摩子はダメージと疲労で立っているのがやっとという様子である。   意図的にボディを狙われたのか、顔には大きな腫れや傷は無い。

しかし内蔵へのダメージで呼吸は乱れ、顔色も赤く変色している。

もはやお嬢様然とした表情を取り繕う事もできなくなったその顔は、目を見開き、口を開けてえずき、口元からよだれが垂れている。

ガシッ

「おいおい、またクリンチかよ? 男にそんなに身体を押し付けるなんて、はしたない女だなぁ」

「はぁ・・はぁ・・うぅ・・」

ドン!

「ぐふぅ!」

クリンチでしがみついている志摩子の脇腹を、太一郎の拳がえぐっていく。

ドス!ドス!「んぶっ!んんっ!」

ボディをえぐられる度、志摩子の目は見開かれ、 うめき声が漏れる。

「んああっ!」

耐え切れず志摩子がクリンチを解いて、太一郎から逃げるように身体を離す。

「はぁ・・・はぁ・・うぁあ・・・」

度重なるボディブロウで腕も上がらないほど弱っている志摩子

ダダッ

そんな志摩子に容赦なく太一郎が迫る

バン!ババン!ズバン!

バコォ!

一気に間合いを詰めた太一郎のラッシュが、ロープ際で逃げ場のない志摩子を滅多打ちにする。最後にこの日一番の威力のこもった右ストレートが、正面から志摩子の顎を打ち抜いた

「あ・・・が・・・」

ズン

そして、志摩子の意識は途切れた

___________

ザバァ!      「っは!?」

志摩子が目覚めると、そこはまだリングの上だった。頭から水をかけられたため、びしょ濡れである。

「目が冷めたか?志摩子ぉ」

立場を誇示するように自分をまたいだ太一郎が、にやにやしながら志摩子を見下ろしている。

「いつまで寝てるんだ?つづきをやるんだろ?」

グローブを付けたままの手を伸ばす太一郎。

ビクゥ!

「・・・」

「ハハッ、自分が女だって事を、やっと思い知ったみたいだなぁ」

「うう・・」

俯いたまますすり泣く志摩子。

「じゃぁボクシングはここまでだな。

この後は別のやり方で、躾の続きをしてやるよ・・・楽しみだなぁ」

_____________

今回はこんな感じのリョナいお話を作ってしまいました!

僕はこういうのも好きなので、ついつい作ってしまうことがございますね!
それではまた次回の作品でお会いしましょう!ばいなら!

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Comments

Courteney Sato

i loved it! hope theres more maledom boxing in the future :)

takoyaki

Thanks for the comment! Next time it's wrestling, but there will be men too!