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こんにちは、スタジオ真榊です。大変お待たせしてしまいましたが、今回は以前予告していた「NovelAIで一貫性を持ったオリジナルキャラを生成する方法」のNSFW編ということで、NovelAIでオリジナルキャラクターの一貫性を保ちながらエッチシーンを作る方法の検証記事です。

NovelAIで一貫性を持ったオリジナルキャラを生成する方法(LoRA不要)

こんにちは、スタジオ真榊です。今回はNovelAIのv3インペイントを使った「オリジナルキャラクターの一貫性保持」についての特集記事です。主にNovelAIv3のインペイント機能を使った一貫性保持の手法について検証するとともに、記号性のあるオリジナルキャラの作り方や加筆修正のポイント、「そもそも何に我々は一貫性を...


例としてはこちらのPixiv作品が分かりやすいと思いますが、前回と同様、キャラクターの一貫性を保ちながら成人向けシーンを生成し、複数の画像を「続きもの」に見えるようにする手法を検証します。単純に画像生成するだけでなく、「竿役」の生成のポイントやCLIP STUIO PAINTでフキダシや擬音を入れる方法、「モザイク加工」の方法等についても触れています。


【※記事中では男性向けの直接的H表現・画像が頻出します。局部はモザイク修正していますが、苦手な方はご注意ください】


目次

イメージボードを用意する

一発生成でビフォーアフターを作る

Hイラストの作り方

Hシーンのプロンプト

差分を作ってみよう

アップスケール

セリフの配置

フキダシ

モザイク入れ

カットイン

終わりに


イメージボードを用意する

まずは前回のおさらいから。前回と同様、キャラクターの造作が分かるイメージボード(立ち絵)を用意するところから始めます。


PP:1woman,(housewife:1.4),glaring,half closed eyes,[[shaded face]],mature female,casual wear,hanging breasts,accessories,standing,cowboy shot,40years old,open mouth,tsurime,short hair,detailed eyelashes,outdoor,holding handbag,looking at viewer, folded ponytail,shiny skin,gradient blonde hair, solo,asymmetrical bangs,detailed eyes,flat eyes,newest, masterpiece, best quality, very aesthetic, absurdres, sketch


こちらのプロンプトでAnimagineXL3.1を使い、このようなイラストを作りました。


今回も、「大きいキャンバスの一部にキャラクターのイメージボードを配置し、バイブストランスファーも駆使して、残った余白に同キャラ別カットをインペイントする」という手法で、このキャラの「同キャラエロカット」を作るのが基本的な進め方です。イメージボードに描かれていない特徴は再現されませんので、できるだけ特徴がよく出たもの(極端な表情をしていないもの)を選ぶとよいでしょう。


同キャラ再現には2種類の手法があります。一つ目は、前回と同様に余白に一発で別カット(今回はHシーン)を描き出してもらうパターン(①一発生成)。もう一つは、顔を先に確定させてから、顔以外の部分を作っていくパターン(②顔確定生成)です。


①一発生成は、ある程度出来にランダム性がありますが、とにかく手っ取り早いのがメリット。一貫したキャラで数ページ超の漫画を作りたいときなど、枚数をたくさん作る場合でなければ、基本的にこちらで問題ないかと思います。

②顔確定生成は、前回紹介した「表情集」(expressions)を先に作り、気に入ったカットを使ってアウトペイントしていく方法です。顔部分がよく似たものから作り始めるので、一貫性を保ったままたくさんHイラストを作ることができます。

▲上段3枚から残り6個の顔を生成したケース。詳しくは前回の記事参照。



一発生成でビフォーアフターを作る

まずは一発生成からやってみましょう。前回同様に画像編集ソフトを使い、1536x1024pxの横長の空白キャンバスを開いて、イメージボードを片側にセットします。下図のように右側を空けたら、1536x1024pxサイズのまま任意の場所にpng保存し、空白部分をV3インペイントで塗りつぶして、{{{multiple views,before and after}}}などを入れて生成すればOKです。ちょっと間に白線を残すようにマスクするのがコツ。


こちらが生成結果。後ろ髪の処理がちょっとちがっているほかは、結構似せられたのではないかと思います。ポイントとして、左はAnimagine3.1産、右はNAIv3に真似してもらったものなので、どうしても画風がちょっと違うということ。髪型も、特にうなじの処理がちょっと違っていますね。


こういうときは、発想を逆転させましょう!(©CAPCOM)


逆に元画像の方を右に合わせてしまえばよいのです。このように違和感のあるところを大きく囲って…


生成しなおせば、あっという間に髪型をそろえることができました。


ちょっと左の方にエロさが足りなかったので、ちょちょっと盛るぺこ。ただ、まだハンドバッグの紐や目の違いが気になりますね。細かいミスやつぶれている部分、NAIとanimagineの画風の違いはアップスケールで直すか、加筆で修正すると良いでしょう。



Hイラストの作り方

さて、キャラの統一性を図ることはこの手法である程度できると思いますが、問題はどういうシチュエーションのHイラストを作るかです。ここはもはや趣味の世界ですので、ご自由にとしか言いようがありませんが、基本的にはプロンプト超辞典を眺めるなどして、ストーリーのあるビフォーアフターを考えてもらえればと思います。


コツはたぶん、キャラクターの統一感は維持しつつ、「ギャップ感」を出すこと。木の強そうな子が従順になる、おどおどしておとなしそうな子がSっ気たっぷりに迫ってくる、等々。キャラもエロもギャップが肝心です。H系のプロンプトは超辞典をご参照ください。

画像生成AI「プロンプト超辞典」2024年版 【AnimagineXL、NovelAIv3準拠】

【更新情報】2024.02.24:【5-1-8】男性向けの髪型を追加 2024.04.08:「glaring(睨む)」「gesugao(ゲス顔)」「arms at sides(手を下ろす)」「standing at attention(直立不動)」「hands at sides」「arms at sides」(両手を自然に下ろす)「emotionless sex」(平然挿入)等を追加。 ◆はじめに -この辞典の使...


◆新Controlnetモデル「852 a scribble」で塗り直し

さきほどはマイルドな下着イラストでしたが、ここからは本格的に同一キャラのエロ絵を出していきましょう。今度はこちらのキャラクターです。


ちょっと「ビフォー」にしてはシンプルすぎて色気が足りないので、852話さんが公開されているアニメ調scribbleControlnet「ControlNet 852_a_scribble_xl」を使って、色を塗り直します。


このモデルは、絵や写真の形状をおおむね維持しながら「再生成」するのに特化したSDXL用コントロールネットモデルなのですが、いろいろと試してみたところ…


①ラフ→線画

②線画→カラー化

③入り抜きのない線画→入り抜きのあるモノクロ漫画化


これら三つの処理をかなり高品質にできると実感しています。例えばこれは、私の作業環境を写真に撮り、そのまんまCNに放り込んでアニメ背景化した後、v3インペイントや加筆でミナちゃんを呼び出したイラストです。細部は忠実に再現されない代わりに、おおむね文脈を読み取ってくれる感じが伝わるでしょうか。


SDXL用の「Canny」などは線をできるだけそのまま保持して再生成するのに特化しているかわりに、品質が犠牲になってしまうこともあるのですが、「852 a scribble xl」は線画に引っ張られすぎず、そのCheckpointらしい絵を生成することができる点が優れています。


さて今回はこのように、さきほどのイラストを線画化し、おおむねその線を維持しながら、ちょっとセクシーに塗り直してもらいました。(瞳部分のみ加筆しています)



具体的手順は次の通り。線画部分をLineart realisticで抜き出して、いったんクリスタで余分な線を黒で塗りつぶした後、適当な場所に保存。今度は下図のようにプロプロセッサなし(None)で読み込ませます。(※既に黒背景で線画化されているので、下処理をする必要がないからです)

あとは 「852_anime_scribble_xl_v1」に0.6~0.8程度のCN強度で掛けるだけ。


プロンプトはこんな感じです。ブラ透けテクは太字にした部分をご参照ください。


PP:1woman,(housewife:1.4),glaring,half closed eyes,[[shaded face]],mature female,white T-shirt,bra_visible_through_clothes,detailed bra,lace-trimmed pink bra,black pants,hanging breasts,accessories,standing,cowboy shot,40years old,open mouth,tsurime,long hair,detailed eyelashes,doorway,looking at viewer, twin braids,shiny skin,shiny black hair, solo,parted bangs,detailed eyes,(flat eyes:1.3),newest,, masterpiece, best quality, very aesthetic, absurdres, , sketch,graphite \(medium\)


4枚生成した結果がこちら。


これで「ビフォー」ができたので、次に「アフター」を作ります。つまりHシーンですね。


Hシーンのプロンプト

基本的にはイメージボードのキャラクターを生成したいので、残したい外見的特徴(髪型やパーツの色など)を書きつつ、新たにNSFW要素を加えていきます。「multiple views」「before and after」「nsfw」あたりは必須として、基本は「penis」「vaginal」「fellatio」「pov」「sex」などと、表情系・衣装系を組み合わせていく感じになるでしょうか。私は竿役情報として「naked fat man」「faceless male」を入れることが多いです。


ちょっと脱線しますが、おすすめなのは「表情」と「手に関する指示」を入れること。陵辱ものなのか和姦ものなのか、催眠・NTRなのかをぱっと伝えるには、表情と手で演技させるとよいです。例えば「headpat」で相手の頭に手を置くと男女の主従関係が強調されますし、「hug」や「grabbing〇〇」で恋愛関係や欲望が見えてきます。どんな表情をさせるかは好みですが、NSFW特化のものとしては「fucked silly」「empty eyes」「ahegao」「blush」「embarrassed」あたりが頻出プロンプトかなと思います。


今回は「アヘ顔正常位H」と決め、次のようなプロンプトにしました。


PP:1girl,nsfw,{{{before and after}}},on bed,vaginal,open eyes,{{{fucked silly}}},on back,speed line,nsfw,sex,penis,pov,fat man,ahegao,twin braids,shiny skin,shiny black hair,pink bra, fur-trimmed bra, {{{amazing quality, very aesthetic}}}, [[[ai-generated]]], blank eyes, rolling eyes,saliva trail,house wife,large breasts,40 years old,bouncing breasts


あとはいつもと同じです。このように左に寄せたモデル画像を用意し、右側をインペイント。スペースが狭いとうまく描いてくれないので、できるだけ詰めて広くとるのがコツです。正方形に近いと良いですね。



結果がこちら。(局部加工済)


ただ、透けブラの色が違ったり、画面右側が見切れていてもったいないので、この画像をいったんダウンロードして、クリスタで位置調整します。DLしなくても、NAI上で画像を右クリック▶クリスタ上で「ファイル」>「クリップボードから新規生成」すれば呼び出せます。


このように画面中央に持ってくれば十分でしょう。画像を統合して、NAI上に放り込んでインペイントしましょう。


まず左右の見切れている部分をインペイントで補い、胸周辺をマスクしてピンクのブラを出し…と数回のインペイントで、このようなHイラストができました。


顔が似ない場合は、前回も説明したバイブストランスファー機能を使って弱めに印象づけましょう。似ていないのはなぜかをまず考えて、顔部分だけを何度かインペイントするのもよいかもしれません。何度やってもうまくいかない場合は、プロンプトを思い切ってシンプルにする(怪しい容姿タグを外していく)と、実践上はいい結果になることが多かったです。


差分を作ってみよう

単純にうまく描画できていない部分を修正するだけでなく、シチュエーションが少し違う「差分」を作ることもできます。接合部周辺をインペイントすることで、挿入前/挿入後を作ることもできますし、顔の向きや表情、実はモザイクの有無もある程度ならインペイントで変更できます。(クリスタでの加工法についてもあとで触れます)


これはスタンダードに催眠顔にしたところ。プロンプトは「1girl,{{{{{expressionless,open eyes}}}}},open mouth,blank eyes,flat eyes,red eye, {{{amazing quality, very aesthetic}}}, ai-generated, emotionless sex」だけです。ただ、顔がかなり違ってしまいました。


そういうときはバイブストランスファーで「ビフォー」の顔周辺だけを放り込み、参照強度を強めにすればOKです。


参照強度を0.6より強めると表情まで似てしまいますが、0.5程度にとどめれば、このように別表情で似せることができます。あとはアップスケールと加筆で頑張りましょう。


この後アップスケールをするのですが、もちろん差分を作るのはアップスケール後でも構いません。ただ、NovelAIでは画像サイズに制限があり、大きいほどAnlasを消費してしまうため、先に「種絵」となる構図を差分含め用意しておいて、そのあとアップスケールした方がベターかなと個人的には思っています。


アップスケール

さて、ここまでで種絵となるイラストが「ビフォー」と「アフター」の2枚できました。ただ、それぞれを見比べるとやはり、AnimagineXL3.1で作った「ビフォー」とNAIで作った「アフター」はちょっと顔立ちやタッチが違っています。そこで、「アフター」をまたAnimagineXL3.1でアップスケールしてしまいましょう。


1025x1536でできたものをimg2img画面に放り込み、2倍サイズに生成します。プロンプトは以下の通り。NAI向けに書いたものを基に、強調表記やクォリティタグをSD式に直しています。


PP:1girl,nsfw,on bed,vaginal,open eyes,on back,(open mouth:1.4),speed line,red eyes,sfw,sex,penis,pov,(emotionless sex,expressionless:1.4),fat man,twin braids,shiny skin,shiny black hair,pink bra, fur-trimmed bra, house wife,large breasts,40 years old,pink bra



このときに「差分」を作ってもいいでしょう。上の画像は(塗りつぶしてしまいましたが)挿入中の画像なのですけれども、挿入直前の方がよりHだなと思い直し、V3インペイントに差し戻して、このように作り直しました。単純に周辺を塗りつぶして「erection,grans penis,large penis,veiny penis」でインペイントしただけです。

grans penisは亀頭のこと。これを入れ、vaginal,penis in pussyをネガティブに入れると挿入を防げることが知られています。逆に、grans penisをネガティブに入れると、口や陰部に挿入しやすくなるようです。


セリフの配置

前回「フキダシの入れ方を教えてほしい」というコメントをいただいていたので、クリスタを使った文字入れについても少し触れておきます。事前に必要な設定や、初心者におすすめのアセット(クリスタで公開されている素材・画材等)はこちらを参照のこと。

AIイラストのためのCLIP STUDIO超入門 【第一回】プランとペンタブ選び、初期設定、おすすめ素材まで

こんにちは、スタジオ真榊です。11月最初の企画は、画像編集ソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO」(以下、単にクリスタと呼びます)とペンタブを使ったAIイラストの加筆修正について、複数回にわたって特集していきたいと思います。AIイラストの目や手、衣装などの破綻部分を加筆修正したり、完成後によりリッチに見えるよう...


まずは文字入れです。これは文字から入れても、フキダシから入れても構いません。私が本で読んで気を付けているセリフ入れのポイントは次の通り。


★フキダシの基本

・作品を100人に見せたとして、フキダシをどの順に読めばいいか、100人とも間違えようがない位置にセリフを配置する(最重要)

・複数のフキダシを正しく読んだときに、できれば画面中を見渡す形になっていると良い

・フキダシを見る順の基本は「右上から左下へ」。「逆Nの字」か「逆Z字」に視線が動くと良い。日本の漫画は右開き、つまりコマやページが右から左へと進むので、フキダシ配置は右上からにすると読みやすい。(※SNS向け漫画では左上から配置するものも多い)

・文字の大きさ、フォントにメリハリを。大声なら太いゴシック、普通の話し声ならアンチックが最初はおすすめ。

・複数キャラがいる場面では、誰がしゃべっているセリフか「絶対に」分かるようにする。フキダシしっぽや、フキダシの色分けが効果的。



これらに気を付けて、このような感じに文字を配置しました。

基本のフォントは無料の源暎アンチック、大声や強調したいフォントは太字の源暎エムゴを使用。この絵の場合は『催眠』と「帰ってください!」がエムゴですね。


人間、画面左上か右上を最初に見るものです。このイラストでは左上に文字がないので、当然①の「……は?」から読み始めてもらえるはず。①から文字が下に流れるので、すぐ下にある②に自然と目が向かいます。読者は最初のコマから2番目のコマに移るときに一番迷いがちなので、ここの距離が近いといいですね。

②まで読むと、残りのフキダシは二つ。③に向かう途中で、中央のキャラクターが自然と目に入ります。この絵で見てもらいたいのは胸元なので、フキダシとフキダシを結ぶ一直線上に胸があるとなおよいですが、これは絵と余白の位置関係によります。


③まで視線が行けば、もう残るは④だけです。だいたいこれで間違えることはなさそうなので、フキダシをつけていきます。


フキダシ

次にフキダシです。デフォルトツールの正楕円フキダシは不自然に見えるので使いません(市販の漫画で見たことがない)。さきほどの記事でも紹介していた、クリスタのアセットからDLしてきた各種フキダシツールが役に立ちます。


まずは「手描き楕円フキダシ」。範囲選択するだけで、このように自然な楕円形のフキダシができる超簡単ツール。


「手描きフキダシペン」は、ペンツールのようにぐるっと手描きで囲うもの。上手に描けるようになるにはコツがいる。ゆっくり描くより、サッと囲んだ方がいいらしいが、賢木はこんな感じで丸く描くのが超ヘタ。カクカクした直線で囲うとかっこよくなる。


手描きフキダシツールは、もともと既に形作られたフキダシがいくつも入っている便利セット。ちょうどいいものを選んで文字の上にドラッグするだけでこの通り。当然、線のガサガサ感や文字の太さ、入り抜き、アンチエイリアスもあとから調整可能。


実際の作例

これらをいろいろ使い分けて、このように配置しました。それぞれフキダシのふちのガサガサ度や太さ、入り抜きに差があるので、オブジェクトツールで選択して調整する必要があります。


最近覚えたテクニックとして、フキダシを枠外にはみ出させる技があります。特に、最初に読むべきフキダシを右上か左上のカドにはみ出させると、「これが最初のコマだな」と認識しやすくなるようです。


「ちょッ」のところは声が上ずっているので、そこだけフキダシをとがらせて手描きにしてみるのも面白いかも(ただ読みづらいかも)。トゲトゲフキダシを小さくして配置して、もともとあった楕円フキダシに「下のレイヤーと結合」でくっつけると、このようにフキダシ同士をくっつけることができます。


2枚目も同じようにして、このようにフキダシを配置しました。

文字入れとフキダシはさきほど説明したのと同じ方法。今回も左上を空けて、右上から読んでもらえるようにしました。


ビフォーと違うのは、「トローン」とか「ギンギン」といった書き文字が入っているところですね。これは「お気軽文字ペン」にレイヤープロパティの境界効果で白い縁取りを付けて書いたものです。

男性器の周りの、いわゆる「ビクビク線」もGペンで書きました。このあたりは私もどうしたらもっと自然にできるのか悩んでいるところで、まだ改良の余地があるなと思っています。アセットにもさまざまな素材があるので、いろいろ試してみると良いでしょう。


擬音(素材貼り付け)

次に擬音の配置について。これは「菊屋素材集R-18」抜きには語れないでしょう。


擬音は自分で描いてもよいのですが、見栄えがよくHな擬音を手描きするのはなかなか難しいです。 そこで、既にプロが書いてくださった無数のエロ擬音を素材として購入してしまい、貼り付けて使用しちゃおうというわけですね。


エロ擬音素材はクリスタのアセットにもたくさんあるのですが、質・量ともに「菊屋素材集」さんを上回るものはなかなかお目にかかれません。擬音だけでなく、セリフも大量にあるので、これらをべたべた張り付けているだけでなんとなくH漫画になってしまうのがありがたい…



このような感じで、用途に合わせて使ってみるとよいでしょう。




モザイク入れ

モザイク入れについても簡単に。角ペンを使って横断歩道のようにシマシマにするいわゆる「黒海苔」を入れてもいいのですが、今回は「選択ペン」を使って、男性器だけを選択し、「フィルター」▶「効果」▶「モザイク」でモザイクを掛けました。

選択ペンでまず男性器を塗りつぶした後、はみ出した部分を「選択消し」で消すと上手に選択できます。少しだけ広めに取るのがコツ。


選択したあとモザイクを掛けるのではなく、白や黒で塗りつぶすのもよいですし、ガウスボカシを掛けても面白いかもしれません。いずれにせよ、ウェブ上に投稿する場合は必ず!修正するのを忘れないようにしましょう(自戒を込めて)


カットイン

ここまで作ってくると、竿役側の描写も少し入れたくなります。きちんとコマ割りして「ピンポーン」「はーい」「ガチャッ」のシーンから漫画にしたくなるのですけど、そこまでやらなくてよいという方は、こんな風に「カットインコマ」を入れることもできます。


これはコマ作成タブにある「折れ線コマ」ツールを使って左上に新たなコマを作り、そこにおじさん画像を配置しただけです。コマ枠の色を白くして、太目にするとこのようにカットインっぽく見えます。


竿役おじさんのNAIプロンプトは以下の通り。


PP:1boy,nsfw,smile,upper body,standing,solo,bald,{{{{faceless male}}}},completely nude,from below,sitting on bed,bedroom,ceiling, [[ai-generated]],{{{amazing quality, very aesthetic}}}, anime coloring, flat color,facing viewer

個人的に竿役情報がキッチリあった方が実用性が高いなと思っていますが、見る人によって解釈違いもあるので、マッチョ・ふくよか・少年・オタクなど配役には気を付けましょう。



このように、おじさん部分をタチキリ(キャンバスの端まで描くコマ)にすることもできます。



コマ割り等々のやり方は詳しくはこちらに解説しています。

AI漫画のはじめかた~メイキング紹介【着想・ネーム・コマ割り・画像生成・フキダシ・文字入れ・擬音】

こんばんは、スタジオ真榊です。今日は先日投稿した「異世界転生アウラちゃん」の制作過程をできるだけ詳細に書き起こしたメイキング記事です。おかげ様で第1話は、いつか取ってみたいと思っていたPixivデイリーランキングでAI部門1位になりました。見てくださった方、いいねしてくださった方、どうもありがとうございま...


漫画にすると?

さきほどの2コマ漫画を、1ページの漫画スタイルにまとめたのがこちらです。

・間に竿役のコマを入れたので、セリフを全体に見直し。先ほどまではPOV(主観)を優先していたが、竿役にもセリフを作って「会話感」を出した

・最初のコマはタチキリにして、右上から左下に読むことを強調

・プロフィール欄と催眠内容欄で情報量を高める

・白黒逆転フキダシでダークな印象に

・「〇〇するのがマナー」というセリフに着目して、「人妻マナー講師」というキャラ設定に


…ということを考えながら再構成しました。私も漫画初心者ですのでまだまだな内容ですが、同じ初心者の方に何か参考になれば幸いです。



終わりに

そんなわけで、今回は久々にモロにNSFWな内容でした。駆け足で見てきましたが、手描き文字やフキダシの配置など、手技に習熟しなくてもクリスタや素材集をうまく使えばそれなりに見えるのがありがたい。特に男性諸氏には同意いただけると思うのですが、使える作品かどうかというのは「尊さ」とはまた別の次元で、作者の「癖(ヘキ)」が見える作品であれば、実は絵などの巧拙はあまり問われないんですよね。万人に受けるエロ表現というのは存在しないと思いますし、どんな特殊性癖にもかならず需要はあるので、「癖」がしっかり出た作品がAIのおかげでどんどん世に出てくると嬉しいな…と思っています。


次回はAI絵が最も苦手な「手」の攻略記事にしたいと思います。




それでは今日はこのへんで。分かりづらいところ、もっと詳しく知りたい部分があれば加筆しますので、コメントなどいただけると嬉しいです。ではでは。




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Comments

z-kumagon

毎度、便利な情報を有り難うございます。 本当に助かっています。

スタジオ真榊

こちらこそいつもご支援ありがとうございます!次は手に関する記事を書こうかなと思ってます。

なるみや

本当にいつも有用な情報を書いていただき、ありがとうございます。 自分の画像生成の知識なんぞまだまだだな〜と逐一思い知らされます。

スタジオ真榊

いえいえ、皆様の支援のおかげで1年半以上も続けられています。ありがとうございます!