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-ある日の夕刻-


-皆月ひかるとみかげは、街の外れにある盗賊団のアジトの目の前にいた-

-この盗賊団は最近になって勢力を拡大し、街の治安を荒らすことで問題になっていた-


-今回の任務は、アジトの潜入とそれの解体-

-皆月ひかるとみかげは二手に分かれ、奇襲作戦の最終確認をしていた-



(ザザーッ:通信音)


ひかる「じゃあ最後にもう一度確認するよ?」

みかげ「うん」


ひかる「盗賊団のアジトの入り口は2つ」

   「ひとつはみかげがいるメインの入口、そしてもうひとつが……」

みかげ「ひかるのいる裏口だね?」

ひかる「うん」


ひかる「まずはみかげがメイン入口から突入して、敵をかく乱させて?」

みかげ「みかげが大暴れして、敵のボスをあぶりだせばいいんだよね!」


ひかる「あ、うん……でも無駄に傷つけないでね?」

   「あくまでも私たちの目的はアジトの解体であって、せん滅じゃないから」

みかげ「は~い」


ひかる「みかげに勝てないと判断したら、敵の親玉はここに出てくると思うの」

みかげ「そこをひかるが叩くんだね!」


ひかる「うん……」


ひかる「今回はみかげに危険な役を任せちゃうけど、ごめんね?」

みかげ「ふふふ、大丈夫だよ……みかげに任せて!」

ひかる「うん、ありがと」


みかげ「それよりもみかげはひかるが心配だよぉ」

   「ここは光魔力を拡散させる特殊な鉱石が多いんでしょ?」

   「本来の力を出すのは難しいんじゃないの?」


-盗賊団のアジトでは光魔力を拡散させる「闇の鉱石」が多数確認されている-

-この鉱石があると光魔力を用いた魔法の使用が極めて困難になる-


-そこで今回は魔法を使用せずとも力を発揮できるみかげが作戦の鍵となっていた-


ひかる「うん、でもアジトの外にいる分には大丈夫だから」

   「敵が出てくるまでは入口の外で待つつもり」


ひかる「だから中の方はお願いね?」

みかげ「うん、ど~んと任せてよ!」

ひかる「ふふ、頼もしいね♪」


ひかる「でもくれぐれも無理はしないでね?」

みかげ「ひかるもね?」

ひかる「うん」


ひかる「それじゃ、そろそろ始めるよ?」

みかげ「うん!!」


-ひかるの合図と共にみかげはアジトの正面入り口から突入していった-


盗賊A「敵襲、敵襲ーーー!!」


(ドスッ!バシッ!)


盗賊B「ぐはっ!」

盗賊C「がはぁ……」


みかげ「……ふんっ!」


(ザザーッ)


みかげ「ひかる、聞こえる?」

ひかる「聞こえるよ」


みかげ「入口の敵は倒したけど、1人は逃げられた」

ひかる「うん、大丈夫だよ。それより中はどんな感じ?」


みかげ「う~ん、見取り図と大体あってるけど、予想以上に広そう……」

   「たぶん逃げた1人はボスの元に向かったと思う、このまま追うね!」

ひかる「うん、気を付けて!」


(ザザーッ)


ひかる「予想以上に広い、か……何かがあるのかな?」

   「とりあえずみかげからの連絡を待とう……」


-それからしばらくしてみかげからの通信が入った-


(ザザーッ)


みかげ「ひかる、聞こえる!今敵がそっちに」


(ドゴーン!)

(ガラガラガラ!!)


みかげ「!!!」


(ザザーッ)


ひかる「みかげ?みかげ!!」


(ザーーーッ)


ひかる「通信が切れた!?」

   「それよりもさっきの音は爆発音……?」


ひかる「!!!!」

   「みかげ!!」


-その頃みかげは-


みかげ「くそっ!勝てないとわかって天井を破壊するなんて」

   「目的は逃げるためか……でもこれも想定のうちかな?」


(コツコツ:通信機のスイッチを入れる)


みかげ「ん?……ちっ、今の衝撃で壊れたか!」


みかげ「一応ひかるには敵が行ったことを伝えられたから、大丈夫だと思うけど……」


(みかげの妄想の中のひかる)


(ひかる「みかげ、みかげ!?」)

   (「さっきのは爆発音?もしかしてみかげが……!!」)

   (「みかげ、みかげぇぇぇーーーーー!!!」)


みかげ「なぁ~んてことはない……よね?」

   「うぅぅぅ、でもひかるじゃ無いなんてことはないかも~」


みかげ「……………」


みかげ「まずはここから出てひかると合流しないと!」

   「考えるのはそれから!」


みかげ「(ひかる、無理だけはしないで……!)」


-その頃ひかるは-


ひかる「さっきのは恐らく爆発音……」

   「みかげなら大丈夫だと思うけど……」


ひかる「ううぅぅぅ、ど~しよう!」

   「もしもみかげが爆発に巻き込まれてたら!?」

   「もしもみかげが取り残されて、敵に囲まれでもしていたら!?」


ひかる「ああ~、どうしよう、どうしよう……!」


ひかる「……ふぅ~………」


ひかる「よし、決めた……みかげを信じよう………!」

   「みかげは大丈夫だと信じて、私は私の仕事をしよう!」


ひかる「でも、でも!」

   「5分…いや、10分待っても動きが無かったらその時は……」


-それからしばらく時間が経って-


ひかる「もう10分は経ったよね?」

   「でもどうして動きがないの??」

   「もしかして他に出口があった???」


ひかる「わからない……」

   「でもこれ以上はみかげが心配で……!!」


ひかる「……行こう………!」


-ひかるは裏口から息を殺して侵入していった-


(ふわ~ん、ふわ~ん:セレーネドレスが光り輝く)


ひかる「やっぱりこの姿じゃ安定しないか……」


(キィーン!)


-ひかるはセレーネくノ一装束に変身した-


ひかる「魔力を抑えたこの衣装なら大丈夫……よし!」


-それからひかるは辺りを警戒しながらゆっくりと進んでいった-


(ザッ、ザッ、ザッ……)


-薄暗いアジトにひかるの足音だけが響いていく-


(ザッ、ザッ)


-すると次の瞬間!-


(ドゴーン!)

(ガラガラガラ!!)


ひかる「えっ!?なにっ!!?」

   「……はっ!出口が!!」


-ひかるはひとり閉じ込められてしまった-


ひかる「敵がいる!?」

   「どこ、どこにいるの!!?」


???「今だっ!!」


(シュシュシュ!)


(ドスッ!)


ひかる「ぐうぅっ!!」

   「い、一体どこから!!?」


(バシッ!)

(ドスーンッ!)


ひかる「くはっ!」


(ばたん…)


???「取り押さえろ!」


(ガシッ!)


ひかる「う、ううぅぅぅ!!」


(パシーン:強い光が辺りを照らす)


ひかる「くぅっ、うぅぅ!!」


盗賊長「飛んで火にいる虫とはこのことだな!」


ひかる「!!!!!」


-ひかるの目の前には盗賊団の団長と大勢の兵が待ち構えていた-


ひかる「まさか暗視ゴーグルを?」

   「……みかげ、ごめん………」


-盗賊長がひかるの顔を覗き込んでくる-


盗賊長「んっ?お前はさっき入口から入ってきた奴か??」


ひかる「???」

   「(もしかしてみかげと勘違いしてる?)」

   「(だったら……!)」


ひかる「くっ!放せッ!!」


盗賊A「コイツです!コイツがさっき正面入り口から!!」


盗賊長「ほう、やはりか……」

   「足止め程度にはなるかと思ったが、まあいい」


ひかる「(足止め?ならきっとみかげは大丈夫!)」

   「(あとはこの状況だけど……)」


盗賊長「お前の目的はなんだ!」


ひかる「(目的を聞いてきた?)」

   「(だったら少しでも話を引き延ばしてその間にみかげの救助を!)」


ひかる「まずは、この手を……放してっ!」

   「話はそれから、だから!」


盗賊長「えらい強気な女だ……」

   「こいつ、強いんだよな?」


盗賊A「はい、一瞬で2人を……」


盗賊長「ふむ……」

   「おい、女っ!俺の配下に加われ!」

   「そしたら今回のことは大目に見てやろう」


ひかる「(勧誘?でもその方が時間は稼げるかも?)」

   「(私が演じていることは、みかげならすぐに気付いてくれる!)」

   「(今はコレを逆手にとって……!)」


ひかる「そしたらこの手は放してくれる?」


盗賊長「もちろん……おい!」


盗賊兵「はっ!」


(ささっ)


-盗賊兵はひかるを解放した-


ひかる「(今のうちに!!)」


-ひかるが奇襲をかけようとした次の瞬間だった!-


(しゅるしゅる!ピシーン!)


ひかる「きゃっ!」


(ぱたん)


-ひかるの足に何かが巻きつくと、ひかるは勢い余って倒れてしまった-


盗賊長「そうそう、言い忘れた」

   「うちに入るならその反抗的な意思は取り除かせてもらうぞ」

ひかる「くっ!!」


盗賊長「……やれっ!」


???「ギューーーーー!!!」


ひかる「いや、なに!?いや、いやあぁぁぁーーーーー!!!」


-盗賊長の指示と共に、一斉に赤い触手のようなものがひかるを襲った-


-両手両足に巻きつくと、瞬く間に身動きが取れなくなってしまった-


-無数の触手を持つ巨大タコは、盗賊長の指示のもとひかるの衣服を乱していった-


ひかる「いや、やめ……てぇ………!」


(さらっ)


盗賊兵「おおぉっ!!」


ひかる「あぁ、うぅぅぅ……!!」


-巨大タコによって衣装を乱され、ひかるの大きな胸がぷるんと弾んだ-

-その瞬間にギャラリーである盗賊兵から歓喜の声が上がった-


盗賊長「次は下だ……」


???「ギュッ!」


ひかる「いやぁ!やめて、そこだけは!!」


(さら、さらっ)

(ぶちっ!)


盗賊兵「おおおぉぉぉぉ!!」


ひかる「うぅぅぅぅ」


-ひかるは大勢のギャラリーの前でその姿をさらされてしまった-


ひかる「はぁ、はぁっ!」


盗賊長「どうだ、仲間になる気になったか?」


ひかる「は、はい……なります」

   「仲間になります!……だから………!」

   「(いやぁ!でも今は少しでも時間を稼いで……!!)」


盗賊長「仲間になる、か……」


ひかる「……っ……!……」


-ひかるはこくりこくりと、無言でうなずいた-


盗賊長「仲間になるから、その姿を見て欲しいってよォォォ!!」

盗賊兵「おおぉぉぉーーーー!!!」

ひかる「!?!?」


ひかる「仲間になる、仲間になるので!!」


盗賊長「口ではいくらでも言えるもんな?」

   「まずはお前の心を壊して、そのあと俺のお人形さんにしてやるよ?」


ひかる「……そん、な………」


(ぷちゅ、ちゅぶちゅぶ)


ひかる「ひぃ!!」


盗賊兵「うおおぉぉぉぉ!!!」


ひかる「いやぁ!やめて、やめてぇぇぇーーーーー!!」


-それからひかるは盗賊長の指示のもと、じっくりと犯されていった-



ひかる「ひぃっ!くうぅっ!!」


-ひかるは盗賊長率いる盗賊兵に囲まれながら、ひとり巨大タコに犯されていた-


-自らの武器を首元に突き付けられ、一切の抵抗を許されない状況にあった-


-頼みのみかげも脱出に手間取っているのか?未だにその気配を感じられない-


-ひかるへの凌辱は長期化し、次第に身体は熱を帯びるようになっていた-


ひかる「はぁ、はぁ!」

   「んあ、くあっ!!」


盗賊兵「おお、感じてるぞぉ!」

   「いいぞ、イケ、イケぇーーー!!」


ひかる「ンンっ!んぅぅぅーーー!!」


-ひかるの甘い声がこぼれ落ちるたびに、ギャラリーから歓声が上がった-


-ひかるはそれが耐え切れず、歯を食いしばり、漏れ出す声を押し殺していた-


ひかる「ひぎっ!う、ううぅぅぅ!!」


ひかる「(だめぇ、気持ちいい……)」

   「(でもここで声をあげたら、この人たちの思うつぼ……)」

   「(それだけは、絶対に……いやぁ!!)」


ひかる「んぐぅ!んんぅぅぅぅーーーー!!」


盗賊長「強情な女だ……おい!」


???「ギュ、ギューー!!」


(ぐちゅ、ぐちゅぐちゅ!)



ひかる「んくはっ!ああぁぁぁーーーー!!」


-ひかるは耐えきれず、甘い声をこぼれ落としてしまった-


-その瞬間に盗賊兵たちのボルテージは最高潮に達していった-


盗賊兵「ついに声をあげたぞぉ!」

   「身体は正直に『気持ちいい~』って言ってるぞぉ~!!」

   「もっとイケ、イケぇーーー!!」


ひかる「ちが、う……のぉ………!」

   「これ、は……あ、んあぁぁ!!」


-ひかるは既に声を抑えられなくなるほど、絶頂への階段を駆け上がってしまっていた-


-頭では分かっている、決して感じてはいけないことを...-


-しかし身体は言うことを利かず、そのすべてを受け入れて行ってしまった-


ひかる「はぁ、はぁ……!」

   「……ぃ、ぐぅぅっ!」


盗賊兵「身体が震えた!」

   「イク!ついにイクぞぉ!!」


ひかる「はぁっ、はぁっ!……ひぃ、やぁ………!」

   「あはっぅ、だめぇ!」


ひかる「ン゛んんぅぅぅぅーーーーーっ!!」


(びくっ!びくびくん!!)


ひかる「んああぁぁぁーーーーーー!!!」


盗賊兵「(ヒュ~ゥ!)」

   「ああ、イッたぁ……」

   「俺も……!」



ひかる「はぁ……はぁ……っ、はあぁ………!」


-ひかるは激しく絶頂させられてしまった-


-もはや後戻りなど出来ず、このあとひかるは何回も絶頂させられてしまった-


ひかる「はぁ、はぁ、はぁ……!!」


盗賊兵「この女、いったい何回イケば折れるんだ?」

   「俺はもう、無理……」


ひかる「はぁ、はぁ……」

   「もう、満足……だよ、ね……」


ひかる「はぁ、はぁ、はぁ……」

   「早く、私を仲間……にぃ……!」


盗賊兵「団長、もういいんじゃないですか?」

   「早く俺たちにやらせてくださいよ?」


盗賊長「いいや、まだだ……」

   「おい、アレをやれ」


???「ギュギュ、ギューーー!!」


(ぷすっ!)



ひかる「んくっ!!?」


-盗賊長の指示を受けると、巨大タコはひかるから奪ったクナイを首に突き刺した-


ひかる「いったい、なに……を………?!」


盗賊長「お前は過去に犯した女と比べても指折りの逸材だ」

   「だから壊すんだよ?心と身体を!!」

ひかる「!!!!!」


盗賊長「これからお前は快楽の海に溺れることになる……」

   「この海に呑み込まれて帰ってきた奴は誰ひとりとしていない……」

   「例外なく、全員が壊れていった」

ひかる「……!!!!!」


盗賊長「ある者は言語障害を引き起こし」

   「またある者は白目をむいて意識を飛ばしたりしたな」


盗賊長「でも結局は全員同じ末路を辿ったよ」

   「仲間になりたいんだったよな?死んでいった女たちのなァッ!!」

ひかる「そん……な………!」


盗賊長「時間だ、最後の悲鳴を存分に楽しませてくれ」


???「ギュギュギューーー!!」


ひかる「!!!」

   「……やめっ」



ひかる「あ゛あああぁぁぁぁーーーーーー!!!」


ひかる「があ゛ああぁぁぁぁーーーーーー!!!」


-巨大タコの毒がクナイを通じて、ひかるの身体に流れ込んできた-


-かつて経験のない激しい絶頂を全身が、それも休むことなく襲っていった-


ひかる「や゛めでぇ、やめてぇぇぇーーーー!!!」

   「う゛あっ!ああああぁぁぁーーーーー!!!」


盗賊長「ふはははは!」

   「最高だよ、ここまで持ったのはアンタが初めてだ」

   「さあ、もっと悲鳴を聞かせてくれ!!」


ひかる「ん゛ああっ!あああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!」



ひかる「ン、あ゛ァ……ァ、ハァ……ハァ……ァ………」


ひかる「……マ、マダ………マダ、ダカラ………」


ひかる「……ハァ……ハ、ァ………ハァァ…………」


-ひかるは息も絶え絶えながら、かろうじで自我を保っていた-



盗賊長「これは驚いた!まさかこの毒を耐えきる者が現れるとは!!」


盗賊長「ふっ、いいだろう」

   「ご褒美にいま、お前の身体で何が起きているか教えてやろう」


盗賊長「コイツの毒は、あらゆる痛覚を快楽に変える力を持っている」

   「つまりお前が感じる痛みを快楽に変えるというわけだ」

ひかる「………!」


盗賊長「お前が挙げている悲鳴は、文字通り身体の悲鳴というわけさ」

   「全身の骨を砕かれる感覚は意識が飛ぶほどに痛いよな?」

   「そのすべてが快楽に置き換わったとしたら?」


盗賊長「くく、ふはははははははは!!」

   「………はぁ~」


盗賊長「………フィナーレだ」


盗賊長「偽りの快楽と共に真実の快楽で果てるがいい……」


???「ギュ、ギュギュギューーー!!」


ひかる「!!!!!!!!」



ひかる「~~~~~~~~~ッッッ!!!」


-ひかるは涙をこぼしながら、声にならない声をあげた-


-両手両足に巻き付いた触手は、ひかるの骨を砕く勢いて強く絞め上げてくる-


-その激痛に悶絶するも、今のひかるはそのすべてが快楽に置き換わっている-


-ひかるの心の中で何かが壊れていくのを感じた-



ひかる「@※◇〒¥%#&*@!?~~~~~ッッッ!!!」


-ひかるは大声で何かを叫んだ-


-しかしそれは人の言語を為していなかった-


-ひかるの瞳から輝きが消えていく-


-この瞬間、ひかるは自分の心が壊れて行っていることに気が付いた-


-どうにかそれを伝えようとしても、身体もまた同様に壊れ始めている-


-ひかるは最後にこの思いを自身の魔力に吹き込んだ-



ひかる「…………………………」


-そしてついにひかるは沈黙してしまった-


-瞳孔は開き、涙、唾液、そして愛液が止めどなく流れ落ちた-


盗賊長「ふは、ふはは……ふはははははははは!」

   「やった、ついにやったおぞ!!おまえらァ!!!」

盗賊兵「うおおおぉぉぉぉっっ!!!」


???「ギュ!ギュ!!?」


(しゅしゅしゅー!!)


(ドサッ……)


ひかる「…………………………」


-巨大タコは何かに怯えるように、一目散に逃げて行った-


盗賊長「ん?まあいい、お前らァ!!」

   「この女を好きにやっていいぞォォォーーーー!!!」

盗賊兵「うおおおぉぉぉぉ、お゛っ!」


(ゴトン、ゴトゴトン!)


盗賊長「お前ら、どうし」

みかげ「………!!!」


(ブシャーーー!)

(ゴトン……)


-駆け付けたみかげの手によって、その場にいた全員の首が一瞬にして宙を舞った-


-闇の鉱石の影響を受けないみかげにとって、このアジトは何の障害にもなっていなかったのである-


-それからみかげは大粒の涙をこぼしながらひかるの元へ駆け寄った-


みかげ「どうして、どうしてこんなことにぃ!」

   「ひかるぅ、返事をしてよ……!!」

ひかる「…………………………」


みかげ「やだぁ!こんなの絶対にイヤぁ!!」

   「みかげをひとりにしないでよぉ!!ひかるぅ~~~!!」

ひかる「…………ァ………げぇ…………」


みかげ「!!!!!」

   「ひかる!?ひかるぅ!!?」


ひかる「………ぁ………ぅ……」

みかげ「うん、うん……!!」


-みかげはひかるの口に耳をあて、そのかすかに呼びかける声を聞き取った-


みかげ「ありがとう、なんて……いいよ………」

   「みかげは、みかげはただ、ひかるが元気でいてさえくれれば………」

   「えぐっ、んぐぅ……!」


ひかる「………っ……てぇ………」

   「み……ぁげ……ぉ、ぇ……ぉ………たい、ぁら………」


みかげ「ぐすん、うん!」

   「みかげ、笑うね……みかげが笑えば、ひかるも笑顔になれるもんね」

ひかる「………ぅ………ん………」


ひかる「………あぃ、が……と……ぉ………」

みかげ「………うん………」


みかげ「もう離さない、みかげがずぅ~っと、一緒だから……!!」


-ひかるは自身の心が壊れる瞬間、その思いを自身の魔力に封印した-


-そしてその思いは同じ魔力を持つみかげの手によって解凍された-


-それでもひかるが失ったものはあまりにも多かった-


-ひかるの壊れかかった心と身体が元通りになるかは誰もわからない-


-それでもみかげと過ごすことで、少しずつ快方へ向かっていった-


-そして-


-あの日から1年が経とうとした頃-


-ひかるとみかげの元に笑顔が戻っていた-


みかげ「ひかる、だぁ~いすきっ♪」

ひかる「うん、ひかるもっ!!」


みかげ「えへへ、ひかるだって~、可愛い♪」

ひかる「た、たまにはいいでしょ?私もみかげに甘えたいの……」


(ぎゅ~)


ひかる「え、ええ?なに??」

みかげ「だって甘えたいんでしょ?」

   「こうやって思いっきり甘えばいいんだよ~」


みかげ「ほら、ひかるも!」

ひかる「………でもぉ」


みかげ「甘えたいんでしょ?ほら!」

   「みかげがひかるの全てを受け止めてあげる」

   「みかげはひかるのみかげなんだから!!」

ひかる「みかげ……」


ひかる「ええ~い!」


(バサッ)


-ひかるはみかげに抱き着くと、そのままの勢いでベッドに寝転んだ-


ひかる「ふふふ、ねえみかげ?」

みかげ「ん?」


ひかる「今日は一緒にご飯食べて、一緒にお風呂入って、一緒に寝よ?」

   「ひかるはみかげのひかるでもあるんだから!!」

みかげ「……ひかる」


みかげ「言ったなぁ、その言葉忘れないからね~」

ひかる「忘れないよ!何度でもいうから!!」


ひかる「ひかるはみかげがだ~い好き♪」

みかげ「みかげもひかるがだ~いすき♪」


ひかる&みかげ「えへへへ♪」


                               ~END~

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はると「今日は俺の出番じゃないすねまた楽しみに待ってるよ光君」