奪われたブレイズオーブ03 (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-09-01 10:00:00
Imported:
2023-09
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漲っていた力は完全に消え去り、無様に膝をつく。
満身創痍のクリムゾンブレイズは、ただシグルズに支えられるままだった。
「ち、ちからが……ちからがはいらねぇ……」
「貴様には感謝しよう、クリムゾンブレイズ。これで我がシグムンド機関はさらに栄光へと近づいた。」
目の前で見せつけるようにオーブを弄ぶ強化型シグルズ。
忌まわしい嗤声が響く中、意識は暗闇へと飲まれていった。
目を覚ますとそこは廃工場の冷たい床だった。
「…い……、いったい、、、なにが……」
手足に巻き付く冷たい鎖の感触。
身体は鉛のように重く、鎖を引きちぎることはおろか身動きすることすらままならない。
「お目覚めのようだな。」
シグルズたちに見下ろされる屈辱。
おぼつかない記憶をかき集める-強化型シグルズと戦って、それから…?
「…へへ、気が済んだらよ…帰して、くれねぇか…?…見たいテレビあんだよ。」
「減らず口を叩く力は残っているようだな。」
「貴様の身体から、ブレイズオーブを摘出した。今の貴様はただのヌケガラ。オーブの力を宿さない、ただのニンゲンだ。」
「ばっ、バカな……そんなワケが、、、っ!」
TO BE CONTINUED...