さっさと色を選んで塗ろう!【イラストテクニック】 (Pixiv Fanbox)
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こういうのを書いたら理解力が高まると聞き、書きました
⚠️少しNSFWだから気をつけて⚠️
線が描けても色が思った通りにならなくて睡眠不足の皆さまこんばんは~~!!!!
色の選び方についてのヘボいテクニック紹介です。
とりあえず一通りイラストを描ける方向けのテクニックになります。
影の塗り方みたいな講座ではありません。それは神に教えを請いましょう。
結論としては「初期の段階で大体決めてしまおう」です。
1.全体作業の流れ
まずイラストを描く作業の流れですが、Youtube・Tiktok上に転がっているイラスト講座動画によくある「線ラフ→線画→色塗り→調整」をまず覚えましょう。
この流れに色ラフを追加して、
「線/色ラフ→線画→色塗り→調整」にします。
時間は掛かりますが、早い段階で色を吟味することで自身のイメージしたものにより正確に近づく事が出来ます。
2.色ラフって何するの?
文字を見るのが面倒だと思うので、これを見てください。
この動画で済む方は恐らく十分実力があるので、この先を見る必要がありません。
手抜きじゃないです。
3.色選び
進め方分かったけれど、どの色を選ぶのか分からない!というあなた!
上の動画ではしれっと選んでいましたが、我々では一発選びは難しいです。
なので要素ごとに分解して1つずつ考えていきましょう。
■シチュエーション、環境
■光側の色
■影側の色
■光がガッツリ当たっている部分
■光がまあまあ当たる部分
■影になる
■影になるし空間が狭くなっている部分
他にもありますが多いのも嫌だと思うので、まずはこれらを決めていきましょう。
■シチュエーション、環境
いきなり色ではないですが、色を決めていく上でとても重要な要素です。
描いているイラストはどのようなシチュエーションなのか、屋外にいるのか室内なのか、もう一度確認しましょう。
確認する事の例を挙げていきます。
・屋内、屋外、どこなのか
・主な光源が何か、他の光源もあるか
・時間帯
・周囲の物が何か、どの位置、距離にあるか(壁や地面も含む)
・絵全体のイメージは暖かい?冷たい?
確認したものはどこかにメモしておくと後で方向性がブレにくくなります。
下は屋外の砂浜、朝~昼の太陽光が当たっているシチュエーションとして描いたものです。
周囲の物は画面に写っているビーチパラソル、写ってない砂浜が足元にあります。
絵全体のイメージは暑そうにしたいので、暖かめの色使いをします。
↓ラフはこんな感じ
この段階で各種物体の色を大体決めておきましょう。
物体の色はインターネッツ画像なり、現物なりで確認しましょう。リファレンスというやつです。
参考有無で決めやすさが大きく違います。
神ですらリファレンスに頼るので一般人もやってみましょう。
↓私はインターネッツ画像からスポイトで色を拾って塗りました
私は彩度、明度を大体この辺りから選びます。
意図的でない限り、明度彩度は0%100%を使わない方が良いです。
「ここをもっと明るく、暗く」という場合に調整出来なくなる事があります。
■光側の色
主に太陽光、照明等の発光体からの色になります。
とりあえず色を選んで、加算(発光)レイヤーでどこかに塗ってみましょう。
彩度のある色がいいかと思います。
この写真の太陽の端から選んでみました。
端をぼかしたり、薄い消しゴムで削って、それっぽくなれば大丈夫です。
ぼかしても白という場合は塗る色の明度を少し下げましょう。
レイヤー不透明度を変えて操作するのはあまりおすすめしません。
塗れたらスポイドツールを動かしながら色を見てみましょう。
下のように、色相が明るく見える方(輝度が高い方)へ動き、明度彩度も動いたと思います。
動いている間の色を光の色として使います。
1つ選んでどこかにストックしておきましょう。
真っ白ではない、彩度が残っている色をおすすめします。
■影側の色
光が当たっている所に比べて当たっていない所の色です。
光が完全に当たっていない訳ではない、ということを認識しましょう。
影側の色は、物体の色に対して一つずつ探っていきましょう。
物体の色をスポイドで取り、色相を光側の色の時とは逆方向に動かします。
10度~20度程度、ちょうど赤青緑になる所を動かす限度にします。
さらに明度彩度をちょっと右下に動かすと、それっぽい色が出来ます。
寒色系?暖色系?
気になれば、色相変化をどちらかに統一するといいでしょう。
明度彩度の選び方は二次関数の曲線みたいにするのがおすすめです。
二次関数を思い出してください。
元の色を原点として、線上が影色候補です。
どこかを選べばまあまあ影色になります。試しに塗って遊びましょう。
↓まあまあ影色。3箇所の影を濃くしました。
y=-x²でもy=-x³でもいいです。そこは好みです。
■光がまあまあ当たる部分
シチュエーション、環境で選んだ色がこれに該当します。
ここから光を更に当てて明るくしたり、光を遮って暗くしたりします。
この色から変化出来ないと困るので、先程決めた色には明度彩度の余裕を持たせておきました。
■影になる部分
俗に言う「1影」です。
選んだ影の色で大まかに塗っていきましょう。
細かく塗りたくなる気も分かりますが、大まかにを意識して進めます。
塗ったら絵全体を引いて見てください。
暗すぎるなと感じるなら明度を上げます。色が浮いて見えるなら彩度を下げます。
影になっている部分が目立ちすぎないように調整していきましょう。
■影になるし空間が狭くなっている部分
「2影」です。
影の色の選び方で出していた二次関数を使いましょう。
更に進んだ先の色を選びます。彩度より明度を落とします。
色相も動かすことも忘れずに。1影より大きく動かす必要はありません。
■光がガッツリ当たっている部分
俗に言うハイライトに当てはまります。
光がまあまあ当たる部分よりも明るくすればいいです。
探し出した光の色を通常レイヤーで塗るか、面倒なら1色でまとめて加算(発光)レイヤーで塗りましょう。
薄く消せる消しゴムで光の強度を調節していって下さい。
覚えておいて欲しいのが、必ずしもハイライト=明度100%の色を使うとは限らない点です。
ハイライトの強度にバリエーションを持たせましょう。
4.パッとしないね
色を変えていじっているけど、パッとしない…場合は、一旦イラストの輝度を確認してみましょう。
彩度0%の色で全体を塗りつぶしたレイヤーを一番上に持っていき、レイヤーモードを「カラー」にしましょう。
グレースケールな画面になりますね。この状態が輝度表示になります。
目立たせたい箇所は周りと差がありますか?
塗った光、影の部分が分かりますか?
ちょっと考えてみましょう。
■それでもダメなら?
一旦その場から離れてリフレッシュ、または他のイラスト講座を見たりしましょう。
その絵を一晩置くというのもあります。