盗撮家族#2 解説 (Pixiv Fanbox)
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はじめに
#1について、嬉しいことに公開してからPixivやツイッターなどで温かい感想コメントをたくさんいただくことができました。読んでくださった方々、感想をくださった方々、本当にありがとうございます。それらには大変元気をいただけました。
…ですが同時に、かなり不安に思うことがありました。
「この漫画、みんなの期待してるモノにはならないんじゃないかな…」ということです。
#2を読んでくださった方なら感じているかと思いますが、陰毛から脱糞までやっていた#1と比べると随分エロ的な部分ではパワーダウンしています。
その分ゆっこが学校でどう生きているのか、父とゆっこの日常とはどんなものなのか…などストーリー展開の方を重視しました。
この盗撮家族、盗撮エロ漫画ではなく盗撮を題材にしたストーリー漫画として今後のネームも今のところ6話まで準備しております。
全部で十数話くらいの物語として、終わり方まで決めた上で展開しているので自信を持って発信していこうと思っているのですが、シチュエーションのリクエストをくださったりする皆さんの期待しているものとは、別の漫画として展開してしまう気がしてなりません。
それだけが物凄く不安ですが、どうか今後も読んでもらえると幸いです。
では弱音はこれくらいにして、細部を熱く語っていきたいと思います。
垢BAN
#2の冒頭 、父の動画販売アカウントがBANされてしまいます。#1の解説でも書いた通り、このサイトは動画の売り上げの半分を販売者は利益として得ており、残りのもう半分はサイト運営者に入ります。
このように垢BANが発生した場合、この動画単体の売り上げだけでなく、まだ振り込みの行われていない今月分の売り上げ全てが運営の総取りとなります。なので、運営は時折「規約違反」や「児●ポルノに該当する(建前)」などと理由をつけて動画やアカウントをBANし収益没収を行ってくるのです。
販売者からしたらたまったものではありませんが、扱っている作品が児●ポルノなため声を大にして異議を唱えることもできず、またこのサイトほど買い手の多いマーケットも少ないため結局泣き寝入りするしかないのです。
女性を性的に搾取する彼ら販売者も、巨大プラットフォームを前にすると立場の不安定な被搾取者でしかないのです。
三角コーナーのスパイカメラ
学校の個室に見知らぬ芳香剤が置かれているとすぐに気づかれてしまうため、#2では三角コーナーにカメラを仕掛けています。この時左手に持っているのは、使用済みナプキンで包まれたカメラです。
低学年棟にあるトイレの場合は三角コーナーにそのままカメラを仕込むのもアリかもしれませんが、中学年以降になると初潮を迎える生徒もいるため、いつ見つかってしまうか分かったものではありません。
そこでたどり着いた答えが、この使用済みナプキンでの偽装でした。これなら、もし三角コーナーを開けられてもカメラは見つかりませんし、もし回収が遅れて掃除時間を迎えてしまっても、そのままゴミとして回収されていくことでしょう。カメラ代は決して安くはありませんが、鋭利目的の撮り師である父とゆっこにとっては、安全第一。映像はまた撮ればいいのです。
※あくまで漫画上での演出であり、おそらく実行してもこのようにうまくいくことはありません。何より盗撮は倫理に悖る違法行為です。絶対に真似しないでください。
国語の授業
扱っているのは、「カレーライス」です。これは小説家の重松清さんが平成17年度の小学6年生の教科書のために書き下ろした小説です。僕の学年では小5の教科書に載っていました。
主人公のひろしが、「ゲームは1日30分まで」という約束を破って遊び続けていたところ、お父さんにコンセントを抜かれてしまい喧嘩になりつつも一緒にカレー作りをして仲直りして今まで言えなかったことを口にしていく…という内容です。
これまで教科書に載っていた他の物語と違って、ひろしの気持ちの変化などが自分と重なる部分が多く当時の僕はとても気に入っていました。
重松清さんは10代の内面の描き方がとてもリアルで、道徳的なのにどこか説教臭くないバランスの取り方が本当にうまいです。「エイジ」「失踪」「ゼツメツ少年」など少しダークな作品もまた大変面白く、アラサーになった今でも僕の一番好きな作家です。
とはいえこの先生の授業内容は学習指導要綱から大きく外れすぎです。
アングラ誌
アングラ誌とゆっこは言っていますが、普通に本屋にも売っている雑誌です。というより、ラ●オライフです。作中ではデジライフという名前にしています。
その中身は最新スパイカメラの紹介に活用テクニックに、果ては盗撮体験談とはちゃめちゃです。
ゆっこにはこんな物を読まずに、教科書のカレーライスを読んで欲しいです。本当に面白いですから。
スパイカメラ
文房具に偽装したカメラは、大手通販サイトでもフック型や火災報知器型などと同じくよく見かけます。でも大抵レビューが低い。「画質がオモチャレベル」「充電がもたない」など、なかなか販売用に足るレベルではなさそうです。
なので、本気の撮り師達は自らガジェットに手を加えます。Youtubeに無断転載されている警察24時を見ても、カバンに仕込んだカメラを固定するために色々工夫している撮り師が清水寺で捕まっていました。自ら武器をDIYして戦う彼らは、まるでアイアンマンです。
アーバンギャルドお兄さん
そんな感じの名前の大人気の撮り師がいます。彼の名前で専スレがパートスレとして立つほど人気です。2020年の大手サイトの摘発で販売者として捕まるかと思われていましたが無事なようです。どうも盗撮系は児●認定などが色々難しそうなのを某弁護士先生のツイッターを見ていても感じます。
地中海オンエア
正直Youtubeはゆっくり解説ばかりみているので、あまり今時のYoutuberがわかりません。なのでここをいじってしまったのですが、思えば虚無ドットとかそういう名前にした方がよかった気もします。#1でパルプフィクションネタを入れてしまったのもそうなのですが、ギャグで後悔することが多いです。
私と一緒!?
どうしても我慢しきれず、大好きな児童文学のキャラクターのオマージュをしてしまいました。扱ってる題材が子供には向かないため避けるべきだとは思ったのですが、我慢ができませんでした。申し訳ありません。
AfterEffect
描いておいてアレなんですが、盗撮動画をAeで加工している撮り師がいるんでしょうか。Prの方が現実的な気がします。最初はPrの予定だったのですが、僕のPCにAeしか入っていなかったためこうなりました。ずぼらです。
芸人オマージュ
この男子、名前は日浦君って言うんですが彼のポーズは結構芸人からとっているものが多いです。永野さんやはんにゃ金田さん、オリラジ中田さんのPERFECT HUMANなど、特に理由もないですが芸人オマージュをしております。
終わりに
というように、とにかくエロの少ない#2でした。
「ゆっこと父の日常を描く」が今回(+#3)でやりたかったことで、お話の構成はおジャ魔女どれみAパートを下敷きにしました。魔法堂のメンバーが新しいクラスメイトと知り合って仲良くなるんだけど、彼女は何か事情や問題を抱えていて、Bパートでは魔法でそれを解決しよう!ってなる、Aパートです。
次回#3では、この問題を盗撮で解決していく…そんなお話になります。
予定では27ページ、ペン入れが残すところ4ページほど…いや背景もか…という感じですが、仕上げがとにかく遅いので#3の更新は#2よりももっとお待たせしてしまうと思います。
どうか気長にお待ちいただけますと幸いです。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
別件なんですが、みなさんのエロへの期待値の高さを感じるので番外編?として撮影シチュエーションに特化した#1みたいなものも展開していきたいと思っております。
なので、メインの方では「盗撮を生業としてしまった家族の物語」を描き切ることを目標に、番外編はエロ最重視を目標に展開していきます。本当に描けるんでしょうか。不安ですが、今後ともお付き合いいただけますと幸いです。
しゃふにゃんず