プロスタイルバトルを創る上でのお話その1 (Patreon)
Content
色々な事があって、個人的に制作意欲というか
ライフワークというか、キャットに携わって20数年やってきてるウチに
心身ともに削れてきているので
自らを奮い立たせる為と
頭の整理とか、記録なんかも兼ねて
少し記します。
そもそもプロスタイルバトルってどうやって生まれたのか
当時、国内メーカーでのキャットファイトの殆どは
女の掴み合いの喧嘩や罵りあい等が主流で
それが正義だ!だからそれを撮れ!と実際キャットのマニアでも無い方主導の元
撮影されることが普通でした。
いや、自分としてはそれを否定するつもりは無いんですが
ディレクションをする上で、あまりにもコントロールが効かない部分が大多数を占めるそのやり方(本気で闘わせろ!)は
①そもそもやる人が滅多にいない
腕自慢(妄想の世界に生きている人)の女王様やお金くれるならなんでもいいからヤラせてよっていう類の人
②当然ルックスのレベルは期待できない
まぁ、エッチな系統になるアングラサブカルジャンルですし、綺麗な女の人はそんな醜悪な世界をやりたがるワケもなく、やる人っていうのはまぁ、・・・そういうことになります。
③内容は人によりけりで、良いものだとしても本当にワンパターン
女の人は闘う様に設計された生命体ではないので、子供の喧嘩みたいな感じの域をでません。それが良いと言われればそれまでですが、まぁ・・・厳しいですよね。
他にもネガティブな部分はかなり多く、正直疑問だらけでした。
●プロスタイルは制作者としての闘いの歴史●
そんなこともあり、ある一定のプロレス的世界観の作品制作の提案をしました。
結果はもう本当に否定の嵐でした。
・プロレスはまがい物
・本気じゃない
僕が制作するより前に撮影していた方が若干のプロレス要素を取り入れたものをやっていた事があり、その方が上層部とバチバチにやりあって(超不義理な辞め方)たのもあり、お前もアイツと同じだ!だから悪だ!
というレッテル張りから、なんとか頼み込んでスタートしました。
★どインディ作品は地獄のルールの中制作される
初期の撮影では現場到着から撤収まで3時間という鬼畜な条件の中行われます。
・現場到着
・環境の設置
ガラス張りのジム全部に幕を張り、カメラ・照明のセッティング、出演者への衣装などの用意
この時点で最低30分は吹っ飛びます。
3~4名現場にいますが、実質動いているのは2名ですので。
つまり、撤収前にもそれだけかかります。
ということは残り2時間。
作品としては最低でも40分はなければなりません。
室内での移動やインタビューなどのシャワー・着替え、その他諸々で時間は消えていきます。
そしてディレーションスタート。
まったく運動ができない
そもそもプロレスなど知らない
別に闘う為の演技など知る由もない
さらに言えば賢いわけではない
そんな子達を相手に極度のタイムリミットがある中、頭をフル回転させながら撮影を続けます。
どうすれば女の子に伝わるのか?
技をどうかければいいのか、教え方は?加減の仕方は?
編集されたあとどう映るのか?癖の強い女の子達を相手にどうふるまうべきか?
・・・そんな日々が続きます。
粗削りながら多くの失敗と成功を繰り返し
何度も何度も何度も何度も何度も
今もそうですが何度も辞めようと思いながら撮影しているうちに
少しづつ購入していただける方々が増え
数年後、環境の改善がなされていきます・・・・
次回、そのあたりの事にも触れたいなぁ・・・。