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ぽっちゃりフェチのあなたは、pixivやTwitterでイラストを閲覧するときに少しでも違和感を覚えたことがありませんか?

「同じぽっちゃり、肥満化タグなのに毛色がちがう」と。

実は私もそのように感じたことがあります。


今回はこの感覚をもう少し掘り下げていこうと思います。

あの違和感の正体が気になるひとは是非5分ほどお付き合い下さい。


結論としては、

「外見・内面の2点において、ぽっちゃり体型への正反対の捉え方が存在する」と考えています。

これからこの2点について、まずは外見の観点から考えます。

ぽっちゃりした「外見」をどう捉えるか

はじめに、結論としては


a. ぽっちゃりそのものが好みの人 ⇒  プラスと捉える

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 ⇒ マイナスと捉える


です。

2つを順番に詳しく見ていきます。


a. ぽっちゃりそのものが好みの人 の場合


基本的に脂肪を肉体美の要素として考えているとしてよいと思います。なのでぽっちゃり特有の身体のラインとか脂肪の量感にはとても敏感で、重要なこだわりポイントです。


また、ぽっちゃり = プラス要素であることから、彼らが求めているのはやはり美少女、美女です。顔も端正であるに越したことはないでしょう。


b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 の場合


脂肪は少なからず怠惰や凋落、不運、はては凌辱の象徴として描かれていることが多いと感じます。


また、過程を重視するのでぽっちゃり体型はあくまでもとの体型より太く描かれている事実が重んじられるのでは?と考えられます。


つまり、ぽっちゃり特有の身体のラインなどはさして重要ではなくなります。顔も美形を保っている必要性はないです。


このことから、そもそも表現手段が絵である必要性は薄いです。

むしろ文章(SS)の方が過程を伝えるのに長けているかもしれません。


もうひとつ「そもそも論」を挙げると、変化後がぽっちゃりである必要性も薄いです。


強い恥じらい、つまり辱めを与えるための手段にたまたま肥満が抜擢されただけで、ほかのマイナスの状態変化でも構わないものと思われます。

たとえば美少女を暗くてパッとしない女性(喪女というらしい)に変えるなど。

ぽっちゃりした「外見」をどう捉えるか のまとめと、予想される反論

ここまでで話した内容の結論を再度まとめると、

ぽっちゃりした外見の捉え方について、こういったことが言えます。


a. ぽっちゃりそのものが好みの人 ⇒  プラスと捉える

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 ⇒ マイナスと捉える


となると、こういう反論が考えられます。


「いや、ぽっちゃり体型そのものが好きなのに肥満化が好きな人もいるだろ!」

=「そもそも a ≒ b ではないか」


「ぽっちゃり体型そのものが好きなのに

 堕落や怠惰の象徴としてのぽっちゃり体型を描いて(嗜んで)いる人も多い!」

=「a ⇒ プラスと捉える が間違っている」


正直、かなり乱暴な分類をしているので完璧には切り返せませんが、これについても持論はあります。


「ぽっちゃり体型そのものが好きなのに肥満化が好きな人もいるだろ!」

肥満化ジャンルで描かれているからといって太る過程を重視しているとは限らないと言えます。


というのも、ぽっちゃり体型を表現するときには、2つアプローチがあります。


シンプルに肉付きよく描く方法と、

もうひとつはより痩せた人を隣に置く方法です。


これらを併用して、かつ「より痩せた人」に「過去の姿」を採用すればジャンルは必然的に肥満化になります。他の候補としては「痩せている友人」、「着やせ姿」、「アプリで加工した姿」なんかがありますね。たまたま「過去の姿」なだけです。


(参考 肥満化ジャンルでありながら最後の3枚は「より痩せた人」≠「過去の姿」)


「ぽっちゃり体型そのものが好きなのに

 堕落や怠惰の象徴としてのぽっちゃり体型を描いて(嗜んで)いる人も多い!」

社会通念上そういったシチュエーションが一般的で、受け入れられやすいから採用しているだけで、そこは本質ではないかもしれません。



ここまでは外見の面から考えていましたが、次は内面にスポットを当ててみます。

特筆すべき違いとして、肥満化ジャンルにおける内面の変化が挙げられると思ったので、主にそれについて書きます。

ぽっちゃりした人の「内面の変化」をどう捉えるか

ぽっちゃりした人の内面の変化に対する捉え方 の結論は、


a. ぽっちゃりそのものが好みの人 ⇒  マイナス→プラス or 変わらない

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 ⇒ プラス→マイナス


です。

2つを順番に詳しく見ていきます。


a. ぽっちゃりそのものが好みの人 の場合


脂肪=肉体美という人たちなので、特に劣等感など抱くこともなく、良好な精神状態で描かれていることを好みます。


よって肥満化ジャンルにおいては、精神面は特に変化なし、もしくはプラスに転じているものを、加えて二次創作の場合は変化しないことをより好む傾向にあると見ています。


これはなぜかというと、後者の「太る前後で内面が変わらない」というのは


もともと健啖家やインドア派などぽっちゃりとしての資質を持つキャラクターをその通り太ましく描く


という行為の結果と言え、これにより外見は変われど内面を変化させないことで大きくイメージを損なわない二次創作となるからです。


たとえば、

「私に天使が舞い降りた!」の「みゃー姉」(ひきこもり・趣味がお菓子作り)

「アイマス」の「三村かな子」(趣味がお菓子作り)

などはムチムチに描かれることが比較的多いのではないでしょうか。




こんな感じで、「その方が大衆にとって可愛いから」という理由で華奢に描かれているぽっちゃり要素もちのキャラを二次創作でぽっちゃりに描くのはぽっちゃりそのものが好みの人あるあるだと思います。


「その方が大衆にとってかっこいいから」という理由でツヤツヤの鱗をまとって描かれていたティラノサウルスのふわふわ羽毛説を唱えるみたいなノリです。

あ、最近はまたウロコ説が主流らしいです。


🦖…分かりにくいですか?すみません


b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 の場合


脂肪=怠惰や凋落、不運、はては凌辱の象徴という人たちなので、劣等感や無力感、無気力感を帯びた状態で描かれているものを好む傾向が強いかなと思います。


となると、肥満化ジャンルの内面の変化としては、もう言わずもがなプラスからマイナスへのギャップがあるものが好まれる、と考えられます。

快活→(自信の喪失)→根暗 みたいに。


ここで真ん中にわざわざ書いた

→(自信の喪失)→

が割とキモかなと思っていて、精神面に変化が生じたということはある地点から別の地点へ至る「過程・物語」が必ず存在していて、それがフェチの対象なんだと解釈しています。


二次創作だと、特にキャラクターはお構いなしな印象ですね。ぽっちゃり要素を持っていようがなかろうが関係ないイメージです。むしろぽっちゃり要素を持っていないキャラだからこそ、でしょうね。

ぽっちゃりした人の「内面の変化」をどう捉えるか のまとめと、予想される反論

後半の内容の結論を再度まとめると、


ぽっちゃりした人の内面の変化の捉え方について、こういったことが言えます。

a. ぽっちゃりそのものが好みの人 ⇒  マイナス→プラス or 変わらない

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 ⇒ プラス→マイナス


予想される反論としては、

「a, ぽっちゃりそのものが好みの人 ⇒  マイナス→プラス

 ↑これはおかしくない?内面の変化の過程を楽しんでることにならない?」

ですかね。


これに対する反論としては、先ほど挙げた架空の反論

「ぽっちゃり体型そのものが好きなのに肥満化が好きな人もいるだろ!」

への反論とほぼ同じ内容です。


ぽっちゃり体型を引き立てるためにより痩せた体型を描く必要があると感じた

↳始まりと終わりの地点ができたので必然的に過程もできる

 ↳今回は精神面の変化をマイナス→プラスにするのがよさそうだ


という流れであれば、精神面の変化の過程は単なる副産物に過ぎません。


対して、b. ぽっちゃりになる過程が好きな人


こういう精神面の変化の過程を描きたい

↳始まりはこれで、終わりはこれ


のように、こちらは過程を描くのが第一の目的という点でここも対照的かなと感じます。

本記事:ぽっちゃり好きには2種類ある のまとめ

今までの話をまとめます。


ぽっちゃり体型の外見の捉え方

a. ぽっちゃりそのものが好みの人 ⇒  プラス

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 ⇒ マイナス


ぽっちゃりした人の内面の変化の捉え方

a. ぽっちゃりそのものが好みの人 ⇒  マイナス→プラス or 変わらない

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 ⇒ プラス→マイナス


ということで、おおざっぱに


a. ぽっちゃりそのものが好みの人 は ぽっちゃりをプラスと捉えている

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人 は ぽっちゃりをマイナスと捉えている


と要約できそうです。


意外、というか不思議な点は、

b. ぽっちゃりになる過程が好きな人の中にぽっちゃりをプラスに捉えている人はいない(実際は「少ない」)ということ。

たしかに…今までいろんな作品を見てきてなんとなくそういう傾向はあるような気がします。


もちろんこれは極論です。

この結論を出すのに都合の悪い例外をたくさん無視しているでしょうし、

実際は個人の中に、作品の中にグラデーションがあります。


たとえば、

いやぽっちゃりは可愛いけど、確かにだらしない印象はぬぐえないよね、という人が創作をする場合、ぽっちゃりをプラスと捉えた作品も作るし、マイナスと捉えた作品も作る。


また、その中のいち作品だけを見ても

「どちらかというとぽっちゃりをプラスと捉えている」

「どちらかというとぽっちゃりをマイナスと捉えている」

と、一方に振りきっていなかったりする。


まあ、当たり前ですね。

にんげんだもの 


ここまで読んでくださりありがとうございました。

お疲れ様です。それでは。

          しをり◙

蛇足

これを書いていて思ったのが、

私はやっぱり a. ぽっちゃりそのものが好みの人 ですね。

食べるのが好きとか、出不精とかぽっちゃり要素を持っているキャラを見かけたらついつい想像してしまいますしね。

(ところで出不精って言葉の響き残念すぎませんか。デブショーですよデブショー)


最近だと、東北きりたん。


いやいや、可愛すぎる。

後ろ姿の脇腹のムチムチ感、とても小学生とは思えないお尻、極めつけは

上半身は着物でガードしたかと思いきやミニスカ生足ずどーん!!ですからね。

この記事のアイキャッチではこちらを模写させていただきました。


正直めちゃくちゃスケベですよね…

太ももフェチなので、こういうムチムチでパンパンの太ももほんと堪らないです。


以前からYouTubeできりたんに歌わせてみた系動画をちょくちょく見ていたので

漠然と好きだったんですよね。きりたん。

ついでに一番のおすすめを貼っておきます。

ちょっと懐かしめ~最新の定番J-POPとヒップホップの名曲をおもに歌ってくれてるチャンネルなのでよければどうぞ。

ちなみにSOUL'd OUTも好きです。衝撃を受けるほどの聴き心地の良さ。

記憶を消してもう一度聴きたいほどです。


話が逸れました。

あのイラストを見て、そういえばきりたんのこと何も知らなかったなーとググってみると、


>趣味 ずん子好き、ゲーム、ひきこもること、同人誌漁り


(…ぽっちゃり属性…?ぽっちゃり属性だッ!)

(大衆ウケのためにスラッと描かれてるけど

本当は多少ぽっちゃりしているに違いない!!)

(商業主義という名の化けの皮を剥がせばそこにはあの房さんのようなぽちゃきりたんがいるに違いない!!!)


…と、二次創作でぽっちゃりさせても違和感のないキャラ設定を見つけて、にわかにテンションが上がってしまいましたね。


今度は自分でも描きたいですね。


ここまで本当にお疲れ様でした。

それでは。

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Comments

Anonymous

はじめまして。素敵なイラストいつも楽しみにしています。 丁寧な文体の考察ながら、並々ならぬカロリー…じゃなかった、並々ならぬ熱量を感じ取れました。

コメントありがとうございます。 サクッと書くつもりが思った以上に長くなってしまって自分で書いてて困惑しました笑