ついに登場!?3人目のオリジナルキャラ!! (Pixiv Fanbox)
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2021年4月1日……
ついに我々は、カシオペアのオリジナルキャラクターの3人目の情報を入手した!
以前より「皆月ひかる」「みかげ」に次ぐ3人目のキャラクターがいることは明かされていたが、その正体は全くの不明……
唯一の手掛かりは、オリジナルゲーム「ひかりのリユニオン」タイトルロゴに隠されているという話だが、日本のスーパーコンピュータ「○岳」をもってしても解読には至らない……。
そんな折、我々はカシオペアが生息するとされるグンマーの地へ赴いた。
電車はラッシュ時を除くと1時間1本は当たり前、携帯の電波は5Gはおろか、3Gすら入らない、いわゆる「圏外」というまさに未開の地もあるとの噂である。
細心の注意を払い3月30日に現地入りすると、そこではまさかの聖火リレーが行われていた。
沿道にはたくさんの県民が集まっている。
いま世界中で新型コロナウイルスが蔓延している中、秘境の地グンマーでは何食わぬ顔で地元住民らで密を作っている。
そして何より我々が驚いたのは、聖火リレーの随所で見られる「東京オリンピック2020」の文字だった。
我々は目を疑った!なんとグンマーでは、1年遅れで東京オリンピックの聖火リレーが行われていたのである!
「グンマーは独立国家」「グンマーは海外」「グンマーに入るにはパスポートが必要」などと、群馬いじりの記事はネットで散々見てきたが、時間軸が異なるなど聞いたことがない!
まさに次元の異なる話である。
グンマーの地の恐ろしさを身をもって体験する中、ついに我々はその情報を手に入れた。
聖火と言う神秘の光に照らされて、その姿を一瞬だけ捉えることに成功した!
すぐさま本部へ写真のデータを送ろうとするが、スマホはまさかの圏外……
本来劣化するはずなどありえないデジタルデータが、瞬く間に破損していく!
これもグンマーの地の仕業だというのか?!
我々は車に飛び乗り群馬の地を南下した。
利根川と言う名の最終防衛ラインを突破すると、サイタマの地へたどり着いた。
しかしまだ安心はできなかった!
なぜならサイタマ北部は「ほぼ群馬」と言われるほど、方言や文化が根付いているからである。
群馬名物の焼きまんじゅうを「元祖!焼きまんじゅう」などと登りを上げて販売している店舗もあるくらいだ。
サイタマ北部は危ない!大宮、せめて大宮まで逃げなければ!!
我々はグンマーから逃げるように大宮までやってきた。
群馬県民曰く、大宮は「ほぼ都会」らしい……
その理由は「ビッグサイトに始発で行ける」という明らかなオタク目線であった。
バリサンで電波が立つ大宮の地で、ようやく本部に写真のデータを送ることに成功した。
しかし劣化が酷く、3人目のシルエットしか残っていなかった……。
長いこと謎に包まれていた3人目の正体を追ったこの旅は、このような形で幕を下ろすことになってしまった。
いつの日か、我々はカシオペアの3人目のオリジナルキャラクターの姿をファインダーに収めることを決意した。
その時が来たら、再びこのペンを取ることにしよう………
2021年4月1日発行 「月刊ウー」掲載
『ついに捉えた?!カシオペア3人目のオリジナルキャラ!!』より抜粋