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第七特異点。世界を覆い尽くすほどのラフムの群れに、カルデアは敗北した。

怪物たちで溢れ返るバビロニア。女性サーヴァントたちは退去することすら許されず、一人残らず苗床とされた。

無論、カルデアが誇る一騎当千のデミサーヴァントも例外ではない。

マシュ・キリエライト。彼女もまたラフムによる支配を受けていた。

「くっ、ううっ……はぁ……ッ♥」

「キキキ、オ前タチ終ワッタ。コノ世界終ワリ」

「はぁ、ああっ……そんなッ……♥」

およそ世界の九割を埋め尽くしたラフム。

当然逃げ場など何処にもなく、マシュの体は囚われとなっていた。

(ッ、こんなところで終わるわけにはいかないのに……! 力が、入らなくて――すみませんマスター……私っ……!)

力及ばず、カルデアは特異点修復に失敗した。

マシュはそのことを唇を噛み締めて自責する。

マスターとの繋がりも感じられない。

無事かどうかさえも分からない。

シールダーとして、自分は彼女を守りきれなかった。悔やんでも悔やみきれない。

(いいえ、まだです……! こんな状況でも、諦めなければ……まだ……!)

「コイツ、マダ抵抗スル気ダ」

「馬鹿ナ奴ダ。無駄ナノニ」

いまだ瞳の光を失わないマシュを見て、周囲を蠢くラフムたちが一斉に動き出す。

怪しく揺らめく触手。奇怪なそれは、間違いなくラフムたちの肉体の一部であるもの。

それらが少女の下半身の辺りに迫り来ると、一気に衝撃が彼女を襲った。

「んんん、ふううウウッッッ♥♥♥」

「はっは、ンあっ……♥(私のナカに、彼らの……が入って……ッ♥)」

「キキキ、スグ終ワリニシテヤル」

突如として自身の陰部を貫き、体内へと侵入を果たしてきた異物。

マシュはすぐさま理解した。

ラフムたちの行動の意味。この特異点の異常性。つまり自分は苗床に選ばれたのだと。

人間を使った個体数の増殖。サーヴァントの強靭な肉体、霊基ならば、尚更に有用であるのだろう。

「あっ……あッ……やめて、くださっ……♥ こんなことを、しても、私は……ッ」

「くうぅぅううウゥッッッ♥♥♥」

「おっ♥ おごッ……♥ ラフムたちの、触手が……ッ♥ んっ、ぐ……チ、チンポが……私の中を、おッ……おぉおおおッッ♥」

ぐちゅぐちゅと容赦なく膣内を駆け巡る触手の動きに、マシュは悲痛な叫びを上げる。

サーヴァントとしての耐久力も、この快楽の前では無意味に等しい。

人間の少女……否、雌同然の叫び声を鳴く彼女に、かつての勇姿は影も形も無くしてしまっている。

「あぁッ♥ んああッ♥ それ、やめてっ……♥ はっはっ……私の中を、ぐちゅぐちゅって……♥ あ、頭が、変に……っ♥ ンア、ダメっ♥ お、おかしくなってしまいますッ♥」

「オ前ハ苗床トナッタ。モウ二度ト戦エナイ」

「アッチノ魔術師モ、ジキニ終ワル。オ前タチノ抵抗、全部ムダ」

「はっ、あっ……ンぐっ、はあッ♥」

(魔術師……マスターの、こと……? マスターは、まだ……諦めていない……?)

ふとラフムたちが漏らしたセリフ。それにマシュは一抹の勇気を覚える。

取り戻したのはサーヴァントとしての使命だ。

シールダーとして、マスターを守り続ける。

そのためにも、こんなところで負けているワケにはいかないのだと――

「おぉおおおッ♥ ンオッ♥ ほおっ、おほぉッ♥ ム、ムリですっ♥ このチンポの前では、っ……だ、誰でも苗床にされてしまいますっ♥ それだけ凄まじいのですッ♥ ラフムチンポに孕まされるうぅッ♥」

「キキキ、苗床、苗床!」

「終ワリダ! 種付ケシテヤル!」

「おんッ♥ ほおっ、おおッ♥ あぐっ、ふううっ♥ 種付けくるッ♥ きてしまいますっ♥ それされたらもう終わるッ♥ ラフムザーメンで人生終わるッ♥」

だがそんな決意は一瞬で崩れ去った。

使命も、約束も、魔物の快楽の前には等しく無意味。そのことを悟ってしまったマシュは、シールダーとしての最後の力……自らの防御すら手放してしまった。

(あっあ、今っ……子宮緩んでしまったのが分かりますッ♥ いま出されたら確実に孕まされてしまいますっ♥ ちゃんと防がないと、いけないのに……っ♥)

まさしく避妊の役割を果たしていた魔力による防壁も消え、マシュの子宮は完全無防備となった。

そこに異形の種を流し込まれることの意味。確信。自身というメスが完膚なきまでに孕まされるだろうことを少女は理解した。

「んおおッ♥ おおんッ♥ イ、イぐッ♥ イクイク、いぐうぅッ♥ ラフムチンポに孕まされながら私、気持ちよくなりますッ♥」

「あっあ、マスターごめんなさいっ……♥ もう私、貴方を守れませんっ♥ シールダー、マシュキリエライトは……ラフムのオチンポに、完全敗北してしまいましたッ♥」

姿の見えないマスターへ降参を告げる。

その瞬間、少女の全てが完全に屈服した。

サーヴァントとしての使命から解き放たれた彼女は、魔物たちの苗床となる以外に道は残されていない。

瞬間、勢いよく精が噴き出して――

(びゅるる、ぶびゅッ! ドピュ! ビュクビュクッ! どびゅるるるるるるッッ)

(ドクン! ドクン! ぶびゅうううぅぅッ!)

「おっほおおおぉぉぉぉおおおッ♥♥♥ ラフムこ精液、キてましゅううッ♥ ンオッお、オホッ♥ フリーになった私の子宮、ガッチリ捕まえて……ッ♥ 自らの子を、容赦なく植え付けてキテっ……」

常軌を逸した射精、膣内出しの量に、マシュは意識を失いかけながらもそれを味わった。

人間の常識では考えられない、文字通り脳を焼き尽くすほどの気持ち良さ。

あるいは自分たちの存在は、苗床とされるためだけにあったのではと、勘違いしてしまうほどに凄まじかったのだ。

「おぉッ……おっ……まひゅたぁ、ご、ごめんなさいっ……♥ マシュキリエライト……負けてしまいまひたぁ……♥」

愛すべき己の主人に、うつろな様子で懺悔を繰り返すマシュ。だがそこに後悔や絶望の様子はなく、ただうわごとのようにそれを繰り返していた。

少女は自らの体内に意識を向ける。ああ、間違いなく妊娠していた。ラフムによって自分は孕まされていた。

その事実に、サーヴァントとしては完全に終わってしまったという現実に、少女はただただ力ない笑みをこぼし続けるのだった。




その後――

程なくしてマシュのお腹には、あまりに大きな異形の生命が誕生していた。

苗床としての第一歩。すなわち産み落とすという行為。

少女の成長しきった腹部は、それが近いことを十二分に伝えてくる。

「はあっはあッ……あぐ、ッ……産まれ、そうに……ッ♥ ラフムの子ども……おっ♥ これ、もう産まれて……ッ♥」

「キキキ、産メ! 産メ!」

「オ前タチハモウ苗床、俺タチノ子ヲ産ミ続ケルシカナイ!」

「んっぐ、くううッ、ふううッ……♥」

(ずりゅりゅ、ぢゅぽっ)

「オ゛オ゛ッ♥ ンオッ、おぉおぉぉぉッッ……♥♥♥」

「はっ……はっ……私、ラフムの赤ちゃんを……出産して、しまいました……っ♥ 見ていますか……マスター……っ♥ 私、マシュキリエライトは……シールダーをやめて……苗床に、なりました……♥」

何処にいるかも知れないマスターへ報告をする少女。

記念すべき一子を出産したと同時、すぐさまラフムたちの種付け行為が始まり、休むことなく苗床として少女は稼働し続けるのだったが……

「はぁ……はぁ……はぁ……♥」

マシュに嫌がった様子は見られない。

寧ろそれを至福の悦びとして、歓喜の笑みを浮かべ続けるのだった。


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