奪われたブレイズオーブ01 (Pixiv Fanbox)
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「こんなオンボロ工場にあるとは思えねぇんだがな。ったく、ブレイズオーブをいただいてから、ガセつかまされることが増えてンぜ。」
新たな竜の秘宝の情報を元に訪れた廃工場。
漂う瘴気にクリムゾンブレイズは警戒を強める。
『同胞ノ魂、機関ニ渡サヌ。オ前ニハ期待シテイル』
「ハイハイ、分かってますよ。ただなァ、こうも邪魔ばっかされっと―商売上がったりだぜ。」
クリムゾンブレイズが工場内に足を進めると、闇に潜んでいたシグルズ戦闘員が立ちはだかる。
やはり、今回もシグムンド機関の罠だったのだ。
「さァてと、竜の秘宝がどこにあるか―こいつらの身体に聞いてみっか!」
「どこからでもかかって来やがれ!」
「ギィィィィ!!!」
「トロいんだよ雑魚が!」
急襲するシグルズだが力の差は圧倒的だった。
超スピードでかわし、攻撃をいなし、的確な一撃を加えるその様は優雅ですらあった。
シグルズの背をグリグリと踏みつけ勝ち誇る。
「グェェェェ……」
「へっ、ザマァねぇな。ンで、竜の秘宝がどこにあるか、教えてもらおうじゃねぇか?」
「…そこまでだ……」
一段と強くなる瘴気。
マスクの下でクリムゾンブレイズは表情を変えた。
「……へぇ。ちったァ骨のあるやつがいるみたいじゃねぇか。」
「部下が世話になったようだな。ここからは私が相手をしよう。」
「珍しくおしゃべりが上手な野郎だな?それじゃあ俺も、遠慮なくいくぜ!」
TO BE CONTINUED...