奉行所最高戦力にしてトップの蟲奉行様が卑劣な手段でキモブタ男に捕まり受精交尾させられるお話 (Pixiv Fanbox)
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投稿遅れてしまいました、トライセプスです!
遅れます記事を投稿した数時間後にマジの急用が入ってしまい、今日の9時〜22時まで拘束されていました...
なので昨日はカフェインキメながら徹夜して書き進め、たった今最終調整を終えたところです(笑)
夕方にすら間に合わず、誠に申し訳ございませんでした。
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さて、今週はムシブギョーより蟲奉行様のNTR孕ませレ〇〇小説!
身長140cmの色白儚げ清楚美少女が、キモデブ男に襲われちゃいます。(微催眠もあるよ)
ムシブギョーは10年ほど前にアニメ化していた作品ですが、女キャラが今でも余裕で通用するほどめっっっちゃエロ可愛いくて最高でした!
平日夕方アニメですがサービスシーンたっぷりで作画も良く、昔の規制の緩さに感謝感謝。
ヒロインの1人である火鉢ちゃんは私の中でトップランクに好きな女キャラに入りました(笑)
マジのガチで好き。学生時代だったら確実にガチ恋していた。
蟲奉行様もお春さんも相当好きですが、「SSランク 火鉢ちゃん/Sランク 蟲奉行様・お春さん」って感じです。
アニメで1番ヒロインしていた蟲奉行様も儚くて強くて好き。
今回は力尽きてしまいおまけまで手が届きませんでした...ふしだらなライターと笑いなさい...お兄さん許して...
(参考画像)
『原作』ムシブギョー(アニメ準拠)
『人物』蟲奉行
『あらすじ』天皇への拝謁を命じられた蟲奉行は、月島仁兵衛を護衛につけ屋敷へと出向くことに。真面目にお勤めを果たしていた蟲奉行だが、天皇の侍従であるキモブタ男に目をつけられ、陰湿で狡猾な手段をもってその身を汚される危機へと陥る。それはまるで蝶が蜘蛛の巣に捕まるように...
『文字数』本編約26,000字
※本作品は登場キャラクター同士で事前に合意した上で演技している内容です。
また登場キャラの実年齢は成人以上ですが、作中ではフレーバーとして未成年と表記されている場合がございます。
合意を得ない性行為(S眠、S脳、レ○プetc…)は存在しません。
タイトル:奉行所最高戦力にしてトップの蟲奉行様が卑劣な手段でキモブタ男に捕まり受精交尾させられるお話
時は江戸時代、将軍徳川吉宗公の治世の下、江戸幕府新中町奉行所...通称『蟲奉行所』と呼ばれる場所が存在していた。
蟲奉行所は正体不明の異形な存在『蟲』から人々を、ひいては平和を守るために設置された街の重要拠点である。
蟲奉行所にて蟲退治のお勤めを果たすのは、少数精鋭で各々が人間離れした強さを持つ市中見廻り組の面々だ。
見廻り組の6人が組織の主力であり、そんな彼らのトップ、新中町奉行所の総大将として君臨している人物こそ、『蟲奉行』と呼ばれる従二位・別格老中である。
「蟲奉行様」
蟲奉行直属の腹心たちが、御簾(みす)越しの彼女へ深々と頭を下げて挨拶をする。
ここは蟲奉行所の最奥に位置する、陽の光も当たらない薄暗い部屋。
蟲奉行は奉行所の最重要人物であるため、警護の観点からもこの場所から自由に動く事もままならず、特別な用事でも無い限り外に出ることは叶わない。
「なんじゃ?」
「先刻、江戸幕府の使いの者より極秘の要件があるとの事で、こちらの信書を承っております」
「幕府から極秘の遣い...おだやかではなさそうじゃ。信書をこちらへ」
部下の1人が空間を隔てる隙間から、一枚の手紙を蟲奉行へと手渡した。
外からは蟲奉行の姿は見えないが、灯篭の作り出すシルエットが受け取った手紙を読んでいる事は分かる。
「.................」
「蟲奉行様、信書にはなんと?」
「ふむ、端的に言えば召集の手紙である。それも天皇陛下殿からの、な」
「な、なんと!陛下殿から直々のお呼び出しとは、一体いかなるご用件で?」
「そこまでは書かれておらん。書かれているのは、3日後に極秘裏で謁見に来るようにとの内容じゃな。従者は機密性を保持するために最低限の1人のみらしい」
(天皇からの突然の召集...妾を呼び出すという事は、蟲に関する何かであろうな。)
人類の中でも最強格の強さを誇る蟲奉行も、立場上上の人間には頭が上がらない。
幕府に仕える者として、呼び出しにNOを突き付ける事などあってはならなかった。
「はぁ...面倒ではあるが仕方ない。明日出発する故、取り急ぎ支度を頼む」
「かしこまりました。して蟲奉行様、従者はどの者にいたしましょう?護衛がたった1人となると、やはり無涯殿でしょうか。あの者であれば道中で蟲に襲われても、何ら心配がございませぬ」
「.............」
蟲奉行は御簾の内側で沈黙に浸る。
表情が見えないため、腹心たちからは何を考えているのかが分からない。
「.......島じゃ」
「は?...蟲奉行様、今なんと?」
「つ、月島仁兵衛じゃ!月島仁兵衛をお供につけい!」
「月島殿ですか?!彼はまだ新入りです。たしかに以前紀州へ出向く際、護衛に当たった実績はありますが、1人でとなると...」
「妾の言う事が聞けぬと申すか?」
「い、いえ!決してそのような事は!」
「案ずるでない。まだ本調子とまではいかぬが、力を取り戻した妾が蟲ごときに遅れは取らぬ。良いな?」
「ははあ!」
有無を言わさぬ蟲奉行の圧に、腹心たちは再び深々と頭を下げた。
彼らにとって蟲奉行は、以前として畏敬の念を抱く末恐ろしい上司。
怒らせて処罰を下されたりでもすれば、とても笑えない事態に陥りかねない。
しかし彼らは知らない。
薄い御簾の向こう側で、蟲奉行がほんのり顔を赤らめ僅かに口角を上げている事を。
「要件は以上か?であればもう下がれ。妾は忙しいのじゃ」
「は!では、これにて我々は失礼いたします」
部下がいなくなり静まり返った室内で、蟲奉行は小さな声で独り言をつぶやいた。
「ふふっ、拝謁は面倒であるが、月島と2人きりの時間を過ごせる機会が巡ってこようとは僥倖。明日からが楽しみじゃ」
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〜翌日〜
「お付きの方〜!!」
江戸の街から少し離れた茶屋で茶を啜っていると、遠くから元気満点の大声が聞こえてくる。
旅人に変装した蟲奉行を見つけた仁兵衛は、手を振りながら彼女へ近づいてきた。
「おお、月島。待っておったぞ」
「お待たせしてしまい申し訳ございません!道中で迷子になった子供を見つけました故、一緒に母親を探しており遅れてしまいました!」
「そうか。ふふっ、相変わらずそなたは、困っている人々を放っておけぬ性格なのだな」
「当然です!自分の使命は人々のお役に立つ事ですから!」
蟲奉行はその無表情な顔を緩め、優しく彼に微笑みかける。
月島仁兵衛は、蟲奉行が心を開いた数少ない人物。
身長140cmで外見こそ幼いものの、過去のある出来事が災いして100年以上の時を生き、凍りついた心に温もりを与えてくれた男性。
彼女の本当の身分を知らないとはいえ、どこまでも純粋で優しく真っ直ぐ自分と接してくれて、その身を挺してピンチを何度も救ってくれた愛情を寄せる異性である。
「お話は小鳥殿から伺っております!この月島仁兵衛、全力でお付きの方を護衛いたします!」
「うむ。よろしく頼むぞ、月島よ」
(月島はまだ妾の事を蟲奉行の付き人だと思っておるようだな。だがそれで良い。妾はただこやつの側にいられれば満足じゃ。此度の逢瀬...ではなく極秘任務。妾の思い出の一つとして、しかと刻み込もう)
こうしてちょっとしたデート気分の蟲奉行は、仁兵衛とともに短い旅路へとついたのである。
休憩や人助けをみつつも大きなトラブルはなく、2日かけて無事に天皇の待つ屋敷へ到着した。
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「おおお!これはなんと立派なお屋敷!ここに天皇陛下殿がお忍びでいらしているのですね!」
「これ、月島。あまり大きな声を出すでない。もう到着したとはいえ、極秘である事に変わりはないのじゃぞ」
「し、失礼いたしました!」
「はははっ、これはこれは元気な御仁ですな。さあ、もうすぐ陛下の元に着きますぞ」
天皇が指定した巨大な屋敷の廊下を、侍従に案内されながら歩く2人。
マイペースに明るい月島からは、緊張の色が全く感じられなかった。
長い廊下を歩いた先、敷地の中央に位置する部屋には、気品と威厳を感じる雰囲気の天皇と数名の侍従が控えている。
部屋に入る前に侍従に指示を受け、月島は自主的な発言をしないよう釘を刺され、拝謁の時を迎えた。
「陛下、蟲奉行殿とその従者殿1名をお連れいたしました」
「ご苦労であった。下がってよいぞ」
「ははあ」
「さて...蟲奉行殿、多忙であろうに遠路はるばるよくぞ参られた」
「とんでもございません。陛下から直々の召集、身に余る光栄にございます。仁兵衛、自己紹介を」
「はい!お初にお目にかかります天皇陛下殿!自分は月島仁兵衛と申します!蟲奉行所の任により、お付きの方を護衛しております!」
「おお、そなたがあの月島仁兵衛か。先の紀州での八面六臂の活躍は聞いておるぞ。しかし、お付きの方?そなたの隣にいるのが蟲奉行で...」
「へ、陛下殿!陛下殿はご多忙の身と存じます。早速ではありますが、ご用件を伺いたく」
「う、うむ?それもそうだな」
自分が蟲奉行だと月島にバレぬよう、蟲奉行は柄にもなく大きめな声で話を遮った。
不敬な行為ではあるが、天皇はどうやら気にしていないようだ。
早速呼び出した要件を話し始め、蟲奉行は相槌を打ちながらそれを聞き入った。
「———という訳だ。諸々の問題が解決するまで、しばらくこの屋敷で腰を落ち着けてくれぬか?」
「それは深刻でございますね。この蟲奉行、喜んで陛下殿にお力添えさせていただきます」
「頼んだぞ。付き人の月島殿も、活躍を期待しておる」
「もったいなきお言葉!この月島仁兵衛、粉骨砕身お勤めいたします!」
「うむ。話もまとまったところで、今宵はゆっくりと休むが良い。身の回りの世話は侍従に何でも言うと良い。対応してくれよう」
蟲奉行が予想していた通り、今回は蟲に関する問題解決のために召集がかかったようだ。
そんなこんなで数日の間、この屋敷で過ごす事になった。
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「ぶひひっ、こちらが蟲奉行様のお部屋。そして向こうに見えるのが月島様のお部屋です」
「うむ」
「案内ありがとうございます!豚井殿!」
「ふへっ、全然いいですよぉ」
豚井と呼ばれる人物が、2人のお世話係の責任者に任命されている。
豚井は内部の複雑な事情によって偉そうな肩書きに着任こそしているものの、そのタスク能力は著しく低く、名ばかりの役職とは無関係な雑用を天皇から任される事が多い中年の男だ。
その容姿はとても醜いもので、ブクブクと貴族太りした大きな体躯、どこからどう見てもブサイクと言うしかない顔面、薄らと未練がましく残った髪の毛...貴族の生まれでなければ100%いじめられているであろう見た目をしている。
さらに性格もクズであり、美しい女性を見つけるとそれが部下であっても町民であっても、権力・財力を盾にセクハラをするような色狂いで、自分の屋敷には強引に手に入れた複数人の夜伽の相手を囲っていた。
(ふひひっ〜!蟲奉行様がまさかこんな華奢な女の子だったなんて!しかも僕の大好きな小さくて可愛くて儚げな容姿!透き通るような長い白髪、魅惑的な白いまつげ、宝石みたいな緑の瞳...ああ〜!この距離でもすっごい甘い匂いする!今すぐ襲いたい!押し倒してヤリたい!)
豚井は蟲奉行の容姿端麗さに心を惹かれ、服の下で特大の男性器をビキビキと膨らませていた。
だが服の生地が分厚いため、凝視でもされない限りは勃起しているかは分からない。
「?...豚井とやら、妾の顔に何かついておるか?」
「はっ!...い、いえ。それでは僕はこれで失礼します!」
(危ない危ない。さすがの僕でも、蟲奉行様みたいな地位の女に手を出したらもみ消せない。でもあんな上玉をみすみす逃すのはもったいないし...バレないように行動しないとね)
豚井のターゲットにされてしまった蟲奉行。
不幸中の幸いか、直接彼女にセクハラする事は諦めたようだが、その代わり翌日から彼女の部屋では不可解な現象が起きることとなる。
〜滞在1日目〜
「月島。初日の勤め、ご苦労であった。明日もよろしく頼むぞ」
「もちろんでございます!では自分はこれにて!」
がららら...ぴしゃ!
蟲奉行は自室の前で月島と別れると、扉を開けて中へ入った。
(?...なんじゃ?この部屋は妾しか入っていないはず。侍従に清掃も頼んでおらぬが...何となく今朝と配置が変わっているような?気のせいかの?)
〜滞在2日目〜
「ではまた明日。今日のような無茶はせぬようにな」
「はい!ごゆっくりお休みください、お付きの方!」
「っ♡…う、うむ」
(ああ、床につく前に月島の屈託のない笑顔を見られるとは、良い夢が見れそうじゃ♡……さて、それはそれとして)
がららららっ...
「..........ふむ」
(やはり妾の違和感は正しかったようだな。今朝記憶しておいた布団のしわ具合、衣類の位置が変わっておる。それに扉の上と壁に仕掛けていた紙も破れている。確実に妾の不在を狙った犯行...この部屋に金目の物はない故、蟲が何か探りを入れている可能性が高いか......明日、白黒をつけるとしようかの)
〜滞在3日目〜
滞在2日間は朝から夜まで外出任務に出かけていた蟲奉行と仁兵衛だが、この日は違った。
数時間だけ任務を仁兵衛に任せ、蟲奉行は単独で自室の前に戻ってきたのだ。
蟲に関する任務をこなしている今、彼女の部屋を連日物色している犯人も何かしら関与している可能性が考えられる。
「........いるな」
蟲奉行が扉に耳を当てると、中からもぞもぞと絹擦れのような音が聞こえてきた。
彼女は臨戦体制を整えると、勢いよく扉を開く。
がららららっ!
「ぶっひぃぃ!?」
「妾の部屋を荒らす不届き者!観念するがよ...い?」
蟲奉行は部屋の光景を見て、思わず固まってしまった。
それは部屋に潜んでいた犯人が蟲などではなく、ブクブクに太った見覚えのある男...世話係を任された侍従の豚井であったからだ。
なぜか豚井は蟲奉行の布団の中に潜りながら彼女の下着を顔に押し付けており、それが余計に蟲奉行を混乱させる。
「お、お主...一体そこで何をしておるのだ?...な、なぜ妾の寝床に入って?」
「ち、ち、違うんですよぉ!これは、えっと、掃除!お部屋の掃除をしようと思って!」
「き、気色の悪い奴め。この不祥事は陛下へ報告させてもらうぞ」
「ぶひぃ!それは困ります!...くぅっ!かくなる上は、報告される前にせめて犯してやる!」
豚井は布団から飛び出すと、ドタドタと重たい足取りで蟲奉行へと走り寄る。
2人の身長差は20cm近くあり、横幅も華奢な蟲奉行とキモデブの豚井では何倍も違っていた。
普通の女であれば巨漢が突進してきたら怯んでしまうところだが、彼女は奉行所最高戦力の1人。
「正直見た目だけでも忌避感を抱いておったが、性根までこれとは。月島と同じ男だと思いたくもないわ」
「え......あれ?...視界が歪んで、力が抜けて...ぷぎゅ!...あれ?な、何が起きて?どうして僕は床に倒れてるの?」
「部屋に入った時から、無色の毒霧を撒いておったのだ。しばらく痺れるだろうが命に別状はない。そなたの様な下種は、地面に這いつくばったまま処罰を待っているが良い」
「ど、毒...」
強力な毒を自在に操る蟲奉行の前に、体すら一切鍛えていない豚井が敵うはずもない。
気がついたら勝負はついており、冷酷な軽蔑の視線が彼に突き刺さる。
「ま、待ってください...お、お待ちをぉ、蟲奉行様ぁ」
「ふんっ、口は回るか。なんじゃ?辞世の句でも聞かせるつもりか?」
「ぶひぃ〜...違います。ぼ、僕の事を陛下に報告したら、指名した陛下の面目が丸潰れになっちゃいますよぉ?」
「む...それは、そうかもしれぬが」
「でしょう?ですから今回だけ!今回だけはどうかご慈悲を!もう二度といたしません!何卒ぉ!」
冷たい床へ無様に倒れ込んでいる豚井は、恥も外聞も捨てて蟲奉行に恩赦を求める。
自分が見逃されるためには、天皇の名すら利用するクズっぷりだ。
「はぁ...仕方がない。心底不本意ではあるが、これ以上の狼藉を働かないと誓うのであれば、特別に見逃してやろう」
「ぶっひ!誓いますぅ!蟲奉行様の海より深い寛大な御心、この豚井感服いたしましたぁ!」
「黙れ。薄っぺらい言葉を並び立てるでない。その蟲のような体勢のまま這いずって、一刻も早くここから立ち去れ」
「ぶひぃ〜〜〜、し、失礼しましたぁ!」
あまりにも格が違いすぎる力の差に屈指、豚井は頬を床に擦りながら、ずるずると芋虫のように動いて情けなく敗走した。
性根の腐った豚井は表面上彼女の慈悲に感謝していたが、その心中では逆ギレの感情でいっぱいになっている。
(くっそぉ〜!まさかこんなに早くバレるなんて思わなかった!しかもあの女、ガキのくせに生意気な態度で見下しやがって!...もう怒ったぞ。どんな手を使ってでも蟲奉行に目にもの見せてやるぅ!)
清々しいほどの逆上と執念深い性格が重なり、豚井は絶対の復讐を自分に誓った。
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翌日、豚井は屋敷から少し外れた洞窟へと足を運んでいた。
「し、失礼しまぁす」
「......誰だ?人避けの結界を貼っていたはずだが...ここが我が呪術工房と知っての訪問か?」
「ぶひっ、君がこの辺で噂されてる正体不明の陰陽術師だよね?僕は天皇陛下の侍従の豚井って言います。あ、結界は陰陽寮の人からもらったお札で通過しました」
「天皇の?...そのような身分の者がこの我に何の用だ?見たところ、我を捕らえに来た訳ではなさそうだが」
「ぶひひ、実はですねぇ〜」
自分の力だけでは蟲奉行に一矢報いる事すらできないと知った豚井は、巷でまことしやかに囁かれている邪悪な陰陽師の元を訪ねたのである。
確証はなかったが、裏に通じる陰陽術を漁れば、何かしら良い手立てが見つかるかもしれないと考えていた。
「ふむっ、あの蟲奉行を無力化して自らの性欲を満たしたい、か...見た目に違わぬ悪趣味さだな。とても天皇の側近とは思えぬ」
「ぶひっ、それほどでも〜。それでその、何とかなりませんか?」
「難しいが手立てはある。我の研究の一つに、蟲の毒を使った呪術があるからな。それを応用すれば無力化も可能かもしれん」
「ぶっひ!それじゃあ、ぜひともお願いしますよぉ〜!」
「はぁ...貴様はバカなのか?何の対価もなく協力するわけなかろうが」
「わ、分かってますよぉ...よいっしょ!」
豚井は背中に背負っていた大きな風呂敷を、陰陽術師の前にドスンと置いた。
中には4重の弁当箱が入っており、蓋を開けると大量の小判がギッシリと詰まっている。
「な、何という大金だ」
「ぶへへっ、僕の実家、お金だけは山のようにあるんですよぉ。見たところそちらはお金に困っていそうだったので、これで手を打ちませんか?」
「ぬっ、確かにこれだけあれば、当分は金に困らず研究に没頭できる...くくくっ、仕方がない。しばしここで待っていろ」
「取引成立ですね。待ってますよぉ」
陰陽術師は洞窟の奥へと消えていき、しばらくして禍々しいオーラを放つ何かを手にもって戻ってくる。
「待たせたな。これを貴様にくれてやろう」
「これは...木の人形?」
「それは毒沼の近くにしか存在せぬ希少な常香果を加工して作った人形だ。そこへ我が呪力と蟲の体液を長い年月をかけて注ぎ込んだ代物。本来であれば強烈な毒を無差別に撒き散らす凶悪な兵器となるのだが...先ほど我が術式を施した事で、逆に毒を吸収するように...その術式とは...蟲の体液の成分は...」
研究の話を今までろくにできなかった孤独な陰陽術師は、豚井相手に得意げにベラベラと人形の仕組みを喋り始めた。
しかし中身の9割は専門的すぎて豚井には理解できず、右から左へと耳を抜けていく。
「———という事だ。分かったか?」
「???つまりどういう事ですか?」
「........すまぬ。久々でつい夢中になってしまった。要するに、この呪いの人形はあらゆる毒を吸収することができるのだ。そして相手は毒を操る蟲奉行。対象となるあやつの新鮮な髪の毛を1本ここへ組み込めば、奴の力そのものをここへ封じ込める事が可能となるだろう」
「なるほどぉ!」
「だが力を奪うと言っても時間がかかる。外側の毒であれば一瞬で無力化できるだろうが、体内に滞留している毒はそう簡単には取り除けぬ。貴様のやろうとしている下劣な行為をする際は、粘膜接触に注意する事だな。発動から短時間のうちに大量の体液に触れれば、無事に済む保証はない」
「はぁ〜い!」
「それと副次作用ではあるが、催眠効果も符呪されている。催眠と言っても自由に相手を操れる訳ではなく、抵抗力や判断力を少しだけ低下させる気休めだ」
「へ〜、陰陽術って便利なんですねぇ。分かりました!」
陰陽術師は各地にばら撒いた監視用の式神を使い、蟲奉行の能力を大まかに把握していた。
だがそれについては語らず、あくまで使用方法と注意点だけを伝える。
(この人、思ったより丁寧だな〜。もしかして噂されてるほど悪い人じゃないのかも)
(くくくっ、蟲奉行の力が封じ込められた人形、是非とも欲しい一品だ。蟲奉行から直接奪うにはリスクが高いが、この男が封じた後なら簡単に人形を強奪できる。大金と人形をせしめて、この工房ごとトンズラだな)
「後は貴様次第だ。もう我には何もできぬ。せいぜい頑張るが良い」
「ぶひひっ!ありがとうございます!陰陽術師様!」
こうして蟲奉行の毒を奪い取るアイテムを手に入れた豚井は、子供のようにはしゃぎながら洞窟を後にした。
(あとは髪の毛だけか〜。何とかして手に入れないとね!)
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2日後、蟲の研究をしている侍従を買収した豚井は、天皇の朝会を利用して髪の毛を自然に手に入れるように仕向けていた。
基本的にバカで無能な豚井だが、自分の欲を満たす時のみは頭の回転が早いようだ。
「なるほど。妾の毒を使用して、対蟲用の武器を開発したいと」
「うむ。もしも毒の大量生産が可能になれば、各地の見廻り組の生存率も大幅に上がるであろう。だな?」
「そうでございます、天皇陛下。つきましては蟲奉行様、研究のために毒と体毛数本をいただきたく」
「そういう事であれば、無論構わん。持っていけ」
蟲奉行はその場で手から出した毒を保存容器に詰め、髪の毛を3本ほど引き抜いて研究職の侍従の持つ小さなクッションの上へと置いた。
その様子を豚井はニヤニヤと眺めている。
「それではこれにて、朝会を終了とする。各自、勤めに励むが良い」
天皇の号令で朝会が終わると、豚井はすぐに買収した侍従から髪の毛をもらい、人形へそれを結びつける。
「ご苦労さん。ふひひっ、これでよ〜し」
その日の夜、勤めを終えた蟲奉行が部屋で寝支度をしていると、扉をノックする音が聞こえてきた。
夜に部屋を訪ねてくる者を想像し、蟲奉行は少し顔を赤らめる。
「誰じゃ?もしかしてつ、月島か?こんな夜に妾の部屋へ来るとは、だ、大胆な奴じゃな」
「ぶひっ、その〜…僕です。豚井ですぅ」
期待からの急転直下。
扉の先に立っていたのは最愛の人物ではなく、最も不愉快な人間であった事で、蟲奉行は顔を強張らせる。
「お主、この期に及んでどういうつもりだ?2度目はないと言ったはずじゃぞ?」
「お、怒らないでくださいよぉ。今回はその…すみませんでした!」
「…なんじゃ?」
「前の粗相から反省して、僕、心を入れ替えたんです。それで改めて謝罪に来ました」
「にわかには信じられぬが、反省の意は受け取った。もうよい、下がれ」
「あの、それと、明日は蟲奉行様お休みですよね?お詫びも兼ねて、僕の屋敷へ来ていただけませんか?罪を償わせてください!この通り!」
「……….いや、それは」
頭を深々と下げている豚井は、蟲奉行を自分の屋敷へと招待した。
当然顔も見たくないブサ男からの突飛な提案を受け入れる彼女ではないが、彼の服の下には『常香果の呪い人形』が忍んでいる。
人形から発せられる催眠効果が作用し、普通とは逆の選択を彼女に選ばせた。
(むぅ…ここまで必死に頼まれては、断るのも忍びない。仮にもこやつは天皇の侍従だしな)
「はぁ、お主の熱意に免じて招かれてやろう」
「!!…ぶっひ!ありがとうございます!」
「もちろん月島も連れて行って良いな?」
「へっ?」
「…何か不都合でも?」
「あっ、っと〜その、月島様はこの前の件を知らないので、内密にしておきたくてですね。1人で来ていただけませんか?」
急にしどろもどろになった豚井の態度に、蟲奉行は目を細めて警戒心を一気に高める。
(この焦り様、本当に反省したのかと感心していたが偽りであったか。屋敷への招待も十中八九罠であろうな。じゃが、いつまでも付き纏われては面倒…こやつが怪しい行動をした時は、今度こそ天皇の御前へ容赦なく突き出してやるとしよう)
「分かった。明日1人で出向いてやろう」
「は、はい!ではよろしくお願いいたします!…ふひっ」
自由自在に毒を操る蟲奉行が豚井の性欲という毒牙にかかる時は、もうそこまで迫っていた。
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「お待ちしておりました、蟲奉行様〜。僕のお屋敷へようこそ〜」
「.........うむ」
翌日、蟲奉行は予定通り豚井の屋敷に足を運んでいた。
天皇がお忍びで寝泊まりしている屋敷と比べるとさすがに数段見劣りしてしまうが、それでも貴族が住まう屋敷。
庶民のそれとは何もかもが異なっていた。
(この立派な屋敷...どうせ庶民から血税を巻き上げて建てられたモノであろうな。醜く声太ったこやつを見れば察しがつく)
「さあさあ、こちらへどうぞ!奥の部屋に豪華なお食事が所狭しと並んでおりますから。もちろん蟲奉行様が退屈めされないように、色々な準備も万全ですよぉ」
「はぁ...もう少し静かな案内ができんのかお主は。ペラペラと調子の良い」
「ぶひぃ、すみませんねぇ。蟲奉行様みたいな高貴で見目麗しいお方を招くのは久々でして〜」
蟲奉行は道中ですれ違う屋敷に仕えている人々を観察し、直感にも似た何かにふと思い至った。
(先ほどからすれ違う従者たち...誰も彼も目を引くような容姿をしておるな。ふんっ、色狂いなこやつらしい。にしても、女ばかりで男はほとんど見かけぬ...もし豚井がその性欲に負けて妾に手を出そうとしても、余裕で退却が可能か。食事に毒の類が盛られていても妾には微塵も効かぬし、警戒心は下げてもよいかもしれぬな)
数日前にすでに性被害を受けている蟲奉行は、屋敷へ招待された時点で胡散臭いとは思っている。
しかし己の圧倒的な毒の力と何の戦闘力も持たないこの豚男を比較し、少しだけ油断の心が生まれていた。
「到着しました。さ、どうぞ中へ」
豚井がふすまをスライドさせて中へ入るように促す。
だだっ広い畳の部屋の中には、庶民ではとても味わえない料理の数々が———一つも置かれてなどいなかった。
代わりにその部屋に置かれていたのは、一組の布団のみ。
「む?つ豚井、招く部屋を間違えて...っ!!」
豚井の誤ちを責めようとした途端、小さな背中を後ろからドサっと突き飛ばされ部屋の奥へと送り込まれる。
少女並みの体重しかない彼女にとって、不意打ちの衝撃は中々の威力であった。
しかし蟲奉行は即座に体勢を立て直し、豚井に鋭い怒りの視線を向ける。
「ぶひひっ、この部屋で合ってますよぉ〜。蟲奉行様」
「ふぅ...やはり本性を現しおったか。まさかここまで考えなしに仕掛けてくるとは思わず、不意を突かれたぞ」
「不用心ですよ蟲奉行様〜。男の誘いにホイホイ付いてくるなんてね」
「それで?これからどうするつもりじゃ?このままではまた先日のように痺れて終わりだぞ?二度目の温情はない」
「え〜、それは怖いなぁ。痺れるのって案外苦しいんですよ?」
戦闘体勢に入っている蟲奉行とは対照的に、豚井は緊張感のない声でその場に棒立ちしている。
男は不審な動きを一切せず、部屋の中にも外にも警護兵の気配はない。
それが格上であるはずの彼女に、不気味な印象を抱かせていた。
(.........どういうことじゃ?起き上がった瞬間から、すでに妾の痺れ毒は空気中に撒かれておる。話しかける事で時間を稼ぎつつ、毒霧を吸わせている。だというのに、なぜこやつはいつまでも平然としているのだ?)
「ふひひっ、もしかして何か戸惑ってます?例えば...『どうして自分の毒がこの男に効かないのか』とか」
「!!」
「蟲奉行様が毒を使えるのは知ってるんです。その上でこんな事しているんですから、当然対策してあるに決まってるじゃないですかぁ。やり方は秘密ですけど、蟲奉行様の毒はこの部屋にいる限りぜ〜んぜん効きませ〜ん」
「なっ!そ、そんなバカな事があってたまるか!!妾の毒がそう易々と...くらうがよい!」
蟲奉行は手を豚井に向けると、そこから弱めの腐蝕毒液を噴出させた。
それは見事ターゲットの腹部に直撃するが...男にダメージが通らないどころか服を溶かす事すらできていない。
「っ!?」
「へ〜、蟲奉行様ってそんな顔もできたんですねぇ。思ったよりも感情豊かで可愛いですよ。ね?これで分かったでしょ?もう毒は使えないって。ぶひひっ、力が封じられた蟲奉行様なんてただの小娘。鍛えてない僕の力でも余裕で襲えちゃいますよぉ」
「こ、こちらへ来るでない!来るな!」
ブクブクに膨らんでいる足をクマのようにのそのそと動かし、怯える小さな年上美少女と距離を詰めていく。
豚井は蟲奉行の後ろに回り込むと、腕で彼女の体をホールドした。
「ふっひ〜。蟲奉行様、髪の毛サラサラで美しいですねぇ。すぅ〜〜っ、はぁ〜〜〜っ。髪の毛からふわっと漂う甘い香り...まるで食虫植物が虫を誘うために放っている香りみたいですね。僕の事、本当は誘ってたんじゃないですかぁ?」
「ひっ...わ、妾の髪に顔を押し付けるな!き、気色が悪いにも程があるぞ!...このっ、離さぬか!お主のような外面も内面も醜い卑怯者など、天地がひっくり返っても誘わぬ!」
「も〜、蟲奉行様は強情っぱりなんですから。そういう女をアンアン鳴かせるのも好みですけどね」
くるっ...どっさ!
女の髪の毛の匂いで己の性欲を昂らせた豚井は、彼女を正面に向かせてそのまま床に敷かれている布団へと押し倒した。
大人サイズの大きな手で子供サイズの細い手首をがっちりと掴まれてしまい、蟲奉行は何とか逃げようとして弱い力でじたばたと暴れる。
「離せ!離さぬか!...くっ!この痴れ者!不敬であるぞ!」
「蟲奉行様って小さいだけあって軽いんですねぇ。偉そうにしておいて、毒が使えなくなっただけでこの有様とは…まだ子供ですし、しょうがないですけど」
「たわけ!妾は齢100を超えておる!子供扱いは許さぬぞ!」
「100?...またまたご冗談を。ほら、服を脱がせてあげますから、大人しくしてくださいよ〜」
「や、やめろ!わ、妾の肌に直接触れると毒に犯されるぞ!」
「あ、それでいつも手袋とか着けてたんですね。でも毒はもう効かないんで取っちゃいますね」
「やめぬかっ!...ぐぅっ!このっ!お主のような者が妾に触るでない!」
ズッシリ重たい肥満体で馬乗りになっている豚井は、蟲奉行の可愛い抵抗を物ともせずに手袋を脱がし、帽子を脱がし、彼女の肌を露出させていく。
本来であれば彼女の肌に触れただけでも危険なのだが、呪い人形がその力をじわじわ吸収しているおかげで豚井に甚大な被害は及ばない。
「ふひっ、てっきり手袋の下は毒で黒ずんでるかもって思ってましたけど、真っ白スベスベで女の子らしい小さなお手手してますねぇ」
「き、気色の悪い事をほざきながら手のひらを揉むな!...ほ、本当に毒が効かぬとは...一体どうなっておるっ!」
「ぶふっ、もっと暴れてもいいですよ?暴れられるならですけど」
(肌を触るとちょっとピリピリするけど、蟲奉行様からの口ぶり的にこれでも大分弱まってるんだろうなぁ。これなら思ったより早く本番できそうでよかった〜。蟲奉行様の女の子の甘い匂いと高そうなお香の匂いが混ざった独特のいい香りを嗅いだ時から、チンポ爆発しそうになってたからね)
時間をかければかけるほど毒の力が弱くなり、やがて力そのものがごっそり奪われてしまう危機的状況。
しかしその説明をされていない蟲奉行は、ただ自分の力がこの男に効かないとしか認識していない。
「さ〜て、この水色の着物も脱ぎ脱ぎしましょうね。ワクワク」
「貴様...いい加減にせぬか!こ、ここで止めるならまだ許してやる。今日のことは秘め事にしてやる。だから...だからこれ以上は」
「はい、ご開帳〜!」
豚井は腰巻きをしゅるりと剥ぎ取り、浴衣の両襟を掴んで一気に胸元をこじ開けた。
蟲奉行は中だけは見られまいと男の両腕を掴んでいたが、まるで意にも介されない。
つまびらかにされた布の下には、白く柔らかそうな肌が隠されていた。
「着物上からでも分かってましたけど、腰細いですねぇ。ぶひひっ、下着まで白くてイメージ通りですよぉ」
「あ...あっ、ああっ、やめっ、見るでないっ...んっ♡...っ!腹を撫でるな!」
「ぷにぷにしていてハリツヤがあって羨ましい限りですよぉ。僕の腹なんてこんななのに」
生まれて100年余、つい最近月島仁兵衛に出会うまで恋という感情すら知らなかった蟲奉行。
性的偏差値は子供並みである彼女にとって、意中の相手でもない相手に素肌を晒すことは身の毛がよだつほどの屈辱と羞恥である。
怒りと恥辱が入り混じり、白い蟲奉行の顔が赤に染まっていく。
「下着もいっときますね」
「い、嫌じゃ!まだ月島にも見せていないというのに...やめよ!」
「へ〜、蟲奉行様ってあのうるさい付き人が好きなんですか。まあ僕が嫌味を言ってもキラキラした目で尊敬してくるので、僕も嫌いじゃないですよ。でもそうですか...ふひひっ、初めて裸を晒すのが彼みたいな善良の想い人じゃなくて、僕みたいな最低な貴族っていうのが興奮しちゃいますよぉ!」
「ど、どこまで下種なのだ貴様っ!...ひっ、や、いやじゃ...っーーー!!」
くいっ......しゅるしゅる...ぶちんっ♡
目を瞑って唇を噛みながら、己の避けられぬ未来に直面した。
上下お揃いの下着の紐を強引に解かれ、ひったくるようにむしり取られる。
「ふっひょ!これはこれは...」
余分な肉が一切付いていない腹部、幼少期の不幸により成長が止まった未成熟かつ未発達な胸部の控えめな隆起、その先端に輝く美しい薄ピンク色の突起物、そして生物にとって最も重要な股間にはもっこりと肉が盛り上がりムダ毛もシミも皆無な美しい造形の生殖器。
地位と実力によって守られ、決して人前に晒すことのなかった乙女の秘部が全て、白日の元に晒された。
「奥ゆかしいというか何というか...胸は小さいけど、この透き通るように白い純粋無垢な肉体...色気は僕の期待以上だよぉ!」
「っ〜〜〜!...見てはならぬ!...貴様...貴様だけは許さん...許さんぞぉ!」
「ぶひっ、隠そうとしちゃダメですよ。そんな悪い腕はこうして...両方まとめて押さえつけちゃいますねぇ。腕が細いから片手で十分」
「こっの...!」
両腕をひとまとめに捕まれ、頭上の枕に押し付けられる。
蟲奉行の3倍以上はあるであろう男の体重を少しかけられただけで、彼女は赤らむ顔を隠すことも秘部を隠すこともできなくなってしまう。
両脚も男の尻が乗っかっているせいで、ろくに動かせない。
そんな四肢を封じられた状態で、中年キモデブ男の粘ついた不愉快な視線がジロジロと肌に突き刺さる。
「ふひっ、えっろぉ〜。今まで色んな女と寝てきましたけど、ここまで雪のような肌は初めてですよぉ。しゃぶりやすそうなおっぱいも、体は細いくせに肉厚なマンコも、とっても美味しそうだぁ」
「っぐっ...やめよ...そのような目で妾の身体を観察するでない...!...はぁっ、はぁっ」
(このような明るい部屋で気持ちの悪い男にまさぐるように裸体を見られるなど、屈辱以外の何者でもない!...だというのに...どうして妾は少し興奮を覚えているのじゃ...ありえぬ...月島でもない男に裸に剥かれて興奮するなど...これはただの生理現象じゃ!)
パートナーの好感度に関わらず、ギラつくように激しくオスに求められているという状況自体が、長年乾いていた彼女のメスとしての心身に微弱ながらも性的興奮を覚えさせていた。
パニックと屈辱でわずかに乱れていた呼吸が、別の意味をも孕み始めてしまう。
「ぶひひひひっ、蟲奉行様のありがた〜いお体も脳裏に焼き付けたし、今度は触り心地を確かめちゃいますね」
「ひっ...やめr…やめてくれっ...ゆっくりと右手を伸ばすな!...そこに触れて良いのは月島だけじゃ......んっくっ♡」
むにっ♡…むにっ♡むにっ♡
「んぁ♡はっ♡……やめよっ...」
「ぶふ〜っ、巨乳みたいにオスを生意気に挑発するような団子みたいな感触も好きですけど、貧乳のぷにぷにした感触も庇護欲と背徳感が同時に楽しめて好きだなぁ〜」
「ふっくぁ♡いやじゃ...妾の乳房を...グリグリと押し付けるでないっ!...あっ♡..くっ!」
(こやつ!妾の胸をまるで玩具でも扱うようにイジりおって!...それなのに抑えようとしても指でこねられる度に声が漏れてしまうっ...今までそういう事はとんとして来なかったが、こやつの手つきが女体に慣れている事が本能で分かってしまう...)
あらゆる手段で色欲を満たしてきた豚井は、女以上に女の肉体について知り尽くしている。
個体差こそあれど、女のどこをどのようにどれくらいの強さで愛撫すれば感じるのか、女の反応から感度の高い箇所もあっさりと見抜いてしまうほどの経験豊富さ。
基本的に無能で見た目も劣悪なせいで周囲から煙たがられる豚井ではあるが、女を手に入れるための熱意と生殖欲求だけは生物として群を抜いている。
奉行所最高戦力とも呼ばれ畏怖されている蟲奉行も処女である以上、こと床の上ではこの男に全く歯が立たない。
ぐっに♡むにっ♡むにっ♡ぐりぐりぐりっ♡
「嫌って言いながらも、しっかり気持ちよさそうな声出しちゃって〜。普通の女よりも敏感ですねぇ。蟲奉行様も偉そうなだけで結局は庶民と同じメスってわけですか?」
「ふ、ざけるな...っ♡…妾は断じて感じてなどおらぬ...はぁ♡…お主の指が毛虫のように這いずり回っていて...ひたすらに不快なだけ、じゃぁ♡…はぁ...はぁ」
「そうは見えないですけど、そういう事にしておいてあげますよ〜。それじゃあこれはどうですか?」
「な、何をするつもりじゃ...?」
豚井は手を握り込んでから、親指と人差し指だけを広げて胸へと再び手を伸ばす。
その手は乳房を超え、乳輪を超え、脂肪の山の頂上へと近づいていく。
何をされるのか理解してしまった蟲奉行は、小さな声で抗議する。
「やめ...やめよっ...!」
「ふひひっ」
「くっ..................」
乳房よりも強いであろう衝撃に備えて目を瞑り、身を強張らせる。
が、着弾予想から数秒過ぎても一向にそれが訪れない。
奇妙に思い蟲奉行が薄らと目を開けると——————
「?」
「あっ、目開けたね」
ぎゅっむっ♡くりっ♡
「っ!...はっぁああああっ〜〜〜!♡♡♡」
緊張していた蟲奉行の筋肉が緩んだ瞬間を見計らい、小さな突起が指でつままれる。
蟲奉行の体が大きく跳ね、つぐっていた口から大きく甘い声が溢れ出す。
それは彼女の意思によって発せられた声ではなく、乳首で発生したビリビリによって引き摺り出された人生初の絶頂声。
(くぁぁぁぁっ♡な、なん...じゃこれは♡妾の体に何が起きている??♡全身がピリピリとヒリついて、脳みその思考回路がぐちゃぐちゃにされてしまう♡毒による痺れとはは似て非なる感覚じゃぁぁっ♡)
「胸を愛撫していたとはいえ、乳首を握っただけでイくなんて...蟲奉行様は随分エッチなお方なんですね〜。体内で毒の代わりに媚薬でも生成してるんじゃないですか?」
「っく??♡…おっ♡…?い、イくっ?じゃと??」
「え?もしや絶頂すらご存知ない?......ふひひっ!それなら良い経験になりましたねぇ。女も男も絶頂の気持ちよさにだけは勝てませんから。気合い入れてもっともっと教えてあげますよ」
ぐにゅり♡ぐっり♡ぐっっり♡…くにくにくにっ♡
「ひんっ!♡...っ〜〜〜!」
「可愛い声ですねぇ」
「やめっ...まだ先程の感覚が残っ...んぐぁっ♡ひっ♡ひっ♡」
ぴんっ!♡…こりこりこりっ♡ぐにゅ〜っ♡♡
「っかはぁぁ...ぁぁっ♡♡.んふぁっ!♡っ♡」
たった2本の指が体全体の1%にも満たない小さな突起物を触るだけで、蟲奉行の腰はくねくねと不規則に滑らかに動いてしまう。
指は彼女の右乳首を執拗につねり、握り、引っ張り、擦り、弾く。
どれもこれも絶妙な力加減で、快感が痛さへ変化しないギリギリの分水嶺。
大嫌いな男に愛撫されている情けない光景を見たくない心と、指の動向を見守っていないと迫り来る快感に対抗できないという悩みがぶつかり合い、彼女の胸の中...乳首の下でジレンマが巻き起こる。
(くぅっ♡妾の身体はどうなっておるのだ!?たかだか胸の先端を好き勝手触られているだけで、この男に媚びるような声が抑えられんとは...ふ♡っんぐっ♡ぐむっ...触られる度に”イく”とやらに近づいてしまっている...まるで自分の体ではないように体が軽い…このままではマズイっ!)
くりくりくりっ♡…ぎゅっ♡ぎゅ〜〜〜っ♡♡
「はぁっ!!?♡♡♡」
「おっほ!静かそうな顔に似合わず気前のいいイキっぷり。薄幸の美少女の強張ったアクメ顔はたまりませんねぇ」
「フー♡フー♡…っく!も、もう満足であろう?...はぁ...ごくっ...妾を解放せよ...」
「まだほんの序の口じゃないですか。しっとりと汗かいて色っぽくなってきましたし、今度は反対...左乳首を気持ちよくしてあげますからね」
「ふ、ふざけるでない!これ以上の暴挙は捨ておけぬ!」
「ぶひひっ、こういうのは平等に触ってあげないといけないんですよぉ?片方だけ開発して済ませてたら、左乳首は感度悪いのに右乳首は触られただけで即イキしちゃう体になっちゃうかもしれまんせんよ?」
「そ、そんな事あるわけ...な、なかろうが...」
無論、たった数分間乳首を愛撫された程度でそのようなアンバランスな身体にはなるはずもない。
それは蟲奉行も分かってはいるのだが、豚井のテクニックに裏打ちされた自信と順調に毒を吸収している呪い人形による微弱な催眠効果が合わさり、彼女には万が一の可能性を想起させる。
「良いんですか?あなたの好いている月島様ともしも夜伽の関係になった時、蟲奉行様は普段から右乳首ばっかりイジってる変態だと思われちゃいますよ?僕的にはそれも面白いですけどね」
「!?...いや...月島は、そのような事を言う男ではない...」
「その割りに自信がなさそうですけど...ぶひっ、まあ彼なら言う事はないでしょうね。でも心の中で思うくらいはするでしょ?」
「っ...」
「分かったみたいですねぇ。それじゃあ左も失礼しますよ」
半ば諦めに近い感情が蟲奉行の腕の力を弱め、豚井が手で押さえつけていなくても激しい抵抗をしなくなる。
とはいえ男に体を貪られるのを良しとしている訳ではないため、弱々しく抵抗する仕草は健在だ。
ぐにゅり♡ぐっり♡ぐっっり♡…くりくりっ♡…ぎゅっ♡ぎゅ〜っ♡♡
左乳首もクリクリと責められ、あっさり十数分が経過した。
右乳首同様に絶妙の指使いだけで何度も絶頂まで持っていかれ、彼女の毛穴からメス臭い汗がじわじわと分泌され、透き通るような白い肌が光をテラテラと反射し始める。
「あぅっ...また...ぃくゥ♡……フーっ♡フーっ♡フーっ♡」
「んー!蟲奉行様もメスらしく、だいぶしっとりしてきましたねぇ。初めての性交渉でこれだけ乳首イキできるのは才能ですよ。両方合わせて7回もイクなんて、変態の素養ありです」
「だ...だま...れぇ♡こんな...ふぐぅ!♡…はぁ、話している最中に乳首を引っ張るでない♡」
「まだまだ元気そうですね。ぺろっ...しょっぱい汗も美味しいですよ」
「ひぅっ!た、他人の汗を舐めるなどありえぬ!...妾の汗にも毒があるというのに、平気そうな顔をしおって」
「ぺろっ...ぺろぺろっ、じゅるる〜〜っ」
「はぁ〜〜っ♡…くっ、首筋、ダメじゃ♡やめんかっ」
(くそっ♡散々イかされたせいで、首を舐められるだけでも声が出てしまう♡)
蟲奉行の視界のほとんどが、肌色が見えているブサイク中年の頭でいっぱいになる。
男の顔から伸びたやたら分厚い舌ベロは、彼女の首筋をナメクジのように這いずり回り、危険な毒汗を美味しそうに味わっていた。
胸を触られるだけでも耐えられない気持ちの悪さであったが、首を同時に舐められた事で蟲奉行の全身にゾワゾワと鳥肌が立つ。
「じゅる、れろれろれろ...一旦ごちそうさまで〜す」
「はぁ...はぁ...はぁ」
「欲情しっぱなしのエロい顔。そろそろ下も切なくなってきたんじゃありませんか?」
「下!?そちらは触ってはいかんぞ!」
「問答無用です」
(汗を舐めてもピリピリしなかったし、毒の力もかなり弱まってるはず。マンコイジっても大丈夫そうだ)
胸より恥ずかしい秘部に触れる宣言を受け、蟲奉行の抵抗は再び息を引き返す。
だが絶頂しすぎたせいでまともに力が入っておらず、女性器への愛撫には何ら影響を及ぼさない。
ぬるんっ♡ぬるっ♡ぬるぷっ♡
「くふぅうぅ♡♡」
「おやおや、嫌がっていた癖にもう入り口まで愛液が侵食していらっしゃるようで。これはどういう事ですか?一瞬で指がヌルヌルにされてしまいましたよぉ?」
「し、知らぬっ...!...ひぁぁぁ♡」
「ぶひひっ、あんだけ胸イキしてたら切なくなっちゃいますもんね。ちょっと指を膣口に入れただけでチンポ挿れてもらえると勘違いした間抜けなマン肉がパクパクしちゃってますよ」
「っ〜〜〜!...そんなもの、ただの生理現象じゃ...妾の意思ではない!」
散々胸の上で踊っていた指が、愛液がおしとやかに溢れた膣の上で天然ローションを纏いながらスケートをしているようだ。
ぷっくり盛り上がったパイパン肉厚膣穴の表面を擦り、つまみ、焦らすように滑っている。
まだ中にも入っていない段階で、蟲奉行は抗えないメスの性の奴隷となり桃色の吐息を吐いてしまう。
ぬりゅ♡くちゅぷっ♡ねりっ♡ねっりっ♡…にゅぷぷぷぷ〜っ♡♡
「っ!??!!ふっ!!?♡」
たった一本の指が、未使用マンコの中へにゅるりと侵入する。
あまりにもあっさりと蟲奉行の体内に異物が、他人の指が滑り込んだ。
生まれてこの方、初めて体験する奇妙な感覚。
脳が現実を飲み込めず混乱している最中、人間の遺伝子レベルにまで刻まれた生殖本能は外からの小さき侵略者を無許可で歓迎してしまっていた。
きゅ〜〜〜っ♡♡♡
「ふひっ、中は狭くてあっつあつ!おっ?チンポ汁搾り取りたがって、締まりがキツくなりましたね!」
「な?!...これ、は、入って...指?入っているのか??」
「そうですよ、1本だけですけど。マン汁トロトロですんなりと」
「.....ぬ、ぬ、抜け!今すぐ!さもなくば」
ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐっい♡
「〜〜〜っ!?♡♡」
(な、何!?指で腹の中を押し上げられただけで、とてつもない快感が沸き上がってきおった)
「あらら、おしゃべり止めてどうしたんですかぁ?お口が半開きですよ?ちょ〜っと指を動かしただけなのに」
「こ、これは♡…どうなっておるのだ♡あっ♡、いやじゃ♡妾の中で動くでない♡」
「あ〜、これは相当なチョロマンみたいですね。処女でこの感度は宝物ですよ〜。入り口周辺で1番気持ちいところ見つけてあげますから、当たったら進行してくださいね」
くっちゅ♡くちゅくちゅくちゅ♡
豚井は肉壺をほぐすように指でグルグルと中を揉みながら動かし、蟲奉行も知らない蟲奉行の弱点を探していく。
お腹の内側をまさぐられる不思議な感覚と、色を知らないはずなのにしっかりと愛撫で感じてしまう敏感な体。
蟲奉行はただただ戸惑い翻弄され、男の蛮行を受け入れるしかなくなっていた。
「ここかな?こっち?違うか〜...なら、ここでどうだ!」
ぐいっ♡むにゅ♡むにゅ♡…ぐりゅーーっ!♡♡
「おっ?!♡…はぁあああぁあぁ〜〜〜っ?!??!!♡♡♡」
「正解〜!ぶひひっ、膣イキは乳の数倍すごいでしょ?」
「ぁあ♡はぁ♡ふ〜っ♡…これが...ち、膣...イキっ?♡」
「今のをよ〜く覚えておきましょうね。自分でする時はここを触ると気持ちいいって...この情報は世界で蟲奉行様と僕の2人しか知らないんですよ〜」
頭を金槌で殴られたような激しい快感に襲われ、蟲奉行は視界をチカチカと点滅させる。
それと同時に愛液の分泌量がさらに増えて、男を受け入れる準備を順調に進めてしまっていた。
「ちゅっぱ…蟲奉行様の愛液、触るとネバネバしているのに、舐めるとサラサラ溶けて不思議ですねぇ」
「そんなモノを舐めるなど、き、汚いであろう?!あ、ありえぬ…」
「別に普通ですよ。べぢゅ!べろっ!…甘しょっぱくて最高の味。毒があったせいか普通の女よりもクセのある味ですけど、それもたまりませんねぇ」
「っ……!!」
汗はまだしも自分の生殖器から滲み出した体液を目の前でわざとらしくねぶられて、蟲奉行は得体の知れぬ恐怖と嫌悪に包まれ絶句した。
たとえそれが豚井にとって当然の事でも、彼女にとっては身の毛のよだつ事象である。
豚井は彼女のドン引き顔をオカズにしながら、しばらく愛液を飲み続けた。
趣味が8割ほどを占める行いではあるが、残り2割は粘膜接触…生交尾をしても問題ないかの毒味でもあるのだ。
(うんうん。結構飲んだけど異常はなし!ぶひひっ、これはもう毒の力が完全に奪い取れたと見て良さそうかな〜…なら種明かしして反応を見ないとね)
「ふぃ〜、極上メス汁ごちそうさまでしたぁ」
「うっ、へ、変態め…頭がおかしいぞ、お主っ」
「褒め言葉として受け取っておきましょうか。ところで蟲奉行様、実はですね〜…僕に毒が効かないって言うのは嘘なんですよ。ごめんなさ〜い」
「…….は?」
「いや、嘘ではないんですけどね。僕が毒を無効化していた訳じゃなくて、こいつのおかげなんですよ」
訳が分からぬと言った表情で睨んでくる蟲奉行に、豚井は服の内側に仕込んでいた『常香果の呪い人形』を見せつける。
陰陽術師から貰った時は木の茶色だったその人形は、彼女の毒の力を奪い尽くし、豚井も気が付かぬうちに光も吸収してしまいそうなほどドス黒い漆黒へと変貌していた。
「ぶひっ!?色が変わってる!!」
「な、何じゃ、その人形は?!今まで妾が見てきたどんな蟲よりも禍々しい空気を纏っておるように見えるぞ!」
その余りにも黒い呪い人形を見た途端、蟲奉行の第六感が彼女に警鐘を鳴らした。
確実に良くない事、最悪な事が起こっているであろう直感。
「…ふひっ、そっかぁ。この色の変化が蟲奉行様の力を奪った目印って事かな」
「妾の力を…奪ったじゃと?聞き間違いか?」
「ぶひひひひ〜っ、この人形なんですけどね、蟲奉行様のために高い金払ってとある筋から手に入れた呪物でして、時間は掛かりますけど近くに置いておくだけで毒の力そのものを吸収してくれるらしいんですよ。つまりですね〜、もう僕に効かないどころか、蟲奉行様は力そのものを奪い取られちゃったって訳です!」
財力に物を言わせて手に入れただけの道具を掲げ、ニタニタと脂ぎった顔で得意げにネタバラシをする。
蟲奉行の顔は見る見るうちに青ざめ、焦燥と絶望の色に染まっていく。
それはかつて起きた八丈島の闘いにおいて、敵対組織『蟲狩』の執念を詰め込んだ一発の弾丸を打ち込まれ力を封印されたトラウマを彼女に想起させた。
その後の真田幸村との闘いで苦労に苦労を重ねてやっと取り戻した、蟲と闘うための力。
それを敵でもなく、本来なら彼女が守るべき民草に、ただ女の柔らかい肢体を愉しみたいというくだらない欲望のためだけに再び奪われたのだ。
「あ、ありえぬ…妾が、月島が、皆が文字通り命懸けで取り戻した妾の力が2度にわたり容易く奪われるなど…!」
「ぶひひっ!その顔だけでも射精出来そうなくらい良い顔ですよ〜。信じられないなら、さっきみたいに手から毒でも出してみたらどうですか?」
「っ...言われるまでもない。お主だけは許さぬ!本気の毒で骨ごと溶かしてやろう!」
蟲奉行はショックによって半ば我を忘れ、事後の問題も棚上げして本気で豚井の命を奪うために手のひらを前に掲げる。
手に力を込め、いつもと同じ通りに毒を発射しようとした。
「...............」
「...............」
「ぶひっ、ぶひゃひゃひゃひゃ!正直ヒヤヒヤしたけど、僕の勝ちみたいだね〜!」
「あ...ありえぬ......こんな事...ありえぬ...くっ!出ぬか!!」
下品に高笑いする豚井へ向かって何度も毒を放とうとするが、無毒な液体すらも放出する事ができなくなっていた。
それは彼女が正真正銘、力を失い見た目相応な非力の少女に逆戻りした事を示している。
男へ真っ直ぐ向けていた手は次第に角度を下げていき、ついには布団へと着地してしまった。
「はぁ...はぁ...嘘じゃ...」
「ぶひひひ〜っ!これでもう君に蟲奉行所の長としての価値はなくなっちゃったね。観念して僕のモノになっちゃおうか!」
豚井は失意に明け暮れる蟲奉行の体をずるりと引っ張り、自らに都合が良いポジションへと移動させ、それから自分の服を脱ぎ捨て男性器を曝け出す。
男のイチモツは蟲奉行への愛撫ですでに先走り汁に漏れており、テラテラと黒光りしながら目の前の種付け穴を狙っている。
膣口に亀頭を擦り付け、互いの粘膜をにちゃにちゃと混ぜ合わせ、最後の下準備を完了した。
にっちゅ♡にっちゅ♡にちゅ♡
「蟲奉行様〜。このままだと僕のチンポが挿っちゃいますよ〜。初体験が月島様じゃなくて僕になっちゃいますよ〜」
「........つき、しま」
(月島...妾に人の温もりを教えてくれた男.....凍りついていた心を優しく溶かしてくれた男...)
『お付きの人〜!』———闇に沈んでいく自分の心に、月島仁兵衛の真っ直ぐな声が反響する。
彼の最後まで諦めない不屈の姿勢が、蟲奉行に最後の闘志を奮い立たせた。
「っ...や、やめて...くれ」
「ん?」
「後生じゃ...それだけは、どうか許してくれぬか......妾の純潔だけは、あやつのために取っておきたいのじゃ...頼む...頼む...」
「おやおや、ついさっき僕を殺そうとしていた人が今さら命乞いですか」
「す、すまぬ...謝る、心の底から懺悔する...これまでの事も水に流す...だからどうか...」
(ぶひひっ、女が処女を散らされる時に命乞いする時間はやっぱり格別だよね〜。どれだけ何を言っても止める訳ないのに、み〜んな同じように助けを求めるんだから)
目に薄ら涙を浮かべながら、か細い声で男根が挿入されないように語りかける。
可愛い声で喋れば喋るほどチンポはますますその気になっていくのだが、今の蟲奉行にはそこまで考えが回らない。
ただ、ゆっくりと自分の中へおぞましいモノが入っていく感覚だけは理解していた。
ぬちゅ♡…にゅ......ぷちゅ♡みっち♡
「ふひっ、先っぽあっつい」
「はっ、はっ、はっ、嫌じゃ、やめてくれ...んぐっ♡」
「亀頭が完全に入りましたよ〜」
「ふ、太い♡…く、苦しっ...はぁ♡ふぅ♡…ダメだ、中が裂けてしまう...止めてくれ」
現在の感覚であれば中学生程度の体格しか持ち得ない蟲奉行には、女の腕並みに太い豚井の巨根はサイズ違いも甚だしい。
しかし女の体は不思議なもので、どれだけ身体も穴も小さくても男の形に広がっていく。
もっとも、肉壺を広げられる張本人の苦しい圧迫感は避けようがないのだが。
ぎっちゅ♡みりみりっ♡ぐぷぷぷぷっ♡
「ふぅ♡ぐっぁ♡…や、め…フーっ♡フーっ♡」
「はぁ〜、締まりが良くて温度も感度も高くて、僕好みの名器だよ〜。100歳以上生きてんだっけ?それなのに誰もチンポ突っ込んでないなんて、どいつもこいつも男失格だよね〜」
「だま…れ…んはぁっ♡…くっ♡」
「いっぱいイかせてあげたから、初めてでも痛気持ちいいでしょ〜。僕のチンポは長くて太くてカリ高だから、これ知っちゃった女は他の男で感じなくなっちゃうって評判なんだよ〜」
ぬろろろっ♡みちっ♡ぶちんっ!!♡
「い゛っ゛!?!♡♡」
蟲奉行の体内で”何か”が千切れるような鈍い音がした。
それは辛うじて立て直した彼女の心の糸までも、無慈悲に千切ってしまう。
「あ〜気持ち良い〜!!処女膜貫通!卒業おめでとうございます!」
「は...ふぐっ♡…中...裂けっ...♡う、ぅぅっ...」
「ちょっと、泣かれたら僕が酷い事してるみたいじゃないですか〜。ぶひひっ、これで蟲奉行様は晴れて中古になっちゃいましたね。でも大丈夫ですよ。僕は中古マンコでも気にしませんから!」
処女喪失に追い討ちをかけるように、脂の詰まったゲス声が部屋の中で反響する。
儚い色白美少女の初めてを奪った興奮、意中の相手がいながらも抱いているのが自分という背徳感...それらを総合したオスとしての圧倒的な優越感が、豚井の脳内にアドレナリンを過剰分泌させていた。
ぶ...じゅぶぶぶぶっ!!♡♡どぢゅるっ!♡♡♡
「はあ゛ぁぁぐぁっ〜〜〜っ!!?!♡♡♡」
「ぶっひ〜〜〜っ!!狭い膣穴かき分けて、蟲奉行様の大事なところまで到達〜!お肉がビックリしてぐじゅぐじゅなのに、ぶつかった子宮はぷにぷに押し返してきて最っ高〜!!」
「あ...がっ♡ひぉっ♡♡」
(あ、頭がバカになるっ♡全身が痺れて自由に動かせぬっ♡こやつの肉棒が妾の奥まで突き上げてきおったぁ♡♡♡)
目を大きく見開いた蟲奉行の腹がボコリ♡と膨らみ、容赦無く子宮を持ち上げられる。
彼女の体は腰を反らして弓なりに変形し、かつて一度も発した事のないアクメ声を上げながらビクンビクンと痙攣絶頂を繰り返す。
全身の毛穴が開き、毒の代わりに交尾中特有の甘ったるいフェロモンを含んだ汗が滝のように流れていく。
「間抜けな声もチンポに響くなぁ〜。この調子で射精するまで一気にいっちゃおうね!」
「ひぃっ...む、無理じゃ...妾はもう......ひぎゅ、ぉおぉぉ〜〜っ♡♡♡」
ずっぢゅ♡ずっぢゅ♡ぢゅっぶぼ♡ぐっぢゅぶっぢゅ♡ぶぢゅぢゅぢゅぢゅっ♡♡
「っぐ♡おっ♡…フーッ!♡つき、しま...助けっ...おっ♡おっ♡ぉおぉっ♡♡」
私利私欲に正直に、快感を貪るようなピストン運動が始まった。
膣から際限なく溢れてくる潤滑油を高いカリで贅沢に掻き出し、自分の種を植え付けるために空気を巻き込みながら肉の海へと潜っていく。
腰を奥まで打ち込む度に蟲奉行の体が浮き上がり、パクパクと口が開かれる。
ぐっぢゅ♡ぶっぢゅっ♡ぱちゅん♡ばちゅん♡
「あ〜!突けば突くほどマン肉絡みついてきてもうやっばいよ〜!」
「あ゛ぅ♡お゛っ♡むおっ♡…んんぶっ!?!?♡」
「べっぢゅ!べろべろろろっ!れろれろれっろ〜〜!!」
快感の土石流でぐちゃぐちゃに乱れた意思白濁の蟲奉行。
そのどさくさに紛れて彼女の初めての接吻まで豚井に奪われ、あろうことか舌まで挿入する勝手を許してしまう。
まともな思考が残っていれば男の舌を噛み切るくらいは可能であろうが、絶頂に絶頂を上乗せしている今の状態では到底そこまで至らない。
口の中に自分の粘液を練り込むように、隅から隅までベロベロと入念に舌を這わせる。
「べぢゅぶろろろっ!ぶっぢゅる、べっろ、ぶっぢゅぼ!」
「おぶッ♡うっぱ♡…やっめ♡んぶぢゅ♡フーっ♡フーっ♡」
「ぶっぼ、ぶっぼ...ぶふー!ぶっふ〜!蟲奉行様ぁ!もうイきます!このまま種付け射精して僕の赤ちゃん産んでもらいますよ〜!」
「っ!!ぶぁ♡こりゃ♡抜け!抜かぬかぁぁっ♡♡んぶっ♡…お主との赤子などたとえ大金を積まれても御免被る!どかぬか!...っ♡やめろ♡妾の奥をゴリゴリとお゛っ♡押し潰しゅでなひっ♡」
豚井を後ろに突き飛ばそうとして伸ばされた両手は、あっさりと布団に組み伏せられる。絶対にメスへの種付けを逃すまいと股間部を隙間なく密着させ、グリグリと子宮をマッサージしながらチンポが膣内で一回り膨らんでいく。
ばっぢゅん!♡ばっぢゅん!♡ばっぢゅん!♡……ごっっっり!♡
びゅっ♡びゅ〜〜〜〜っる♡ぼりゅぶ〜〜〜っ♡♡♡どぐどぐどぐどぐっ〜〜っ♡♡♡
「ん゛っ?!おっ......おぉぉ゛ぉ゛ぉお゛ぉ゛ぉっ゛〜〜〜っっ♡♡♡」
精液が尿道を押し広げて沸き上がっている途中、肉棒は最後のダメ押しに子宮に亀頭を叩きつけ、外から中まで生殖器を完全密着させる。
そして子宮が破裂しないか不安になるほど全力で、(肉体的に)若いメスへ種付けザーメン強制供給を実行した。
チンポのサイズだけでなく金玉で生産される種付け汁も量・質ともに人間最高ランクであり、入りきらなかった負け犬精子たちは逆流してごぼごぽ♡と音を立てて膣口から溢れ出す。
「ぶひ〜〜っ...ぶひっ、ぶひひぃ〜〜、蟲奉行様の卵に精液直納っ!...金玉が完全に空になるまで僕の種をぶち込んでだらしない淫乱妊婦に変えてやるっ!!」
「あゔぁぁっっ♡♡♡イぐっ♡イぎっ♡イぐっ♡…いッグぅぉ♡♡♡」
ずるっ♡…ずるるるるるっ♡ぶゅっぼっ♡…どっく♡どっくっ♡
初モノ美少女極上マンコに最高級の膣内射精を終えたキモデブ中年チンポは、女の腹ワタを巻き込んでしまいそうな迫力で、愛液と白濁液と湯気をそこら中に撒き散らしながら引っ張り出された。
小さく軽い体重のせいでまるで当世におけるオナホのように扱われたまま、蟲奉行は布団の上でビクンビクンと跳ね回る。
「ぶっふぃ〜〜!やっぱり射精は女のトロトロ熱々マンコの中に限るね!射精量が自慰行為の5倍は違うよ〜!」
「あ゛っ゛♡…ぐふぅぅぅ!♡♡…ぜぇ〜♡ぜぇ〜♡ぜぇ〜♡…ごっくっ♡、ふっ、ふっ、ふー!」
「イきすぎてもう息をする事しかできませんか?可哀想で可愛いですよぉ。ぶひひっ、でもまだ交尾はこれから...今日だけで確実に、蟲奉行様が僕の気持ち悪いガキんちょをこの小さなお腹に定着させるまで、何回でも何時間でも何日でも精液送り込んで食事が要らないくらいお腹の中をタプタプにしてあげるからね!」
「あ...や...........月島...早く、たすけ..........て.....うぁぁっ♡ふっ♡ゔぅあっぃぃぃっ♡♡」
休みなどないに等しい2回戦が始まり、クールで寡黙な印象だった蟲奉行は上からも下からも体液を流して流し込まれていく。
そして一日一晩が過ぎた頃には、脱水症状が気になるレベルで豚井からの避妊行為一切なし生ハメパコパコ動物交尾の前に無様なまでに屈服し、抗いようがない男女の性能差を魂にまで叩き込まれたのであった。
びゅるぐっ♡びゅーーーーっ♡♡…びゅっ、ぼりゅるるる〜〜〜っ♡♡♡……♡ぷっちゅ♡
たった一晩の間に合計9発分もの新鮮濃厚元気溌剌が、交代性でたった一つしかない貴重な卵子強奪戦へと参加した。
見事に蟲奉行の優秀な遺伝子を引き継ぐ事に成功したのは、セックス開始から6時間後、膣内射精7発目の時である。
一方的に男に目をつけられ、呪い人形の効果によって理不尽に力を失った江戸幕府新中町奉行所『蟲奉行所』最高戦力———蟲奉行。
その防衛の要とも言える女性が小さな身に神秘的で新たな命を宿したのが発覚したのは、この事件から数ヶ月後の出来事だ。
そしてそれが発覚した頃には、豚井という存在は別件の汚職に関わった容疑で牢へと投獄されていた...
「良い子...良い子じゃな...大切な我が子よ♡」
望まぬ性行為の末の望まぬ妊娠。
だが蟲奉行の顔は完全に母親のソレになっており、ゆったりとした服を着てお腹を撫でる仕草からは母性を感じるほどであった。
「妾の腹には不釣り合いな大きさにまで成長しおって♡そのままスクスクとこの中で元気に育つのだぞ♡…なぁ、お主もそう思わぬか?妾を娶り、妊娠までさせてしまった月島よ♡」
蟲奉行は蟲奉行所の奥の間で、嬉しそうに愛おしそうにそう語りかけていた。
誰もいない虚空に向かって.......
完