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【注意:2023年8月現在、PixivFANBOXではAI生成コンテンツの掲載が禁止されています。本記事の掲載内容は、いずれもFANBOXでのAI生成コンテンツが容認されていた時期のものですので、ご理解の上お読みください。なお、当スタジオのようなAIイラストの技術解説は「AI生成コンテンツ」には該当しないことを運営側に確認しております】


こんにちは、スタジオ真榊です。


当初はグラフィックボードとモニター代に必要な10万円を第一目標として始めたこのFANBOXでしたが、12月5日の開設以来多くの方にご支援いただき、既にご報告したとおり無事GeForceRTX3060とWQHDモニターの購入費、その他参考書籍代、雑費に宛てることができました。本日はここまでの収益のあらましと分析、AIイラストメインでパトロンサイトを運営する際にやったほうがいいこと、気を付けるべきことなどについて、活動報告を兼ねて全体公開でお伝えしたいと思います。


もくじ

・この2カ月、活動はどう変わった?

・支援金はのべ〇十万円突破

・実働時間はどれくらい?

・「AIイラストでPixivFANBOX」やった感想

・最初にすべきこと

・注意すべきこと

・FANZA販売へ向けて



この2カ月、活動はどう変わった?


さて、2022年12月6日に立ち上げた当サークルは、制作・賢木イオ@studiomasakaki、原案・プロデュース沖坂塁@okisakaruiの2人ユニットで、FANZAでのAI漫画販売を目指して活動しております。第一作目となる漫画作品「#寝取られ妻のビフォーアフター」も既に完成したページ数が80ページを超え、おおむね100ページ前後という完成目標にあと一歩まで迫りつつあります。それもこれも、支援者の皆さまや、いつもツイッターやコメント欄で応援してくださる皆さまのおかげです、本当にありがとうございます!


まずは活動黎明期から現時点までの生成AI画像の移り変わりをご覧下さい。



①②③

④⑤⑥ の順に新しくなっていきます。



左上が昨年11月に初めて生成したヒロイン「綾香」です。当時は原作小説を基に「取材先にセクハラされ堕ちていくニュース記者」をイメージしていたので、こんなビジネススーツのいでたちでした。2枚めがアイコンにもなっている看板娘の「更木ミナ」さん。綾香の画風の変遷を経て、先日公開したばかりの「メイドさんおぱんつチェック」シリーズの画像と続きます。(いずれも生成したままの無加筆)


当初はNovelAI専門で画像作品を作ってきた当スタジオですが、遅ればせながら1月に入ってローカル環境を整え、グラボとモニターを刷新。NovelAIと複数モデルを組み合わせたi2i生成と、クリップスタジオによる加筆とを組み合わせることで、ずっと理想に近い表現ができるようになってきました。


コマ割りを作る漫画力自体も、たくさん書籍を読んだのでだいぶ向上したのではないかと思います。読者にとって読みやすければ、あまり凝ったコマ割りは必要ないと考えるようになりました。いまは完成画像を格上げするエフェクトや、グチャった部分の加筆修正の技術を勉強しています。



第一作販売開始時に多くの人にリーチできればと思い、ツイッターでもフォロワーさんが増えるように画像投稿を始めました(こちら△はいまのところ一番反響のあったツイート)。あまり粗製乱造にならないよう、加筆したものを中心に更新したいと思っています。


収益はのべ40万円突破


次に、本題であるこれまでの収益についてご報告します。支援者登録数は右肩上がりで増えており、そのほとんどが月額1000円の「プレミアムプラン」を選んでくださっています。


月末が近づくと、来月分の自動課金が来る前に支援を見直す(いったん退会し、翌月閲覧したい投稿があったら再度支援する)動きが自然と発生するため、このようにグラフが波打ちますが、支援者数がおおむね増加傾向で推移しているのは大変ありがたいことです。


ちなみに、こちらのグラフの一番下の黒丸がついているのが、FANBOX記事投稿のタイミング。年末年始の帰省で活動がしにくくなった時期のほかは、比較的コンスタントに更新できているのではないかなと思います。


支援者数195人とあるのは、あくまでデータ閲覧時点で支援者登録されている「生のユーザー数」であり、過去支援してくださった方はカウントされていません。


月ごとの支援者数の増減を見てみます。こちらにある数字は「月ごとののべ支援者数」なので、200人より多い数字が表示されています。収益のうち1割はPixiv側に手数料として収めるので、残りがスタジオ真榊の利益となります。12月分が15万8000円+1月分が26万6500円+2月以降分が3万5500円で、現時点で支援金総額は46万円ちょうどとなっています。


スタジオ真榊のFANBOXは、イラストのみ閲覧できる「作品フリー鑑賞券」(500円)、AIイラストのハウツー解説や進捗報告も含め全ての投稿が見られる「プレミアムパス」(1000円)、閲覧可能な内容はプレミアムパスと同等ですが、活動応援目的の「投げ銭プラン」(5000円)の3プランで運用しております。


プランごとの登録者数内訳は以下の通り。


作品フリー鑑賞券:10人

プレミアムパス:184人

投げ銭プラン:0人


当然と言えば当然の結果ですが、ほとんどの方がプレミアムプランを選んでいただいており、5000円もする投げ銭プラン支援をしてくださった方はこれまでのところ0人です。 もともと500円と1000円の2プランを用意することは決めていたのですが、さらに上の最上位プランにふさわしい恩恵がいまのところ思いつかなかったため、あくまで形だけの「お気持ちプラン」として今後も維持していこうと思います。




実働時間はどれくらい?


さて、実際の作業時間はどれくらいでしょうか。賢木はしがないサラリーメンなので、仕事を終えてから22時~25時ごろが作業のホットタイムとなります。作業の内訳としては、基本的には「#寝取られ妻のビフォーアフター」の制作がメインとなりますが、その過程でどうしてもさまざまな学習や実験が必要となり、何か新しい手法を試して結果が出るたびにFANBOXでも報告する、という形で活動が進んできました。


正確な作業時間を求めるのはなかなか困難なのですが、作業した日は1日平均4時間実働として、1週間のうち平均4日は稼働したとすれば、12月5日から52日間で118.8時間となります。経費を差し引いた収益を実働時間で割ると、物凄く乱暴な計算ではありますが、おおよそ時給2500円ほどでしょうか。


※ちなみに作品の原作・プロデュースを務めていただいている沖坂塁さんには、FANBOX収益ではなく「#寝取られ妻のビフォーアフター」の販売収益から一部お支払いするお約束となっていますので、FANBOX運営は賢木のみで行っています。



・「AIイラストでPixivFANBOX」やった感想



ここまでが客観的データのお話で、ここからは活動の所感についてお話しします。当サークルのFANBOXは初速からはっきりとした手応えがあり、ほぼ一定のペースで支援を頂いていること、またプレミアムプランを選んでいただいた方がほとんどであることからすると、やはり「AIイラスト初心者の目線で少しずつスキルアップしていく経緯を記したハウツー」に一定の需要があるのだなと感じています。


ツイッターで「エロも行ける!最強プロンプト辞典」(すごい名前だ)を参考にしてAIイラストを始めたと言ってくださるフォロワーさんが多かったのも印象的でした。あの辞典は賢木が初めてNovelAIに触った昨年10月時点で作成したもので、以降不定期に更新を重ねてきましたが、これがちょうど画像生成AIブームの時期と重なっていたんですよね。辞典は製作のたびに何度もアクセスするものですし、当FANBOXの存在を知ってもらえる流入経路として機能してくれた側面もあったのではないかなと想像します。


一方で、活動開始以来ずっと懸念していたのが、「お試しで入ったけれど、内容に興味がない(薄い)ので支援を中止した」というケースが相次いでしまうことでした。とりわけ月末には前述したような事情で支援者数が自然減するので、「このまま支援者0人に逆戻りしてしまうんじゃないかしら…」と心配していましたが、少なくとも1月は年末の自然減の分をちょうど取り戻したグラフ形になっており、ほっと胸をなで下ろしているところです。引き続き、期待を裏切らないよう密度のある更新をしていければと思っています。


当FANBOXは一般的なイラストメインのFANBOXではなく、ご覧のとおりハウツー記事や研究結果、活動報告がメインという珍しいタイプです。日々取り組んでいることをそのまま記事にしてお伝えすれば、それがそのままコンテンツになるということでもあり、それがコンスタントな投稿に繋がっているのかなと感じます。同一プロンプトの生成イラストを大量に投稿する繰り返しだと、どこかでマンネリに陥ってしまいますし、見る側としても「初心者の体験記・ブログ」的なムードのほうが参考にしやすいということでもありそうです。


AIイラストメインのFANBOXは収益化できる?


ここを読んでくださっている方の中には、AIイラストでFANBOXをこれからやってみたいという方もおられると思います。


AIイラストのFANBOXは、成人向けを中心にかなりの数が存在すると思われます。裏付けとなるデータがあるわけではないのですが、ざっと検索してみたところ、基本は300円~500円のプランで、それぞれの特色を活かした属性(ロリ系、巨乳系、鬼畜・特殊系、版権系が多いようです)のえちちイラストを10~20枚前後、定期的に投稿するタイプが多いように見えます。



もしこれからイラストメインのFANBOXで本気で収益化するとすれば、


①目下流行している強力な版権、または投稿者の少ないニッチ性癖や、規制ギリギリのロリキャラといった需要を追う

②ツイッターやPixivで一定数のファンを増やしてから収益化

③生成イラストをあくまで素材としてとらえ、加筆や漫画化により独自の価値を付ける

④イラスト以外の部分で付加価値を狙う(プロンプト公開、ハウツー、ツール紹介等々)


―などの工夫が必要になるかと思われます。


流入経路が確保されないと世の中に認知されないため、ひと目に触れる機会を増やす意味でも、①と②が特に重要になるでしょう。AIイラストはとにかく数を用意できるのが強みですが、かといって厳選せず同じシチュのものを大量放出すると供給過多になってしまい、一つひとつの価値はどうしても薄れるはずです。「枚数」に価値を持たせることが難しい以上、一枚一枚のクォリティを高めるか、画像の外側に付加価値を求めるかの二択になるような気がします。(よほどそのシチュが強力だった場合は、圧倒的火力のバリエーションが魅力になる場合もあります)


いずれにせよ、来月以降の継続して読みたい、応援したいと思ってもらえるようなコンテンツをマンネリに陥らずに続けるのは、非常に難しいことだと感じています。何も投稿しないで支援金がもらえることもあるFANBOXは、そのぶん運営者にとって「宿題」のような精神的プレッシャーとなることも多いそうです。FANBOXが活動の主眼となって、次第に心の重荷になってしまうよりは、むしろ別に取り組んでいるメインの創作に拍車を掛けるモチベーターとして機能したほうが、「パトロンサイト」としての本来の役目を果たしてくれるのではないでしょうか。


・最初にすべきこと


これからPixivFANBOXを始める方に向けて強く強調したいのは、「キャンペーン紹介を踏んで登録しないと損よ!」ということです。既にFANBOXを始めている投稿者からキャンペーンURLをもらい、そこから登録しないと、支援者を20人集めるともらえるはずの5000円がナシになってしまいます。ノーリスクなのにあまり案内がされておらず、賢木もまんまともらい損ねたので、Fanboxを立ち上げるときは必ず確認してください。


▽FANBOX新規登録キャンペーンサイト

https://www.fanbox.cc/invitations/@studiomasakaki/F5eQrUj2EAs1tWDlSKGMjpJa

※こちらのリンクから登録し、20人集客のハードルをクリアすると、本人と紹介者(スタジオ真榊)にもそれぞれ5000円分の支援金が支給されます。


また、ヘッダやサムネイル、プランカードといった関連画像もきちんと準備したほうが読者の方に「きちんと作っているな」という熱意が伝わります。できるだけ文字入りのサムネやヘッダを用意しましょう。(推奨サイズは投稿する場所に書いてあります)




課金せずに見られる全体公開の記事をサンプルとして置いて、クリエイターページにリンクを貼るのも効果的です。ブログを特にやっていない方は、ブログ代わりに全体公開の記事をはさむことで読者の動線を作ると「あ、こういうサイトもあったのね」と気づいてもらえるきっかけになるかもしれません。

・注意すべきこと


さて、最後にPixivFANBOXを始めるにあたって注意したいことについて書いておきます。まず、こちらの記事をご覧下さい。


「AIトレパク」が問題に 新清士


私はこの記事が初耳だったのですが、「アダルト系の二次創作イラストの画像を無断でimg2imgしたと思われる画像を、pixivFANBOXで大量公開しているユーザーがいる」とのこと。記者が実際に画像検索したところ、元イラストと思われる画像が複数ヒットしたそうです。直接確認はしていないものの、「いかにもありそうなことだ」と感じました。


△上記記事よりスクリーンショットを引用


他人の著作物を無断でi2iし、あまつさえそれを自作品と称するなど、絶対にあってはならないことです。犯罪ないし不法行為に該当する蓋然性が極めて高いばかりか、手間暇をかけて描いた著作権者の心を踏みにじり、その上画像生成AIに関わる人全体をこれ以上なく貶める悪辣な行為です。作品の一部でなく全体をパクり、原作の価値そのものを盗みとるわけですから、手だけは一応動かしているトレパクよりはるかに悪質だと思っています。


i2iパクリに手を染めたと指摘された人々は、現状でもこうしたウェブ記事やまとめサイトに取り上げられ、反AIのユーザーからも苛烈な中傷を受けています。彼らがどうなるかはわかりませんが、今後もこうした行為が続けば、近い将来、著作権者が法的手段に訴えることはほぼ既定路線でしょう(※著作権侵害は親告罪)。思い通りの絵作りを目指して工夫しながら上達していくAI生成の楽しさを味わうこともできず、刑事・民事責任を問われて報道に名前が出る恐れがあるばかりか、界隈全体に迷惑を掛けることになる(その上メリットはほとんどない)i2iパクリ。これからAI生成を始める人ほど、これから積み上がっていくはずの価値を自らドブに捨てることだと理解してもらい、絶対にやらないようにしましょう。そんなことをしなくても、1~2カ月くらい楽しんでいればあっという間に上手になり、i2iなんてしたくもなくなりますよ。


というわけで、「やってはならないこと」はダントツでi2iパクリなのですが、他には「全くウェブ上に露出・流入経路がない状態でのFANBOX開設」「できないことを約束してプラン化する」「二次創作のガイドライン違反」なども不適切運営のパターンとして上げられます。とりわけ、同人誌などを始めとした版権ものの二次創作は、収益を上げないことを大前提として黙認されてきた歴史的経緯があります。コミケでたくさんの二次創作作品が楽しまれているのは、あくまで趣味として許されているからで、FANBOXにおいてガチで収益化を狙い、かつi2iパクリなどもやっちゃいましたとなると、深刻な事態を招くことは想像に難くありません。Pixiv側に収益を凍結される→これまで支払った収益の返還訴訟→版元からも著作権侵害で告訴→書類送検、有罪判決→民事訴訟という華麗なコンボもありえるので、作品への愛も趣味もない収益目的だけのi2iパクリ二次創作FANBOXはハイパーリスキーであることだけは確かです。



FANZA販売へ向けて


最後に今後の活動方針ですが、引き続き「#寝取られ妻のビフォーアフター」のFANZA販売を目指していくことが活動の主眼となります。完成は間近ではあるのですが、生成のテクニックが向上するにつれて過去に制作したページとクォリティーに差が出てしまい、その修正にそれなりに時間を要しそうだと感じています。また、FANZAは申請待ち期間がとんでもなく長いという噂も耳にするので、BOOTHや他のサイトでの先行販売になる可能性もありますね。


本来、AI生成の強みは「同じシチュエーションで無数のイラストを作れること」であって、世間で言われているような「思った通りの画像が自在に作れること」ではありません。構図や細部は生成するたびにランダムに決まるSeed値によって異なるため、漫画に適したコマ画像を入手するためにはプロンプトの厳選と「ガチャ」による模索を繰り返すことになります。


「#寝取られ妻のビフォーアフター」はそこに抵抗すべくストーリー重視の作品にしましたが、本来は下図のような画像を利用しての「ワンシチュセリフ付きCG集の量産」が正しい利用法です。





第一作が完成し、実際の売上を見てから、次回作はこうした画像を活かした「ワンシチュセリフつきCG集」に挑戦し、それぞれの売上や製作コスト(労力・期間)の違いなどをリポートしていけたらと思っています。


だいぶ長くなりましたが、そんなわけで「支援金は〇十万円、スタジオ真榊活動報告」でした。


それでは皆様、趣味と実益を兼ねた素晴らしいAI生活をお送りくださいませ。「AIでエロを変えたい!」スタジオ真榊よりお送りしました。




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Comments

マダム魂

貴重な情報をありがとうございます。 応援しています。

Anonymous

記事はご参考になりました。応援してますよ♥

スタジオ真榊

嬉しい!ありがとうございます。お財布の話はあまりしないほうが良いのかなとも思ったのですが、参考になるのであればその方が誠実かなと思ったので…