「AI瞳」をレタッチしてキャラの統一感を出してみる (Pixiv Fanbox)
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こんにちは、スタジオ真榊です。第一作「寝取られ妻のビフォーアフター」の製作中なのですが、AIが描いた瞳をレタッチして「同一キャラクター感を出す」手法がだんだん確立できてきたので、支援者の方向けに今試している方法を書き留めておきます。
「AIで生成した瞳をわざわざ直す」というのは本当にニッチな話で、AI術師の皆様には「描き直すくらいならプロンプトを磨け!」と叱られてしまいそうですが、どうしてもキャラクターの瞳を統一したい方向けに参考になれば幸いです。
さて、まずはこちらを御覧ください。
帰宅した主人公を出迎えるヒロインのイラストです。原稿では腰まで入った引きの絵なので正直さほど気にならないのですが、こうしてアップにすると瞳部分の描画の乱れが目立ちます。ヒロインを出力する際は同じプロンプトを使っているので、基本的にはどのページも「だいたいこんな感じ」で描いてはくれるのですが、瞳の輪郭がブレていたり、瞳孔や虹彩に統一されたデザイン感がないため、ページによっては別人に見えてしまいます。
ちょっと話はそれますが、もともと賢木はillusionの18禁3Dキャラメイクゲームでスクショを撮るのが大好きな「コイカツ勢」でした。キャラの瞳を描くのは版権キャラ再現のたびにやってきたことだったので、「コイカツみたいになんとかなるんじゃねえか」と思いついたのがこの手法を試してみるきっかけでした。
というわけで、コイカツ時代に培ったスキルを応用して、さっそく瞳部分を出力してみました。
なんてことはない、オーバル型の中にグラデーション機能や「発光」を使って描き込んでいっただけの瞳です。ハイライトは光源によって位置が変わるので、あとでフリーハンドで描き入れるとして、とりあえずハイライトなしの虚ろ目状態で作成しています。
こちらをさきほどのイラストの上にざっくり乗せてみましょう。
怖い!
工程としては「瞳の素材を拡縮・回転して左右の瞳に合わせる」「はみ出した部分を消しゴムでカットする」だけです。これはキャラが真正面を向いたイラストなので単純に素材を配置しただけですが、斜め目線の場合はだいぶ面倒な作業になると思われます(いずれ別の記事でご紹介します)
この状態では瞳がまつ毛を貫通してしまっているので、上にレイヤーを作って上まつ毛部分を描いていきましょう。基本的にはAI生成をそのままなぞる形でOK。別にわざわざまつ毛を書き足さなくても、重なっている部分をていねいに消しゴムかけるだけでもいいのですが、いいんです実験なんだから。
はい、少しはそれらしくなりました。線画がなく、まつ毛に縁取りがないのでちょっと違和感があるのと、AI生成の瞳がはみだしてしまっているのが難点ですね。今度は瞳のレイヤーの下に新規レイヤーを作って白目を塗りつぶし、まつ毛にちょっとだけ手を入れてみます。
だいぶ自然な感じに近づいてきました。今回は実験なのでまつ毛に線画はつけませんが、最終的にこの手法で製品化していく場合は、一つ一つ線画ペンで描いていくことになろうかと思います(製作時間がバチクソ伸びるので、おそらくアップや重要シーンのみになるでしょうが…)
最後に、ハイライトを投げ縄塗りツールで載せます。
レタッチ前後を見比べるとこんな感じ。
もう少し手を加える場合は、まつ毛の上に重なっている髪色を載せたり、白目部分にグレーの影を乗算で落としたりするのですが、そこまでやっていくと作業工程が大幅に遅れてしまうので、まずは最終ページまで完成させてから、こうしたレタッチを施していこうかなと考えています。
そんなわけで、「AI瞳をレタッチしてキャラの統一感を出してみる」でした。その都度書いておかないと忘れてしまうので、今後も新しい手法を思いついたら製作途中でもFANBOXで紹介していくつもりです。
いつもご支援やコメントでの応援ありがとうございます、大変励みになっております。今回も「AIでエロを変えたい!」スタジオ真榊がお送りしました。再見!